亀ってなつくの?亀の種類や飼い方・行動などを紹介!
ゆったりのんびりと生きている亀は、まるで昔話からやってきたような可愛らしい姿です。観賞用としても良いのですが、なつくと嬉しいですよね。この記事では亀は人間になつくのか、飼い方や寿命、エサや亀の種類、値段などについてそのコツやポイントを紹介します。
目次
ペットとして飼う亀はなつくの?
ペットとして飼う生き物は、哺乳類であればなつくことが想像できます。しかし、爬虫類の亀がなつくのかどうか、気になりますよね。亀は非常に頭が良く、のんびりと緩慢な動作をしていますがその記憶力はしっかりとしています。エサをくれる飼い主や水槽の掃除をしてくれる人を見分け、手足をバタバタさせてはエサを求めたり、飼い主の後をついてくる様子も見られるほどです。ではどんな飼い方をすればなつくのか、その方法を紹介していきます。
亀の生態について知ろう!
まずは亀の生態について知りましょう。ミドリガメやゼニガメなどは有名ですが、他にも様々な種類がいて、エサもその種類によっては様々です。亀の種類や特徴、意外と知らない亀の生態について解説していきます。
亀の特徴・種類
亀は爬虫類カメ目に分類される動物で、およそ2億年前に出現した古くから生き続けている生物です。全ての亀には胴体に甲羅がついており、熱帯夜温帯に生息しています。およそ300種類ほどが世界に生息していて、日本でも13種類ほど生息しており、ペットとしても愛されています。亀は、陸に生きるリクガメ、水に生きるミズガメと陸でも水でも生きることができるミドリガメやゼニガメなどの種類の3パターンに大きく分けられます。
亀は何を食べる?
亀は主に魚や昆虫、果実などを食料としています。しかし、基本は雑食性なのでなんでも食べることが可能です。ペットとしてはペットショップで売っている専用フードなどがありますが、自然に生きる亀のエサは川エビや川の小さな魚、水草、トンボやゲンゴロウなど水辺に生きる昆虫などを食べています。
現存する最大種の亀とは?
現存する世界最大の亀は、オサガメという亀です。カメ目オサガメ科オサガメ属に分類されるオサガメは、熱帯から温帯にかけ、広い外洋に生息しています。その性質は好奇心旺盛で行動的で荒々しく、活発です。表面がなめらかで紡錘型の体型をしているため、水の抵抗が少なく少ないエネルギーで効率的に泳げます。
亀の寿命はどのくらい?
鶴は千年、亀は万年と言いますが、亀の寿命はどのくらいでしょうか。種類にもよりますが平均30年は生きます。短くても15年、長い場合は100年の寿命だと言われています。自然に生きる亀は長生きで、外敵に襲われるなどがなければ50年ほど生きる種類もいます。
ペットとしてよく知られるミドリガメの寿命は30年、ゼニガメの寿命は15年~30年です。ペットとして飼う場合は、環境を整え、長生きの秘訣である日光浴をかかさずしてあげれば長生きするでしょう。
亀を飼う前に知っておくべきこと
亀を飼うために必要な知識を身につけておきましょう。飼い始めてからこんな予定じゃなかった、知らないことばかりで飼いたくない、などの事態が起きないようにしっかりと事前に情報を仕入れておくことはとても大切です。ペットとしてこれから長い時間を共にするのであれば、ぜひ知っておいてください。
亀の寿命は長い!
先ほども述べましたが、亀はとても寿命が長い生き物です。例えば小学1年生で飼い始めたとしましょう。そこから最大30年生きれば、あなたが37歳くらいまで亀は生き、面倒を見なければいけません。100年生きれば自分の子どもも同じ亀をそのまま飼うことができるくらいに長生きです。愛情を持って飼育すれば30年の間になつくこともありますし、もっと長生きすることもあります。途中で投げ出さないよう、大切に飼いましょう。
亀を飼うのにはお金と手間がかかる
ペットショップで亀を購入しようとする場合、安いミドリガメなどは500円から購入できます。水生の子亀で3,000円から6,000円ほどです。リクガメになるともう少し値段があがり、15,000円から30,000円ほどします。また、飼うための用品も揃えなければいけません。水槽やヒーター、ライトや温度計などを揃えれば、初期費用が30,000円から50,000円はかかります。用意するものが意外とたくさんあったり、値段もかかるので心して準備しましょう。
ミズガメの水槽は臭う
亀を飼う時は水槽がどうしても必要になります。その水槽が臭いのです。特に夏の時期になると、亀の水槽の水がすぐに汚れてしまい臭い臭いになります。1匹しか飼っていなくても強烈な臭いを放ちます。子亀の頃はまだそんなに強い臭いはしませんが、成長するにつれて臭いが強くなり、水を替えても臭いがなかなか部屋から消えず臭い、などと悩む飼い主さんもいます。
亀は絶対に池や川に放してはいけない
亀だけでなく、様々なペットをなつくことがなかったり、飼えなくなったらと捨ててしまう飼い主さんの行動はいつでも問題としてあがっています。なぜそれがいけない行動かというと、1番は自然の生態が崩れてしまうことにあります。日本には日本の在来種がおり、そこに中国や台湾産の亀が捨てられることで混ざってしまうと、エサが少なくなってしまったり、日本の亀や他の生き物の生態のバランスを崩してしまいます。
ペットとして飼える亀の種類と値段を紹介!
