「意識が高い」の意味とは?「意識高い系」との違いや特徴も解説!
SNSが普及し「意識高い系」が増加してきました。「意識が高い」と「意識高い系」は具体的にどのような意味でどのようなちがいがあるのか詳しく解説していきます。「意識が高い」の意味を理解し、あなたも「意識が高い人」になりませんか。
目次
意識高い人ってどういう人?
意識が高い人とは、ある物事についてよく理解しており、それに対して努力が目に見えており、行動している特徴がある人のことを言います。意識が高い人は、特に誰かにアピールしたいがためではなく、ただ自分自身のため、または他人や社会のために積極的に行動します。
他人がやりたがらない仕事でも嫌な顔一つせず積極的に取り組み、一生懸命に生きているので、意識が高い人に憧れる人も多いかもしれませんね。「意識が高い人」というのは誉め言葉であり、これからご紹介していく「意識が高い系の人」とは全く意味が違いますので、具体的にどのような違いがあるのか見ていきましょう。
そもそも『意識』ってどういう意味?
もともとは誉め言葉としてのみで使用されてきた「意識が高い人」という言葉ですが、時代が進み、SNSが普及されるようになり、「意識が高い系」という悪い意味を含む言葉も出てきました。そもそも「意識が高い」という語源は何なのか、「意識」とはどういう意味で使われているのか詳しく見ていきましょう。
「意識」とは
意識とは、自分の目標や成長のために、様々なことに積極的に挑戦し、努力し続けることを意味します。周りに流されず、辛い仕事でも自分の成長のために率先して取り組む人のことなどを「意識が高い人」と言います。また、「意識が高い人」は特に周りに自分の努力のアピールなどはせず、自分のためだけでなく、人のためや社会のためにも努力を惜しまない特徴があります。
「意識が高い」の語源とは?
「意識が高い」という言葉は、もともとは就職活動のはやり言葉としての使い方をされており、自分の目標や夢に向かって、努力を惜しまず一生懸命前向きに進んでいる学生のことを「意識が高い学生」といったのが始まりで、本来はとてもポジティブで良い意味をもつ言葉になります。
この言葉の意味が、SNSの時代を通じて変化し、「意識高い系」という悪い意味をもつ言葉がでてきたきっかけです。
「意識が高い」は褒め言葉?悪い意味?
「意識が高い」とは、もともともはとても良い意味の誉め言葉で、「自分の成長のために一生懸命努力してる」という評価がされるときの使い方をされていました。
しかし、SNSなどが主流になってきた現代では、意識が高いのは「自己アピールが強い」などや、仕事においては自分のやり方を通し続けるため「仕事ができない自覚がない」などと、悪い意味での使い方をされることも多いようです。
「意識が高い」の使い方と例文を紹介!
使い方ひとつで全く意味が変わってくる「意識が高い」という言葉。どのような時に良い意味で使うのか、またどのような時が悪い意味なのか、具体的な使い方や違いを例文で見ていきましょう。
良い意味で使う場合
良い意味での使い方は基本的に誉め言葉なので、相手の努力の様子がうかがえるという意味で使います。例えば「あの子はいつも真剣に勉強して意識が高いよね」や「ボランティア活動に積極的に取り組んで意識が高いね」など、目に見える努力をしている相手を褒める意味の言葉として使います。
悪い意味で使う場合
悪い意味での使い方は、基本的に周りからは冷たい批判的な目で見られている時に使われます。例えば、「あの子やたらと有名人と知り合いって言うけど意識高い系だよね」やなど、周囲の反応を気にして、自分自身は大したことがないのに、やたらアピールしたがる自己顕示欲の強い人などに使われます。
また「意識高い系で一緒に仕事やりにくいんだけど」など、自分が仕事ができない自覚がなく、さらに自分のやり方が正しいと思い、相手の意見を聞き入れない人などに使われることが多いです。
「意識が高い人」と「意識高い系」の違いとは?
