インダストリアルインテリアの作り方を徹底解説！厳選実例25選も！

たくさんのインテリアスタイルの中でもダークカラーをベース色にした男性にも親しみやすいインテリアスタイルが「インダストリアルインテリア」です。ダークでクールなインテリアが好みの人は男女を問わずぜひ参考にしてみてください。

「industrial」とは「産業の,工業(工業用)の」という意味を持つ言葉です。「インダストリアルデザイン」とは本来、製品を機能的にかつスタイリッシュにするための「工業デザイン」の分野の言葉です。それがなぜインテリアの分野で使われているのでしょうか。
 

現代における「インダストリアル」とは、「機械的な要素を持つ」という意味合いでインテリアや音楽にも取り入れられている言葉です。「インダストリアルなインテリア」とはスチール製品を内装や生活雑貨に利用したインテリアスタイルのことです。

インダストリアルな空間は無機質かつ無骨でクールといったイメージです。使われるアイテムとしては倉庫や工場の外装に使われているような古びたレンガやコンクリート、床材にも同じく古い木材やタイルやコンクリートが多く使われます。ベース色はブラウン系、グレー系、ブラックなどのダークな色合いです。

そこに工場や体育館にぶら下がっているような無骨で大きめの照明器具、鉄パイプやダクトを利用した内装に、革素材のヴィンテージソファや気取らないラグなどの質の良いものを組み合わせて作られた男前なインテリアです。

NYの工業地帯だったブルックリン地区には昔ながらの工場や倉庫が多くあります。そのため、レンガの壁に頑丈で硬い床材で作られた昔の工場や倉庫の雰囲気を、そのまま内装に活かしたオシャレなカフェやショップなどの商業スペースが建ち並んでいます。

「インダストリアルインテリア」とはブルックリンの商業施設に見られる、機械的なアイテムを取り入れたインテリアスタイルです。店内は鉄骨やダクトを隠してしまうのではなく、内装インテリアとして活用しながらリノベーションされています。

「ブルックリンスタイル」とはその空気感を生活の中のインテリアとして取り入れようと生まれたスタイルのようです。

シャビー系インテリアに共通するのはヴィンデージ家具やスチールの持つサビ感です。ヴィンテージな物が放つ空気感を大切にしましょう。

棚板やテーブルの天板に足場板を使ってみたり、古材を使用してみましょう。床材も可能であれば濃い色合いのウォールナットなどの無垢材を使用すると　ヴィンテージ感がUPするでしょう。もし手に入らなければワックスやステイン剤を使ってヴィンテージ風にDIYしてもいいですね。

古い建物に使われていたレンガをアンティークレンガとしてショップでも売っていますが、ヴィンテージ風に加工されたものが通販で簡単に手に入りますので、お好みに合った色や素材を内装に利用しましょう。壁一面にとはいかない場合もレンガを部分的に取り入れたり、ディスプレイに取り入れてみましょう。

テーブルやベットのフレーム、照明器具などにアイアンを取り入れてみると「インダストリアル」なインテリアに仕上がります。とはいっても、ご存知の通りアイアンは熱伝導率が大きいので冬は冷たく、夏には暑くなります。大きな照明器具は場合によってお部屋の温度に影響が出ますので注意しましょう。

インダストリアルスタイルに使う家具や内装パーツはダーク系カラーを崩さないようにしましょう。ソファーは黒や茶系やダークブルー系の色がおすすめです、インテリアに使うパイプはあくまでシャビーの風合いを大切に黒やサビ色で塗装するとクールなイメージになります。

無機質な空間に癒しのグリーンを取り入れてみましょう。インダストリアルなお部屋にはカラフルなお花よりシンプルな観葉植物やサボテンがよく合います。観葉植物は夏の直射があたると葉が枯れてしまうので、カーテン越しの柔らかい光をあてて育てましょう。

「フィカス・ウンベラータ」や「オーガスタ」のように存在感のあるグリーンや「サンスベリア・シルバープリンセス」のようにシルバーリーフの観葉植物がよく合います。最近は植物も通販で販売されていますので自分好みの植物に出会えるといいですね！

自宅でも「インダストリアルスタイル」を楽しみたい！という人は内装やカーテンやラグといったインテリア素材にどんな工夫が取り入れられるのか実例をみながら探してみましょう。

スイッチをアメリカ風に「トグルタイプ」のスイッチにしてみましょう。「トグルスイッチ」とは左右ではなく上下に切り替えるスイッチでツマミ部分が金属でできているものです。電気系のスイッチに取り入れると一気に「インダストリアル」な風合いが演出できます。

