さらしの落ちない巻き方！胸を小さく見せる＆妊娠中・産後の巻き方も！

さらしの巻き方には、巻きやすい巻き方と言うものが存在します。また、単に巻きやすい巻き方をするのではなく、身体への負荷をできる限り軽減した巻き方を心掛けることも重要です。

不純物が取り除かれて純白となった織物、漂白された綿織物や麻織物がさらしです。さらしの産地は日本各地に分散しています。さらしが日本の伝統的な産業の1つでもあるからです。ちなみに、産地が越後の小千谷縮のさらしは雪の中に広げて干されます。そのため、雪晒と呼ばれます。和晒や天日晒などのさらしも主流です。

さらしは晒木綿をも意味する言葉です。そのため、さらしの素材は木綿が一般的と言っても過言ではないでしょう。ちなみに、晒木綿で最も定評があると言えるのが知多ざらしです。知多ざらしには愛知県の知多半島亀先地方産の知多木綿が用いられます。知多ざらしはさらし方が独特なことでも有名なさらしです。

長さ約2～10mの白くて長い布をさらしと呼ぶことがあります。こちらのさらしは帯状のままで腹に巻いて使用するのが一般的です。そして、さらしには布オムツや布巾などの素材として使用が可能なものもあります。そのようなさらしは好みの長さにカットして使うのが一般的です。

さらしはオムツや布巾の素材としても用いられています。ですが、体に巻く使い方をする人も決して少なくはありません。ここではさらしを巻く元々の目的について紹介します。

さらしは戦国時代の武士が気合を入れるために巻いていたと言われています。また、斬られたときに内蔵が飛び出るのを抑えるためという理由もあったようです。また、その他にも有力な説があるようですよ。

女性が男性に混じって祭りに参加するとき、胸に巻くさらしは男装目的です。かつては女人禁制が江戸時代や明治時代初期にも見受けられていたからです。

さらしを用いて胸を潰して着物を着ると胸のラインを綺麗に見せることができます。江戸時代から続く女性の習慣と言えます。

さらしを販売している場所や値段について紹介します。必要な長さのさらしを簡単に見つけられたら、さらしを準備する手間を省けますよね。

一部のドラッグストアでは包帯として用いるさらしや高級さらしなどが販売されています。値段は、例えば長さ10mの高級さらしで1,000円程度です。

さらしはベビー用品などを専門に販売するストアでも頻繁に見かけ、購入することができます。値段は基本的にリーズナブルなものが主流です。

一般に呉服店で販売しているのは特選品や出産に関わるさらしなどです。お値段の一例を挙げると長さ8.5mほどの特選さらしで850円(税込み)です。

様々な理由から胸を小さく見せるためにさらしを活用する人もいるでしょう。そこで、胸を小さく見せるさらしの巻き方を紹介します。

• 半分に折る
• 棒状のものに巻き付けておく

はじめに腰の位置に一巻きします。さらしが体の正面に来たときに巻き始め(さらしの端の部分)を指で摘み、ギュッと締め付けます。背中で一度折り返し、さらしの上下を逆にします。繰り返しながら巻き進めます。気持ちキツめに巻いていくのがコツです。下まで巻いたら次は上の方へと巻き進めます。胸元は時間が経過すると下がってきやすいため、しっかりと巻くようにしましょう。巻き終わったら巻き終わり(さらしの端の部分)を折り返して巻いてきたところに挟めば完成です。

古くから妊娠5カ月の戌の日に生まれてくる赤ちゃんと妊婦の無事を願って腹帯を巻く習わしがあります。また、腹帯はお腹に巻くさらしを意味します。そこで、妊娠の初期から中期にかけてのさらしの巻き方、特に戌の日のさらしの巻き方を紹介します。

• さらしを２つに折る
• 輪の部分を下側に巻き取っておく

まずはじめに2つに折った輪さを下向けにして下腹部にあてます。次にお腹の丸みに沿わせるようにしながらおへその辺りで布地を捻り、巻き進めます。締め付けないように注意しつつ、お腹を下から上へと持ち上げるように数回巻きます。最後にさらしの布地の端を三角形に折って帯の上部へと挟み込んだら完成です。

次に紹介するのは出産間近に控える妊婦のさらしの巻き方です。一般的なさらしを用いるため、少し難しく感じるかもしれませんが、コツさえ掴めば簡単です。

• 新品のさらしの場合は、ネットに入れるか輪ゴムで綴るかして洗う
• 折った状態で準備する
• 1反(10m程度)をロール状に巻き取っておく

大転子から巻き始め、体にフィットさせつつ、両腰の骨の上を通して巻いたら正面でバッテンを作ります。おへそラインの上に折り目を被せる形でさらしを折り返します。腰骨に引っ掛けるイメージで下から上へと巻く巻き方が巻きやすいです。背面の場合は、お尻の下に輪を沿わせながらさらしをピンッと張って巻くと良いでしょう。さらしの下の部分は出しっぱなしにせずに内側へと折込み、上方向に向かってさらに巻きます。最後のさらしは下から取って見栄え良く整えます。お腹をなるべく圧迫させないことも大切です。