「意識が高い人」と「意識が高い系」とは似ているようで意味は全く違います。根本的な性格も「意識が高い人」と「意識が高い系」の違いは明らかなので、具体的にどういった違いや特徴があるのかみていきましょう。
「意識が高い人」の定義と特徴
「意識が高い人」とは、ビジョンと行動が伴っており、自分の成長のために努力を惜しまず、積極的に物事に取り組んでいる人のことを意味します。またその行動は、社会的貢献にもつながっており、単に自分のためだけではなく、人のため世のためにも努力を惜しまない特徴があります。
また、意識が高い人本人は、他人に自分が頑張っているアピールなどはせず、ただ黙々と努力し続けるので、他人からはとても好印象なイメージの人が特徴です。
「意識高い系」の定義と特徴
「意識が高い系」は基本的にビジョンと行動が伴っておらず、SNSなどで自分はこんなに凄い、こんなに頑張っているというアピールが多く、実際は大して努力もしていないという特徴があります。
やたらと「みんなのため」「世の中のため」と他人のために尽くすようなことを多く口にしますが、実際は特に具体的な行動は起こさず、社会的貢献にもつながりません。また、本人は周りから批判的な目で見られている自覚がないところも特徴的です。
「意識高い系」の行動5選!敬遠されがち?!
最近はSNSが発達し、「意識高い系」の人が増えてきました。もしかしたらあなたの身近にいる人に当てはまるものもあるかもしれません。「いいね!」にこだわる人などもこの「意識高い系」の特徴に当てはまるかもしれませんね。実際に「意識高い系」の人はどういう行動パターンの特徴があるのか、そしてそれはどういう意味なのか具体的に見ていきましょう。
①SNSアピールがすごい
意識高い系の特徴として、1番わかりやすいのが、SNSで自分の意識の高さを社会に向けてアピールすることが挙げられます。SNSでアピールすることによって、自分はすごいというアピールをしたいという意味をもっています。また、SNSのフォロワー数をやたらと気にするのもこの意識高い系の特徴です。
自己アピールが強いので周りから批判的に見られていることが多いですが、自覚はなく、むしろ自分はすごいと思われていると思っていることが多いです。
②社会に対して批判的
意識高い系の人は、「現代社会を自分が変える」「自分は社会をよく知っている」という社会に対して批判的なアピールも多いです。SNSで現代社会について批判的なことをアピールしたりするのも特徴的です。
実際には、具体的にどのように社会に貢献していくなどの計画はなく、うわべだけで意味のない行動が多いのも意識高い系の行動パターンです。
③「自分のやり方」がある
仕事面において、意識高い系は、上司に指導してもらっても、自分のやり方で行動したり、批判的に口出しをしたりします。仕事は頑張るのですが、自分のやり方が一番だと思っているため、いつまでも成長できません。
初めて取り掛かる仕事などは、慣れている先輩に教わるのが一般的に早く身につくのですが、意識高い系には、自分はまだこの仕事に慣れていないという自覚がないため、やたらと自己流でやりたがろうとします。
④カフェでPCをする
家でできる事なども、わざわざスタバなどのカフェに行き、PCを広げたがります。自分はこんなに忙しいというアピールができるという意味から、わざわざ外でPCを広げるのです。
時にはカフェでPCをしている様子をSNSでアピールしたりします。周りからは「またか」と批判的な目で見られていますが、本人は批判的な目で見られている自覚がないのでアピールし続けるのです。
⑤チームを作りたがる
意識高い系は基本的に社会に対して批判的なので、自分は社会を変えていく力があるというアピールをしたいがために、やたらとチームを作りたがります。しかし、具体的に何がしたいのかという自覚はなく、目的が定まらず、特に何の意味もないチームを作ってしまうのも特徴です。
自分はこんなチームを作ることができるということをSNSで発信したいという思いが、意識高い系にチームを作りたがらせているのかもしれませんね。
尊敬される意識が高い人になろう!
今回は似ているようでまったく意味が違う「意識が高い人」と「意識高い系」についてご紹介していきましたが、いかがでしたでしょうか。具体的な意味を知ったら「意識高い人」と「意識高い系」を見る目が変わってきたことでしょう。
SNSが広がっている現在では、自分でも自覚のないうちに意識高い系になってしまっているかもしれません。SNSなどの評価は気にせず、自分はいまどういうものになりたいか、どういう事がしたいか、具体的に自分を見つめ直すことが大切です。
「意識が高い人」の意味を理解し、あなたも自然と周りから尊敬される意識が高い人になりませんか。意識が高い人になるための努力をすることに意味があるので、日々、意識が高い人の意味を思い出し、前向きに進んでいきましょう。