左手で握手するのはNGって知ってた?意味や国による違いを紹介!
左利きの人は特に左手で握手をすることが多いのではないでしょうか。実は左手で握手をすることはマナー違反なのです。握手の正しいマナーや、男性が女性に握手を求めてはいけないなどのNGな握手についてご紹介していきますので是非参考にしてください。
目次
マナー違反?握手は左手でしてもいいの?
握手は身近な挨拶の1つですが、右手と左手で握手の意味が異なり左手での握手はマナー違反となります。握手のマナーについて知らないという人も多いので、今回は握手のマナーについてや左手で握手することの意味についてご紹介します。挨拶である握手で相手に失礼がないよう、本記事を参考にしてください。
握手をする意味とは?
現在では挨拶として定番となっている握手ですが、明治以降に海外から広められた文化です。もともとは相手に武器を持っていないことを示すために握手が使われており、それが徐々に「敵意がない」「相手への友好の証」という意味になったのです。
左手で握手をする意味とは
左手で握手をすると、相手に対して「敵意」「別れ」といったネガティブな意味を表します。国によっては左手は不浄なもの捉えていることもあるので、挨拶は必ず右手で行うよう注意しましょう。知らずに左手で握手してしまうと、相手は不快な気持ちになってしまいます。
【国別】左手で握手をする意味とは
国によって左手で握手をする意味は異なります。アメリカ・インドそれぞれの国の左手で握手をする意味についてご紹介します。
【アメリカ】左手で握手をする意味
アメリカのようなキリスト教国では、「左手には悪魔が宿っている」「病気は左手からやってくる」と言われています。そのため左手で握手をすることは、相手への敵意を意味するためマナー違反とされています。
【インド】左手で握手をする意味
インドなどのヒンズー教では、左手は不浄な手だと言われています。そのため不浄な手とされる左手で握手をすることはなく、神々の祝福を受けた聖なる手である右手で握手をすることが常識となっています。
【握手のマナー①】やり方のポイント!
握手の基本的なマナーについてご紹介します。正しいやり方で握手をすることで、相手から好意を得られることもあるので是非参考にしてください。
基本的な握手のやり方
挨拶の基本である握手のやり方は、相手の目を見ながら半歩前に進み右手を差し出し、相手が同様に右手を差し出した後手を握ります。とても簡単ですが、相手に近づきすぎてしまうと不快感を与えてしまうため注意しましょう。
手を握る強さ
握手をする際に手を握る強さはとても大切です。弱すぎると「頼りない」「好意的ではない」という印象になり、強すぎると「傲慢」だと思われてしまいます。相手に対して熱意や誠実さを伝えるために、適度な強さで握るということを心がけてください。
目を合わせる
お辞儀をしながら握手をする人がいますが、マナー違反となるのでやめましょう。相手を見ずに握手をするということは、相手に対して失礼な行為となってしまいます。なので、握手をする際は必ず相手と目を合わせてください。
【握手のマナー②】気をつけよう!NGな握手7選!
握手のやり方をご紹介しましたので、次にNGな握手についてご紹介します。NGであることを知らずに失礼な握手をしている人も多いので、正しい握手ができるよう参考にしてください。
目上の人に握手を求める
目上の人に挨拶をしたい場合、自分から求めるのではなく必ず相手から握手を求められるまで待ちましょう。目下の人が目上の人に握手を求めるということは、相手に対して「あなたは私と同ランクですよ」と言っているようなものなのです。とても失礼な行為になってしまうので注意しましょう。
男性が女性に握手を求める
男性が女性に握手を求めることもNG行為です。この挨拶のマナーは、「握手するかどうか決めるのは女性」「男性から女性に触れるのは失礼」という考え方からできたのだと言われています。
握手をしながらお辞儀をする
握手をする時は相手と目を合わせることが基本なので、お辞儀をしながらの握手はマナー違反となります。挨拶をより丁寧にするためお辞儀をするという人が多いですが、目を合わせずに握手をするということは相手に対して失礼な行為ですのでやめましょう。
座ったまま握手をする
座っている時に握手を求められたとしても、座ったままではなく必ず立ち上がって握手をしましょう。相手は立っているのに自分だけ座ったままで握手をすると、相手を目下に見ているという意味になってしまいます。
両手で握手をする
両手で握手をすると、丁寧だと感じる人もいますがNG行為なので注意しましょう。相手から「媚びている」「馴れ馴れしい」と思われてしまいます。他にも、女性が男性から両手で握手をされると不快な気持ちになることがあるので両手で握手はしないようにしましょう。
手袋をしたまま握手をする
手袋をつけたまま握手をすることは、相手に対して失礼なのでやめましょう。寒い日などは手袋を外すのが億劫になりますが、握手をする時には必ず外してください。しかし例外として、礼装の女性は食事中以外は手袋を外さなくていいとされています。
握手を離さない
別れが惜しい時や相手のことをより知りたいという心理が働くと、なかなか握手を離さないことがあります。しかし、握手を離さないということは相手の行動を制限するということなので失礼にあたります。
握手をする手に隠れた心理とは?