出産による体型崩れの予防や防止にはさらしが有効的とも言われます。一刻も早く妊娠前の体型に戻すためにさらしの巻き方を習得しておきましょう。

• 新品のさらしの場合は、ネットに入れるか輪ゴムで綴るかして洗う
• 折った状態で準備する
• 1反の半分(5m程度)をロール状に巻き取っておく

巻き方は、腰骨の上にさらしの下のラインがくるように始めます。そして、体にフィットさせながら進めます。背面部の巻き方は、お尻を下から持ち上げるイメージです。さらしを一巡りさせたら前周のさらしをグッと入れます。さらしの折り目を大転子の真ん中に置き、しっかりと固定させます。最後の巻き方は、帯を締めるように上から下へと巻いてさらしの先端を内側に収納させます。

さらしは巻き方によっては意外な効果を発揮します。そこで、巻き方によってどのような効果を発揮するのかについて紹介します。

例えば、均整術師の金谷憲明さんが考案したダイエット方法である「さらし巻きダイエット」は骨盤矯正にも関係してくるダイエット方法です。なぜなら、「さらし巻きダイエット」で行うエクササイズの中には、骨盤を意識して行うエクササイズも存在するからです。

さらしを用いて腰痛を治療する治療法の１つに「サラシ無重力療法」という治療法が存在します。カサハラ式でお馴染みの腰の痛みの治療の第一人者と言われる笠原巖先生の治療法です。「サラシ無重力療法」の腰痛の治療においては、さらしを「サラシ包帯」として使用します。そして、「サラシ無重力療法」において最も効果的なのは、包帯としてさらしを用いる「サラシ包帯」と骨盤ベルト付コルセットの併用です。なお、「サラシ包帯」に用いるさらしの長さは腰の痛みの程度に合わせて調整するのが理想です。

さらしは巻き方によっては良くない影響を及ぼしかねません。とは言うものの扱い方さえ誤らなければこの上なく便利な代物です。ここでは、さらしのデメリットを紹介します。

どのようなさらしでも巻き方を誤れば苦しくなってしまいます。それが嫌でさらしを巻かない人さえいるほどです。さらしで苦しくならないためには、さらしの正しい巻き方を心掛けることが重要です。絶対に苦しくならないという保証はありませんが、さらしによる圧迫感を軽減させることが可能です。

胸を小さく見せる目的でのさらしの巻き方は言わば胸を潰し続けている状態です。必然的に胸を支えているクーパー靭帯へと負担がかかり続けます。クーパー靭帯が弱って伸びきって戻らなくなる可能性があります。

胸を小さく見せる目的でのさらしの巻き方はどうしてもある程度の時間を要します。そのような暇も時間もないにもかかわらずさらしを用いて胸を潰す必要性が出た場合におすすめなのがさらしインナーの活用です。さらしインナーを活用すればさらしの巻き方を習得する必要もありません。

妊娠初期にさらしを巻くときは力加減に注意が必要です。まだお腹があまり大きくない妊婦でも、妊婦であることにはかわりありません。勿論、妊娠中期や後期でも自身の体を労り、さらしを巻く際はきつくしすぎないように気をつけましょう。

さらしの巻き方の楽しみ方や、さらしのその他の楽しみ方を紹介します。さらしの楽しみ方には伝統的なものから近代的なものまであり、意外に奥深いのが特徴です。

妊婦さんならばお腹に、踊り手ならば胸にさらしを巻くのが基本です。同じさらしであっても場所がお腹か胸かでは巻き方が異なります。そのようなとき、面倒くさいからと放り投げてしまうのはやめましょう。さらしに楽しみ方を見出すことから遠ざかってしまいます。アレンジすることにこだわって体型を考慮した巻き方を工夫するなど自分らしく楽しみましょう。

産後におしゃれを楽しむためにはさらしが必要です。お祭りなどにさらしを巻いて楽しみながら参加するケースもあります。そして、普段から着物を着る習慣のある人にとってはさらしは下着であり服とも言えるでしょう。もしかすると将来的におしゃれに着られるさらしが市場に出回る日がやってくることも考えられますね。

元々さらしは使いまわしの利く素材なので、楽しみながらリメイクするには向いてます。リメイクを目的にさらしを準備する人さえいるほどです。ただし、１つ注意点があります。安産祈願が目的で準備したさらしはぞんざいに扱ってはならないということです。ですから、安産祈願が目的で準備したさらしは少し注意を払ってリメイクしましょう。良い楽しみ方(リメイク先)が思い浮かばない場合は、無理なリメイクはやめましょう。ともあれ安産祈願のさらしを除き、気軽なリメイクはおすすめです。

さらしをおんぶ紐として使う大きな目的は２つです。1つは高い位置で子どもを背負う目的、もう1つは親と子どもの密着感を高める目的です。また、1つめの目的では子どもに親のマネをさせやすくなる効果があり、2つめの目的では子どもが親からの愛情を得やすくなる効果が期待できます。

美容目的で準備するのはさらしのおすすめの活用の仕方です。また、妊婦さんにとってさらしとは決して無縁とは言えないアイテムでしょう。そして、もちろん布巾などの日用品としても便利この上ないのがさらしです。この記事を参考にさらしを活用してみてくださいね。