「神経質」の意味や特徴は？改善方法や上手な付き合い方も紹介！

神経質とは、「細かいことまでいちいち気に病む様子」を意味します。相手から「神経質だね」と言われると、暗に「もっと気楽にしたほうがいい」という意味が隠れています。神経質と言われたり、自分に思い当たる節のある人は、人との付き合い方に注意点や対処法が必要になってきます。

神経質な人には共通した特徴が見られます。まず神経質な特徴とは、どんなものがあるのでしょうか。注意点や対処法を考える前に、まず自分や相手の特徴を捉えてみましょう。

神経質な人は、仕事の到達する「ゴール」がはっきり決まっています。ゴールまで到達するまでの手順も、完璧に一つ一つ踏んで進んでいきたい気持ちが強いです。そのため、仕事が予定通りに正確に事を進めないと気が済まないという特徴があります。また、自分のやるべき仕事の意味をとらえてから、取り掛かろうという姿勢が見られます。

物がしまわれるべき場所をしっかり決めていますし、使い終わったものは端からしまわないと、落ち着かないという特徴があります。神経質な人のデスクは、物の方向が直線的で決まっており、無駄なものが散乱していることもなく、見た目がすっきりしていますね。意味のある配置を好むため、常に整理された空間を作り出します。

神経質な人は、仕事を予定通りに事を進め、自分の思う完璧な意味のある成果をあげないとイライラしてしまいます。誰かに頼み事をして、思った通りの結果が出せずにトラブルになることに不安を抱くため、相手に頼み事をするよりも、自分でやったほうがいいと考えてしまう特徴があります。

神経質な人は自分だけでなく、一緒にすごす相手にも神経をとがらせています。そのため、トラブルを引き起こすことが度々あり、普段の生活でも、仕事でも生きづらい人が多くいます。自分は神経質なのか、以下の性格に当てはまるか、考えてみてください。

神経質な人は責任を重んじています。時間や約束をしっかり守り、相手に適当な事は言わずに、意味のある行動をとるため、仕事をする上で、とても信頼されます。そして、人が嫌がる面倒な仕事も、最後まで諦めないでやりきる努力を惜しまず、自分の信念をもって行動します。

正義感とは、物事を行う時に、正しい道義や人が行うべき道理を貫こうとする意識を意味します。簡単に言うと、曲がったことが大嫌い！人の守るべきルールやマナーを重んじているため、困っている人をみかけると、自ら進んで助けることができるという、とても模範的な性格があります。

仕事をするとき、最後まで貫き通す意識が高いだけではなく、それを過不足なくこなして完璧を目指そうという、高い上昇意識があります。万全を期すために努力を惜しまず、高い目標に向かいますが、自分に厳しい自己評価をして、相手からの評価が気になるという性格を持っています。

些細な事まで気にかけ、細かい変化にも気づきます。相手のちょっとした変化や、いつもと違う動き、意味のない行動や発言があると、気になって仕方ありません。一見、いいことのように見えますが、「見逃せない」ということは、相手を常に観察・監視している状態なので、周りの人は常に注目されていると感じて不快に思う方もいるでしょう。

感受性とは、環境内の物事の変化を刺激として受け止める能力や、刺激に対して興奮しやすい性質を意味します。思い描いたゴールのイメージを強く持っていて、予定通りの手順を好むため、突発的な変化や予想外の出来事を敏感に受け止めてしまい、過度な心配から、イライラして情緒不安定に陥りやすい性格の持ち主です。

環境内の変化に瞬時に気づき、その変化を見過ごすことができない性格です。他人の間違いや失敗、意味のない行動や発言を見過ごすことができません。ルールを重んじるため、自分の基準から外れると、怒りっぽくなり、相手を威圧する発言をしてしまいがちです。だだし、神経質な人は、他人だけでなく、自分にも厳しいため、仕事では一目置かれている場合が多いと言えます。

自分が神経質だと思う人は、自分の性格がどこかで他人に悪い印象を与えていると感じているのではないでしょうか。次にあげる注意点をよく踏まえておくことが、人との付き合い方を円滑に行う対処法を見つける第一歩になりますよ。

