オリーブオイルの賞味期限と保存方法!期限切れはどのくらい大丈夫?
オリーブオイルを貰ったり買ったりしたけども、使い道が分からなくて賞味期限切れにしてしまったことはありませんか?もったいないと思っても、食べていいのか不安になりますよね。今回は、オリーブオイルの賞味期限や保存方法について解説するのでぜひ参考にしてみてください。
目次
オリーブオイルが賞味期限切れに!食べても大丈夫?
賞味期限切れのオリーブオイル、皆さんはどのようにしていますか?使い道が分からず、捨ててしまっている方も多いのではないでしょうか。実は賞味期限が切れていても、適切に保管してあり大きく劣化していなければ食べても害はありません。
今回は、オリーブオイルの賞味期限や保存方法、活用方法から期限切れのオリーブオイルの使い道まで紹介するので、ぜひ参考にしてみてください!
オリーブオイルの種類3つと製法の違いを解説!
エクストラバージンオリーブオイルやピュアオリーブは国内でもよく知られるオリーブオイルですが、これ以外にも等級や製法により様々な種類があります。
①エキストラバージンオリーブオイル
エクストラバージンオリーブオイルは、オリーブの果実をそのまま絞って作られた油です。そのまま絞られた油はバージンオリーブオイルと分類され、その中でも酸度が0.8%以下で香りや風味が良い最上級のものだけがエクストラバージンオリーブオイルと呼ばれています。
②バージンオリーブオイル
バージンオリーブオイルもオリーブの果実を絞り作られています。酸度は2.0%以下と定義されエクストラバージンより等級が劣るものをバージンオリーブオイルと呼びます。バージンオリーブオイルは苦みや辛みが強いですが、精製しなくても十分に使うことが出来ます。
③オリーブオイルランパンテ
オリーブの実を絞っただけで作られた油の中で、等級が低く食用に向かないものをオリーブオイルランパンテと呼びます。この、オリーブオイルランパンテは主に精製されて利用されます。精製後は工業用に利用されたり、バージンオリーブオイルとブレンドされピュアオリーブオイルとなります。
オリーブオイルが劣化するの4つの要因
ここでは、オリーブオイルが劣化する原因について解説します。オリーブオイルを美味しく食べるには賞味期限を守るだけでなく、劣化を防ぐことも重要です。しっかりと把握して、オリーブオイルの保存に役立ててください。
①酸化
オリーブオイルは、空気に触れてしまうと酸化してしまいます。酸化してしまうと風味は失われてしまい、嫌なにおいを発するようになります。味もオリーブオイル特融の酸味や苦みが無くなってしまいます。
②温度
高温や低温、極端な温度変化はオリーブオイルを劣化させます。オリーブオイルは30度以上では酸化する速度が上がり、5度以下では白く固まってしまう性質があります。また、固まってしまったオリーブオイルを急激に温めてしまうこともオリーブオイルを劣化させる原因になります。
③光
オリーブオイルの色は葉緑素によるものです。葉緑素は光に当たると光合成をしてしまい、酸化物質を出してしまいオリーブオイル全体を劣化させてしまいます。また、光合成により色あせも起こってしまいます。
④時間経過
オリーブオイルは他の食品と同じく時間経過で劣化します。風味や味はしぼりたてに近いほど良く、時間が経つほどに落ちてしまいます。また、時間経過は酸化とも大きく関係するため、保存方法や賞味期限をしっかり守ることが重要です。
オリーブオイルの賞味期限はどのくらい?
ここでは、大まかなオリーブオイルの賞味期限を紹介していきます。ほとんどのオリーブオイルは、基準に沿った賞味期限を採用しているので、購入の際の参考にしてみてください。
一般的には製造から18ヵ月程度
オリーブオイルの賞味期限は一般的には18ヵ月程度です。国際オリーブオイル協会ではオリーブオイルの賞味期限を瓶詰から12~18ヶ月と定めていて、これを基準に賞味期限を記載しているメーカーがほとんどです。
メーカーによっては24ヵ月の場合も
メーカーによっては賞味期限が24ヶ月となっているオリーブオイルもあります。基本的には、ポリフェノールが多く含まれ、辛みや苦みが強いストロングタイプとよばれるオリーブオイルが賞味期限を24ヵ月と設定されることが多いです。
開封後も半年程度は大丈夫!
オリーブオイルは抗酸化物質が多く含まれる油なので、きちんと保存していれば開封後でも半年程度は大丈夫です。生食にも利用されるエクストラバージンオリーブオイルの場合でも、開封後3ヵ月程度は美味しく食べることができます。
オリーブオイルの開封後の保存方法は?4つのポイントを紹介!
