選民意識の意味とは?選民意識の強い人の心理・特徴・対処法も!
時折耳にする選民意識という言葉ですが、正しい意味を知っていますか?自分が知らないうちに選民意識を持っていることもあります。選民意識の意味とその心理や特徴をご紹介します。また、周りに選民意識の強い人がいる場合の対処方法もピックアップします。早速見てみましょう。
目次
選民意識の強い人が最近増えている?
「選民意識」という言葉を聞いたことがありますか?最近、この選民意識が強い人が増えてきています。そして、意外と私たちの周りに選民意識の強い人が多くなっていることにびっくりするかもしれません。漢字から意味を想像される人もいますが、選民意識の正しい意味や、選民意識が強い人の心理や対処法を知っておきましょう!そして何よりも、自分自身が選民意識の強い人にならないように注意しましょう。
そもそも選民意識とは?
そもそも選民意識とはどんな意味なのでしょうか?選民意識の正しい意味を知ることが大切です。
エリート思考とは少し違う
選民意識の類語に、エリート思考という言葉があります。どちらも「自分は優れている」という心理を表す言葉ですが、選民意識とエリート思考では意味が少し異なります。選民意識は、グループとして選ばれたものであるという心理です。つまり、団体で自分達が優れているという心理になるのが特徴です。エリート思考は、個人が優れているという心理になり、自分は優秀であるという心理のことです。
選民意識を持ちやすい立場は?
選民意識を持っている人は、社会でそれなりの立場を持っている人です。その立場ゆえに、自分が優れているという心理になることが特徴です。どんな立場があるのか見てみましょう。
キャリア官僚
キャリア官僚と呼ばれる人は、選民意識が高い傾向にあります。キャリア官僚は、組織のトップに立つ人間として成功を収め、自分の言動で国や組織を動かしているという自信があります。
大企業のエリート社員
激しい出世争いを勝ち抜いてきた大企業のエリート社員も選民意識が強いと言えます。仕事に対してプライドを持ち、それが企業で評価されてきたという実績があるので、大企業のエリート社員は、自分が特別であるという選民意識が生まれやすいのです。加えて、大企業のエリート社員は高学歴であることが多いので、学歴もあわせて選民意識が強くなる特徴もあります。
宗教の信仰者
選民意識は歴史とともに歩んできたので、宗教とも強い関係があります。宗教的な立場にある人も選民意識が強い心理になりやすい傾向にあります。
選民意識の強い人の特徴【心理編】5選!
選民意識の強い人の心理にはどのような特徴があるでしょうか?どんなことが心理上の原因になって選民意識を持っているのかを知りましょう。選民意識が強い人の心理を5選ピックアップしたのでチェックしてみましょう。
1. 自分の意見が絶対
選民意識が強い人は、自分の意見が絶対に正しいという心理があります。高学歴である程度の成功を社会で収めている立場なので、その分野に関しては自分が一番詳しいと思い込んでいるという特徴があるのです。それゆえに、自分の意見が絶対正しいと思い込んで、周りの人の意見には聞く耳を持ちません。
2. ネガティブな考え方をしてしまう
ネガティブ思考の人が多いのも、選民意識の強い人の特徴です。世の中のいろいろな面倒な場面を見てきているので、人との付き合いや対処法を知りすぎていることが関係しているようです。その辛い経験や立場ゆえに受けた人間関係が、ネガティブな心理を生み出してしまうことがあります。
3. 妙な使命感にとらわれがち
選民意識の強い人の代表的な心理の中に、妙な使命感にとらわれがちなことも挙げることができます。高学歴で周りの普通の人が経験してこなかったような辛い経験から、ボランティア活動などにのめり込むことがあります。のめり込みすぎると、「自分はそのために生まれてきたんだ」という妙な使命感に燃えてしまいがちなのも、選民意識の強い人の心理であり特徴になります。
4. 高学歴を誇りにしている
選民意識の強い人は、自分の高学歴を誇りにしていることが多々あります。学歴だけでは社会でやっていくことはできませんが、競争率の高い受験に勝ち抜いて良い大学を卒業したという昔の誇りをいつまでも持ち続けるという特徴があります。
5. 自分は失敗しないと思い込んでいる
その立場ゆえに沢山の問題を解決してきた経験がある選民意識の強い人は、それまでの経験から自分は失敗しないと思い込む特徴もあります。問題があってもどのように人と付き合い、どんな言動をすればよいのかという対処法を知っていると思っているので、常に失敗はしないという思い込みを持ってしまうのです。
選民意識の強い人の特徴【性格編】7選!
