アイヌ出身・末裔の芸能人9名!顔の特徴や少ない理由も解説!
アイヌ出身や末裔の芸能人は一体どのような活動をしているのでしょうか。アイヌ出身や末裔の芸能人を男性・女性別にご紹介するだけでなく、アイヌ民族の彫りが深いといった顔の特徴やアイヌ出身の芸能人が少ない理由について徹底的に解説していきます。
目次
アイヌ出身・末裔の芸能人について知りたい!
彫りの深い顔立ちや手足の長さが特徴のアイヌ民族ですが、有名な芸能人の中にもアイヌ出身・末裔の方は何人かいます。そんなアイヌ出身・末裔の芸能人を男性・女性ごとにご紹介するだけでなく、アイヌ民族の歴史や文化・顔の特徴についてご紹介していきます。
まずは「アイヌ民族」について知ろう!
アイヌ出身・末裔の有名な芸能人を紹介する前に、まずはアイヌ民族について歴史や文化についてご紹介していきます。
アイヌ民族の歴史
アイヌ民族は、北海道・樺太・千島列島だけでなくロシアのカムチャッカ半島南部に住んでいた狩猟採集民族です。アイヌ語という独自の言語で話し、文字を持たないため現在では徐々にアイヌ語を話せる人が減っているという現状があります。
以前はアイヌ民族は、大陸から海を渡ってきた弥生人に追われて北へ逃げた縄文人だとされていました。しかし近年の研究により、「北海道に逃げた」のではなく「元々北海道に住んでいた縄文人の子孫」であることが判明したそうです。
アイヌ民族の文化
アイヌ民族以外にも、文字を持たない文化の民族はいくつかありますが基本的には独自で作った文字を使っています。しかしアイヌ民族の文化では、文字を一切持たず言葉で伝承する文化を大切にしてきました。
自分たちの文化や歴史などを後世へ伝えるため、歌や民謡など自分たちの歴史や伝統を分かりやすく伝承してきたという文字を持たない民族ならではの文化があります。
アイヌ民族の顔の特徴とは?3つ紹介!
彫りが深いなど、アイヌ民族の特徴的な顔立ちについてご紹介していきます。
①彫の深い顔立ち
アイヌ民族の顔の特徴といえば、やはり「彫の深い顔立ち」という特徴があります。男性・女性問わず顔の輪郭がガッシリとして歯が小さいので、白人とアジア人の中間のような顔立ちをしていると言われています。
②ハッキリした二重
近年の日本の女性約4割はアイプチをして二重を作ると言われいますが、アイヌ民族の場合は元々女性が憧れるハッキリとした二重瞼をしています。男性・女性問わず二重なので、目を見るだけでアイヌ民族かどうか分かるとも言われています。
③美人な女性が多い
アイヌ民族の特徴である「彫の深さ」「ハッキリ二重」はどちらも美人の定義に当てはまります。そのため、アイヌ民族の女性は「アイヌ美人」と呼ばれ美人が多いという特徴があります。
アイヌの末裔として有名な芸能人【男性編】4選!
アイヌの末裔として公表されている、有名な男性芸能人についてご紹介していきます。
宇梶剛士さん
渋い役からコミカルな役柄まで幅広く演じる男性俳優である宇梶剛士さんは、お母さんがアイヌ民族なのでアイヌ民族の末裔の芸能人です。お母さんが「アイヌ解放運動家」で知られていたことから、青年期にはかなりグレた生活を送っていたようです。しかし芸能人にスカウトされたことがキッカケとなり、徐々に自分の過去やお母さんの活動を受け入れ、アイヌ文化を広める芸能活動をされています。
OKIさん
アイヌ民族出身の芸能人であるOKIさんは、アイヌ音楽に欠かせない民族楽器である「トンコリ」の奏者で芸能人としても活動されています。アイヌの伝統音楽の中に、レゲエやロックの要素を取り入れた音楽が人気で世界中で活躍している芸能人です。
アト゜イさん
「アイヌ詞曲舞踊団モシリ」を設立し、自らも男性芸能人として音楽活動もされているアト゜イさんもアイヌ民族出身です。聞きなれない不思議な名前をしていますが、名前の「ト゜」は濁点の「ド」と読むのではなく、アイヌ語の発音で「トゥ」に近い発音をします。
居壁太さん
「OKI DUB AINU BAND」の居壁太さんも、アイヌ出身の芸能人でトンリコ奏者として音楽活動をしています。アイヌ語である「イカペ」が名前の由来で、アイヌ出身の有名芸能人のOKIさんに感銘を受けてトンコリ奏者になったそうです。
アイヌの末裔として有名な芸能人【女性編】5選!
