イースター休暇とは?海外での休暇期間はいつからいつまで?
2019年のイースターは4月21日です。日本ではまだ馴染みのないイースターですが、アメリカやドイツ、オーストラリアなど世界にはイースター休暇というものが存在します。イースター休暇とはどんな休暇なのでしょうか。今回は世界のイースター休暇事情を調査しました。
目次
イースター休暇を知っていますか?
皆さんはイースター休暇をご存知ですか?イースターとは世界中のキリスト教における最も重要な行事のことで、イエス・キリストの復活を祝う日です。そして、それに伴い制定された祝日をイースター休暇といいます。
近年では日本国内でもテーマパークでイベントが行われるため、本場のイースターを体験したいと思っている方もいるかもしれません。そんな方のために、今回は2019年の世界のイースター休暇についてご紹介します。
アメリカやイギリス、ドイツ、オーストラリアなど世界12カ国の休暇期間を調査したので、海外旅行の計画を立てている方はぜひ参考にしてください。
イースター休暇とは?意味や期間を紹介!
まずはイースターをよく知らない方のために、その意味からご紹介します。
イースターの意味は?
イースターとは「復活祭」を意味し、十字架にはりつけにされたキリストが死後3日目に復活したことを祝う日です。キリスト教にとって最も重要とされる行事で、ヨーロッパを始め、アメリカやオーストラリアなどでも盛大にお祝いされています。
また、イースターは一般的に春分の日の後の最初の満月の次の日曜日と言われています。これは毎年日にちが変わる移動祝日で、2019年は4月21日の日曜日がイースター当日となります。
イースター休暇はいつ?
イースター休暇は多くの国でイースター当日を含む前後4日間であることが多いようです。また、その4日間はキリスト教にとって特別な意味を持つ4日間でもあるため、曜日ごとに名前が付けられています。
グッドフライデーとは?
グッドフライデーとは「聖金曜日」という意味で、イースターの2日前にあたる金曜日を指します。
この日はキリストが処刑された日なのですが、なぜ処刑された日が「グッド」なのか気になりますよね。"good friday"は元々、"god's friday"と言われていたのですが、"god’s"が徐々に"good"に変わっていったそうです。
イースターとは?
キリスト処刑の3日後、キリストが復活した日がイースターです。単純に計算すると、キリストが処刑された金曜日の3日後は月曜日になってしまい、日にちが合いませんが、金曜日を1日目と計算することで日曜日が3日目になります。
イースターマンデーとは?
イースターマンデーとはイースターの翌日、つまり月曜日のことです。国によって違いますが、色々なイベントが行われるため祝日に制定している国が多いようです。
また、グッドフライデーとイースターの間の土曜日には特別な名前はついておらず「聖土曜日」と呼ばれています。
2019年のイースターの時期は?宗派によって違う?
仏教に色んな宗派があるように、キリスト教にも宗派があることをご存知でしょうか。世界においてキリスト教は大きく「西方教会」と「東方教会」の2つに分かれており、それぞれで日付の算出方法が違うことから、イースターの時期もずれてしまうことが多いのです。
西方教会
西方教会とは西ヨーロッパを中心に発展した宗派を総称したもので、具体的にはイギリス・ドイツ・オーストラリアなどの人々が信仰しています。西方教会のイースターは2019年4月21日で、こちらが一般的に認識されているイースターの日にちと言えます。
東方教会
反対に東方教会とは、西方教会に属する宗派以外の全ての宗派を指します。具体的にはギリシャ・ロシア・アメリカなどの人々が信仰しています。また、東方教会のイースターは2019年4月28日です。
世界各国のイースターの休暇期間12選!
では次に、2019年の世界各国のイースター休暇がどうなっているのか見ていきましょう。イギリス、ドイツ、アメリカを始め、オーストラリアや香港など、海外旅行で人気の国々を調査したので、ぜひ参考にしてください。
イギリスの場合
イギリスではグッドフライデーとイースターマンデーが祝日です。イギリスの土日は基本的に休みなので合わせて4連休となり、休暇期間中はデパートやレストランは休みになるところが多いようです。
4月19日(金) | グッドフライデー | 祝日 |
4月20日(土) | 聖土曜日 | |
4月21日(日) | イースター | |
4月22日(月) | イースターマンデー | 祝日 |
ドイツの場合
ドイツでは3日間が祝日に制定されていますが、土曜日も基本的に休みのため合わせて4連休となります。ドイツでは日曜・祝日はデパートやレストランは営業しません。しかし、土曜日は祝日でないため営業しているところがあります。
4月19日(金) | グッドフライデー | 祝日 |
4月20日(土) | 聖土曜日 | |
4月21日(日) | イースター | 祝日 |
4月22日(月) | イースターマンデー | 祝日 |
アメリカの場合
アメリカは多民族国家であることから国としては祝日を制定していません。しかし、州や企業により独自に休みとしているところもあるようです。また、アメリカでもイースター当日はデパートやレストランも休業するところが多いようです。
4月19日(金) | グッドフライデー | |
4月20日(土) | 聖土曜日 | |
4月21日(日) | イースター | |
4月22日(月) | イースターマンデー |
イタリアの場合
イタリアではイースター当日とイースターマンデーが祝日に制定されているため、イギリスとドイツ同様、休暇は4日間となります。また、イタリアでも休暇期間中はデパートやレストランは休業しているところが多いようです。
4月19日(金) | グッドフライデー | |
