岡山県の方言30選!言葉遣いがきつい?【有名/怖い/可愛い】
本州の南部に位置する岡山県。岡山は四国の玄関口としても有名で、お笑いコンビ千鳥の出身地です。また妖怪ウォッチでも岡山の方言が使われたことで岡山の方言がよく知られるようになりました。今回はそんな岡山の方言について詳しく説明します。
目次
岡山の方言を紹介!
桃太郎とゆかりのある土地としても有名で、もんげー岡山というキャッチフレーズの岡山県。大人気お笑いコンビ・千鳥の出身地でも有名な岡山県には面白い方言や珍しい方言、ちょっと怖い印象の方言や可愛い方言などたくさんの方言があります。
そこで今回は岡山県の方言について、意味や使い方・イントネーションなどを詳しく調査をしてみました。岡山県の方言を覚えて岡山県のことをもっと知りましょう。
岡山の方言の特徴は?
妖怪ウォッチのコマさんが話していることでも有名な岡山の方言には、語尾やイントネーションといった2つの特徴があります。
この語尾やイントネーションに特徴のある岡山の方言は皆さんもテレビなどで何度か聞いたことがあると思います。
そこで岡山の方言の特徴である語尾やイントネーションについて詳しくお話ししたいと思います。特徴を良く理解して岡山の人と会話してみて下さい。きっと楽しむことが出来ますよ。
岡山の方言の語尾は?
岡山の方言の特徴その①は【語尾】です。岡山の人は方言でお話しをする時には、語尾に『じゃ』をつけるという特徴があります。
疑問形の時には「〇〇じゃろ?」、何かをしたい時には「〇〇したいんじゃ」、同意を求められた時には「そうじゃ」といった感じです。
この語尾に『じゃ』をつける話し方は、お笑いコンビ・千鳥もよく話しているので皆さんも馴染みのある方言の特徴ではないでしょうか?
また岡山の方言の特徴としてよくあげられるのが【語尾を伸ばす】です。岡山の方言の特徴は語尾にじゃをつけるとお話ししましたが、もう一つの特徴として『語尾を伸ばす』という特徴があります。
辛いだったら「かれー」、暑いだったら「あちー」といった感じで語尾を伸ばすのが岡山の方言の特徴です。
岡山の方言のイントネーションは?
岡山の方言の特徴その②は【イントネーション】です。岡山の方言は母音が連続する連母音が現れた時には、母音が長音に変化するというイントネーションの特徴があります。
どういうことかというと、言葉をアルファベットにするとわかりやすいと思います。例えば高いという言葉をアルファベットにすると『takai』、『a』と『i』が連母音なので岡山の方言にすると「たけー」というイントネーションになります。
岡山と四国を繋ぐ瀬戸内海も岡山の人が言うとイントネーションに特徴があります。瀬戸内海をアルファベットにすると『setonaikai』、『a』『i』が連母音なので岡山の方言にすると「せとねーけー」というイントネーションになります。
このように岡山の方言にはイントネーションに特徴があるので、女性が方言で話していてもその独特なイントネーションからかわいいイメージがあるのでしょう。
岡山の方言【有名な方言編】3選!
