どうにもならない時の正しい対処法!悩んでも仕方ないの?
仕事や恋愛、家庭生活、人間関係のトラブル。人生に訪れるさまざまなシーンの中で、誰にでも「どうにもならない時」という障壁があります。今回は、そんな「どうにもならない時」を、少しでも楽に、前向きに過ごすための正しい対処法をご紹介していきます。
目次
どうにもならない時はどうすればいいの?
仕事上のトラブル、恋愛、家庭のこと、心や体の悩み、人間関係。生きていれば、誰もが大なり小なり、さまざまな障壁に当たることがあります。自分の力だけでは、どうにもならない。そんな時は、どうすればいいのでしょうか?
どうにもならない時にやるべき本当の対処法4選!
ここでは、どうにもならない時にやるべき本当の対処法を4つ、ご紹介します。まさに今「どうにもならない」と感じている方は、まずは、この4つを実践してみてください。ずっしりと重かった気分が、少しずつ軽く、クリアになっていくかもしれません。
①潔く諦める
どうにもならない時にやるべき本当の対処法1つ目は、潔く諦めることです。どうにもならない状況の中にいると、つい「もっとこうしたかった」「こうなるはずだったのに」という自分の希望や期待を手放せずに、むしろ、執着が強くなりがちです。どうにもならないと分かった時点で、過去に持っていた自分の希望や期待はいったん手放し、どうにもならない現状を認めるように、心がけてみましょう。
いきなりすべてを潔く諦めることは難しくても、少しずつ現状を受け止めることで諦められることが増えていき、時間が解決してくれることもあるでしょう。
②その問題から逃げる
どうにもならない時にやるべき本当の対処法2つ目は、その問題から逃げることです。責任感が強い人ほど、問題を対処すべく真剣に向き合おうとして、ますます自分を苦しめてしまうことがあります。
逃げることは、必ずしも悪いことではありません。今、目の前にある、どうにもならない問題を冷静に見つめるためにも、少し距離をとり、時間をおいてみることが有効です。
③一度休憩する
どうにもならない時にやるべき本当の対処法3つ目は、一度休憩することです。どうにもならない問題が発生したり、悩みが解決しないのは「少し走り過ぎですよ」「休憩が足りていませんよ」というサインかもしれません。
目標に向かって夢中で走り続けていたり、誰かのために一生懸命に過ごしていたり。優しく真面目な人ほど、そんな行動をとってしまいがちです。どうにもならない現状を、一度休憩するいいチャンスと捉えて息抜きしてみましょう。休憩することで、見えていなかったものが見えることもありますよ。
④譲れなくても譲る
どうにもならない時にやるべき本当の対処法4つ目は、譲れなくても譲ることです。特に、人間関係での問題を対処する場合には、些細な行動が、問題をさらに大きくしてしまうこともあります。自分の想いや言葉をまっすぐに伝えても、相手に受け入れる度量がなければ、お互いに嫌な感情を抱えたまま時間だけが過ぎてしまいます。
時には、これだけは譲れないと思うことでも、いったん感情を治めて、相手に譲ってみましょう。自分のポリシーを変えるのではなく、その場に限って譲るというのも有効な対処法の1つかもしれません。
どうにもならない時にするべきではない3つのNG行動
ここでは、どうにもならない時にするべきではない3つのNG行動を見ていきましょう。どれも、ついやってしまいがちなことばかりですが、問題に対処できないばかりか、むしろ状況を悪化させてしまう可能性もはらんでいます。
①頑張ろうとする・無理をする
どうにもならない時にするべきではない1つ目のNG行動は、頑張ろうとする・無理をすることです。どうにもならない現状を少しでもどうにかしようと頑張ったり、つい無理をしてしまいがちですが、行動すればするほど悪循環に陥ることもあります。
また、頑張ったり無理をすることで、心にも体にも負担がかかり、厳しい状況の中で、さらに自分を追い込んでしまうことにもなりかねません。どうにもならない時には無理をせず、休憩しながら、ほどほどの精神で状況を見つめることも大切です。
②思い悩んでしまう
どうにもならない時にするべきではない2つ目のNG行動は、思い悩んでしまうことです。起きてしまった問題や、対処のためにとった自分の行動、言ってしまった言葉などを思い悩んでいても、現状は何も変わりません。
思い悩むよりも、一度休憩し、できるだけリラックスした状態で、まったく別のことを考えたり、好きな趣味に打ち込むなど気分転換を図りましょう。
③なんとかしようと無茶な手を使う
どうにもならない時にするべきではない3つ目のNG行動は、なんとかしようと無茶な手を使うことです。どうにもならない現状を打破するため、通常では思いつかない方法で解決したい!と意気込んでしまいがちですが、無茶な手には、大きなリスクがつきものです。
自分の中にある「なんとかしたい」という気持ちを認めた上で、諦められることは諦め、状況や、自分にできることとできないことを冷静に分析してみることも大切です。
どうにもならない時に悩んでも仕方ない5つの理由
続いて、どうにもならない時に悩んでも仕方ない5つの理由を見ていきましょう。この理由を見ていくと、悩むべきことと悩んでも仕方ないことの区別ができ、どうにもならない状況にも、ポジティブに向き合っていくことができますよ。
①被害を拡大させてしまうことになる
どうにもならない時に悩んでも仕方ない理由の1つ目は、被害を拡大させてしまうことになるからです。どんなトラブルも、最小限の被害で抑えられることが理想ですが、状況を冷静に分析できず、悩んだ末の感情的な言葉や行動で事態を悪化させてしまうことは少なくありません。また、なんとかしたいという思いから発した言葉や行動が被害を拡大させてしまっては、元も子もありません。
②時間・エネルギーの無駄
どうにもならない時に悩んでも仕方ない理由の2つ目は、時間・エネルギーの無駄だからです。どうにもならない状況の中で、自分にできることは限られています。どうにもならないことを思い悩むより、しっかり休憩をとったり、今の自分にできること、将来的に自分のためになることに時間とエネルギーを費やしましょう!
