秋分の日はいつ?意味や由来・過ごし方も徹底解説!
秋分(しゅうぶん)の日はみなさご存知でしょう。しかし秋の秋分の日や春の春分の日は国民の休日であるということ以外に、どういう日なのか知っている方は少ないのではないでしょうか。秋分の日の意味や由来、過ごし方等を詳しくご紹介します。
目次
秋分の日について知ろう!
秋分の日はどのように過ごしていますか。近年では敬老の日と秋分の日の間隔によってシルバーウィークと言って、ゴールデンウィークのように休みが繋がることもあります。秋分の日に近い時期にある敬老の日は、なんとなくどういう日なのかや、過ごし方等考えられることも多いですが、秋分の日についてはあまり触れられないことが多いですよね。
この記事ではそんな秋分の日について、秋分の日の意味や由来、過ごし方等について詳しくご紹介しますので、今年の秋分の日はぜひ意識してみてくださいね。ところで秋分の日は「昼と夜の長さが同じ日」と言われることがありますが、実際は昼の時間の方が少し長いようです。
そもそも秋分の日っていつなの?
秋分の日はその年によって違うのはご存知でしたか。秋分の日は9月○日と、毎年決まっているわけではないんです。だからと言って大幅に日にちが変わるわけではなく、9月21日から23日頃のどれか1日になります。祝日法でも「秋分日」として、日付は指定されていません。天文観測で秋分が起こる日を秋分日として選ばれ、休日とされる日が秋分の日となります。ちなみに2019年の秋分の日は9月23日です。もちろん春分の日も秋分の日と同じく、春分日が定められ、春分の日となります。
秋分の日の由来や歴史を解説!
二十四節気の一つでもある秋分の日。内閣府は、”国民の休日に関する法律”で、秋分の日の意味を”祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ”日としています。ではその由来とは何でしょうか。
秋分の日の由来は、昼と夜の長さがほぼ同じになる春分の日と秋分の日は、太陽が真東から出て真西に沈む日となります。仏教では祖先がいるとされるあの世、つまり極楽(ごくらく)は西に、私たちが生きているこの世、此岸(しがん)は東にあることからそれを結ぶ日(彼岸)として考えられ、祖先をうやまい、亡くなった人をしのぶ日となったのです。
また戦前には秋分の日には皇室にとっても祖先を敬う日として、「秋季皇霊祭」と呼ばれていました。これが戦後名前を変え「秋分の日」となったのも由来の一つです。
秋分の日の意味とは?
先の由来についての話にもありましたように、秋分の日は”祖先をうやまい、なくなった人をしのぶ”日です。秋分の日を挟む前後3日間は秋の彼岸にあたり、秋分の日は秋の彼岸の中日になります。なんとなくお彼岸だから家族とお墓参りをした、という人もいるのではないでしょうか。
秋分の日は天文観測から出される秋分日によって決まるため、閏年(うるうどし)にはリセットされます。次にくる閏年は2020年で、9月22日が秋分日となる予測がされています。
秋分の日と春分の日の違いは?
秋分の日と春分の日は漢字を見ればなんとなくいつ頃かわかりますが、言葉で聞いた時には、特に子供の頃はどっちがどうなのかわからなかったという人もいるのではないでしょうか。
秋分の日も春分の日もどちらも二十四節気の一つです。この二十四節気とは季節の変化による暦で、昔は農作業の目安としても用いられてきました。例えば春分の日の頃に農作業を始めて、秋分の頃には農作業を終えるというように、豊作を祝ったり感謝するという風習がありました。
また国民の祝日に関する法律では、秋分の日が”祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ”日としているのに対し、春分の日は”自然をたたえ、生物をいつくしむ”日とされています。しかしどちらも彼岸の中日であり、今在る自分について祖先に感謝、思いを馳せる日であることには変わりがなさそうですね。
秋分の日を英語で言うと?
秋分の日は英語で”Autumnal Equinox Day”(オータムナル イークヮナクス デー)と言います。equinoxという言葉は、「昼夜平分時」「春分」「秋分」という意味があります。ちなみに春分の日は、”Vernal Equinox Day”(ヴァーナル イクヮナクス ディ)と言うそうです。
正しい秋分の日の過ごし方6選!
