『奥手』の意味とは？奥手な人の特徴や恋愛のコツを男女別に解説！

みなさんは「奥手」という言葉の正しい意味を知っていますか？

「彼女は奥手だからね」とか「彼は奥手な性格だから」といったような使い方がよくされていますが、そもそも、奥手というのは何を指す言葉なのでしょうか。

奥手というのは、植物と人に使われる言葉です。まず、植物で使われる奥手ですが、こちらは植物の成長が普段よりも遅く、開花や実がなるのが遅れる事を意味しています。稲穂が通常よりも遅く成熟する品種の事も奥手といいます。

次に、一般的に使われている、人に使う奥手です。こちらは、精神的・肉体的に成長や成熟が遅れている未熟な人間を指しています。この意味合いが「奥手男子」といったような表現がされる、恋愛に消極的な人を意味する言葉になりました。

奥手の意味の由来は、上に書いているように、成長が遅い植物の事からきています。普通よりも成熟が遅く未熟な稲穂や植物を人間にたとえて、奥手と表現されるようになりました。

「奥」という言葉は、現在よりも未来や将来を意味するもので、その成長がまだ遠い先にあることを意味しています。

「奥手」という言葉の使い方・例文を2つご紹介します。

・恋愛に奥手だった彼女に、最近彼氏ができたらしいよ。

・彼の事が好きなんだけど、仲のいい友達に聞いたら、彼は「奥手男子」らしいの。

使い方が難しい言葉ではありませんので、色んな使い方が出来ますね。ただ、男性でも女性でも「奥手だね」と言われて喜ぶ人はあまりいないと思いますので、注意が必要です。

では、奥手という言葉に似ている類語というのはあるのでしょうか。また、その対義語もご紹介します。

まず「奥手」の対義語は「早熟」となります。成長が遅いのが奥手なのでその反対は早熟です。「恋愛に奥手」の場合の対義語は「恋愛に積極的」でしょう。

類語としてよく使われるのが、「気弱」という言葉です。気弱は物事や出来事の際、気力が少なかったり欠けている事を指します。取引の時に、相場が下がりそうだと予想する事も気弱と表現します。どちらの場合も対義語は「強気」になります。

ただ、奥手という言葉は成長や成熟が遅い事を意味していますので、類語として似たニュアンスでの使い方をされますが、厳密には意味が異なる言葉だというのがわかります。

次の類語は「優柔不断」です。こちらはぐずぐずしてなかなか決断できない事を意味する言葉です。こちらもニュアンスとしてはネガティブなイメージがある言葉で奥手と似ているように感じます。しかし、奥手は、決定するかどうかでなく、成長が遅い事を指す言葉ですので、意味としては異なる物になります。

「優柔不断」の対義語は「果断」となります。果断は、ためらわずに思い切ってする事なので、ためらってしまう優柔不断の対義語になります。

次の類語は「及び腰」です。この言葉は、中腰になって物を取ろうとする不安定な体制を示すものです。「及び腰」の類義語に「へっぴり腰」があります。そこから、自信がない様子や、物事に対して半端な態度を取る事、またはその人を指すようになりました。

奥手は成長の遅さを指す言葉なので、この言葉も意味が同じ類語ではありませんが、物事に自信がない事や、スピードが遅い事は似ているので、3つの類語の中では一番近いかもしれません。

「及び腰」の対義語は「本腰」となります。「本腰を入れる」といった使い方がよくされますね。

ちなみに植物の稲の生長が遅いものも「晩稲（おくて）」と言いますが、こちらにも対義語があり、早く成熟する品種を「早稲（わせ）」といい、対義語ではありませんが通常の品種の事を「中手（なかて）」と言います。

「奥手」も「内気」もよく使われる言葉ですが、「奥手」と「内気」はどう違う言葉なのでしょうか。

「内気」は気弱だったり、引っ込み思案な人を指す言葉です。奥手と同じで消極的な様子を表現していますが、こちらは恋愛だけではなく、家族や友達に対しても気持ちの弱さが出てしまう人を指します。

類語として使われる「内気」ですが、「内気」は女性に使われやすい言葉で、「奥手」は男性に使われやすい言葉のようです。「内気女子」「奥手男子」こういった使い方がよくされます。

「奥手」とされる人が、男性なのか女性なのかで使い方や意味が少し違ってきます。

まず男性の場合です。男性の奥手は2つのパターンに分けられます。

1つ目は、シャイで可愛いというような、草食系男子の事です。年下だったり、弟キャラのような可愛らしい場合に「奥手」という表現での使い方がされます。

2つ目は類語でも紹介しました「優柔不断」な決心の鈍い男性の事です。こちらは、自信のなさや迷いが先に立ってしまい、ネガティブなイメージがついた男性です。

続いて女性の奥手です。女性の奥手は、あまり悪いイメージで捉えられません。昔から恋愛では「男性が女性をリードする」といった文化がある為です。なので、女性が奥手だとうのは当然とされたり、「おしとやか」や「奥ゆかしい」というイメージになりやすいのです。