亀の基本的な飼い方の知識を学んだところで、ペットとして飼うことができる亀の種類と値段、飼い方の方法、なつくコツなどについて解説していきたいと思います。自分に合う亀がいるかチェックしてみてください。
ニホンイシガメ
ニホンイシガメは初心者向けの比較的飼いやすい亀ですが、値段がピンキリで2,000円から、高いものは10,000円以上します。日本の固有種なので、価格変動が激しいのです。しかし、そのため日本の気候に適しており、寒さにも暑さにも対応します。
ミシシッピニオイガメ
アメリカ生まれのミシシッピニオイガメは、ペットショップでの値段は2,000円から5,000円ほどです。日本には輸入されてやってきました。寿命は30年から50年と長く、甲羅の大きさも13センチとミドリガメと比べても小さい種類です。水生の亀なので、水槽には水をたっぷり入れてあげましょう。とても温厚な性格なので、複数飼育してもケンカしたりしないので安心です。
ヘルマンリクガメ
ヘルマンリクガメはヨーロッパ生まれの亀で、ペットショップでは子亀での値段が10,000円から30,000円とちょっとお高い種類の亀です。リクガメと名がつくので、陸地で生活をします。甲羅の大きさは20㎝から35センチほどでリクガメの中でも小柄な方です。リクガメ中でも温厚で飼いやすい性質のため、人気があります。
ミドリガメ
ミドリガメは日本ではオーソドックスで良く聞く種類の亀で、ペットショップでの値段は500円から1,000円と非常に安価で購入することができます。もともとアメリカ生まれの亀で、ミドリガメとはミシシッピアカミミガメの幼名です。ミドリガメは寿命が30年と長いのに、小学生が気軽に買える価格で取引されていたため、飼えなくなって川に放す人が続出しました。
そのため、生態系を脅かすとして2020年にはミドリガメを特定外来生物に指定する予定です。指定後、ミドリガメは飼育目的での購入が難しくなるでしょう。今飼っている場合はその時点で届け出が必要になります。
キバラガメ
キバラガメはミドリガメの亜種で、アメリカ生まれです。川や湖などに生息している水生の亀で、ペットショップの値段は1,500円くらいで購入できます。大人しい性格なので、初心者向きの亀ですが、この亀もミドリガメと同じく2020年には特定外来生物に指定される予定です。指定後は購入が難しくなるでしょう。
亀を飼うために必要なものは?
亀の生態などを理解した後は飼うために必要な飼育用品を揃えましょう。亀を飼うための必需品にスポットをあてて紹介します。
水槽
亀の飼育には水槽が必要になります。リクガメでもミズガメでも、半陸生の亀でも水槽の中で飼育しなければいけません。ただし、水生の亀以外はあまり深い水槽でなくても大丈夫です。陸生の亀は水場は必要ではありませんが、半陸生の亀は水場と陸地を設置しましょう。水生の亀はこまめに毎日水を替えないと水槽から臭いが発生し、室内に臭いが充満するので注意しましょう。
紫外線ライト・保温ライト
亀は甲羅や骨などを作るのにカルシウムを生成しなければなりません。そのためにはビタミンD3が必要で、このビタミンD3を生成するために紫外線を浴びなければいけません。日の光が当たらない部屋で飼育する場合は紫外線ライトの購入が必要です。また温かい場所を好むので、保温ライトで温かい空間を作ると喜びます。
ヒーター
亀は変温動物なので、温度や湿度を気にしなくてはいけません。温度計、湿度計を用意し、ヒーターを設置して温度や湿度を保ちましょう。温度は20度から24度が理想です。あまり冷やすと冬眠して舞うので注意しましょう。
ペットの亀のエサとは?
基本的にどの亀も雑食性で、なんでも食べますが、ペットショップで亀用配合フードが販売されていますのでそちらをエサとして与えましょう。他にもイトミミズ、にんじんエキス、川エビなどのエサも販売されてます。乾燥エビや赤虫などをおやつとして与えても喜びます。また、果物、水草なども好むのでエサとして与えれば喜んで食べるでしょう。
【種類別】亀の飼い方を解説!
