4月の挨拶文の書き方!季語を取り入れた書き出しや結び例137選も!
4月は新たなスタートの季節!嬉しい報告や「頑張ってね」の応援メッセージなど、挨拶文を贈る機会がたくさんあります。書き方を参考にして、新芽息吹く桜満開の4月に相応しい「春」を感じさせる、フレッシュであたたかな挨拶文を贈りましょう。
目次
4月の挨拶文はどう書けばどうすればいいの?
4月の挨拶文は「春らしさ」がポイントです。4月と言っても上旬・中旬・下旬で変化が激しいですが、まずは春らしい季語に「……の候」をプラスした慣用句を使用するだけで、挨拶文を書き進める事ができますので、挨拶文を書いてみましょう。例文も利用して、4月の挨拶文の書き方について、詳しくみて参りますので参考にしてください。
【4月の挨拶文の前に】手紙の基本的な書き方を紹介!
手紙の基本構成とは
手紙は基本「前文」「主文」「末文」「後付け」の4ブロックで構成されます。この形式をひとつづつ埋めるつもりで作成してみると、簡単に挨拶文を書くことができます。
前文で書く内容
前文では挨拶が主となります。季語や慣用句を利用して作成しましょう。
1.頭語
こんにちはの意味を持つ「拝啓」などから書き始めます。
2.時候の挨拶
基本の挨拶文「あたたかさを感じる季節になりましたね」など季語や慣用句を利用して、季節感を感じさせる言葉で、時候の挨拶を書いてみましょう。
3.様子を尋ねる挨拶
「お元気ですか」など相手の様子を尋ね、「私は元気です」など自分の様子を知らせておくのも良いかもしれませんね。
4.お礼やお詫びの挨拶
「いつもありがとうございます」など、相手に対して伝えたい気持ちをのせます。
主文で書く内容
主文に入る前に、改行して書き始めましょう。
5.起こし言葉
「さて」「このたびは」など、ここから手紙の用件が始まる事を知らせる意味をこめて、切り替えの言葉「起こし言葉」から書き始めます。
6.本文
お礼の手紙ならば「ありがとう」の気持ち、お詫びの手紙なら「ごめんなさい」の気持ちが伝わる様に書いてみましょう。
末文で書く内容
末文では、結びの挨拶文や結びの言葉が主となります。
7.結びの挨拶
「また会いたいですね」など今後に繋げる表現や、相手への気遣いの言葉を届けます。
8.結びの言葉
「まずはお礼まで」など、今回お届けしたかった用件を結び言葉とします。
9.結語
「さようなら」の意味を持つ結びの言葉「敬具」で終わりましょう。
※手紙では、頭語に合わせた結語が決まっています(頭語「拝啓」は結語「敬具」など)
後付けで書く内容
後付けでは、日付や署名、宛名などを記載します。
10.日付
手紙の投函日を記載します。
11.署名
下部に自分の名前を記載します。
12.宛名(敬称を付ける)
行頭に「様」などの敬称を付けて、相手の名前を記載します。
【4月の挨拶文の書き方①】4月の季語や慣用句一覧!
4月の挨拶文で使用する季語や慣用句を一覧にしておりますので、使用して挨拶文を書いてみましょう。
4月の挨拶文「季語」
- 桜花爛漫
- 春風駘蕩
- 麗春
- 惜春
- 春嵐
- 仲春
- 陽春
- 春色
- 桜花
- 春宵
- 春和
4月の挨拶文「慣用句」
- 陽春の候
- 春暖の候
- 小鳥の歌も晴れやかな
- 雨に柳の芽もふくらむ
- 春宵一刻値千金と申しますが
- 花ぐもりの昨今
- 葉桜の季節となりました
「季語+の候」で作る慣用句や、柔らかいかたちの時候の挨拶があります。その他にも、4月の慣用句や季語はたくさんありますので、あなたの挨拶文に合うものを見つけてみてください。4月の上旬・中旬・下旬に使い分けて挨拶文を書いてみると、より季節感の伝わる挨拶文となりますよ。
【4月の挨拶文の書き方②】季語を使った書き出しの例文50選!
4月の挨拶文の季語を使った書き出しを、いくつかご紹介させていただきます。そのまま引用したり、あなたなりの感性で上手くアレンジして4月の挨拶文を書いてみましょう。
天候や季節感を主体とした書き出し15選!
