革靴のひび割れ補修方法!原因・修理に必要な道具・お手入れ方法も!
ふと気付くと自分の大切な革靴にひび割れを発見することがありますよね。もう捨ててしまうしかないと考える前に、自分で補修や修理をしてみませんか?プロがおすすめする革靴のひび割れ補修方法や、ひび割れする原因と修理する際に必要な道具をご紹介します。
目次
革靴のひび割れを補修する方法が知りたい!
愛着のある革靴のひび割れにショックを受けることがありますよね。道具を使って革靴のひび割れの補修と修理ができます。プロ並みの補修と修理の方法、そして必要な道具をご紹介します。参考にしてくださいね。
革靴がひび割れてしまう原因
最初に革靴がひび割れする原因を確認しましょう。ちょっとした意識で革靴のひび割れを防ぐことができるようになります。
手入れ不足による乾燥
革靴のひび割れの一番の原因は乾燥です。革靴の革はとてもデリケートです。乾燥で靴の表面にシワができてしまい、その状態が続くことで革靴にひび割れをおこしてしまいます。
履きすぎ
お気に入りの革靴だからと毎日同じ革靴を履き続けることも、革靴がひび割れる原因になります。革が疲れてしまい傷みが早くなることでひび割れるからです。革靴を履きすぎていると感じる人は、革靴を休ませる時間を設けましょう。1日革靴を履いたら、次の日はお休みしてその日は別の靴を履くなど、革靴の状況を見ながら履くと良いですよ。
間違ったお手入れ
革靴に愛着があるあまり、靴クリームをたっぷり塗るという間違ったお手入れ方法をしている人も多いことでしょう。革靴は私たちの皮膚と同じで呼吸をするといわれています。つまりクリームを革靴の表面にたっぷりと塗ってしまうと、通気性を損ねると同時にクリームの酸化で革靴に負担をかけてしまうことになります。それが原因になって革靴にひび割れが生じることがあります。
革靴のひび割れ補修や修理に必要な道具を紹介!
革靴のひび割れ補修や修理をするために必要な道具を集めましょう。プロがおすすめする必要な道具をご紹介します。
ブラシ
革靴のお手入れには靴専用のブラシが欠かせません。革靴のお手入れをする際には靴専用ブラシを用意しましょう。まず革靴についたホコリや土などを落とすために使う馬毛ブラシを揃えましょう。また豚毛ブラシも必要です。豚毛ブラシはしっかりとした毛質でコシが強く、クリームやオイルを革靴になじませるために使います。
クリーナー
靴用のクリーナーは革靴の表面についている汚れを落とす役目を果たすものです。以前靴の手入れに使ったオイルやクリームも一緒に落としてくれるので、革靴の表面でクリームが酸化するのを防ぎ、古いオイルやクリームをすっきりと落とすことができます。
布
革靴のお手入れには靴専用の布を使うことをおすすめします。靴専用の布は一般の布と違って表面がつるっとしていて滑らかな造りになっています。この靴専用の布は革靴を磨くもので、仕上げ段階に必要です。
サンドペーパー
革靴のひび割れはブラシやクリーナーだけでは補修や修理ができません。ひび割れを削る補修用としてサンドペーパーが必要です。400番や1000番などの細かいサンドペーパーを揃えましょう。サンドペーパーは番号の小さい方が粗いと覚えてくださいね。
補修クリーム
革靴のひび割れを目立たせなくするために使う補修クリームも必要です。革靴の色に近い色の補修クリームを使ってひび割れ部分を塗ると、ひび割れが目立たなくなります。靴の色にちょうど合う色がない場合は、絵の具のように複数の色を混ぜて使いましょう。
筆
筆は革靴のひび割れた部分に補修クリームを塗ったり、色を混ぜ合わせたりする時に使います。革靴の小さなひび割れにも対応できそうな細めの平筆が使いやすいです。
パレット
補修クリームの色を混ぜ合わせる時に使うパレットも用意しましょう。使い捨ての紙パレットでもいいですし、なければ小瓶の蓋などでも代用できます。
水入れ
補修クリームは絵の具と同様、水で溶かしながら使います。そのため水入れとなるものが必要になります。小瓶の蓋でもいいですし、汚れても大丈夫な小さな容器などを用意してください。
革靴のひび割れ補修のやり方を5ステップで紹介!
