『しばしば』の意味や類語との違いを解説!どれくらいの頻度なの?
しばしば目にする「しばしば」が今回のテーマです。文章や言葉による発信の機会が多くなっている現在では、しばしばの意味を知っておくことが、あなたの信用を得るきっかけにつながります。しばしばの意味を捉えて、あなたの表現の幅を広げましょう。類語や例文も必見です。
目次
「しばしば」の意味とは?
ブログやTwitter、ビジネス書籍でしばしば目に留まる表現ってありますよね。しばしば見るにも関わらず、意味や使い方が分からず、人前でたじろぐこともあります。
今回は、しばしばと頻繁に目につく表現「しばしば」の意味や使い方、類語をご紹介します。しばしば当記事をチェックいただき、日常使いできる語彙を1つ増やしましょう。
頻度を表す「しばしば」の意味
「しばしば」は、時間的頻度を意味します。時間的頻度は、限定された時間の中で同じ行為をどれくらい行ったかを意味します。例えば、それは1時間のうちに10回以上時計を見てしまうや、1日のうちにメイクを5回以上は直してしまうといった頻度にあたります。
時間的頻度を表す言葉が多い中で、「しばしば」は比較的に長い期間で捉えられます。「しばしば」は1週間の期間を限定して見るならば、「1、2度」程度、1ヶ月の期間を限定して見るならば、「3,4回」程度を指します。「しばしば」を時間で限定して行為を見ると、行為は比較的に少ない回数の繰り返しと捉えることもできます。
目の不調を表す「しばしば」の意味
「涙が溜まり、目をしばたたかせる」や「見開いた目をしばたたかせる」といった表現を小説で目にする機会がありますよね。この「しばたたかせる」は、まぶたや目を開けたり閉じたりする様子を意味します。まぶたや目の開閉が頻繁であることと、まぶたが合わさる様子が「しば・屡」の言葉を重ねた「しばしば・屡々」になりました。
また、目をしばしばさせる行為は目をずっと開けていられない状況を意味します。それは、目にとっての切羽詰まった状況であることも同時に意味しています。つまり、まぶたや目を開いたり閉じたりする行為は体から発せられた目の異常を知らせるサインと考えられます。そうした様子やサインが「しばしば」に目の不調の意味を加えたといえます。
「しばしば」の使い方と例文を紹介!
「しばしば」の意味が理解できたら実際に使ってみましょう。「しばしば」の使い方には、どのような場面で使用すればいいかの「おすすめの使い方」を紹介しています。また、例文では先程紹介した頻度や目の不調を意味する表現を合わせて10個紹介します。
「しばしば」の使い方
「しばしば」は時間的頻度を意味しました。ですから、「しばしば」を使う場合は自分や相手の行為に対する繰り返しが強調されることを意識しましょう。また、行為を繰り返し強調する「しばしば」は、使い方次第で誠意を伝えられる、行動に対する評価につながる場合もあります。強調表現なので、ここぞという場面での使い方がおすすめです。
また、「しばしば」は文語・書き言葉として用いる表現です。文語である「しばしば」は、固いニュアンスで相手に伝わりやすい言葉です。なので、「しばしば」は不特定多数の人が目にするブログやTwitter、書籍での使い方もおすすめです。不特定多数の方に発信するため、丁寧な言葉遣いをする人として文章から信頼を得るきっかけになります。
「しばしば」の例文×頻度
例文:①デートでは、しばしば緊張してしまいます。
例文:②彼女に気持ちを伝えられないこともしばしばあります。
例文:③しばしば彼への気持ちを疑いたくなります。
例文:④優柔不断なために、しばしば誤解されることがあります。
例文:⑤しばしば彼に詰め寄ることがあります。
例文:⑥彼女の行為に気が動転して、しばしば脈拍が速くなります。
①ではデートによる緊張に対する頻度、②では気持ちを伝えられない行為への頻度、③では気持ちを疑いたくなる頻度、④では誤解が生まれる頻度、⑤では詰め寄る行為に対する頻度、⑥では彼女の行為によって脈拍が速くなる頻度をそれぞれ強調しています。
「しばしば」の例文×目の不調
例文:⑦花粉症で、目がしばしばします。
例文:⑧目が乾いて、しばしばします。
例文:⑨疲れで、目がしばしばします。
例文:⑩眩しさで、目がしばしばします。
⑦、⑧、⑨では目の不調となる原因のために、目を開けたり閉じたりする様子をイメージすることができます。目がしばしばする場合は、眼科でのケアがおすすめです。⑩では、日光や照明の明るさによる目の開閉もイメージすることができます。不調ではありませんが、明るさに目が慣れないという意味では目の不調に加わる例文表現と考えられます。
「しばしば」の類語は?