ここまでは岡山の方言の特徴についてお話ししましたが、ここからは誰もが一度は聞いたことがあるであろう有名な岡山の方言を3つご紹介したいと思います。意味や使い方などもお話ししますので、覚えてみてくださいね。
おえん
有名な岡山の方言その①は【おえん】です。おえんとは『だめ・いけない』という意味の方言で、岡山の人は「そがんことしちゃーおえんよ(そんなことをしてはいけないよ)」いう使い方をします。
その他のおえんの使い方としては誰かに「数学のテスト、どうだった?」と聞かれた時には「全然おえんかったー(全然できなかった)」といった使い方や、「なんぼにもおえん(どうにもならない)」といった使い方です。
2013年6月に亡くなった俳優・長門勇さんが出演した『スチャラカ社員』というコメディー現代劇の中で言った「おえりゃあせんのう」という岡山弁は流行語となり、とても有名な岡山の方言として広く知れ渡りました。
ちばける
有名な岡山の方言その②は【ちばける】です。ちばけるとは『ふざける』という意味の方言で、まだ小さなお子様がいらっしゃるご家庭で、お子様を注意する時などによく使われます。
岡山の人は「そねーにちばけとったら、ケガするよ(そんなにふざけてたら、ケガするよ)」いう使い方をします。
もんげー
有名な岡山の方言その③は【もんげー】です。もんげーとは『すごい』という意味の方言で、岡山の人は「もんげー大きゅうてびっくりした(すごく大きくてびっくりした)」いう使い方をします。
その他のもんげーの使い方としては「あの店、もんげー人気じゃなぁ(あの店、ものすごく人気だよね)」と言った使い方です。
このもんげーは妖怪ウォッチのコマさんやコマじろうが驚いたりした時に「もんげー!」と言うことでも有名になり、全国の子どもたちでも知っている有名な岡山の方言となりました。このもんげーにも語尾を伸ばすという岡山の方言の特徴がありますね。
岡山の方言【怖い印象の方言編】9選!
ここまでは有名な岡山の方言についてお話ししましたが、ここからはちょっと怖い印象のある岡山の方言について詳しくお話ししていきます。
言葉は怖い印象があるものの、意味は全く違うといった方言もあります。もし岡山に行く予定があるならばこの怖い印象の方言は覚えておいた方が、驚かずに済むと思います。
あんごー、あんごう
岡山の怖い印象の方言その①は【あんごー、あんごう】です。あんごー、あんごうとは『馬鹿・あほ・頭が悪い』という意味で、岡山の人は「このあんごーが!早う行け(このばかが!早く行け)」という使い方をします。
かす
岡山の怖い印象の方言その②は【かす】です。かすとは『浸す・浸ける』という意味で、岡山の人は「もんげーきたねーその泥だらけのソックス、洗濯機にかしてーてー(ものすごく汚いその泥だらけのソックス、洗濯機に浸けておいて)」といった使い方をします。
しねぇ
岡山の怖い印象の方言その③は【しねぇ】です。しねぇとは『しなさい』という意味で、岡山の人は「早うしねぇ(早くしなさい)」といった使い方をします。このしねぇは、意味を知らない人が聞いたらびっくりしてしまいますので、ぜひ覚えておいて下さい。
どじくそ
岡山の怖い印象の方言その④は【どじくそ】です。どじくそとは『無茶・無理難題・訳が分からない』という意味で、岡山の人は「そねーねどじくそ言われても、なんぼにもおえん(そんな無理難題言われても、どうにもできないよ)」といった使い方をします。
ふうがわりぃ、ふうが悪い
岡山の怖い印象の方言その⑤は【ふうがわりぃ、ふうが悪い】です。ふうがわりぃ、ふうが悪いとは『恥ずかしい』という意味で、岡山の人は「そねーな格好で外出たら、ふうがわりぃわー(そんな恰好で外に出たら、恥ずかしいよ)」といった使い方をします。
へしゃげる
岡山の怖い印象の方言その⑥は【へしゃげる】です。またひしゃげるとも言います。へしゃげるとは『へこむ・つぶれる』という意味で、岡山の人は「おめーが踏んで鉄板がへしゃがしてしもうたが(お前が踏んだから鉄板がつぶれた)」といった使い方をします。
ぼっけえ、ぼっけー
岡山の怖い印象の方言その⑦は【ぼっけぇ・ぼっけー】です。ぼっけぇ・ぼっけーとは『ものすごい・どえらい』という意味で、岡山の人は「ぼっけぇ大きなたんこぶじゃのー(ものすごい大きなたんこぶだね)」といった使い方をします。ぼっけぇ・ぼっけーは、もんげーよりももっとすごいと感じた時に使うようです。
わや、わやくそ
岡山の怖い印象の方言その⑧は【わや・わやくそ】です。わや・わやくそとは『無茶・無茶苦茶』といった意味で、岡山の人は「台風の影響で道路がわやくそになっとる(台風の影響で道路が無茶苦茶になってる)」といった使い方をします。
ぶっしゃく
岡山の怖い印象の方言その⑨は【ぶっしゃく】です。ぶっしゃくとは『ぶん殴る・ボコボコにする』という意味で、岡山の方言である『ぶち(何かを強調する時に使う言葉)』と『しばく(殴る)』を繋げて出来た言葉なのだそうです。
使い方は「おめーがまちげーたせいでなんぼーでもおえん。マジぶっしゃくぞ!(お前が間違えたせいでもうどうにもならない。マジでぶん殴るぞ!)」といった使い方です。
岡山の方言【可愛い方言編】19選!