4月20日(土) | 聖土曜日 | |
4月21日(日) | イースター | 祝日 |
4月22日(月) | イースターマンデー | 祝日 |
スペインの場合
スペインではグッドフライデーのみが祝日と制定されているため、土日合わせて3連休になります。しかし、州によっては聖木曜日とイースターマンデーのどちらかが祝日になり、4連休のところもあります。
4月18日(木) | 聖木曜日 | (祝日) |
4月19日(金) | グッドフライデー | 祝日 |
4月20日(土) | 聖土曜日 | |
4月21日(日) | イースター | |
4月22日(月) | イースターマンデー | (祝日) |
スイスの場合
スイスのイースター休暇は基本的に土日合わせて4日間ですが、州によって公認されている宗派が違うため、イースター休暇は州により違うようです。また市町村で独自に祝日を決めているところもあります。祝日はほとんどのデパートやレストランが休業しており、土曜日だけ営業するところもあるようです。
4月19日(金) | グッドフライデー | 祝日 |
4月20日(土) | 聖土曜日 | |
4月21日(日) | イースター | |
4月22日(月) | イースターマンデー | 祝日 |
その他のヨーロッパの国の場合
スウェーデン・オランダでは他のヨーロッパの国々と同様、イースター休暇は4日間です。しかし、フランスはイースターマンデーが祝日ではないため、イースター休暇は3日間となります。
オーストラリアの場合
オーストラリアでも州により祝日の制定が異なりますが、ほとんどの州でイースター当日以外が祝日となっているため、合わせて4連休になります。また、オーストラリアのグッドフライデーはほとんどのお店が休業となるそうです。
4月19日(金) | グッドフライデー | 祝日 |
4月20日(土) | 聖土曜日 | 祝日 |
4月21日(日) | イースター | |
4月22日(月) | イースターマンデー | 祝日 |
ロシアの場合
先程、西方教会と東方教会ではイースターの日にちが違うことをご紹介しました。ロシアは東方教会を信仰している人が多いため、一般的なイースターの日にちとは異なります。また、他の国と違い祝日の制定がないため、イースター休暇は土日の2日間のみとなります。
4月26日(金) | グッドフライデー | |
4月27日(土) | 聖土曜日 | |
4月28日(日) | イースター | |
4月29日(月) | イースターマンデー |
フィリピンの場合
フィリピンはカトリック圏のためイースター休暇があります。また、ヨーロッパ各国と違い聖木曜日から4日間が祝日に制定されています。
4月18日(木) | 聖木曜日 | 祝日 |
4月19日(金) | グッドフライデー | 祝日 |
4月20日(土) | 聖土曜日 | 祝日 |
4月21日(日) | イースター | 祝日 |
4月22日(月) | イースターマンデー |
香港の場合
イースターの習慣がないアジアの中では珍しいのですが、香港は昔イギリスの植民地だったため、その名残として今もイースター休暇があります。ヨーロッパ各国と同様4連休ですが、祝日でもデパートやレストランは営業しているそうです。
4月19日(金) | グッドフライデー | 祝日 |
4月20日(土) | 聖土曜日 | 祝日 |
4月21日(日) | イースター | |
4月22日(月) | イースターマンデー | 祝日 |
アジアの国の場合
中国・台湾・韓国などでは日本と同じく特別な休暇はありません。アジアの国は仏教やヒンドゥー教が多いので、キリスト教の文化がない国ではイースター休暇は考えられないようです。
イースターの過ごし方を紹介!
まだ日本に馴染みのないイースター、世界の国々ではどのように過ごしているのか気になりませんか?イースターで食べられる料理やイースタエッグと共によく見かけるウサギについてもご紹介します。
イースターの期間に食べるものは?
キリスト教ではイースターの前には数週間にかけて肉や乳製品を食べてはいけないという習慣があります。断食はイースター当日に初めて解禁となるため、肉や乳製品などがふんだんに使われた料理が食べられます。
また、イースターの伝統料理は地域によって様々で、イースター独特の菓子パンやケーキもあるそうです。
イースターエッグを紹介!
世界の国々ではイースターに卵の殻をカラフルに塗ったり、ゆで卵をきれいに包装する習慣があります。これは卵から生まれるヒナと、キリストがお墓から出て復活したことをかけており、生命の誕生を祝うイースターのシンボルとなっています。
近年では卵型のチョコもよく見かけますよね。これは卵アレルギーを懸念して作られたもので、お菓子が入った卵型の容器で代用することもあるそうです。
イースターの時期によく見かけるウサギの意味は?
イースターエッグと同じぐらいよく見かけるウサギ。このウサギはイースターバニーと呼ばれ、ヨーロッパではイースターエッグを運んでくるとキャラクターとして親しまれています。また、ウサギは多産であることから、生命の繁栄を祝うイースターのシンボルとなっているのです。
イースターの意味や休暇期間を把握しよう!
いかがでしたか?「イースターってよく聞くけど、どういう意味?」と思っていた方も、イースターについて少し詳しくなれたのではないでしょうか。
イースター休暇中はお店が休みになるため旅行は避けたほうがいい、という意見も聞きますが、イースターは各国で独自の文化があります。イースターエッグの柄や食べるもの、お祝いのイベントなど、同じヨーロッパでも文化は様々です。旅行の予定がある方はぜひ本場のイースターを体験してみてくださいね。
2019年のイースターは4月21日です。キリスト教の文化ではありますが、私たちも日本独自のイースターを思い切り楽しみましょう。