やはり、恋愛において「奥手」というのは女性よりも男性を象徴する使い方をされる事が多い言葉となります。

しかし、最近では、奥手な男性を「草食系男子」勝ち気な女性を「肉食系女子」というような言葉が出てきており、恋愛のスタイルがだんだん変化しています。「奥手」という言葉も意味合いが変わったり、時代の流れに沿って違う言葉に変化していくのかもしれません。

では、奥手な女性にはどのような特徴があるのでしょうか。6つの特徴をご紹介しますので、あなたの気になる人に当てはまるものがあるのかチェックしてみて下さい。

まず、1つ目の特徴ですが、奥手な女性は基本的に男性が苦手です。男友達がいないという訳ではありませんが、恋愛対象として男性と接するというのが難しいようです。どういう話をすればいいのかわからなかったり、「男の扱い」に慣れていない女性が奥手な人に多いようです。

奥手な女性はやはり男性よりも女友達といる事が多いです。同性の友達といる方が安心したり居心地が良いと思い、普段から男友達と遊んだりする機会も少ない為、男性に対する苦手意識が出てきてしまうのでしょう。

奥手な女性の特徴として、自分から発信するのではなく、受け身な人が多いというのがあります。自分の意見に自信がない人や、考えを自分から伝えるのが苦手なようです。相手の意見や出方をうかがってしまうのが、このタイプの奥手な女性です。

自信がない人が多いのも、奥手な女性の特徴です。ルックスが整っていたり、コミュニケーションの能力があるにもかかわらず、恋愛になると自信を持てないようです。自分には魅力がないと考えてしまったり、他の子たちが可愛く見えてしまったり、必要以上に過小評価してしまうのがこのタイプの女性の特徴です。

何事もそうですが、やはり経験が少ないものに自信は持ちにくいものです。恋愛も同じで、恋愛経験が少ない女性は、男性との距離感などがわからず、自信が持てないようです。女子高の出身だったり、男性の少ない職場環境にいる女性は、特に恋愛経験が少ない傾向にあるようです。

恋愛に対して真面目な女性は、「遊びの恋」などとは無縁です。段階をしっかりと踏んで恋愛をしようと考える為、恋愛経験が少なくなりがちです。自分も相手も一途な恋愛しか受け付けないと考えるのがこのタイプの女性になります。

奥手な女性とはいえ、LINEなどは長くやりとりしたいと考えます。数日にわたってLINEが続くようだと脈ありの可能性が高いと言えます。少なくとも嫌いだと思っている人と長くLINEのやり取りはしませんので、以前よりもLINEの頻度が上がったり、内容が濃いものになっていたら、脈ありの可能性は大です。

興味がない人に近況報告なんてしませんよね。自分の事をあまり喋らない奥手な人が、「今日こんな事があったよ」「昨日買い物に行ったよ」など、近況報告してくる事が多ければ脈ありといえるでしょう。あなたに好意を抱いていると考えていいと思いますよ。

誘いに応じてくれるというのは、あなたとの時間を楽しんでいるという事です。好意を抱いていない場合や、どうでもいいと考えている場合は、誘っても応じてはくれません。特に、何度も誘って毎回応じてくれるようなら、脈ありというか、告白をしてもいいかもしれません。

自信が持てないタイプの奥手な女性の落とし方として効果的なのが、褒める事です。奥手な人でなくても、自分を肯定してくれる人には心を開きやすくなるものです。ただし、褒めるといってもあからさまに褒めるのではなく、内面であったり、言動を少し褒めるといった所から始めるといいでしょう。

些細な事を相談するといった間柄から恋愛に発展するというのは多いですよね。仕事の事でもプライベートな事でもちょっとした事でOKです。2人で相談しあう事で秘密を共有する事にもなり、奥手な女性との距離感も縮まっていきますので、このタイプの女性の落とし方としてはおすすめです。

奥手な女性といっても、やはり女性はお喋りが好きなものです。本当は自分の話を聞いて欲しいと思っていたり、楽しい会話がしたいという欲求があるはずです。自分の事を多く喋るよりも、聞き手に回り、相手に多く話をさせる事で、あなたとの時間が楽しい物だと感じやすくなります。