打ちっぱなしのコンクリートはインダストリアルインテリアにぴったりですが、ショップやオフィスでは見かけても住宅の建材としてはあまり見かけません。

というのも耐火性やコストの面ではメリットのあるコンクリートですが、デメリットとして水分を吐き出す能力が低く、水をよく使う住宅ではカビやすいことや夏は熱がこもりやすく冬は温まりにくいという点があげられます。

こうしたデメリットを解消するためには断熱に工夫をしたり、コンクリート模様の壁紙を活用しましょう。

倉庫や工場そのままの空間を利用して生まれた「インダストリアルインテリア」は使われなくなった物に価値を見出し、生活に利用したインテリアです。

工場にはそもそもラグやカーテンはありませんが、住宅となると必要になってきます。インダストリアルインテリアの雰囲気をそこなわず取り入れられるカーテンやラグ、ソファなどのファブリックを選ぶコツをご紹介します。

インダストリアルが持つ雰囲気に合わせるならば、ダーク系カラーを選びたいところです。ただカーテンはお部屋に占める面積が大きいため、重厚感のある素材で黒のカーテンにしてしまうと「視聴覚室」のように暗く重苦しく感じられます。そこでインダストリアルスタイルのカーテンはダーク系カラーでも少し透け感のある素材のカーテンを選びましょう。

カーテンの透ける素材に対して、ソファは重厚なヴィンテージ感たっぷりなものがよく合います。レンガの建物に似合う、当時使われていたようなアンティークで上質なものを選びましょう。素材は布の物よりレザータイプが無骨な風合いにマッチします。色はブラックやレンガ色系またはシックなダークブルー系などもよく合います。

ラグもお部屋のインテリアにはぜひ取り入れたいアイテムですね。グレーなどの単色のラグが無難です。大きなブラックのラグにしてしまうとクール感は出るものの、モダンな感じになりすぎることがあります。ラグの色やサイズはお部屋の雰囲気を考えながら決めましょう。

また、毛足の長さは床材に合わせて選びましょう。コンクリートやタイルには温かみを持たせるために毛足が長めのラグを、木材にはクールさを演出するため毛足が短めのラグを選ぶとバランスがよくなります。

古くて上質なものはショップでは手に入りづらく高価なものもあります。お部屋の間取りや内装の都合でぴったりの物が見つからない場合はDIYで自分のお部屋やイメージにあったレイアウトを楽しんでみましょう。

ガス管はスチール製の物とポリエチレン製のものがありますが、インダストリアルな感じを出すにはやはりスチール製のものを選びましょう。

もっと加工しやすい代用品として水道管に使う塩ビ管を使う方法があります。こちらはノコギリで切断することができ「インダストリアル風」なデコレーションが手軽に作れます。

インダストリアルな風合いの使い古した足場板があれば問題ないのですが、なかなか難しいこともあります。そんな時はわざと傷をつけることで古木の風合いを出し、その上にワックスを塗って新しい無垢材をヴィンテージ風にDIYすることができます。

パイプをDIYして棚を作ることもできますのでアイデアを参考にしながらインダストリアルな空間を作りましょう。

インダストリアルの重要なアイテムのひとつでもあるスチールですが、100均の木製BOXにひと手間加えるとインダストリアルな風合いがプラスされます。

素材のBOXの色をもう少しダークな色合いにしたい場合はワックスの色で調整をしたり、ブリキの部分を黒く塗装するなど好みの色合いにリメイクしましょう。

こちらのペイントを使うと、100均のプラスチック収納ケースも木製BOXもアイアン風仕上げになります。工夫次第でDIYの幅がグッと広がりますね！

「インダストリアルインテリア」とはどんなインテリアなのか実例を集めてみました。先に説明したように「ブルックリンスタイル」と「インダストリアルスタイル」には共通の部分が多くありますが、よりインダストリアルな要素が強い実例をご紹介します。

床の無垢材とアイアンの取り入れ方に、こだわりを感じます。決して古いだけではなく上手にリノベーションされています。

機械の歯車を利用した時計が素敵です。大きめの歯車はインダストリアルな感じをより演出してくれます。それだけでもウォールデコに使えるアイテムです。

古い壁とヘリンボーンの床が渋い室内に、アメリカの工場で使われるアイアンのスツールがインダストリアルな雰囲気を出しています。

インテリアとして取り入れる植物は、観葉植物の他に「ティランジア・ウスネオイデス」のような垂れ下がるタイプのエアプランツも手がかからなくていいでしょう。

ガス管でDIYされたスタンドは、アメリカで人気のインダストリアルアイテムです。お部屋にひとつあると本場NYブルックリンスタイルになりますね。

アンティーク風の扇風機や工業用のアルミ扇風機を利用してもいいですね。通常の扇風機より丈夫ですが、ハイパワーで音が大きいものもありますので確認して取り入れましょう。

