『価値』の意味や語源とは?使い方も例文10個で徹底解説!
価値という言葉の意味をみなさんは知っているでしょうか。使う場面の多い価値という言葉の意味や語源、英語ではなんと言うのかもご紹介していきます。身近で使われている言葉や英語の意味を知り、より知識を広げて正しい意味で言葉を使えるようにしましょう。
目次
『価値』の意味とは?
物事や品物の値打ち、お金についてなど様々な意味や使い方がある「価値」という言葉ですが、主に3つの意味がある言葉です。
・物事がどれくらい役に立つかどうかという意味
・経済的に見て、商品が持つ価値の本質という意味
・哲学的に見て、個人や社会を通じて常に承認されるような「真実・善・美」などの意味
この3つの意味が「価値」にはあります。「これは無価値」「これは価値がある」など普段から意味を深く考えず気軽に使っている言葉ですが、しっかりとその意味や語源・使い方を知ればより正しい使い方ができるようになります。
『価値』の語源は?
経済的な意味や哲学的な意味などを持つ「価値」という言葉ですが、その語源には「相当する」といった意味がある「能う(あたう)」という動詞が語源になったとされています。価値の漢字をそれぞれ「価」「値」に分けてどのような意味があるのか見てみましょう。
・価
財貨(お金など)を意味していて、財貨を入れておく蔵や取引のある店舗を構えて買い溜めする商人のこと、または商人がつけた売値を意味しています。
・値
人がその物の値打ちに相応する値段をつけるという意味が由来になった漢字です。
この2つの物事の値打ちなどを意味する漢字が合わさり、値打ち・値段を示す意味も持つ「価値」という言葉になったとされています。
『価値』の言葉の使い方や例文10選!
意外と知らなかった正しい価値という言葉の意味を知ったところで、価値という言葉の使い方や様々な例文をご紹介していきます。
①彼のやったことにこそ価値がある
この例文の使い方は、仕事などで行動したが結果には繋がらなかった場合に使うことができます。残念な結果になったとしても、その行動に対して敬意を称したいときに使うことができます。物に対してだけでなく、誰かの行動に敬意を称したいときにも「価値」は使うことができるので様々な場面で使うことができるので便利な言葉です。
②こんながらくたには一銭の価値もない
この例文の使い方は、家に物を溜め込みすぎてしまう人にその物が無価値であることを伝えるときに使います。少しでも価値があると感じると人は中々物を手放すことができないので、断捨離するには無価値ながらくたなんだと思う必要があります。
③価値が下がる
この例文の使い方は、「夏物は冬になると価値が下がるのであまりお金にならない」といった時間経過などにより、物の価値が無価値まではいかないが下がる時に使います。様々な場面でよく使われる例文です。
④価値が出る
この例文の使い方は、先ほどの「価値が下がる」の例文と逆の意味で使うことができます。「季節物の商品がシーズンに入るので価値が出る」や「人気が高くなっているのでこれは価値が出る」といった使い方があります。
⑤価値を高める
「価値」という言葉の使い方の一つとして、「無価値だった物を工夫することで価値を高める」といった価値が低かった物の長所を伸ばし、価値を高くする時に使います。「商品写真を変えるだけで価値を高めることができる」などお金が関わる仕事などの場面で使える言葉です。
⑥貨幣価値
まず貨幣価値とは、貨幣(お金)の持つ購買力(商品などを購入できる能力)という意味があります。この言葉は、商品などの物や労働力に対してどれくらいお金をかけられるかを表すときにこの「貨幣価値」を使います。
⑦一度見物するだけの価値はある
この例文の使い方は、美術館やサーカスといったお金を出して物やショーを見るときに使います。「物を手にする」のではなく「見る」だけでお金を払いたくなるような物は価値があると言えます。
⑧何の価値もない
自分が言われると少しショックを受ける言葉ですが、この言葉は物や労働力などがお金を払うだけの価値を見いだせないときに使う言葉です。お金がまったく発生しない無意味な行動、つまり無価値であると考えられるときに使われる言葉です。
⑨価値がなければなんの意味もない
この例文の使い方は、自分や誰かがしようとしている行動に対して最終的に価値が見いだせず、行動をやめさせようとするときに使われます。時には結果ではなく、行動そのものが価値がある場合もあるので、「行動」と「結果」どちらに重きを置くか意見が分かれそうですね。
⑩金の価値が上がる
この例文は、「金の価値が上がるから今のうちに買っておこう」というように使うことができます。あまり使う機会はないかもしれませんが、「将来金の価値が上がるかもしれないから子供のために買おうか」と考える人は少なくありません。
『価値』の類語を3つ紹介!
値打ちや長所など、価値と同じような意味を持っている類語についてご紹介していきます。
①値打ち
価値の類語の一つである「値打ち」には、主に3つの意味があります。
・その物や事柄が持っている価値。どれくらい役に立つかの度合いや品位という意味。
・品物の値段という意味。
・物に対して価値などを評価するという意味。
「値打ち」という価値の類語にはこれだけの意味があります。やはり価値の類語なので、「物の値打ち」といった価値と同じような意味で使われる言葉です。
②長所
価値の類語の「長所」とは、「性質や性能などで、他よりも優れているところ」という意味があります。「長所を伸ばすことで価値を高める」「長所を生かす」といった使い方をすることができ、就職活動などでも長所が大事になるのでよく使う言葉ですね。この「長所」の対義語である「短所」も「無価値」と似たような意味になるので、価値の類語はその対義語まで意味が似ているようですね。
③利点
価値の類語である「利点」とは、有利または便利な点や都合がいいところという意味があります。例えば、「部屋は狭いが駅から近い利点がある」というように価値を表すように使うことができる言葉です。
『価値』の対義語は?2つ紹介!
値打ちや長所といった価値の類語ではなく、反対の意味である対義語についてご紹介していきます。
無価値
価値の逆の意味・対義語である「無価値」は、その物事に価値がないという意味があります。他にも、行動すればするほどマイナスになることを意味した「マイナスの価値」という意味を持った対義語です。価値の対義語である無価値には、「志向無価値」「遂行無価値」「危険無価値」といった法的な意味を持った概念もあります。
反価値
価値の逆の意味を持つ対義語の「反価値」は、もう一つの対義語である「無価値」と同じように価値が存在しないことを意味しています。哲学では、ドイツ語であるUnwertを「反価値」と訳されていて、刑法学でも学者はこの言葉を多く使っているようです。
『価値』を英語で言うと?
様々な意味を持つ価値は、英語では「value(ヴァリュー)」と言います。簡単な英語での例文を3つご紹介します。
・価値がある
Valuable(ヴァリューアブル)
・価値が上がる
Value goes up(ヴァリュー ゴーズ アップ)
・無価値なもの
Something of little worth(サムシング オブ リトル ウァース)
ファストフード店などでよく販売されている「ヴァリューセット」とは価値のあるセットという意味だったのですね。なんとなくの意味はわかってもしっかりと意味は知らないことが多いので、よく見る英語についてはその意味を知っておいたほうがいいかもしれません。
『価値』の意味を知って、知識を増やそう!
様々な場面で使っている「価値」の意味や語源を知ることで、正しい意味の使い方ができるようになります。価値を英語でどのように言うのかも知ることができて、知っているようで知らなかった英語の意味も知るキッカケになりましたね。他にも、意外と意味を知らずに使っている言葉もたくさんあると思うので、言葉の意味や語源などを調べてみるとより知識を広げることができます。