オリーブオイルは賞味期限内でも保存方法が悪いと劣化してしまいます。風味豊かなオリーブオイルを美味しく食べるためにも、保存方法をしっかりと把握しておきましょう。
①しっかり栓をする
オリーブオイルの風味や香りの天敵とも言えるのが空気です。開封後はしっかりと栓をして、酸化を防ぐように保存しましょう。酸化してしまうと、賞味期限内でも味や風味が劣化してしまいます。
②栓やボトルの口周りは清潔にする
栓やボトルの口周りは、使用後にオリーブオイルが残りやすいため清潔にしましょう。栓やボトルの口にオリーブオイルが残ってしまうと、賞味期限に関係なく栓やボトルの口から酸化臭が発生することがあります。
③常温で保管する
オリーブオイルは開封後、未開封問わず常温で保管してください。賞味期限内でも極端な高音や低温は劣化の原因になります。コンロのそばや家電の近くなど高温になりやすい場所に置くと劣化してしまいますし、冷蔵庫などの温度が低い場所で保管すると固まってしまう原因となります。
④冷暗所に保管する
オリーブオイルは光にとても弱いので、賞味期限内でも気を付けましょう。未開封でも光の当たる場所は絶対に避けて冷暗所で保管することが大切です。光が当たりやすい場所に長期間保存していると、体に害となる可能性がある物質が発生してしまうこともあります。
オリーブオイルの鮮度を見分ける4つのポイント
オリーブオイルは賞味期限内でも保存環境により鮮度が失われてしまうことがあります。ここでは、オリーブオイルの鮮度を見分ける4つのポイントを紹介していきます。
①風味がない
オリーブオイルの鮮度を見分けるポイントの一つ目は風味です。風味は時間経過や酸化、保存環境に大きく影響されます。もし、賞味期限内でも風味が損なわれてしまっているようであれば、オリーブオイルの鮮度が失われてしまっています。
②油っぽい
オリーブオイルは保存されている温度が高すぎたり、賞味期限が切れると油っぽくなります。これはオリーブオイルの成分に変化が起こるためで、油っぽいかどうかが鮮度を見分けるポイントになります。一口食べてみて油っぽくなければ、サラダなどにも十分に使うことができます。
③嫌なにおい
オリーブオイルが酸化すると嫌なにおいを発します。ツンとするにおいや、古い油のようなにおいになっているときは鮮度が落ちてしまっています。賞味期限内でも、酸化した臭いがする時は食べるのは避けた方が良いです。
④ドロッとしている
オリーブオイルは10度以下で固まる性質があります。しかし、空気に触れていたり光に当たってしまうと固まる温度が上がり常温でもドロッとしてしまいます。賞味期限内でも気温が低くないのにドロッとしてしまっているのであれば、オリーブオイルが劣化していることが考えられます。
オリーブオイルは期限切れでも食べられる?
オリーブオイルは賞味期限が切れてしまっても食べることができるのでしょうか?また、体に害はないのかなども気になりますね。ここでは、賞味期限が切れたオリーブオイルの状態などを交えて解説します。
期限切れによるオリーブオイルの変化
オリーブオイルは時間経過と共に、遊離脂肪酸が増えポリフェノールが減少します。遊離脂肪酸は食べると中世脂肪になりやすい物質で、ポリフェノールは抗酸化作用のある物質です。また、香りや風味も賞味期限を過ぎると失われてしまうことが多いです。
賞味期限が過ぎていても体に害はない
賞味期限が過ぎてしまっても、遊離脂肪酸が増えたり味や風味が落ちる以外は体に害はありません。ただし、害がないものは保存時に遮光されているものに限ります。光により劣化していたり、体に有害な過酸化脂質が発生している可能性があるので、絶対に食べないようにしましょう。
透明ボトルの場合は控えるべき!
賞味期限が切れたものでも、透明ボトルの物は絶対に食べないようにしましょう。透明ボトルだと、どうしても照明などの光が当たってしまい、オリーブオイルが劣化したり害のある成分が出ていることがあります。着色された瓶やボトルに入ったもの以外は、賞味期限以内に使うことを意識しましょう。
期限切れのオリーブオイルの使い道は?3つの活用法を紹介!
