ミンクオイルの使い方と注意点!革靴のお手入れには不向きなの?

革製品のお手入れにはミンクオイル!と言われるほど認知度が高いミンクオイルですが、使い方には注意点があります。革靴のお手入れには不向きという情報もあり、使い方が分からないという人もいることでしょう。今回はミンクオイルを使った革製品のお手入れ方法を紹介します。

ミンクオイルの使い方と注意点!革靴のお手入れには不向きなの?のイメージ

目次

  1. 1ミンクオイルは革靴のお手入れに使えるの?
  2. 2ミンクオイルとは?
  3. 3ミンクオイルを革製品に使うメリット3つ
  4. 4ミンクオイルを革製品に使うデメリット4つ
  5. 5ミンクオイルの使い方5ステップ!
  6. 6ミンクオイルの使い方【革靴】3選!
  7. 7ミンクオイルを使用する際の注意点とは?
  8. 8ミンクオイルを使うべきでないもの4つ!
  9. 9ミンクオイルのおすすめ3選!
  10. 10ミンクオイルの代わりになるものとは?
  11. 11革製品のお手入れにミンクオイルを使ってみよう!

ミンクオイルは革靴のお手入れに使えるの?

革製品のお手入れオイルと言えば、ミンクオイルを思い浮かべる人が少なくありません。乾燥して硬くなってしまった革も、ミンクオイルでお手入れすれば柔らかい状態に戻してくれます。そんなミンクオイルを革靴のお手入れに使いたいと考える人もいるかと思いますが、革靴には不向きという情報もあります。今回はミンクオイルでの革製品のお手入れについてご紹介します。

革靴やベルト

ミンクオイルとは?

そもそもミンクオイルがどのようなものかご存知でしょうか。まずはミンクオイルの特徴などを見ていきましょう。

ミンクオイルの特徴

ミンクオイルは、名前の通りイタチの仲間である「ミンク」から取れるオイルのことを言います。ミンクオイルには革本来の柔らかさと滑らかさを保持し、必要な油分を補ってくれるという特徴があります。

革のマウスパッド

ミンクオイルの成分

特徴に続きミンクオイルの成分について説明します。ミンクオイルの成分は、ミンクのオイルのみを使った純度100%のものもあれば、有機溶剤などを使ったものもあります。一般的に多く出回っているミンクオイルの成分は、その純度が5~10%程度のものがほとんどです。このタイプの主な成分は有機溶剤・ロウ・動物性油脂です。ミンクオイル自体の成分が少なくても充分に効果を発揮してくれますが、浸透力が高いものがいいという人はミンクオイル成分の純度が高いものを使用することをおすすめします。

オイル

ミンクオイルと相性のいい革は?

ミンクオイルと特に相性がいい革はヌメ革と言われています。ミンクオイルの油分がヌメ革をより柔らかくしてくれますし、ヌメ革の色を濃くしてくれるという効果もあります。

ミンクオイルにはどんなタイプがある?

ミンクオイルには布につけて塗布するタイプとスプレーするタイプのものがあります。布につけて塗るタイプには固形・リキッド・クリームといった種類があります。革の形状や相性がいいものを選んで使い分けてみましょう。

ミンクオイルを革製品に使うメリット3つ

革製品のお手入れオイルと言えばミンクオイルと言われるほど人気がありますが、ミンクオイルはなぜ革製品にいいとされているのでしょうか。ミンクオイルを使うメリットについて見ていきましょう。

乾燥しにくくなる

革は乾燥しすぎてしまうとひび割れなどのトラブルが発生してしまうので、革を乾燥から守るためにも油分を補給する必要があります。そこでミンクオイルを使うことにより乾燥しにくくなるという効果があります。

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砂漠

柔らかくなる

ミンクオイルは油分の浸透力がとても高いことで知られています。ミンクオイルをほんの少し革に塗るだけで油分がぐんぐん浸透していき、革も柔らかくなって革製品の使い心地がよくなります。

革のジャケットを着た人

防水性が高まる

ミンクオイルを革に塗ることで油分が補給されますので、この油分によって水分が弾かれます。ミンクオイルでしっかりと乾燥を防ぐのと同時に防水性が高まり、ちょっとした雨でも安心して使えるようになります。

