イースターバニーの由来と意味!イースターとうさぎの関係とは?
最近、春の時期にイースターという言葉を聞きますよね。イースターと聞くと可愛いうさぎやカラフルな卵を思い浮かべますが、なぜイースターの象徴がうさぎなのでしょう。まだ日本では知らない人が多いイースターバニーの意味やイースターバニーの伝承を学んでいきましょう。
目次
日本でも定着しつつあるイースター!
クリスマスやハロウィンなど、現在の日本で一般的に行われているイベントは海外生まれのものがたくさんあります。そんななか、ここ数年で徐々に盛り上がりを見せるイベントが「イースター」ですよね。春の花が咲き誇る中に行われるカラフルな可愛いイベント。マスコット的存在のうさぎ、イースターバニーも可愛らしくて子どもにも人気が出てきました。そもそもイースターやイースターバニーにはどんな由来があるのでしょうか。
まずはイースターについて知ろう!
イースターが日本で注目されるようになったのは最近ですので、「そもそもイースターってなんだろう。」「なぜ卵に色を塗ったりうさぎの形のチョコレートを食べたりするんだろう。」と不思議に思っている人も多いですよね。イースターバニーを知る前にまずはイースターから説明しましょう。
イースターとは?
イースターとは、日本語では「復活祭」と呼ばれていて、キリスト教徒にとって、クリスマスと並んで重要な日とされています。イエス・キリストが十字架にかけられて処刑されたことはよく知られていますが、実は処刑後にキリストは復活していると言われています。そのキリストの復活をお祝いしているのが、このイースターというイベントです。
イースターはいつ?
クリスマスは毎年12月25日と決まっていますが、イースターは毎年日にちが変わります。キリストが復活したのが日曜日だったということで、イースターの日にちは春分の日以降、最初の満月から数えて最初の日曜日と定められています。日本を含めて世界で一般的に使われているグレゴリオ暦では、2019年は4月21日、2020年は4月12日がイースターの日となります。
イースターバニーが意味する2つのこと
なぜ、キリスト教の記念日の一つであるイースターとうさぎが結びついたのでしょうか。そこにはどのような意味があるのでしょう。
①繁栄のシンボル
うさぎは1回の出産で、6~10羽とネズミと同じように多産な動物です。なぜかと言うと、うさぎには天敵が多いため、どんどん子孫を残していかないと絶滅してしまうからです。そして驚くことに、うさぎは妊娠中でも次の子供を妊娠出来てしまうという、繁殖能力を持っています。このことから、うさぎは昔からヨーロッパにおいては、繁栄のシンボルとされているのです。
②生命の誕生
子どもをたくさん産むうさぎは、豊穣や繁栄の象徴ということはご説明しましたね。繁殖力の強いうさぎは、常に新しい生命を生み出している存在です。そしてうさぎは春が訪れて大地が芽吹く頃に、元気よく飛び跳ね始めます。草木の新しい命が芽吹く春も象徴しているため、うさぎに「生命の誕生」という意味が込められたのでしょう。
同じような意味は、イースターエッグにも込められています。卵は殻があり、例えば鶏の赤ちゃんであるヒヨコは、卵の中から殻をこじ開けて誕生します。この姿が、死という殻の中から、キリストが誕生(死の後なので復活)したという構図になっているようです。新しい命を象徴する卵も、新しい命をたくさん産むうさぎも生命の誕生という意味で大事に扱われています。
イースターバニーの由来となる3つの説を紹介
イースターバニーがイースターに欠かせない存在となったのはなぜでしょう。ここでは由来となった3つの説をご紹介します。
①ルーテル教会の裁判官
イースターバニーの起源・由来のひとつは、ルーテル教会から広まった裁判官うさぎの伝承です。ルーテル教会とは、宗教改革で知られる16世紀ドイツの神学者マルティン・ルターが創始したキリスト教の教派のことです。野うさぎが裁判官の役を演じて復活祭の季節の始めに、子供たちが良い子だったか反抗的なふるまいだったかを評価していたという伝承がイースターバニーの由来になったと考えられています。
②サンタクロースのような役割
伝承では、イースターバニーは、良い子だと判断された子どものところにカラフルなイースターエッグやキャンディ、おもちゃなどをバスケットに入れ届けてくれるといわれています。祝日の前夜に子供たちに贈り物を届けるという点で、イースターバニーはサンタクロースによく似た役割を持っていて、子どもたちを善行に導く存在という意味があったのです。
③エッグハンティングのお話
イースターを祝って作ったカラフルに色付けした卵を前日に庭に埋めたり部屋のあちこちに隠したりします。そのイースターエッグを子供たちが探し当てるというのが「イースターエッグハント」というゲームです。イースターエッグハントにまつわるお話で、こんな物語があります。『子どもたちが野原でエッグハンティングを行っていたところ、野うさぎが飛び出してきました。うさぎが出てきたところを見ると、イースターエッグが!子どもたちは「うさぎが卵を産んだ!」と大はしゃぎしましたした。』
こんなお話から、「うさぎはイースターエッグをくれる」と言われるようになり、イースターにうさぎが登場する由来になったようです。
イースターバニーは春の女神の化身という説も!