亀には水生・陸生・陸生と水生と両方の3パターンの生態があります。生態の種類別の飼い方について紹介しますのでご覧ください。
ミズガメの飼い方
水生の亀の飼い方のポイントはヒーターと温度計で水温を保つことです。変温動物である亀は水温や気温が下がると冬眠してしまい、子亀の場合は命に関わります。夏の間にエサを十分食べ、栄養を貯めてから冬眠する生き物なので、栄養が貯められなかった亀は冬眠するとリスクが高まります。そのため、温度計で水温を管理し、28度くらいの水温を保ちましょう。
水の深さは甲羅が全てかぶるくらいにし、甲羅が乾燥しないように注意しましょう。また、水は毎日替えないとすぐに臭いを放ちます。毎日欠かさず水替えをしましょう。
リクガメの飼い方
リクガメの飼い方のポイントは温度と湿度を保つことです。リクガメは自分で動いて体温調節が出来るので、水槽内でホットスポットと層でない場所を作る必要も出てきます。そのため保温ライトも必須です。また、水をよく飲むので、水入れも用意しなければいけません。この水入れに排泄することが多いので、臭いの原因となります。こまめに水を入れ替えましょう。
陸生と水生、両方の生態を持つ亀の場合は陸地と水場を作らなければいけないので、自分が飼いたい亀の生態を良く把握しましょう。
ペットの亀はなつくの?なついてもらう方法!
亀は非常に頭が良く、記憶力の良い生き物です。その亀になついてもらうためのポイントをいくつか紹介しますので、参考にしてぜひ実践してみてください。
毎日エサをあげる
亀がなつくポイントとして、毎日決まった時間にエサをあげると良いでしょう。1日に2回から3回、同じ人が与え続けると顔を覚えてくれます。1ヶ月ほどで亀が時間になると近づいてきて、エサをくれと催促するようになるでしょう。また、エサの前に手をたたいたり名前を呼ぶと、それが合図だと理解し、さらによく記憶し寄ってくるようになります。
手からエサをあげてみる
顔を覚えたら次に手からエサをあげてみると、交流を深めることができます。口の前にエサを差し出せば食べますので、指を噛まれないよう注意しながら与えましょう。子亀であれば痛くありませんが、大きな亀や顎の強い亀は出血することもあるので、種類によっては注意をしてエサをあげてください。
愛情をたっぷり注ぐ
亀も愛情を注げばもちろん答えてくれます。亀の寿命はとても長いですし、たっぷり愛情を注ぐ時間があるので、ぜひ飽きることなく毎日かわいがってください。呼べば飼い主を見つめたり、手の上に乗ってくれるようになったりなど、信頼関係と愛情が比例すれば亀もそれに応えてくれます。
お散歩をさせる
水生の亀は散歩するのは難しいので、これにはあてはまりません。リクガメであれば陸を歩くように体が出来ているので、散歩することが可能です。まずはベランダや庭を散歩させ、慣れてきたら少しずつ外に連れ出して一緒に散歩しましょう。散歩に慣れ、人に慣れれば自分のあとについてくるようになります。根気よく続けることがコツです。
ペットの亀は産卵する?
複数飼うことができる種類もいるので、その場合は雄と雌を一緒に飼育すると産卵することもあります。しかし、基本は亀は単独行動を好むので、1つの水槽に1匹での飼育が主となるでしょう。その場合は産卵することはありません。家で例えば繁殖をさせたい場合は、雄雌を1匹ずつ飼育し、繁殖期の春に同じ水槽に移すと相性が合えば卵を産む場合もあります。
亀を飼うと長期で家を空けられない?と心配な人へ
長期間家を空ける場合に、ペットホテルで亀を預かってくれる場所もあります。鳥類や哺乳類だけでなく、爬虫類もOKというペットホテルも増えているので、ぜひ利用してみてください。また、動物病院でも預かってくれる場所もあるので、お近くの動物病院に相談してみても良いでしょう。5日ほどなら留守番できる場合もありますが、預かってもらえる場所があるならその方が安心です。
ペットの亀が死んでしまったときはどうしたらいい?
亀はとても長生きとはいえ、生き物です。体が弱っていたり、飼育の環境によっては生まれてから1年足らずで死んでしまう場合もあります。命はいつ消えてしまうか分からないはかないものです。その場合は庭があれば埋めて土に還すこともできますし、ペット専門の葬儀屋さんに依頼しても良いでしょう。ペット霊園などでも亀を弔うことが可能です。
愛情をもって亀を飼おう
亀の意外な特徴や生態があったかと思いますが、自分が飼いたい亀がいたらぜひ参考にしてみてください。とても長生きな亀なので、長い時間を共有することができかけがえのないパートナーとなるでしょう。飼う場合は、けして途中で川に逃がすなどせず、最後まで一緒に生き、世話をするように決めてから飼い始めてください。亀も生きています。途中で投げ出されたらとても悲しくなるでしょう。ぜひ愛情をたっぷり注いで、長い時間を一緒に過ごしてみてください。