革靴のひび割れ補修や修理に必要なものが分かったので、次に補修のやり方を見てみましょう。道具を使って自分でもできるひび割れの補修方法を5ステップでご紹介します。
STEP1 サンドペーパーで表面をこする
ちょっと勇気がいりますが、最初にひび割れした表面部分をサンドペーパーで削ります。細かいサンドペーパーで革のひび割れ状況を見ながらゆっくり丁寧に表面をこすりましょう。革靴のひび割れがなくなって平坦になるまで状況を見ながら続けます。その際に革靴の内側から押してシワを伸ばすようにすると簡単に削れますよ。
STEP2 汚れをクリーナーで拭き取る
サンドペーパーでこすった細かな削りカスや革靴についている汚れをクリーナーで丁寧に拭き取ってください。しっかり拭き取ることで補修クリームがきれいに定着します。
STEP3 靴に合った色を作る
革靴の色に合った補修クリームを作ります。革靴のひび割れ補修の中でも違和感なく同じ色を作る必要があるため一番大切な工程です。明るめの色に少しずつ暗めの色を足して色を濃くしていくのがコツです。
STEP4 色を塗る
本格的に塗る前に、革靴の目立たない場所に色を塗りましょう。塗ってみて違和感がなければ、靴の色に合った色と判断できます。注意点として日陰と直射日光の下では色の見え方が違ってきます。室内と屋外の両方で色味の確認をしてから本格的に塗ってください。
STEP5 乾かす
色付けが終わったら風通しの良い場所に10分ほど置いてください。しっかり乾燥させることが大切です。
革靴の軽いひび割れの補修方法を3つ紹介!
革靴のひび割れが軽い場合はどう補修すればよいでしょうか。軽めのひび割れに対処する方法を3つご紹介します。
ブラシを使う
馬毛ブラシで革靴についたホコリや汚れを取り除きます。革靴のひび割れた部分にホコリや汚れがたまっていることが多いので、力を入れずに丁寧に時間をかけてブラッシングしてください。それでも改善されない場合は、革靴にクリームを薄くつけて豚毛ブラシで手入れしてください。その後靴専用の布で磨くとツヤが出てきれいになります。
パテで埋める
ブラシだけでは改善されない革靴のひび割れは、パテを使って埋める補修方法があります。パテで埋めて補修した部分のひび割れが目立たなくなります。
パッチを貼る
革靴のひび割れにパッチを貼る補修方法もあります。このパッチを貼る方法は新しい革を貼って傷を見えなくする方法で、革靴愛好家の中で有名な補修と修理方法です。ただし初心者がパッチを貼るのは難しいので、靴修理専門業者に任せることをおすすめします。
革靴のお手入れ方法を状況別に紹介!
革靴がひび割れないように日頃のお手入れはどうすればよいのでしょうか?状況別にお手入れ方法をご紹介します。
履いた当日のお手入れ方法
靴を1日履くと靴の表面にホコリがたくさんついていることがわかります。このホコリは革の乾燥を早めてひび割れの原因を作ってしまうので、それを防ぐためにも靴ブラシでホコリを落とすようにしましょう。玄関先にブラシを置いておくと、帰宅してから簡単に革靴のお手入れができます。
雨など水で濡れた日のお手入れ方法
革靴が雨や水で濡れると、革靴はかなりのダメージを受けます。帰宅したらすぐに濡れた靴ひもをはずし、キッチンペーパーや布で革靴の水気を取ってください。そしてシューキーパーを入れて風通しの良い場所で2、3日しっかりと乾燥させ状況を見てください。革靴が乾燥したら馬毛ブラシで汚れを落とし、靴専用クリームで栄養を与えてください。
月に1回行いたいお手入れ方法
革靴のひび割れを防ぐためにも、月に1回念入りにお手入れをしましょう。まず馬毛ブラシでしっかりと表面の汚れを落とします。縫い目やシワの部分のブラッシングに時間をかけてください。次は汚れ落とし用クリーナーを布につけ、全体の汚れを拭き取ります。その後靴クリームで栄養を与えます。最後に豚毛ブラシでブラッシングして完成です。月1回の念入りなお手入れで革靴のひび割れを簡単に防ぐことができるのでやってみてくださいね。
革靴のひび割れを防ぐ方法は?
日頃のちょっとしたお手入れで革靴の状況は変わってきます。革靴のひび割れを防ぐ簡単な方法をご紹介します。
ホコリを落とす
上記でもご紹介しましたが、革靴を履いたらその日のホコリはその日のうちに落とすようにしましょう。簡単な方法ですが、このひと手間で革靴のひび割れを防ぐことができます。革靴のひび割れによる補修など大きなダメージを与える前に、毎日のコツコツとした簡単なお手入れを習慣付けましょう。
シューキーパーを入れる
革靴のシワを伸ばすためにもシューキーパーを入れるようにしてください。シューキーパーを入れるだけの簡単なひと手間で革靴のシワがピンと伸びてひび割れを防ぐことができます。
靴用乾燥剤を入れる
革靴は1日履くだけでたくさんの湿気を含んでいます。カビがはえないように、靴用乾燥剤を使用することをおすすめします。次に革靴を履く時に快適に使用できますよ。
革靴のひび割れは原因を知れば補修も簡単にできる!
革靴がひび割れる原因や補修、修理の仕方などご紹介しました。自分の革靴のひび割れ状況に合わせて適切な補修をやってみてくださいね。