イースターバニーが「春の女神」と呼ばれるのは、ゲルマンの女神「Eostra(エオストラ)」が起源とされています。エオストラは、新しい命のシンボルでもある春、繁栄の女神とされていました。
なぜイースターバニーが繁栄の女神の化身とされていたのかと言うと、エオストラのシンボルは野うさぎだったからです。春の訪れとともにぴょんと飛び跳ねるうさぎが喜びを表しているようですね。そして彼女に敬意を表す宴が、春分の日に行われていることに由来しています。ちなみに、英語のEasterの語源はEostra(エオストラ)なのです。
伝承によるイースターバニーの3つの特徴を紹介!
イースターのイベントのマスコット的存在であるイースターバニーの姿にはいくつか特徴がありますが、なぜ野うさぎからその姿になったのでしょうか。
①洋服を着ている
イースターバニーは、物語の中でピーターラビットのように洋服を着ているうさぎで、自前のかごやバスケットに詰めたカラフルなイースターエッグやキャンディ、おもちゃなどを運んでいます。このイースターバニーの姿にも、ルーテル教会から広まった裁判官うさぎの伝承が関連していると考えられます。なぜなら、野うさぎが裁判官役を演じて、子ども達がいい子にしていたか、悪い子だったかを判定していたのですから、うさぎは裁判官の服を着ていなくてはいけません。そんな伝承から、人間のように服を着たイースターバニーの姿が定着したのではないでしょうか。
②バスケットを持っている
イースターバニーはかわいいバスケットに卵を入れていますよね。伝承によると、裁判官に扮したイースターバニーは、子どもたちの裁判の後、良い子と判定された子どものいる庭の木の鳥の巣の中に卵やお菓子を置いていきました。バスケットは、鳥の巣のイメージに由来しているのかもしれません。
③野うさぎ
イースターバニーは「うさぎ」ではなく「野うさぎ」です。あまり違いがないように思いますが、この違いには大きな意味があります。「野生のうさぎ」は冬の間、巣穴の中でじっとあまり動かずに過ごしています。そして、暖かな春の訪れとともに巣穴から飛び出し、草原を自由に跳ね回るのです。春の訪れとともにどこからともなく現れる野うさぎの姿が人々に生命の躍動感を感じさせることができるのでしょう。
イースターを盛り上げるイースターバニーグッズ3選!
日本ではまだクリスマスやハロウィンほど浸透していないイースター。家庭や仲間同士楽しむにはやっぱり気分が上がるグッズが欲しいですね。イースターバニーのぬいぐるみや、カラフルな卵で飾り付けたり、可愛い形のチョコレートをお土産に配ったりしましょう。春のカラフルな色のグッズが盛りだくさんです。手軽に取り入れられるグッズでもっとイースターを盛り上げていきましょう!
①イースターバニーのぬいぐるみ
イースターのマスコット的存在、イースターバニーのぬいぐるみをディスプレイすると一気に気分が盛り上がりますよね。おすすめは、超ビッグサイズでインパクト大の、コストコのイースターバニーのぬいぐるみです。コストコのイースターバニーのぬいぐるみは座らせた状態で60センチ以上、重さは2kg近くあるビッグサイズです。イースターの期間限定販売で、カラーはピンクとブルーの二種類のぬいぐるみがあり、お値段は2,300円程度です。子どもへのプレゼントにも、イースターパーティを盛り上げるための小道具としてもちょうどいいお値段ですね。ふかふかのぬいぐるみを抱いて寝れば、楽しい夢が見れそうです。
コストコのイースターバニーちゃんお迎えしたよん♡
— 伊野尾 べりぃ (@berry__0924) February 10, 2019
名前募集したいと思いまっす()
ちなみに男の子だよ
リプまってるぞ🙌🙌 pic.twitter.com/e4ydYbJpIl
②イースターバニーのチョコレート
イースターのチョコレート菓子というと、イースターエッグをかたどったチョコレートの方がメジャーではありますが、イースターバニーにちなんで、うさぎをモチーフにしたチョコレートも人気ですよ。
リンツ ショコラ カフェには、イースターシーズンになると毎年金色のバニーが現れることをご存じですか?