4月の天候や季節感を感じさせる書き出しを使用した挨拶文も、情景がパッと浮かび華やいだ挨拶文となります。
- 春爛漫の好季節となりましたが(お変わりなくお過ごしでしょうか)
- 各地から花便りの聞こえるころとなりました
- 木々の緑も色鮮やかになりました
- しめやかな春雨に心落ち着くころとなりました
- 快い春眠の朝を迎えるころとなりました
- 桜の花も綻んでまいりました
- 花冷えの候となりました
- 春陽まぶしい日々つづいております
- 春風のさわやかな季節を迎え
- 若葉の緑が目にも鮮やかな折から
- 春風に誘われ外出したくなる折から(元気でお過ごしのことと……)
- 春暖の候(ますますご清祥のこととお喜び申し上げます)
- 花吹雪の舞う今日このごろ
- うららかな春の日差しの心地よい今日このごろ
- 小鳥の音色もひときわ美しくなる今日このごろ
4月の自然や風物を感じさせる書き出し35選!
4月の風物と言うと「花見」などが思い浮かぶかと思います。挨拶文を受け取る相手と、ワクワク感を共有するような挨拶文にしてみると、楽しく挨拶文を書いていけますよ。
- お花見には、もういらっしゃいましたか
- 近所の公園は連日、桜の花見客で賑わっています
- いよいよプロ野球も開幕しますね
- 今年もゴールデンウイークは海外でお過ごしですか?
- ご就職おめでとうございます。(杜会人としての新生活いかがでしょうか)
- 子どもの幼稚園で花祭りでした
- 新しい環境にはもう慣れましたか?
- 4月になると新鮮な気持ちでスタートできます
- 新しい職場でもご活躍のことと拝察いたします
- 入学式から一週間(新しい友達ができ毎日楽しそうに登校しています)
- ぴかぴかのランドセルの一年生(見ているだけでほほえましいものです)
- お花見のニュースに心浮き立つこのごろ
- 桜の花びらが風に舞い風情感じる今日このころ
- 春光うららかな季節を迎え
- 毎朝目覚まし時計に何度もお世話になりながら
- 「春眠暁を覚えず」などと言ってはおれず
- 今年も仕事に追われ、お花見の機会を逸し
- 路面が花びらの絨毯で覆われ美しいもので
- 「だんごより花」雅な心を取り戻したいと
- 心地よい春の風に誘われて散歩が新しい日課となっております
- ご栄転おめでとうございます
- 当地の桜は盛りを過ぎてしまいましたが(ご転勤先では、これからが見ごろですね)
- 桜も見ごろとなりました
- 初めての甘茶いただきました
- 道端の花も一斉に開花し始めました
- 会社の同僚たちとお花見をしてまいりました
- 春風の心地よい季節になって参りました
- ひばりのさえずりの聴こえる季節となりました
- 庭のこぶしが、陽春を告げるように咲き始めました
- いつのまにやら、葉桜の季節となりました
- 先週は家族で山菜採りを楽しんできました
- 転勤休暇も終わり、今日から出杜しました
- カーテンを春物に替えパッと明るくなりました
- 眩しい半そで姿が目につく季節となってきました
- 初夏を感じるあたたかな南風が吹いてまいりました
【4月の挨拶文の書き方③】ビジネス向きの書き出しの例文7選!
ビジネス向きの挨拶文の書き出しは、ビジネスに関連するものも良さそうです。4月の挨拶文なので「春」を感じさせる、挨拶文の書き出しになる様にイメージしましょう。
- 陽春の候、(貴社ますますご繁栄の事とお慶び申し上げます)
- 春の日差しの心地よい毎日となってまいりました
- 春の気配がが整ってきたようです
- 春たけなわの季節となりました
- 春の人事異動で転勤になります
- わが社でも新人社員を迎え
- 野球も仕事も、お互い開幕ダッシュとなります
【4月の挨拶文の書き方④】結びの言葉の例文20選!