自意識過剰とは、意識の中で、いつも自分中心的に考えているという注意点があります。相手の意見や、付き合い方を尊重することよりも、自分の目的を達成することが大事で、周囲とのトラブルは、仕方ないと考えがちです。自分の行動や発言には、意味があるけれど、他人の行動や発言には意味がないと感じて、無下に振舞ってしまうことに注意しましょう。

神経質な人は、自己に厳しい評価をして高い目標設定をしているので、「もしかして、目標達成できないかも？」と常に不安になりやすいという注意点があります。また、他人からの評価も常に気にしているため、気持ちが落ち着かず、常に心細さを感じています。意味のある行動や発言のみをしたい欲望がつよいため、自分にとって、この仕事は意味があるのかどうかと、常に不安を感じてしまいます。

他人の評価を気にしているので、比較をしては自信をなくしてしまいます。完璧に見える人を羨み、妬む気持ちも、完璧を求める神経質な人の陥りがちな注意すべき点と言えます。また感受性が強いため、他人の気持ちにも敏感で、相手との付き合い方の対処法が分からず、怒りや悲しみを察知しては傷ついてしまいます。

意味のない行動は発言は、自分にとっても、他人が行うことも許す余地が少ないと言えます。「なぜ間違えたのか」「なぜいつも通りにやらないのか」など、他人を追い込んでまで理由を追求し、予定通りの軌道まで、強制的に修正しようと躍起になってしまう場合があります。常に高いゴールを求めてしまうため、過度に批判的になってしまう点に注意しましょう。

神経質な人は、神経質になりすぎて、周囲とのトラブルを起こすことが多くあります。また、自分を悪くとらえて、自己嫌悪に陥りがちです。神経質になりすぎて、他人とも自分とも上手く付き合えない人は、以下の対処をとってみましょう。

神経質な性格というのは、もともと持って生まれた気質であることが多いです。神経質である自分を受け入れて、前向きにとらえてみましょう。

自分は神経質だから、整理整頓は大好き！
神経質だから、頼まれた仕事は完璧にこなします！
神経質だから、他人の小さな変化に早くに気づいてあげられる！

このように、自分の本来の気質を明るく受け入れてみると、他人へのイライラや不安が解消され、トラブルが減ります。またトラブルが減ることで、周囲の人との付き合い方が改善されます。

完璧を自分に課すので、失敗に対して過敏になりがちですが、失敗は成功の素というように、失敗をすることで、見えてくる成功への道があります。失敗を恐れて、無難に完璧を求めるよりも、失敗から得た教訓を活かして、新たな挑戦をして行きましょう。意味のない行動や発言をすることも、人生の余裕として必要です。

他人からの評価を恐れて、不安になりやすいのですが、周りは意外と自分のことに忙しくて、注目していないものです。評価されることではなく、自分が自信をもってやり遂げられたか、という点に着目するようにして、対処しましょう。

神経質な人は、予定通りに物事がすすまない事や、ルールやマナーを遵守していない人をみると、許せなくなり、怒りっぽい表情を表にはっきりと出してしまいます。アンガーマネジメントをして、自分の感情を表に出さないように対処してみましょう。

神経質な人は生活スタイルが確立されていて、本人は立派なのですが、それがゆえに周囲に息苦しさを与えてしまうことがあります。神経質な性格が災いしてトラブルを起こすことも。では、神経質な人とのトラブルを避ける、上手な付き合い方を考えていきましょう。

神経質な人は何事にも真摯に向き合い、人の道を外さずに、頼まれごとは率先して引き受け、しかも完璧にやり遂げます。神経質な人は、実はとても役に立ちたい気持ちがとても強いのです。仕事を任せる場合や、頼りたい時は、相手の神経質な部分を非難しないで「良い性質」として尊敬の念を伝えてみましょう。

神経質な人は、自分で正しいと思って行う行動や物事を褒めてもらうと、とても喜びます。役に立てた！完璧にやり遂げることができた！という満足感を、他人から褒めてもらうことで満たしているのです。「いつもありがとう。助かるよ」と一言でも良いので、日頃の感謝を述べましょう。

神経質な人と上手く付き合うコツは、先手を打つことです。また、相手のこだわりを理解しようと思ってください。日頃の感謝を伝えて褒め、相手に尊敬していることを伝えてみましょう。「めんどくさい」と思っていた人が、逆にあなたを助けてくれる強い味方になってくれますよ。