賞味期限切れのオリーブオイルは使い道が分からないので捨ててしまう方も多いのではないでしょうか?ここでは、3つの活用方法を紹介します。
①加熱用として使う
賞味期限が切れて、風味や味が落ちてしまったオリーブオイルは加熱用として活用しましょう。オリーブの香りは高温で飛びやすい性質があるため、様々な料理に活用することができます。日ごろの炒め物をサラダ油から、賞味期限切れのオリーブオイルに変えてみるという使い道もオススメです。
②キャンドルの材料
賞味期限切れのオリーブオイルの使い道として、キャンドルの材料にするのもオススメです。作り方は、温めたオリーブオイルに油凝固剤を入れて、真ん中に芯となるティッシュやタコ糸を固定します。そして、オイルが固まったら完成です。着色料やアロマオイルを使うと、より可愛いキャンドルを作ることもできます。
③石けんの材料
賞味期限切れのオリーブオイルを石けんの材料にするという使い道もあります。本格的な作り方であれば、精製水と苛性ソーダを使って固め、時間を置いて固めて作ります。苛性ソーダは劇物で取り扱いが難しいので、自信がない方は市販されている廃油で石けんを作るキットを使うこともおすすめです。
オリーブオイルを期限切れにさせないための2つのコツ
日ごろから使っていないと、どうしても余ってしまい賞味期限切れになるオリーブオイル。ここでは、オリーブオイルを賞味期限内に使い切るためのコツを紹介します。
①好みのオリーブオイルを選ぶ
エクストラバージンオリーブオイルは、生産地や品種などにより風味や味が大きく変わるのが特徴です。まずは、自分好みのオリーブオイルを探してみることをおすすめします。オリーブオイルを活用した料理が楽しみになるだけでなく、賞味期限切れを防ぐことができるので一石二鳥です。
②賞味期限内に使い切ることが可能なサイズを選ぶ
オリーブオイルには小さなボトルのものから、業務用の何リットルも入ったものまで販売されています。自分が使う量を想定して、賞味期限内に使い切ることができるサイズのものを選びましょう。
オリーブオイルをたっぷり使ったおすすめレシピ5選!賞味期限内に使い切ろう!
オリーブオイルを使ったレシピを沢山知っておくと、賞味期限内に簡単に使い切ることが出来ます。ここでは、素材の味とオリーブオイルの香りを楽しむことができるレシピを紹介するので、ぜひ活用してみてください。
①にんにくのオリーブオイル漬け
オリーブオイルをたっぷり使ったおすすめレシピの1つめは、にんにくのオリーブオイル漬けです。作り方は、煮沸消毒した瓶に、好みの大きさでスライスしたにんにくを入れます。そして、にんにくが完全に浸かるまでオリーブオイルを注ぐと完成です。保存も常温で1ヵ月ほど可能で、作り置きしておくと重宝します。
②カルパッチョ
食材本来の味とオリーブオイルの風味を同時に堪能できるおすすめレシピがカルパッチョです。薄くスライスした魚介類にスライスしたタマネギやベビーリーフを添え、塩とレモン汁、エクストラバージンオリーブオイルで作ったソースをかけると完成です。お好みでディルや刻んだパセリをのせると色合いや風味が良くなります。
③アヒージョ
オリーブオイルをたっぷり使う定番レシピと言えばアヒージョです。作り方は、スライスしたにんにくと材料を耐熱皿に入れ、オーブンで5分から10分ほど焼いたら完成です。お好みでローリエやローズマリーを入れると香り豊かなアヒージョができます。材料は肉類や魚介類、きのこや根菜など何でも使うことができるので自分好みのアヒージョを探してみてください。
④ペペロンチーノ
オリーブオイルを使った定番レシピと言えばペペロンチーノです。二人分の作り方は、2リットルの水を沸騰させて、20gの塩を入れパスタを記載されている時間通りに茹でます。茹でている間に、大さじ3杯のオリーブオイルを熱していき、にんにく1片と種をとった唐辛子を入れます。にんにくに火が通ったら、パスタのゆで汁を大さじ3杯分入れて乳化させます。そこに茹で上がったパスタを絡めたら完成です。
⑤焼き野菜のオリーブオイル和え
シンプルな味付けで、野菜のうまみとオリーブオイルの香りを楽しめるレシピが焼き野菜のオリーブオイル和えです。きのこやナス、根菜をグリルやフライパンでじっくりと火を通し焼き目を付けます。火が通ったら塩で味付けをしてお皿に盛り付け、エクストラバージンオリーブオイルをたっぷりかけて完成です。
風味豊かなオリーブオイルは賞味期限内に味わおう!
賞味期限が切れてしまっても無害で食べることができるオリーブオイル。しかし、美味しく食べるためには賞味期限内に使い切ることが重要です。オリーブオイルには体に嬉しい成分も沢山で、料理の良さをより引き出すことができます。今回紹介した保存方法や、活用法をぜひ参考にして毎日の食卓をオリーブオイルで豊かにしてください。