恋愛経験が少ない奥手な女性の場合、色々な落とし方を試してみても反応が薄い場合があります。脈ありに感じていても、なかなか発展しない事も。こういう時に焦ってしまい、ガツガツいってしまうと逆効果になる事もあります。焦らずゆっくりと距離を縮めていく事が奥手な女性の落とし方の基本です。

奥手な男性は、恋愛経験が少ないので、これまでに付き合った人数が0人だったり、いても1人か2人ほどだという事が多いです。さらに、深い関係までいっていない事もあり、総合的に恋愛経験が少ない傾向にあります。

恋愛経験の少ない男性が慎重な理由は、傷つきたくないからです。女性から褒めるような言葉をかけられても、好意を感じても、「自分の勘違いだったら」と考えてしまいます。ちょっとした事でも傷ついてしまい、長い時間落ち込んでしまうので、傷つく事を必要以上に恐れてしまいます。

恋愛経験の少ない男性はやはり、恋愛の成功体験が少ないのです。奥手なので、何もできず片思いのままで終わってしまったり、脈ありだと感じてもどう行動していいのかわからなかったり、アプローチがうまくいかなかったりと、過去の恋愛体験を引きずっている可能性があります。

奥手の男性がなぜ、こんなにも恋愛に消極的なのか。それは女性に偏見を持っているからです。「女性はみんなイケメンが好き」や「自分はモテないから、女性からの恋愛対象に入っていない」など、女性に対して勝手なイメージを持っている場合があります。

奥手な男性は恋愛経験が少ない分、自分が持つ理想の女性像に強くこだわりやすくなる傾向があります。何か1つの言動で、「理想と違う」と幻滅したりする事があり、妥協点が見出しにくくなります。もし、理想となるような女性を見つけても、「理想像」と異なる面を見せられる事で一気に熱が冷めてしまう事もあります。

話をする相手が女性だと緊張してしまうという男性は、当然目を合わす事が苦手です。女性と会話する時は目線を合わせる事が少なく、下を向いてしまったり、キョロキョロしてしまいがちです。もし一瞬目が合ったとしても、反射的に逸らしてしまいます。

女性に対して不自然な態度をとってしまう奥手の男性は、極度の恥ずかしがりである事があります。目が合ったり、少し話をするだけで照れてしまったり緊張してしまうような男性は、女性を意識しすぎています。そんな男性は、すぐに赤面してしまうので、そんな姿を見られたくない為、女性と距離を取ろうとします。

奥手で受け身なイメージのあるタイプですが、それはマイペースだという事にもなります。周りや相手に会わせず、自分の世界観を持っています。恋愛に奥手だから、シンプルな落とし方で落ちると思ったら大間違いです。自分の納得した事しかやらないので、奥手な男性を落とすには彼のペースに合わせるのが必須になります。

奥手な人は、慎重で打ち解けるのに時間を要します。それは、相手と時間をかけて関係を築き、自分の基準で判断しようと考えているからです。人と接するのに真面目で時間をかける分、1度心を開いた相手には誠実に接してくれるようになります。

先ほど、マイペースであると言いました。それゆえ、自分のペースを乱してくるような女性が苦手です。グイグイと押しの強い女性は、人の心に勝手に入り込んでくる失礼な人だと映ります。マイペースな人には、必要以上に話しかけたり、1人の時間を邪魔しない事が大切です。

奥手な男性とはいえ、脈ありかな？と思えばその女性と付き合いたいと思うものだし、絶対に女性を口説ける落とし方があれば積極的にもなるはずです。しかし、自信がないというのが大きく、「告白しても断られるだろう」「振られたら恥ずかしい」とマイナスな事をまず考えてしまい、積極的に行動が出来なくなってしまいます。

人と接する事は少なからず、相手のペースに合わせるという事です。自分の世界があり、マイペースな人は、自分のペースを乱されることが大きなストレスになります。このタイプの男性との恋愛は、相手のペースばかり尊重してしまうと何も発展しなかったりするので、うまくあなたがリードしながらも相手のペースに合わせるといった事が必要になります。

色々な理由が重なって奥手となり、女性と距離を取ろうとしますが、恋愛に興味がないという事ではないのです。むしろ、女性に興味があるからこそ意識してしまうのです。ちゃんと恋愛したいという心を持っていますので、スムーズにはいかないかもしれませんが、諦めずにゆっくりと距離を縮めていって下さい。

好きな人は目で追ってしまう。これは奥手な人も同じです。同じ空間に好きな人がいれば見てしまうものです。目が合ってもすぐに逸らされてしまうかもしれませんが、大事なのは回数です。何回も目が合うようならあなたに脈ありです。