ミンクオイルを革製品に使うデメリット4つ

ミンクオイルを革に使うメリットを見てきましたが、その効果だけを見るといいこと尽くめに感じますね。しかし、ミンクオイルにもデメリットが存在します。続いてはデメリットについて見ていきましょう。

カビが生えやすくなる

ミンクオイルを塗ることで乾燥は防げますが、逆を言えば湿気を帯びやすくなるといったデメリットもあります。ミンクオイルの油分はカビの栄養分ともなり、オイルの量を間違えるとカビが大繁殖してしまうといった危険があります。

水

シミになる

ミンクオイルの浸透力はとても優秀ですが、その油分が浸透しすぎることで油シミができてしまうことがあります。水シミは比較的簡単に落とすことが可能ですが、油のシミは落とすことが難しいので注意が必要です。

型崩れしやすくなる

革が柔らかくなると使い心地がよくなりますが、柔らかくなりすぎると型崩れが生じてしまいます。ミンクオイルが浸透しすぎると、革がふにゃふにゃになってしまう可能性があるので注意しましょう。

ブーツ

汚れやすくなる

革に油分を補給すると表面がペタペタした状態になり、ミンクオイルを塗った革の表面は油分により汚れがつきやすい状態になります。一度汚れがつくとその汚れを落とすのも大変になってしまいます。

ミンクオイルの使い方5ステップ!

ミンクオイルのメリットとデメリットについて理解いただけたところで、ミンクオイルの使い方を紹介していきます。革製品を長く使っていくために使い方をしっかりと覚えておきましょう。

①革製品についている汚れを落とす

まずは革製品の掃除をします。ブラシや布などを使って革製品の汚れをしっかりと取り除いておきましょう。汚れが残った状態でオイルを塗布すると汚れが定着したり、オイルが浸透しにくくなります。

②少量のミンクオイルを布につける

少量のミンクオイルを布に取りましょう。つけすぎはよくありませんのでごく少量で構いません。布だとやりにくい場合はスプレータイプのものを使うことをおすすめします。スプレーの場合も噴きかけすぎには注意してください。

革靴

③革製品の表面を優しく拭く

布に取ったミンククリームを革製品に優しく塗っていきます。ムラがないように均一に伸ばしていきましょう。スプレータイプの場合は全体にムラなく噴きかけていきます。この時点で革製品に艶が出てくるのがわかります。

④そのまま1日おく

ミンクオイルをムラなく塗ったあとは、オイルを浸透させるために1日寝かせます。この間は革製品を使えませんので、毎日使うものの場合は事前に別のものを用意しておく必要があります。

夜

⑤ミンクオイルをしっかり拭き取る

ミンクオイルが馴染んだらしっかりと拭き取りましょう。オイルがついていない綺麗な布で革製品の表面に残っている油分を拭いていきます。しっかりと拭き取りをしないと逆にダメージを与えてしまうことになりますので忘れずに行ってください。

ミンクオイルの使い方【革靴】3選!

ミンクオイルを革靴に使うと、そのデメリットが強く出てしまう場合があるので不向きであるとされています。しかし、せっかくミンクオイルが手元にあるから革靴にも使いたいという人もいるでしょう。そんな方のためにミンクオイルの革靴への使い方を紹介します。

履き心地をよくするための使い方

レザーのアウトソール限定ではありますが、ミンクオイルをアウトソールに塗布することでソールの反りをよくするといった使い方ができます。アウトソールに使われるレザーは強度が強く硬いため、歩きづらいと感じる人が多いようです。ミンクオイルで油分を補給してあげることで、ソールを柔らかくし履き心地を改善させることができます。

靴ずれを防止するための使い方

革靴が当たって靴ずれができてしまう場合、ミンクオイルを使ってその個所を柔らかくするという方法があります。基本的に革靴は自然に足に馴染んでくるものですが、それでも痛みを伴う場合は靴ずれする箇所にミンクオイルを塗布して革を柔らかくしてみましょう。

革靴を履いた人

乾燥した革靴を復活させるための使い方

長い間履かずに放置していた革靴は、乾燥がひどく硬くなっていることが多々あります。乾燥が進んでしまったものほどミンクオイルが効果的です。ミンクオイルを塗布して硬くなった革を柔らかくしてあげましょう。

ミンクオイルを使用する際の注意点とは?