毎年秋分の日はどのような過ごし方をしていますか。秋分の日は秋の彼岸の中日(ちゅうにち)となります。この機会に秋分の日がどんな日か、秋分の日にすることを熟知して、今年の秋分の日はちょっと特別な過ごし方をしてみませんか。
①お墓参りに行こう
先にも述べましたが、秋分の日は彼岸の中日です。秋分の日、つまり彼岸の中日は、彼岸という7日間の期間のうち、そのちょうど真ん中の日に当たります。国民の休日に関する法律にあるように、”祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ”日なのですから、普段あまりお墓参りに行けない人も、家族そろってお墓参りをするというのも良いでしょう。
またちょうど秋分の日の頃は、春にまいた種が実る頃でもあります。祖先への感謝とともに、豊作や五穀豊穣の感謝をすることを忘れないようにしましょう。
②おはぎを食べよう
彼岸の頃になるとスーパーでもよくおはぎを見かけるようになります。このおはぎ、「ぼたもちとどう違うの?」と疑問に思ったことはありませんか。実はおはぎもぼたもちも同じ物なのです。ですから、どちらももち米をあんこで包んだ餅です。ただ季節によって春は牡丹の花の季節と言うことで「牡丹餅(ぼたもち)」、秋は萩(はぎ)の季節であることから「御萩(おはぎ)」と呼んでいるのです。
ではどうしてそのおはぎを秋分の日、お彼岸に食べるのかということですが、それはおはぎに使われている小豆がポイントになってきます。小豆はあんこになると黒いですが、もとは赤い色をしています。この小豆の赤い色は邪気を払い、災難から身を守ったり、魔除けの効果があるとされます。そして昔はとても高級品であった砂糖を使ったおはぎを、ご先祖様に感謝の意味をこめてお供えしていたためとされています。
③ご先祖様のことを知ろう
今年の秋分の日は月曜日ですので、土日休みの人にとっては3連休になりますね。秋分の日は祖先をうやまい、亡くなった人をしのぶ日ですから、この機会に家族で里帰りしてお墓参りに行ったり、父母または祖父母からご先祖様の話を聞く等するのも良いかもしれせんね。今まで知らなかった意外なことを知ることができるかもしれませんよ。またご先祖様や亡くなった人を思い出して話をすること、感謝をすることも、一つの供養になります。
④大掃除をしよう
秋分の日というよりも、彼岸の入りの日にはお墓参りをする前にまず掃除をしましょう。お墓の掃除と仏壇、仏具等を清めることが大切です。普段からできていれば良いですが、なかなかお墓の掃除も普段からするというのは難しいでしょう。彼岸のこの機会にしっかりと掃除をして、ご先祖様へ感謝することを忘れないようにしたいものです。
お彼岸はいつからいつまで?
2019年(平成31年)のお彼岸はいつからいつまででしょうか。下の表を参考にして大掃除やお墓参りの計画を立ててみてくださいね。
彼岸の入り | 中日(春分、秋分の日) | 彼岸の明け | |
春の彼岸 | 3月18日(月) | 3月21日(木) | 3月24日(日) |
秋の彼岸 | 9月20日(金) | 9月23日(月) | 9月26日(木) |
⑤家族の時間を持とう
秋分の日の過ごし方や、秋分の日にすることとして、家族と一緒にお墓参りというのはとても良いことです。連休になるとどこかへ出かけるという過ごし方もありますが、特にどこへ行くといことはなくても、家族そろってお墓参りをし、亡くなった人に思いを馳せて偲び、感謝の気持ちを忘れないようにすることは大切なことですね。
⑥家でゆっくりしよう
連休があると旅行に行ったり、普段行けない所へ行ったりする計画をする人も多いでしょう。しかし連休だからこそ、家でゆっくりするというのも良いですよ。また秋分の日に家族でお墓参りに行く以外することがなくても、家でゆっくり家族団らんでおはぎを食べるというのも乙なものです。ご先祖様に感謝しながらおいしいおはぎを家族そろっていただきましょう。
秋分の日の意味を知って、より楽しく過ごそう!
秋分の日にはとても深い意味がありましたね。これまでどんな風に秋分の日を過ごしてきましたか。この記事を読んだからにはぜひ、今年の秋分の日には家族でお墓参りに行ったり、おはぎを食べたりして、”祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ”日にしてみてくださいね。