③悩んでも疲れるだけ
どうにもならない時に悩んでも仕方ない理由の3つ目は、悩んでも疲れるだけだからです。悩みを抱えている時、人は、思考も感情も暗く重たくなってしまいます。どうにもならないことを悩み続けることで消費するエネルギーは莫大で、しかもそのエネルギーは決してポジティブではないので、疲労感は大きくなるばかりです。
どうにもならない問題に直面した時には、悩みに悩んで疲れるより、現状や自分を変えるチャンス!と捉えて、できるだけ楽な気持ちで過ごしましょう。
④不安が大きくなってしまう
どうにもならない時に悩んでも仕方ない理由の4つ目は、不安が大きくなってしまうからです。人の脳は、生死に関わる失敗を繰り返さないように、ネガティブな事象を強く記憶するといわれています。ですから、どうしてもトラブルに直面した時には、過去の失敗や後悔していることを持ち続け、悩んでしまうのです。
問題にフォーカスし続けている間に不安が大きくなってしまうのは、上記の脳機能のせいとも言えます。脳はそういうつくりなんだ、と受け止め、パッと気分や思考を切り替えましょう。
⑤自分を責める癖がついてしまう
どうにもならない時に悩んでも仕方ない理由の5つ目は、自分を責める癖がついてしまうからです。自分がとった行動や発した言葉を悔いて、自分を責めてしまうことはよくありますが、やってしまったのは、過去の自分です。過去の自分は、今、ここから、変えることができます。
自分を責め続けるよりも、反省すべきところは認めて、同じ後悔を繰り返さないためにも、やってしまった自分を許してあげましょう。自分の思いや頑張りを一番近くで理解してあげられるのは、自分自身です。
どうにもならない時に思い出したい4つの言葉
ここでは、どうにもならない時に思い出したい4つの言葉をご紹介します。ピンチ!という時、これはまずい!困った!という時、ぜひこの4つの言葉を思い出して、ピンチをチャンスに変えてくださいね。
①放っておけばいい
どうにもならない時に思い出したい1つ目の言葉は、放っておけばいいです。放っておくという言葉は、問題を自分の手から放すという意味でもあります。
どうにもならない問題を、冷静に細かく見ていくと、自分の領域の問題ではないことも多く含まれていることに気がつきます。自分の領域ではないことは、文字どおり放っておきましょう。相手の領域に踏み込まない冷静さも時には大切です。
②どうにもならないことは『どうにもならない』
どうにもならない時に思い出したい2つ目の言葉は、どうにもならないことは『どうにもならない』です。自分ひとりが無理にもがいたところで、どうにもならないことは、やっぱりどうにもなりません。無駄な抵抗をくり返すより、この言葉を胸に刻んで、そっと問題から離れましょう。
③人事を尽くして天命を待つ
どうにもならない時に思い出したい3つ目の言葉は、人事を尽くして天命を待つです。このことわざには、自分が全力で努力したら、その後は静かに天命に任せるという意味があります。事の成否は人知を超えたところにあり、どんな結果になろうとも悔いはないという心境のたとえでもあります。
自分がやれるだけのことをしたら、あとは流れに任せて、ゆったりとした気持ちで、事の顛末を見守りましょう。
④変えられることと変えられないことがある
どうにもならない時に思い出したい4つ目の言葉は、変えられることと変えられないことがあるです。よく言われることですが、変えられるのは自分と未来、過去と他人は変えられません。このことは、どうにもならない現状においても同じです。
変えられない過去と他人に執着していては、貴重な時間が無駄になります。変えることができる自分と未来にエネルギーを注ぎましょう。
悩むだけ時間の無駄!どうにもならないなら諦めよう
どうにもならない問題や悩みというのは、とてもネガティブに感じられますが、その問題や悩みの中に必ず、気づきやチャンスも含まれています。ただ闇雲に悩み続けるのは時間の無駄ですから、手放せることはどんどん手放し、諦められることは諦め、問題や悩みの中から1つでも新たな気づきや学びを見つけようという気持ちで過ごしてみましょう。どうにもならない時は、自分がぐんと変われる、チャンスの時でもあります。