ミンクオイルは優秀なオイルですが、使い方を誤るとデメリットが強く出てしまいますのでミンクオイルを使う際の注意点をしっかりと把握しておきことが大事です。それではミンクオイルの注意点を見ていきましょう。

ミンクオイルの塗る量

ミンクオイルを使う際は量に注意してください。使い方でもお伝えしたようにごく少量で充分です。浸透力が強いので塗れば塗るほど革を柔らかくしてしまいますし、ベタつきの原因にもなります。

ミンクオイルの使用頻度

ミンクオイルの使用頻度は多くても1週間に1~2回程度にしましょう。毎日使うからといって頻繁に塗る必要はありません。お手入れの頻度が多すぎると油分が定着しすぎてギトギトになってしまうこともあります。

カレンダー

ミンクオイルを使うべきでないもの4つ!

ミンクオイルに向いている革があるように、ミンクオイルに不向きの革製品もあります。逆に革を傷めてしまうこともあるので、ミンクオイルを使う際は該当していないか事前にしっかり確認しておきましょう。

薄い革製品

浸透力が高いミンクオイルは薄い革製品には不向きです。なぜならオイルが浸透しやすいので薄い革だとその効果が過剰に表れてしまうことが考えられるためです。薄い革がふにゃふにゃになってしまうかもしれませんのでご注意ください。

硬い革靴

形がピシッとしたビジネスシューズなどの革靴など硬さが重要な革製品にミンクオイルは使わない方が無難です。何度もお伝えしていますが、ミンクオイルは革を柔らかくする効果がありますので型崩れの原因になりかねません。

ビジネスシューズ

起毛している革製品

スエードやヌバックなど、起毛しているタイプの革製品にはミンクオイルを使うことはできません。こういったタイプの革を保護する場合は必ず起毛革保護スプレーを使ってください。

スエードの靴

特殊コーティングされているもの・合皮

特殊コーティングが施された革製品や合皮製品にもミンクオイルは使わない方がよいでしょう。コーティングされている状態や合皮のものには油分は浸透しませんので、使用しても全く意味がありません。

ミンクオイルのおすすめ3選!

ミンクオイルには様々な商品があり、どんなものを選んだらいいかわからないという人もいらっしゃるでしょう。そこでおすすめのミンクオイル商品を3つご紹介します。どれも人気があり使いやすいので、購入する際にぜひ参考にしてください。

コロンブス ミンクオイル

コロンブスのミンクオイルは革製品ケアでも人気が高い商品です。品質がよく手頃な値段のため多くの人に愛用されています。広範囲にオイルを塗りたい場合はスプレータイプも出ていますので用途別に買い揃えておくのもよいでしょう。

エムモゥブレィ ピュアミンクオイル

エムモゥブレィのピュアミンクオイルは、ピュアというだけあって純度の高いミンクオイル成分がたっぷり含まれています。純度が高いため、手についても手荒れの心配がありません。こちらの商品はオイルレザーの製品に向いています。

KIWI ミンクオイル

KIWIのミンクオイルはオーストラリアで生まれました。丸缶の愛称で親しまれ、多くの方に愛用されています。艶出しはもちろん、ノビのよさも優秀です。残念ながら現在は品薄で手に入りづらい商品です。

ミンクオイルの代わりになるものとは?

ミンクオイルであれば革製品全般に使えると思っている人も多いですが、前述の通り向き不向きがあります。では、ミンクオイルの代わりに革靴のケアができるものにはどのようなものがあるか紹介していきます。

乳化性クリーム

ミンクオイルの代わりに乾燥を防ぐ役割を果たしてくれるのが乳化性クリームです。乳化性クリームにも油分が含まれていますが、ミンクオイルと違い、塗りすぎてもシミになってしまうことが少ないです。

防水スプレー

革靴の防水効果を高めるためにはやはり防水スプレーがおすすめです。実はミンクオイルの方が防水効果が高いのですが、タウンシューズであればそれほど防水効果は必要ありませんし防水スプレーなら油分で柔らかくなりすぎる心配もありません。

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革製品のお手入れにミンクオイルを使ってみよう!

ミンクオイルは使い勝手がよく優秀なオイルです。ただし、使う際に量が多いと逆に革を傷めてしまう原因になってしまいます。革靴など不向きなものもありますが、上手に使って革製品を長く使っていきましょう。

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この記事のライター
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一児のママです。

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