選民意識の強い人の性格にはどのような特徴があるでしょうか?選民意識の強い人の心理と同じように性格にも特徴があります。代表的な性格7選をご紹介します。
1. 人の上に立ちたがる
人の上に立ちたがる性格も選民意識の強い人の特徴です。自分は選ばれた人だと信じているので、人の上に立って物事を引っ張っていかなければならないという心理になるようです。
2. 頑固
頑固な性格があるのも選民意識の強い人の特徴です。自分が一番と思っている心理があるので、自分の意見を曲げたり、人に意見を聞いたりすることに抵抗があるようです。選民意識の強い人に激しい口調で反論したとしても、話すら聞いてもらえない場合もあります。
3. 肩書や学歴を重視する
肩書や学歴を重視する性格から、部下や目下の人にとっては厳しすぎるものの、社会的地位のある人には態度を変えるという性格もあります。肩書や学歴がある立場のはっきりした人との付き合いにはよく参加し、自分の立場を少しでも守ろうとする言動もあります。
4. 価値観が凝り固まっている
価値観が凝り固まっていて自分の考え方を固守しがちな性格の人が多いのも、選民意識の強い人の特徴です。人からの提案や指示に耳を傾けることなく、自分の思ったことが最善という価値観で物事を判断する傾向があります。
5. 他人に興味がない
選民意識の強い人の特徴の中には、他人に興味がなくどうでもいいといった立場や態度や言動を取るという性格も挙げることができます。自分に関係がなければ、人が不幸になったりすることにも関心や興味を示さない性格なので、人付き合いに弊害が生じることがあります。
6. プライドが高い
選民意識の強い人はプライドが高い性格であることでも知られています。プライドは良い面で発揮されると、周りの人にとっても益になるのですが、悪い面で発揮すると人付き合いやちょっとした言動から仕事に対して弊害をもたらすことがあります。
7. ブランド好き
有名なブランドで自分の身の周りを固めてしまうのも選民意識の強い人の特徴です。周りの人よりワンランクアップした立場をキープしたいので、ブランド志向に走ってしまうのです。
選民意識の強い人の特徴【言動編】7選!
選民意識の強い人の言動にはどのような特徴があるでしょうか?人付き合いの中でも弊害を起こしやすいので、選民意識の強い人の言動の特徴を知ることで対処法を考えることができますよ。
1. 理論的に説明したがる
選民意識の強い人は、漠然とした説明ではなく、理論的に説明したがる特徴があります。説明をする前に、少し回りくどい前置きをして、自分がいかにすごいのかをアピールするといった言動を取ります。また、理論的に話すことで、自分が選ばれたすごい人であるという実感に酔いしれる言動も多々あります。
2. 人のランク付けをする
人のランク付けをするのも選民意識の強い人の言動の特徴です。自分より学歴が下の人は、自分よりも立場が下だと思い込みます。反対に社会的地位があったり、学歴が同等の人れあれば、対等に付き合いをしようという考え方をすることもあります。
3. 差別しがち
選民意識の強い人は、差別しがちな言動を繰り返すことがあります。女性や男性、そして学歴や社会的立場によって差別する基準や考え方ができあがっていることが多くあります。
4. 間違いを認めない
選民意識の強い人は、自分が間違っていてもなかなか間違いを認めようとしません。自分は選ばれた人で、何でも知っているという自信があるので、間違ったことを自分で認める言動をすることに抵抗を感じるのです。
5. 同じであることを強要する
選民意識の強い人は、周りにも自分と同じであることを強要する言動が多くあります。自分の方法や自分の考え方など、自分が成功したと思える方法と同じように物事を行うように強要するのです。それが一番の方法だと信じている心理がそうさせているのです。
6. 人を見下す
選民意識の強い人は自分が一番だと思い込んでいるので、人の失敗や弱さが分からないこともあり、簡単に人を見下す傾向にあります。ちょっとしたフォローをすることもなく人を評価してしまうので、人付き合いに弊害が残りやすいのです。
7. 付き合う人を選ぶ
誰と付き合えば自分にメリットがあるかなど、付き合い方や付き合う人を選ぶのも選民意識の強い人の特徴です。自分と同等の社会的立場の人や同等の学歴の人とは付き合いますが、自分より学歴が下の人とは付き合いがないか、完全に無視する状態になります。
選民意識の強い人との付き合い方を3つ紹介!