「結びの言葉」4月の挨拶文に相応しそうなものを抜粋してみました。結びの言葉も上手く活用して、あなたらしい4月の挨拶文にしてみてくださいね。
- 花冷えの季節でございますので、くれぐれもご健康にご留意ください
- 寒が戻る日もあるようです。体調を崩されぬようにお過ごしください
- 天候不順の折から、どうかご自愛ください
- ゆく春を惜しみつつ、まずは御礼までと致します
- 花便りに誘われて、お便りさせていただきました
- そちらの花便りもぜひお聞かせください
- 近所の桜も間もなく見ごろを迎えます。こちらへお花見にみえませんか
- 来週末あたり、お花見を予定しておりますので、またご連絡差し上げます
- お出かけ日和となりましたので、ご家族そろって当方へもお出向きください
- 存分に春を謳歌ください
- 春の佳き日々、健やかにお過ごしください
- 連休のご旅行、くれぐれもお気をつけて
- ご帰国報告をお待ちしております
- 連休はゆっくりお休めください
- 連休中のおみやげ話をお聞かせください
- 新生活、実り多きものとなりますようにお祈りいたしております
- 新任地での更なるご活躍、心よりお祈り申し上げます
- ご就任後はさらに忙しくなるかと思いますが、ご自愛ください
- 新年度のプロジェクト成功を祈念しております
- 春と共にスタートしたあなたの航海が、順風満帆なものとなりますように
【上級者向けの4月の挨拶文①】初旬・中旬・下旬の時候の挨拶60選!
4月の上旬・中旬・下旬、細かく分けて考えてみましょう。4月の上旬は桜満開、4月の中旬は葉桜、4月の下旬は初夏の気配など、挨拶文のイメージを膨らませてみましょう。
①4月初旬の時候の挨拶20選!
4月上旬の時候の挨拶としては、上旬の桜のイメージが強くなるかもしれませんね。「1.2」のように4月上旬に相応しい歌を引用した挨拶文も素敵です。
- 夜桜……夜桜やうらわかき月本郷に(詠:石田波郷)
- 辛夷……野の池を十日見ざりき咲く辛夷(詠:水原秋桜子)
- 桜花の候(皆様お元気でお過ごしのこと)
- 早春の折(貴殿ますますご活躍のこと)
- 陽春の砌(ますますご清祥のこと)
- お花見シーズンに心も華やいでまいります
- 春光のうららかな季節を迎えました
- 春もたけなわ野山に花が咲き乱れております
- 桜の花も今が盛りとばかりに咲き誇っております
- 小鳥の囀りが耳に軽やかに響きわたります
- ぽかぽか陽気に誘われてうたた寝しています
- 花の宴たけなわの春(ますますご繁栄のこと)
- そこかしこを吹く風も桜色に染まって見えました
- あたたかな春の日差しの嬉しい季節となりました
- 花便りが賑やかな季節となりました
- 桜もいつしか盛りを過ぎました
- 春風に吹かれ、身も心もいきいきして参りました
- 春もたけなわで行楽の好季節となりました
- 花の香りがそよ風に運ばれてくる候となり
- 真新しいランドセルのまぶしく見える今日このころ
②4月中旬の時候の挨拶20選!
4月中旬の時候の挨拶では、中旬の桜が次の緑へ変わるイメージが膨らみそうです。「1.2」のような歌を引用した挨拶文も良さそうです。
- 落花……濡縁にいづくともなき落花かな(詠:高浜虚子)
- 菫……かたまつて薄き光の菫かな(詠:渡辺水巴)
- 春嵐の候、満開の桜も散りました
- 春嵐の候、落下惜しむ季節となりました
- 春のうららかな日差しが若葉にも降り注いでおります
- チューリップ祭りが今年もにぎわっております
- 春の盛りもはや過ぎ日を追うごとに緑濃くなります
- 春風に若葉ゆする季節となって参りました
- いつしか葉桜の緑鮮やかな季節となりました
- 春の陽気のせいか、物憂げな時を過ごす今日このころ
- うたた寝の心地よい陽気になりました
- 散りゆく桜に誘われ、いつしか足を運んでおります
- 新入社員の熱気に刺激を受ける今日このころ
- 草木の緑に、春の気配が整って参りました
- 春雨が音もなく降り続いております
- 若葉が萌えたち春も深まってまいりました
- 朧月夜の美しい頃となりました
- 夜空に朧月を迎える季節となりました
- 久しくお会いしないうちに桜も盛りを過ぎました
- 若葉の萌え立つ頃となり、心若やぐ季節となりました
③4月下旬の時候の挨拶20選!