ここまではちょっと怖い印象の岡山の方言についてお話ししましたが、ここからは岡山の可愛い方言についてお話ししていきます。
うげる、うがす
岡山の可愛い印象の方言その①は【うげる・うがす】です。うげる・うがすとは『薄手のものがはがれる』という意味で、岡山の人は「シールをうがす(シールをはがす)・糊で貼った部分がうげる(糊で貼った部分がはげる)」といった使い方をします。
うだる
岡山の可愛い印象の方言その②は【うだる】です。うだるとは液状のものが垂れるという意味で、岡山の人は「蓋が外れて汁がうだっとる(蓋が外れて汁が垂れてる)」といった使い方をします。
うったて
岡山の可愛い印象の方言その③は【うったて】です。うったてとは書道の時に使う言葉で『筆で書いた文字の書き始めの部分』という意味で、岡山の人は「もっとうったてをしっかりと」といった使い方をします。
えらい
岡山の可愛い印象の方言その④は【えらい】です。えらいとは『辛い・きつい・しんどい・疲れた』という意味で、岡山の人は「熱でもんげーえれー(熱ですごく辛い)・もんげーえれーでおえん(すごくきつくてもうダメだ)」といった使い方をします。
おとでー、おとでぃ
岡山の可愛い印象の方言その⑤は【おとでー・おとでぃ】です。おとでー・おとでぃとは『兄弟・姉妹』という意味で、岡山の人は「なかいーおとでーじゃのー(仲の良い兄弟だね)」といった使い方をします。
おとんぼ
岡山の可愛い印象の方言その⑥は【おとんぼ】です。おとんぼとは『末っ子』という意味で、岡山の人は「おめーはおとんぼじゃけ、甘えん坊じゃのー(お前は末っ子だから甘えん坊だね)」といった使い方をします。またこのおとんぼは『おとんぼう』とも言うそうです。
おらぶ
岡山の可愛い印象の方言その⑦は【おらぶ】です。おらぶとは『叫ぶ・大声』という意味で、岡山の人は「そげーねおらばんでも聞こえちょるわ(そんなに大きな声を出さなくても聞こえてるよ)」といった使い方をします。
きょーてー
岡山の可愛い印象の方言その⑧は【きょーてー】です。きょーてーとは『恐ろしい・怖い』という意味で、岡山の人は「きょーてーけぇ、一緒に行って(怖いから一緒に行って)・もんげーきょーてーお化け屋敷じゃったのー(すごく怖いお化け屋敷だったね)」といった使い方をします。
けなりー、けなりい
岡山の可愛い印象の方言その⑨は【けなりー・けなりぃ】です。けなりー・けなりぃとは『羨ましい』という意味で、岡山の人は「海外旅行行くとかけなりーわー(海外旅行行くとか羨ましい)」といった使い方をします。
さし
岡山の可愛い印象の方言その⑩は【さし】です。さしとは一対一のことではなく『定規』のことで、岡山の人は「さしで線を引く(定規で線を引く)」といった使い方をします。
じーぼー、じいぼう
岡山の可愛い印象の方言その⑪は【じーぼー・じいぼう】です。じーぼー・じいぼうとは『食いしん坊・食べたいけど食べられない状態』という意味で、岡山の人は「おめーはじーぼーじゃのー(お前は食いしん坊だね)・あのラーメン屋の前でじいぼうしよったんか(あのラーメン屋の前で食べたいと思ってたのか)」といった使い方をします。
じゃ、じゃじゃ