選民意識の強い人との付き合い方はどうすれば良いのでしょうか?多くの人が選民意識の強い人との付き合い方を3つご紹介します。
とりあえず褒める
選民意識の強い人と付き合うときに多くの人が実践している方法は、選民意識の強い人はプライドがとても高いので、「すごい!」と褒めることを忘れないようにすることです。褒めることで選民意識の強い人は気分が良くなるものです。とりあえず褒めておくと、後々面倒な事柄に巻き込まれるリスクが減り、良い付き合い方ができるはずです。
反論しない
仮に選民意識の強い人が間違っていたとしても、選民意識の強い人が耳を傾けることはありませんし、話すら聞いてもらえないこともあるでしょう。そんなときは、矛盾を感じたとしてもとりあえずは反論をしないことが良い対処法です。反論したところで、ただの時間の浪費になるだけです。
発言を受け流す
選民意識の強い人の発言を受け流すのも付き合う上で大切です。選民意識の強い人の言動を念頭に置いて行動する方が、間違った結論になることもあるからです。「ちょっとおかしいのでは?」と思ったときの対処法は、サラリと受け流してしまうことです。選民意識の強い人が自分をひけらかすような言動をしたときには、「これは選民意識の表れだな」と考えて、その言動を心に留めないようにしましょう。そうすれば気分も楽になりますよ。
選民意識の強い人への対処法2つ紹介!
選民意識の強い人は癖があって付き合いが難しいことが多々ありますが、選民意識の強い人への対処法を知っておくと役に立ちます。早速役に立つ対処法を2つ見てみましょう。
距離を取る
選民意識の強い人との一番良い対処法は、その人と距離を取ることです。関わり合いになってしまうとこちら側にストレスが溜まりますし、選民意識の強い人との関係もぎくしゃくしてしまいがちだからです。選民意識の強い人とは適度な距離を取って、無理に関わり合わない関係を保ちましょう。
社会的地位を上げる
選民意識の強い人に見下されて嫌な思いをしているのであれば、自分の社会的地位を上げるのも良い対処法になります。努力して地位を上げることで、選民意識の強い人に対するストレスもなくなりますし、以前見下されていた人と同等、もしくはそれ以上の地位を手に入れることも可能だからです。
選民意識が強いことの弊害は?
選民意識の強い人の対処法が分かりましたが、自分自身が選民意識が強いのであれば、どのような弊害が生じるのでしょうか?弊害となる3つの点を考えてみましょう。
視野が狭くなる
選民意識を持つことで、自分だけの考えに固執しがちになり視野が狭くなるという弊害があります。独りよがりになってしまうので他の考え方や見方ができなくなり、新しいことに向かって進むことが難しくなる弊害があるのです。
人間関係が薄くなる
人付き合いで損得を考えるあまりに、選民意識の強い人は人間関係が薄くなってしまう弊害もあります。相手の本心を知るのも怖くなりますし、自分の考えを相手に伝えることも少なくなってしまうので、付き合いが上辺だけになってしまいます。人間関係が前よりも薄くなったと感じる選民意識の強い人は少なくありません。
自分の考えを省みなくなる
自分の考えを省みなくなるという弊害が、選民意識の強い人にはあります。自分の間違いを認めたり、しなければならない改善策を自分で考えようとする心理にならないという弊害があるために、自分のプライドが邪魔して省みることができなくなるのです。
選民意識の強い人とは距離を置くことが大切!
選民意識の強い人と一緒にいると、ストレスになってしまうことがあります。仕事そのもののストレスに加えて、人間関係でもストレスを抱えると、毎日の生活さえも億劫になってしまいますよね。選民意識が強い人は、自分の言動で周りにストレスを与えていることに気付いていません。人を変えるのは難しいですが、自分を守ることはできます。そのためにも、選民意識の強い人とは適度な距離を置くようにしましょう。