4月下旬の時候の挨拶では、下旬の初夏の気配がポイントになりそうですね。「1.2」のような歌を挨拶文へ引用してみてはいかがでしょうか。
- 都忘れ……人恋し都忘れが庭に咲き(詠:高橋淡路女)
- 春惜しむ……春惜しむ人にしきりに訪はれけり(詠:夏目漱石)
- はや穀雨の季節を迎え、静かな雨が降り注ぎます
- 一段と日中汗ばむような陽気となっています
- 頬をなで吹き過ぎていく南風の暖かさに、なぜか心が浮き立つ今日このころ
- ゴールデンウィーク目の前に気もそぞろとなる昨今
- 春はたけなわですが、すでにゴールデンウィークでの再開に心弾んでおります
- まだ4月だと言うのに、汗ばむ様な日もございます
- もの皆、まったく春の装いに変わってまいりました
- 心地よい春の陽気を惜しむ様に、ゆったりとした時がながれています
- 南風が吹き始め、心はずむ今日このころです
- 南風しきりの好季節(お元気でお過ごしのことと存じます)
- 卯月にふさわしく、庭の卯の花が咲き始めました
- 春眠暁を覚えずと言いますが、毎日起きるのが大変です
- 春も深まり、木々の緑が濃さをましてきた様に感じます
- 楽しませてくれた桜もすっかり散ってしまいました
- タンポポやつつじの花が一斉に咲き始めました
- しめやかな雨に、緑もかすんで見える静かな午後です
- 早くも4月が終わろうとしていますが(新しい職場には慣れましたか)
- いよいよ潮干狩りシーズンとなりました
【上級者向けの4月の挨拶文②】『4月』の呼び名・別名一覧!
4月の別名「卯月(うづき)」と呼ばれています。4月は、卯の花が咲く月である事から「卯の花月(うのはなづき)」を略した呼び名であると言われています。卯の花は、別名「空木(うつぎ)」とも呼ばれ初夏に小さな白い花を咲かせることから、初夏のシンボルとして和歌などでも詠まれてきました。その他、十二支の4番目が「卯」にあたる説や、苗を植える月の「植月」が転じた説などありますが、いずれも定かではありません。
4月呼び名・別名一覧
- 孟夏
- 首夏
- 植月
- 卯花月
- 鳥来月
- 鳥待月
- 夏初月
- 花残月
- 苗植月
- 田植苗月
- 木葉採月
英語"April"
ドイツ語"April"
フランス語"avril"
4月の挨拶文を実際に書いてみよう!お礼はがきの例文を紹介!
例文①プライベートなお礼状
プライベートでは、少し砕けた形の挨拶文でも大丈夫です。相手との関係性によって、挨拶文の内容や形式を上手く調整してみましょう。
プライベートなお礼状例(4月の挨拶文)
春風の心地よい季節になりましたが、お変わりございませんか。 さて、このたびは就職お祝いをいただき、ありがとうございます。 ちょうど仕事で履く靴が欲しいとおもっておりましたので、 いただいたお祝で購入させていただきます。 お気遣をいいただきましたこと、改めてお礼申しあげます。 花冷えの時節柄、くれぐれもご自愛ください。とり急ぎお礼まで。 |
例文②ビジネス向きのお礼状
ビジネスでは、頭語から始まる形式に沿った書き方の挨拶文が好ましいとされます。
ビジネスお礼状例(4月の挨拶文)
拝啓 花の宴たけなわの春、 貴社ますますご繁栄のこととお慶び申し上げます。 このたびは、お力添えを賜り心から御礼申し上げます。 今後ともご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い致します。 花冷えの時節柄、どうぞご自愛くださいますように。 まずはとり急ぎ書面にて、お礼申し上げます。 敬具 |
例文③ビジネス向きの招待状
ビジネスでの「招待状」なので、形式的な事はもちろんですが、いつ何に招待したいのか「日時や場所」なども明確に記載する必要があります。
ビジネス招待状例(4月の挨拶文)
拝啓 春暖の候、ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。 平素より格別のお引き立てを賜り、誠にありがとうございます。 さて、このたび……下記の通り開催いたします。 ご多忙かと存じますが、ご出席賜りますようお願い申し上げます。 敬具 記 日時: 場所: |
季語を使って4月を感じる素敵な手紙を書いてみよう!
4月を感じる手紙にするには、「桜」「花見」「入学式]「新入社員」「転勤」「プロ野球開幕」「ゴールデンウィーク間近」や季語などからイメージを膨らませて、書き出すと季節感の伝わる挨拶文になると思います。また、4月の上旬・中旬・下旬を意識して、手紙を送る相手の住んでいる場所の観光スポットやお祭りなどの情報を、挨拶文と共にさりげなく入れるだけでも、相手を思う気持ちが伝わります。あなたの届けたいメッセージのこもった、あたたかな手紙となりますように。