アイヌの末裔として公表されている、有名な女性芸能人についてご紹介していきます。
酒井美直(Mina)さん
アイヌ出身者が集まったバンド「AINU REBELS」の代表だった酒井美直さんも、現在でも音楽活動を続けている芸能人です。酒井美直さんの名前である「美直(みな)」は、アイヌ語で「笑う」という意味です。
MAREWREW(マレイウイウ)
「MAREWREW」は、先程ご紹介した男性芸能人であるOKIさんがプロデュースする女性芸能人グループです。アイヌ語で蝶を意味する「MAREWREW(マレウレウ)」は、アイヌの音楽をテーマで活動しており世界の音楽祭でも活躍している芸能人グループです。
深月ユリアさん
深月ユリアさんは、アイヌ出身の父親とポーランド人の母親を持つハーフの芸能人です。大学時代にスカウトされて芸能人になり、大学卒業後は女優をしながら芸能人を抱える事務所の社長として芸能人以外の活動もされています。
安藤ウメ子さん
アイヌ歌手として活躍されていた芸能人である安藤ウメ子さんも、アイヌ出身を代表する有名な芸能人です。同じアイヌ出身の芸能人であるトンコリ奏者のOKIさんとアルバムを出しており、芸能人として音楽活動だけでなくアイヌ文化の保護活動もされていました。
松前ピリカさん
昭和に活躍した芸能人である松前ピリカさんも、アイヌ出身の芸能人です。芸名である「ピリカ」はアイヌ語で「美しい・良い」という意味があり、アイヌ美人である松前ピリカさんを表した名前です。
アイヌ出身・末裔の芸能人が少ない2つの理由とは?
なぜアイヌ出身・末裔の芸能人が少ないのか、その主な理由である2つをご紹介していきます。
アイヌ民族人口の割合が少ない
アイヌ出身芸能人が少ない理由を考えた時に、まず考えられるのは「アイヌ民族の人口の割合」です。正確なアイヌ民族の数は現在でも分かっていませんが、北海道内にいるアイヌ民族は北海道の人口の3%にも満たないと言われています。また、1988年に東京都で実施されたアイヌ民族の人口調査では、東京都内に2,700人のアイヌ民族がいるという調査結果が出ています。
現在の人口データがどの程度増減しているのか定かではありませんが、変わらなかったとしても人口の割合が低いことに変わりはないためアイヌ出身芸能人が少ないのも納得です。
アイヌ民族と公表している人が少ない
現在のアイヌ民族は北海道だけでなく、東北や東京など様々な地域に暮らしていることからそもそも自分がアイヌ民族の末裔であることを知らない人がいる可能性があります。それ以外にも、歴史や差別などを気にして芸能人として活動しながらもアイヌ民族の末裔であることを公表しないということも考えられます。
アイヌ出身・末裔の芸能活動にはこんな特徴があった!
アイヌ出身・末裔の芸能人がしている活動について、どのような特徴があるのかご紹介していきます。
アイヌの音楽を演奏・踊る
アイヌ出身の芸能人は、芸能人としての活動だけでなくアイヌの伝統楽器を演奏したり伝統的な踊りを披露して自分たちの故郷のことを伝える活動をされています。そもそも芸能人になる理由が、自分たちの故郷であるアイヌの伝統や音楽を知ってほしいという理由で芸能人になった人が多いのです。芸能人としてアイヌの音楽や楽器を演奏することで、世界中に発信するキッカケを得ているのかもしれません。
アイヌの伝統を現代に伝える
芸能人としてアイヌ民族の伝統や文化を伝えることで、現在も集落で暮らしているアイヌ民族の生活の安定や雇用の安定を支えることが出来ます。そのため、アイヌ民族出身の芸能人の人達は故郷に暮らす人々を支えるために素晴らしいアイヌの文化を芸能人として伝えているのです。
アイヌ出身の人々はアイヌの伝統・音楽を大切にしている!
アイヌ出身の人々は、昔から伝わる伝統的な音楽や自然を大事にする文化をとても大切にしています。しかしアイヌ民族の人口はとても少なく文字を使わない文化であることから、徐々にその伝統やアイヌ語を知る人が少なくなりつつあります。アイヌ出身の芸能人は、その伝統や音楽を後世に伝えるため芸能人としてだけでなく様々な活動をしているのです。