照れ屋の男性は、好きな女性が褒めると、嬉しい以上に恥ずかしくなってしまいます。赤面するというのは、自分でコントロールする事が難しいので、意中の男性が脈ありかどうか確認したいときは、さりげなく褒めるというのがおすすめです。

好きな人の事はやはり知りたいものです。なので、奥手な男性があなたに質問してくれれば、それは脈ありの可能性が大きい事を示しています。それが仕事の事でも例外ではありません。奥手なのでプライベートの事はなかなか聞きづらいので、当たり障りのない所から話しかけようとします。共通の質問だと聞きやすいので、奥手な男性でもハードルが低いのです。

質問するのと同じような事ですが、話しかけてくるというのは大きなポイントです。奥手でも好きな人とは仲良くなりたいので、頑張って話しかけようとします。照れ屋なので会話がうまくいかない時もあり、そういう時は自信を失ってしばらく話しかけられなくなる時もあります。

なので、話しかけられる回数ではなく、「頑張って話しかけようとしてくれているか」「何か会話を探してくれるか」をポイントとして見て下さい。

自信がなくても、好きな人には精一杯のアピールをします。ただ、うまくいかず失敗したなと感じたり、反応が良く無かったと思ってしまうと、気持ちが折れてしまう事も。そうなると、なかなか好きな人に近づけなくなる事があります。

それでも、好きな気持ちが大きければ、また復活してアピールが再開されます。なので、親しいと思ったらそっけなくなり、また戻ったりといった事が繰り返されるなら、それは脈ありのサインです。

簡単で大切な事は、「笑顔で挨拶する」です。男性は女性の笑顔に惹かれるものです。毎日コツコツと継続する事でいいイメージを持ってもらう事が出来ます。そして、そこからアプローチを始めていくと、抵抗感を持たれる事なく距離を縮めていく事が出来るようになります。

笑顔での挨拶を続けていき、男性の方からも緊張感が薄れてくると次のステップです。

簡単なのは、いつもの挨拶に一言加える事です。「今日は暖かいですね」などの当たり障りのない事を少しだけ話しかけて慣れてもらいましょう。返答があってもガツガツいくのはダメですよ。

少しずつ会話が出来るようになってきたら、仕事の事や勉強の事など、共通の話題で何か質問をしてみましょう。共通の物は返答しやすいので、気軽に出来ます。それも当たり前になってきたら、プライベートな事など踏み込んだ質問を投げかけてみましょう。

その際、男性側からの返答にしっかりと興味がある事を示す事で、話しやすい印象を与える事が出来ますので、明るい表情で適度な相槌をうちましょう。

一緒にいない時の異性の落とし方として一番簡単なのがLINEです。こまめにLINEを送る事で接触を増やす事が目的です。人は頻繁に接触する人や物に愛着を感じる心理がありますので、LINEをこまめに送る事で愛着を持ってもらいやすくなります。

内容は返信しやすい物を心がけて下さい。長文や独りよがりな内容は避けて、質問系や連絡事項などを送るのが無難でおすすめです。

周りに人がいない時は褒めるチャンス。ネガティブで奥手な男性は、少し褒めるだけでも効果があります。ただ、褒めすぎたりすると、お世辞と思われてしまうので、さり気なく褒めるのがポイントです。

シャイなのでリアクションが薄い場合もあると思いますが、内心は喜んでいるはずですし、「ちゃんと自分を見てくれているんだ」と、あなたへの好意が強くなっていきます。

女性なら男性から告白されたいと思うものですよね。ここまで頑張ってきたのだから、告白を期待したくなるのもわかります。しかし、あなたからの好意に気付いていても行動出来ないのが奥手な男性なんです。

あなたからも告白せずに、「仲はいいけど……」な関係が長引くと、「勘違いだったのかな？」と勝手に完結されてしまう可能性もあります。好きだったら向こうから告白してくるだろうと考えるのも奥手な人の考えがちな事です。意を決して告白してくる可能性もありますが、確実に恋人になりたいと思うなら、あなたから動く方がいいでしょう。

奥手な男性の落とし方はシンプルですが、時間がかかります。焦らない事が一番大切です。

「奥手」の類語・対義語などから、特徴や落とし方まで色々と紹介してきましたが、奥手であっても内気であっても楽しく恋愛するというのが一番です。奥手だから恋愛が出来ないなんて事はありません。きっかけがあれば素敵な恋人が出来るかもしれませんし、奥手な人は一途にパートナーを想い、信頼し大切にするという長所もあります。

恋愛に発展するのが少し大変な分、恋人同士になれれば強い絆で結ばれているはずです。難しく考えすぎず、自分の心に少し素直になって恋愛を楽しんで下さい。