握手をする手には温度や湿り気によって、ある心理が隠されています。隠された心理についてご紹介しますのでご覧ください。
手の温度
手の温度によって、相手の社交性について知ることができます。温度が高い人は人付き合いを好む傾向があり、逆に温度が低い人はあまり人付き合いを好まないようです。他にも別れ際の握手で温度が低い場合には、その場を早く離れたいという気持ちが強い可能性があります。
手の湿り気
手のひらが湿っている場合には、相手は内向的で緊張している可能性があります。反対に手のひらが乾いている人は、人付き合いが得意で社交性のある人やマイペースな人である可能性があります。
握手をする行為に隠れた2つの心理!
握手をする際の隠された心理について、手のひらの向きや体の向きなどから分かる心理をご紹介します。
握手をする際の手のひらの向き
手のひらが下を向いている場合、相手は主導権を握りたいと思っています。反対に手のひらが上を向いている場合には、主導権は自分にはないと思っている可能性があります。お互いが対等な関係だと思っているのであれば、手のひらは真横を向きます。
握手をする際の体の向き
握手をする際に体が正面を向かず左右どちらかに向いている場合、相手に対して用心していることを意味しています。信頼できる関係になれば、自然と握手をする際の体の向きは正面を向くようになります。
相手の心理を見極めよう!握手を求める心理5選!
挨拶としての握手や好意がある場合など、握手を求める時の心理について5つをご紹介します。
挨拶としての握手
握手をする時は挨拶であることが最も多いです。相手についてなどは深く考えず、ただ単に挨拶をしたいから握手をしているケースがほとんどです。心理的なことはあまり考えず、自然な挨拶として握手をするのです。
相手に好意がある
相手に対して好意を持っている際に、握手を求めることがあります。プライベートで男性が女性に、女性が男性に握手を求める場合には好意がある可能性が高いです。他にも、別れ際に好意のある相手と離れがたいという心理で握手を求めることもあります。
相手との距離を縮めたい
握手をする際には、物理的に相手との距離が近くなります。そのため、握手を求める心理として相手との距離を縮めたいという気持ちがある可能性があります。喧嘩の仲直りとしての握手も、この心理が働いていると言えます。
相手に対して合意や肯定する気持ち
握手を求めるということは、少なからず相手に対して好意があるということです。その相手に対して、「一緒に頑張ろう」「意見に賛同する」といった相手を肯定する気持ちがある際に握手を求めることがあります。
相手に自分の印象を残したい
相手に対して「これからもっと関わりたい」という気持ちがある場合、印象に残すために握手を求めることがあります。相手との距離を縮めたいという心理と近い心理であると言えます。
【番外編】海外の握手のマナーを知ろう!
日本での握手のやり方やマナー、握手を求める心理についてご紹介してきました。それでは次に、国ごとの握手のマナーについてご紹介します。
ブラジルでの握手のマナー
ブラジルでは、握手をする際の握る力を強くすることがマナーです。お互いの視線をしっかりと合わせて力強い握手をして、その場を離れる際にもう一度同じように握手を行います。
中国での握手のマナー
中国で握手をする場合には、年齢が重要となります。まずはその場の最年長に挨拶をして、軽い握手と会釈をします。そして挨拶をしている間、相手と直接目線を合わせてはいけないというマナーがあります。
韓国での握手のマナー
韓国の場合も中国同様、年齢が重要なポイントとなります。自分から握手を求めるのではなく、必ず最年長者が握手を始めます。握る力を強くすることはマナー違反となるので、優しく握るようにしましょう。
タイでの握手のマナー
タイでは挨拶をする際に握手はしません。胸の高さで自分の手のひらを合わせ、軽くお辞儀をしてから元の位置に戻します。
左手で握手する意味やマナーを知って人間関係を円滑にしよう!
左手で握手する意味だけでなく、握手の基本的なやり方などをご紹介しましたがいかがだったでしょうか。男性から女性に握手を求めるなど、NGな握手をしていた人もいたかと思います。相手に対して失礼にならないよう、正しい握手を行いましょう。