『スポット』の意味を徹底解説!ビジネス用語や英語spotの意味も!
「スポット」という言葉はカタカナでも英語でもよく使います。点や場所以外にも、英語ではかなり幅の広い意味がある「スポット」の意味を徹底解説します。またスポット取引、スポット商品、スポット派遣、スポット契約などビジネス用語や様々なシーンでの使い方も紹介します。
目次
『スポット』には色んな意味がある!
「スポット」の意味は、たくさんの意味合いがあります。ビジネスシーンなど分野ごとの用途や使い方が存在しているので、意味を知らないと混乱する言葉です。1つ1つの意味や用途をしっかり把握しておきましょう。
『スポット』の意味を4つ紹介!
意味①点
「スポット」の意味にある「点」は、「広い・たくさんの中の1つや1点の意味合い」を持ち合わせます。例えば、「長い歴史の中の1つの事件にスポットを当てる。」「都内の遊び場の中から、このレジャースポットを選びました。」というような使い方をします。
意味②斑点
「斑点」の意味も「点」の意味合いと同じで、「たくさんある物の中から散らばっているピンポイント的な対象を指す」場合に使われます。スポットは、「たくさんの物の中から1点ずつ選んでスポットを当てる」というように、商品や場所などを1点ずつ説明したいときや主張したい時に「スポット」が使われます。
意味③地点
「スポット」の意味の中で「地点」は、「1つの場所」を指す場合に用いられます。スポットを「地点」という意味で用いる時は、対象の場所の中にある特定の場所をピンポイント的に指すときに、スポットが用いられます。
意味④場所
「場所」を指す場合は、「地点」を指すときよりもさらに広い範囲を示します。一般的にはレジャースポットなど、その地名を言って「一般的に認識される地所」を意味することが多いです。
ビジネス用語としての『スポット』の使い方7選!
「スポット価格」の意味
「スポット価格」というのは主に「スポットレート」とともに使われるビジネス用語です。石油や原油、また液化天然ガス(LNG)などを対象にした取引では「ターム価格」と「スポット価格」の2種類があり、「スポット価格」は「単発の取引で交わされる取り決め価格」のことを意味します。
「スポットレート」の意味
「スポットレート」は「スポット価格」とともに使われるビジネスにおける契約用語です。特に貿易・交易において使用され、「特定の期間におけるレート(現在価格)」を意味します。「スポットレート」の意味で最も使われるのは、「現在のレート」です。「スポットレート」は、取引売買にかかる「支払い選択」で使われるビジネス用語です。
「スポット契約」の意味
「スポット契約」は主に契約取引をする際に、あらかじめ「取引範囲を決めた上での取引契約」に使われるビジネス用語で、「期間限定」や「地域限定」などを意味します。主に貿易での契約や、代理店契約(レント契約)、販売店契約などを取り決める際に「スポット契約」の意味は活用されます。
「スポット受注」の意味
「スポット受注」は「単発の契約によって交わされる受注」を、意味します。「スポット発注」と同じく、ヤフーオークションやアマゾンなどの通販で扱われる商品でもこの「スポット受注」の意味で活用されています。その1回限りで契約を終わらせ、次の取引を行なう際には「新たな契約」を立てる必要があります。
「スポット派遣」の意味
「スポット派遣」という言葉の意味は、「会社と個人の契約において日雇いの形で働く、単発の仕事や、短期間の仕事に就き、1日の給料をその日にもらう」という、日払いの報酬体制で生活している派遣社員や派遣労働者を言います。「日雇い派遣」や「デジタル日雇い」、また「ワンコール・ワーカー」などと同じ意味合いで「スポット派遣」は使われます。
「スポット取引」の意味
「スポット取引」の意味は「国内外を問わず、その1回限りの契約締結や、3ヶ月・6ヶ月などと短期間においてのみ交わされ取引」を意味します。主に石油・原油やガスなどの貿易取引において使われるビジネス用語です。
「スポット商品」の意味
コンビニやスーパーなどで「期間限定で販売されている商品」を「スポット商品」と言います。「この期間にこの商品を売れば利益を伸ばせる」と見込まれる商品だけを対象に、その場限りの売上を目指した商法に使われるビジネス用語です。
どこかで聞いたことがある『スポット』の使い方7選!