「しばしば」の類語を「頻度の回数」と「比較的に短い」の2つに絞り、ご紹介します。類語に合わせた例文もチェックできますよ。また、「たびたび」と「ちょくちょく」の2つの類語は、記事の後半で取り上げていますので、ここでの例文紹介は省略しています。
頻度の回数を重要視する類語
たびたび・重ね重ね・幾重にも・返す返す・再三
頻度の回数を重要視する「しばしば」の類語には、以上のような言葉があります。それぞれの意味を理解し、必要に応じて使い分けましょう。
頻度の回数を重要視する類語の例文
例文:①重ね重ねのご連絡申し訳ございません。
例文:②幾重にもお詫び申し上げます。
例文:③兄には返す返す、言い聞かせました。
例文:④再三に渡り注意しましたが、聞き入れてもらえませんでした。
「しばしば」の類語であるそれぞれの例文は、①では連絡に対する頻度、②ではお詫びに対する頻度、③では兄への説得に対する頻度、④では注意に対する頻度を強調する表現です。また、実際の表現では①~④の類語前後に、どれほどの頻度なのかをイメージできる表現を加えましょう。「重ね重ね」を始めとする類語をより強調させることができます。
頻度が比較的に短い類語
ちょくちょく・ちょいちょい・ちょこちょこ・しょっちゅう・しきりに
頻度が比較的に短い「しばしば」の類語には、以上のような言葉があります。それぞれの意味を理解し、必要に応じて使い分けましょう。
頻度が比較的に短い類語の例文
例文:①ちょいちょい人に迷惑をかけます。
例文:②母はちょこちょこ息子に会いに出かけます。
例文:③あの子とは、しょっちゅうすれ違います。
例文:④父はしきりに苛立っています。
「しばしば」の類語であるそれぞれの例文は、①では迷惑に対する頻度、②では会うに対する頻度、③ではすれ違いに対する頻度、④では苛立ちに対する頻度を強調する表現です。また、実際の表現では①~④の類語前後にどれほどの頻度なのかをイメージできる表現を加えましょう。「ちょいちょい」を始めとする類語をより強調させることができます。
「しばしば」と「たびたび」の違いとは?
時間的な頻度を意味する「しばしば」と「たびたび」には、どのような違いがあるのでしょうか。「たびたび」を使う際は、頻度に対する具体的な回数が重視されていますよ。
「たびたび」の違い
「たびたび」と「しばしば」の違いは、時間的頻度の回数を重視する点です。「しばしば」を1週間に1、2回とするならば、「たびたび」は2,3回の繰り返しを意味します。
また、「たびたび」は「しばしば」と同様に、文語・書き言葉として用いる表現です。文語である「たびたび」も「しばしば」同様に固いニュアンスで相手に伝わる言葉です。なので、「たびたび」も「しばしば」と同様にブログやTwitter、書籍への使い方がおすすめです。
「たびたび」の使い方×例文
例文:①たびたびのご連絡申し訳ございません。
例文:②たびたびお手数をおかけして申し訳ありません。
例文:③たびたび訪問することになり、申し訳ございません。
例文:④たびたび謝罪されても、誠意を感じません。
①では連絡に対する頻度、②では相手の労力や手間に対する頻度、③では訪問に対する頻度、④では謝罪に対する頻度が強調されています。
「しばしば」と「ちょくちょく」の違いとは?
時間的な頻度を意味する「しばしば」と「ちょくちょく」には、どのような違いがあるのでしょうか。「ちょくちょく」を使う際は、頻度に対する長さが重視されています。
「ちょくちょく」の違い
「ちょくちょく」と「しばしば」の違いは、時間的頻度が短い点です。「しばしば」を1週間に1回とするならば、「ちょくちょく」は2日に1回の頻繁さを意味します。
また、「ちょくちょく」は「しばしば」と違い、口語・話し言葉として用いる表現です。口語である「ちょくちょく」は、柔らかいニュアンスで相手に伝えることができます。なので、「ちょくちょく」は友人や家族といった親しい間での会話の使い方がおすすめです。
「ちょくちょく」の使い方×例文
例文:①隣町の彼にちょくちょく会いに行きます。
例文:②彼女はちょくちょく顔を見せに来ます。
例文:③一人暮らしの祖母にちょくちょく手紙を書きます。
例文:④祖母はちょくちょくポストを覗いています。
①では彼が会いに行く頻度、②では彼女が顔を見せる頻度、③では祖母に手紙を書く頻度、④では祖母がポストを覗く頻度がそれぞれ強調されています。
「しばしば」を正しく理解して使い分けよう!
「しばしば」は時間的頻度を意味する言葉でした。頻度を意味する「しばしば」は行為に対する強調を意味するため、誠意や評価につながる言葉でもありました。また、「しばしば」の類語「たびたび」や「ちょくちょく」は回数の重要視と頻度の短いイメージが使い分けの鍵でした。それぞれの意味を理解し、使用する際は正しく使い分けしましょう。