以前からある素材を活用してリノベーションした空間は、日本の古民家カフェと同じように、古くて質の良い建材を活かした新しい空間です。

リベット使いや曲線が美しい品の良いヴィンテージソファーです。無骨なインテリアが安っぽくならないために、こだわりの家具をひとつ取り入れるといいですね。

また最近はフィラメント型LED電球といった「インダストリアル風」に活用できる電球も多く発売されていますので通販などをうまく利用しながらDIYしてみましょう。

倉庫や工場には空調のためのダクトやガスやエアーの配管、電気配線のための管が張り巡らされています。住宅では配線やパイプ類は壁の中に隠してしまいますが、むき出しのまま上手く内装に利用されていますね。

日本で人気のブルックリンスタイルが食料品倉庫や古いウィスキー工場のイメージなのに対し、NYのインダストリアルスタイルは機械工場や鉄工所のイメージです。

カーテンの色はシンプルにアッシュ系カラーを選び、ホワイトのカーテンと合わせて使ってもいいと思います。透け感のあるリネンなど気取らない素材にすると無骨な「インダストリアル」な雰囲気を損ないません。

スチールの要素が強い店内ですが、無機質になり過ぎないのは内装に使われているレンガや木製のテーブルが柔らかさを演出しているからですね。

スモーキーな色合いでヴィンテージ感漂う幾何学模様のラグはNYらしく「アール・デコ」の風合いが出てワンランク上のインテリアが楽しめます。

同じシャビー系インテリアでも「シャビーで優雅な」シャビーシックスタイルのインテリアと対極にあるのが「シャビーで無骨な」インダストリアルインテリアです。

インダストリアルな空間には彩度の低い家具やラグが良く合います。そのため所々にあるグリーンがいっそう鮮やかに見えます。

インダストリアルインテリアが工場や倉庫を改造した商業施設で取り入れられることが多いのは、本来内装にかけるコストが下げられるといった点からでしょう。

こちらは椅子や照明のグリーンがポイントになっている店内です。テーブルの色や形は様々ですが、すっきりとした印象なのはベース色がホワイトとグリーンで統一されているからですね。

インテリアは女性だけのものというイメージが強いですが、男性も好きなバイクや車、機械装置などのインダストリアルな要素を取り入れたインテリアには興味が持てるかもしれません。

インダストリアルな雰囲気をお部屋への活用した例として、スチールの棚やピクサー映画のキャラクターのようなスタンドを上手に取り入れていますね。

シルバーの金属を使う場合にも表面をこするなどしてスモーキーなUSED感を演出しましょう。

インダストリアルスタイルやブルックリンスタイルには存在感のある大きな照明器具が欠かせません。

スチール製のガス管はカットするにもネジ山を切るにも専用工具が必要になりますが、既存のパーツやニップルが通販でも手に入るので、組み合わせを工夫してオリジナルラックを作ってみましょう。

本来、床材を補強するのに使う鋼製束をテーブルの足部分に使うだけでインダストリアルなテーブルになります。

ショップや通販サイトを活用してインダストリアルな空間を作りましょう。既成のものを買える通販ショップとDIY用品が揃う通販ショップ、両方をご紹介します。

■ Amazon　
なんでも揃う大手通販サイト海外からのお取り寄せも安心です

■ アンドファニチャー　
シャビー&アンティーク調&ナチュラルな店舗向け什器・家具・雑貨のお店です

■ HitoHana
観葉植物の通販サイトです。種類とサイズが豊富でインテリアにぴったりの観葉植物を扱っています

■ BICASA　
デザイナーズ家具・デザイン家具・ソファ・テーブルやインテリアグッズのショップです

■ Junk&Rustic Colors
アンティークとインテリア雑貨のオンラインショップです

■ 壁紙屋本舗
DIYに役立つ壁紙と用品の通販ショップです。DIYの方法や実用例も紹介してくれています

■ モノタロウ　
インダストリアルインテリアに欠かせないDIYに必要な工具やパーツを手に入れるにはビッタリの通販ショップです

せっかくですからプラスチック素材で作る「インダストリアル風」ではく、スチール素材を利用して「インダストリアルDIY」してみましょう。はまってしまうと作業台に工具置き場といったDIY用の作業スペースが欲しくなってきませんか？ガレージや倉庫を利用したインダストリアルなインテリアはそういったところから生まれたのかもしれませんね。