「スポットライト」の意味
「スポットライト」の意味は、本来「照明器具によるライトの照射」を言います。主にたくさんの人や対象物のうちから「1点に集中してライトを当てること」をさします。この意味合いから「スポットライト」という言葉が使われるようになりました。 またこの「スポットライト」の意味合いから離れ、ニュースや論文、さまざまな分野の記事の中から「1点の内容をピックアップして紹介する」場合にもこの「スポットライト」という言葉が使われています。
「スポットニュース」の意味
「スポットニュース」の意味は、よく「特別番組などの合間に流される臨時ニュース」がありますが、「どうしてもその時間帯に放送した方がよいニュース」のことを言います。「その日に伝えるべき多くのニュースの中から絞ったニュース」の意味合いから「スポットニュース」と呼ばれるようになりました。
「スポット広告(CM)」の意味
「スポット広告」という言葉の意味は、主に「CM」のことを言います。「番組と番組の間に流される短い広告」のことで、一般的には普通の「CM」を意味する「スポット」ですが、場合によっては「その番組と非常に関連が深いCMのこと」を指すこともあります。
「スポットアナウンス」の意味
「スポットアナウンス」は、ほとんど「スポット広告」と同じ意味になりますが、「スポットアナウンス」の意味にはさらに忠告するメッセージ性が強く、「スポット広告」の内容に比べて「宣伝効果」がやや濃くなります。
英語のspot(スポット)の意味とは?
動詞のspot(スポット)の意味
spot(スポット)は動詞では意味が沢山あり、幅が少し広いため、文脈で判断する必要がある単語です。動詞のspot(スポット)の使い方は「スポットライト」という言葉がありますが、ライトである部分だけを照らす、何かをフォーカスするというようにイメージすると、言葉の意味としては連想しやすいです。
気づく
何かを見て「気づく」という意味で用いられます。英語のfindが近い意味をもちます。
”She spotted the mistake in the report quickly.”
「彼女はすぐにレポートでの間違いに気づいた。」
補助をする
ジムなどで、重いものを持ち上げているウエイトトレーニングの介添えをする時に用います。「赤ちゃんを見ておいてほしい、荷物を見張っておいてほしい」という使い方はせず、「補助をする」という動詞のspot(スポット)の意味は、限定された使い方をします。
”I’m going to lift some weights. Can you spot me?”
「ウエイトを持ち上げようと思うの。補助してくれない?」
貸す
動詞のspot(スポット)は、お金やゲームでのポイントなどを、貸したり与えたりする時に使われます。また競技などで相手にハンディとして点数を与えることも表せます。
”Can you spot me $5?”
「5ドル貸してくれない?」
”He’s a much better basketball player so he spotted me 10 points.”
「彼はとても上手なバスケットボール選手なので私に10ポイントのハンディをくれた。」
名詞のspot(スポット)の意味
場所・地点
名詞のspot(スポット)は、「場所、地点」を意味します。また名詞のspot(スポット)は、「場所・ポジション」に近い発想から「地位」や「ランキング」などの位置や順位に近い意味としても使われることがあります。
”I know a nice spot for a picnic this weekend.”
「私は今週末のピクニックに良い場所を知っている。」
”The most desirable job remained soccer player for the seventh year running, while police officer/investigator took the third spot.”
「最もなりたい職業は引き続きサッカー選手でこれは7年連続だ。その一方で、警察官・刑事が3位になった。」
シミ・にきび
名詞のspot(スポット)は、色などが周りと異なる小さな円形の領域を意味します。美容関係の言葉で名詞のスポットは、周囲とは違う部分の総称をさしますが、吹き出物、にきび、ほくろ、斑点など広い意味で用いられます。
”My dog has a brown spot on his back.”
「私の犬は背中に茶色のぶちがある。」
パワースポット
パワースポット(power spot)の意味は、エネルギーを回復したり取り込んだりする場所です。power spotは、日本以外では使われない表現です。
”There is a power spot on Mount Kurama.”
「鞍馬山にはパワースポットがある。」
熟語で用いられるspot(スポット)の使い方と意味
spot on
”spot on”はイギリス英語、オーストラリア英語で使われる英会話の表現です。「そのとおり!まさにそう!」といった意味で使われる熟語です。correct, rightなどに近い意味です。
”Your response is spot on.”
「あなたの答えは正解だよ。」
hit the spot
”hit the spot”は食べ物や飲み物に「とても満足していること、申し分ないこと」を意味する熟語です。
”He died on the spot.”
「彼はその場で亡くなった。」
"A beer would really hit spot right now."
「ビールが今、欲しい!」
『スポット』の意味を理解して正しく使おう!
「スポット」という言葉は、「スポットライト」「スポット派遣」などよく使っている言葉のようで、その意味を知らなかったという方が多かったのではないでしょうか?「スポット」という言葉の意味やその使い方について紹介しました。 「スポット」という言葉の意味や使い方を理解しておくと、様々な場面で便利に使える言葉です。特に外来語は、英語の由来や言葉そのものの成り立ちを含め、言葉の意味を理解して正しく使いましょう。