1952年に生まれたミルクチョコレートでできたバニー。ヨーロッパでは、このバニーが店頭に並び始めると、人々が春の到来を感じるというほどの風物詩です。日本にもイースターシーズン限定の素敵なセットがありますので、ぜひ足を運んでみてくださいね。
チョコレートのリンツから、イースター向けのチョコ「ゴールドバニー」発売中。華やかな金色のラッピングにリボンを結んだイースターバニーがモチーフです。リンツ店舗とオンラインショップで購入可能。ゴールドバニーのぬいぐるみプレゼントも→ https://t.co/kGHUVkSt6d pic.twitter.com/GAzbKKrE10
— うさぎすと (@rabbit_usagist) February 19, 2019
③イースターバニーの変身グッズ
アメリカやヨーロッパのキリスト教圏では、イースターはクリスマスと同じくらい大切なイベントです。各地で「イースターパレード」が行われています。ニューヨークで行われるパレードは特に有名で、毎年多くの人がイースターにちなんだ仮装をして参加します。
私たちもたちもイースターバニーの変身グッズでイースターパーティーを楽しみましょう!子どもも大人も楽しめるゲームとしては、エッグロールがおすすめですよ。イースターエッグを地面に置いて、スプーンでコロコロ転がしてゴールまで運ぶゲームです。卵を真っ直ぐ転がすのは意外に大変なので、盛り上がること間違いなしです。
【番外編】日本国内で楽しめるイースターイベント3選!
海外ではすでに浸透しているイースターイベント。日本でも楽しめる場所が増えてきました。
①東京ディズニーリゾート『ディズニー・イースター』
日本にイースターイベントを広く周知したのは東京ディズニーリゾートと言っても過言ではないですよね。ディズニーリゾートのイースターイベントのCMでイースターという言葉を知った人も多いのではないでしょうか。
2019年のディズニーイースターの内容を少しご紹介します。ディスニーランドでは、うさぎの耳がついた卵のキャラクター「うさたま」が登場します。まさに、イースターエッグとイースターバニーを合体させたキャラクターですね。このうさたまは好奇心旺盛でいたずら好きです。ディズニーランド内のいたるところに逃げ込んでしまううさたまたちをミッキーや仲間たちがつかまえる、というストーリーのパレードが「うさたま大脱走」です。
一方ディズニーシーでは、イースターエッグに描かれたヒヨコの絵が本当に卵から生まれてきて、ディズニーパーク内が大騒ぎというストーリーになっています。どちらも可愛いぬいぐるみやパーカー、文房具などの限定グッズやエッグチョコなどの限定おみやげが盛りだくさんです。ぜひ足を運びたいですね!
②ユニバーサルスタジオジャパン『ユニバーサル・イースター・セレブレーション』
2019年ユニバーサル・イースター・セレブレーションは、ユニバーサル・ワンダーランドに加え、ミニオンパークまでエリアを広げて開催されます。ミニオンたちとイースターエッグハントができるかも?わくわくしますね!こちらも限定グッズが楽しみですね。
2019年はミニオン・パークもかわいく大変身!
— DtimesDream (@DtimesDream) November 29, 2018
ユニバーサル・スタジオ・ジャパン『ユニバーサル・イースター・セレブレーション』3月15日から開催
カラフルな衣装のエルモたちやイースターエッグをかぶったミニオンのアートが公開されました☆ #USJ #ミニオン
詳細→https://t.co/b5WJ73hrrB pic.twitter.com/Pm7hVu6pli
③浜名湖パルパル『パルパルハッピーイースター2019』
浜名湖パルパルは、浜名湖畔にあるリゾート型遊園地でパルパルハッピーイースターは人気イベントです。園内全体に隠されたイースターエッグを探すエッグハントが開催されたり、うさぎの耳をつけてイースターバニーになりきって写真を撮ることができます。小さいお子さんでも楽しめるイベントが盛りだくさんです。
パルパルハッピーイースター2019/浜名湖パルパル@静岡県浜松市西区舘山寺町1891 https://t.co/ShB37RICPn @EventCastNetさんから
— デビログ (@devilognet) February 16, 2019
うさぎはイースターと深い関係があった!
いかがでしたか。イースターの由来やうさぎとの深い関係を知ると、イースターを祝う気持ちも盛り上がりますよね。今年はぜひイースターバニーになった気分になって、うさぎの耳をつけて変身したりイースターイベントで春の訪れを思いっきり楽しみましょう!