岡山の可愛い印象の方言その⑫は【じゃ・じゃじゃ】です。じゃ・じゃじゃは岡山の人が岡山弁で会話をする時に語尾に付ける言葉で、相手の言葉に対して相槌を打つ時に語尾に付けたり、相手に同意を求める時に語尾に付けたりします。
この語尾に付ける『じゃ・じゃじゃ』は岡山の人は誰かの言葉に相槌を打つ時は「そうじゃ」。誰かに同意を求める時は「〇〇じゃろー?」といった使い方をします。
そ
岡山の可愛い印象の方言その⑬は【そ】です。そとは『どうぞ』という意味で、岡山の人は誰かにどうぞと言う時には「○○さん、そ(○○さん、どうぞ)」といった使い方をします。これはあまり若者は使わないようです。
先週末に宿泊(仕事で)した湯原温泉の旅館「油屋」。千と千尋の神隠しに出てくる湯屋のモデルになっただけあってそっくりだわ。 pic.twitter.com/FALtzgZR
— kishimai (@kityan02) August 1, 2012
たつ
岡山の可愛い印象の方言その⑭は【たつ】です。たつとは『閉める』という意味で、岡山の人は「早ぅドアたててー(早くドア閉めて)」といった使い方をします。
ちばける
岡山の可愛い印象の方言その⑮は【ちばける】です。ちばけるとは『ふざける』という意味で、岡山の人は「ちばけてばかりで、なんぼーでもおえん(ふざけてばかりで、もうどうにもならない)」といった使い方をします。
ちびる
岡山の可愛い印象の方言その⑯は【ちびる】です。ちびるとは『減る・すり減る』という意味で、岡山の人は「消ゴムがちびったけえ、新しいの買うてー(消ゴムがすり減ったから、新しいの買って)」といった使い方をします。
旧遷喬尋常小学校到着ー! pic.twitter.com/9vdRYcVhL4
— とも@✧(.•᎑•.)੭⁾⁾.*┌iii┐㊗ *.タッチダウン成功🙌 (@kittenblue0706) June 10, 2017
ちゃら書き
岡山の可愛い印象の方言その⑰は【ちゃら書き】です。ちゃら書きとは『丁寧ではない文字・適当に書いた文字』という意味で、岡山の人は「そんなちゃら書きしたって、後からわからんよーなるじゃろが!(そんなに適当に書いたら、後からわからなくなるでしょ!)」といった使い方をします。このちゃら書きは学童がいるご家庭で使われることが多いようです。
でーれー
岡山の可愛い印象の方言その⑱は【でーれー】です。でーれーとは『ものすごい・どえらい』という意味で、『ぼっけぇ・ぼっけー』と同じ意味です。
岡山の人は「でーれーえれーでおえんわー(ものすごくキツくてもうダメだ)」といった使い方をします。
みてる
岡山の可愛い印象の方言その⑲は【みてる】です。みてるとは『量が減る・無くなる』という意味で、岡山の人は「醤油がみてるけー、足しちょってー(醤油が減ってるから足しといて)」といった使い方をします。
ちょっと怖い印象がある?岡山の方言を理解しよう!
今回は岡山の方言についてお話ししましたが、意味や使い方は理解して頂けたでしょうか?岡山の方言にはとても有名な『おえん・ちばける・もんげー』の他にも怖い印象の方言などもありますが、きちんと意味を理解すると使い勝手の良い方言などもありますので、意味や使い方をしっかりと理解して岡山の方言での会話を楽しんでみて下さいね。