オダマキの花言葉を色別に紹介！由来や贈り方も！

オダマキはキンポウゲ科の花で、晩春から初夏にかけて花を咲かせます。紫、赤、白、ピンク、黄色、青などの色があります。うつむいたように花を咲かせるのが特徴です。現在の園芸種の種類は、日本原産の「ヤマオダマキ」「ミヤマオダマキ」とヨーロッパ原産の「セイヨウオダマキ」に大別されています。

オダマキは、日本、ヨーロッパ、北アメリカに約40種類ほど分布する多年草です。日本やアジア、ヨーロッパに約70種類自生していて、日本のオダマキは山野草として親しまれています。

オダマキの花は特徴的な形をしていて、麻糸を紡ぐときに使うオダマキと似ています。オダマキという花の名前も、この花の形が由来です。花の形が糸巻きに似ていることから、「イトクリソウ」とも呼ばれています。英名では「鳩のような」という意味の「コランバイン」と名付けられていて、つぼみの形の特徴が由来となっています。

オダマキの全般的な花言葉は「愚か」です。オダマキは英語名でコロンバインと言います。コロンバインは、道化(ピエロ)の芝居に出てくる登場人物の名前で、彼女が持っていた杯の花の形が似ていたため、オダマキの花がコロンバインと名付けられたそうです。花言葉の「愚か」というのは、道化師を指す言葉として使われることもあります。

オダマキの花言葉を添えて、お花を贈る場合には、相手に失礼にならないよう注意が必要ですが、オダマキは花色によってはポジティブな意味合いを持つ花言葉もあります。オダマキの色別の花言葉を知った上で花束を贈ったり、花言葉にオリジナルメッセージを添えて贈ると印象も良くなるでしょう。

赤色のオダマキの花言葉は「心配して震えている」や「素直」です。「心配して震えている」という花言葉は、贈る相手を心から心配してプレゼントする時などに最適の花言葉です。 「素直」という花言葉は、相手の事を素直で素敵だとほめたり、もっと相手に素直になってほしい時に、さりげなくメッセージを伝えられる花言葉です。

白色のオダマキの花言葉には、「あの方が気がかり」や「愚劣」という花言葉があります。白く清楚で可憐なオダマキの花の様子とは裏腹で、どちらの花言葉も意味深だったり、ネガティブだったりとマイナスなイメージがあります。花言葉を送る時、相手を不快な気持ちにさせてしまう可能性があるので、プレゼントする時には、白いオダマキの花言葉には注意しましょう。

紫色のオダマキの花言葉は、「勝利」や「勝利への決意」です。とてもポジティブな意味の花言葉です。「勝利」という花言葉は、試合や試験など、ここぞという時の贈り物には最適です。花言葉を書き入れたメッセージなどを添えると、贈る相手を元気づける良いプレゼントになります。

紫色のオダマキの花言葉には、ポジティブな花言葉とは違う、「捨てられた恋人」というマイナスなイメージの花言葉もあります。マイナスな意味が深い花言葉なので、贈る相手を間違えてしまうと、大変なことになってしまうかもしれないので注意しましょう。

ヨーロッパでは、「浮気された男には角が生える」という言い伝えがあります。オダマキの花の後ろの部分が、角のように見える事から、オダマキの花は、浮気により捨てられた恋人のシンボルとなったようです。紫色のオダマキの花言葉の由来は、ここから来ています。また日本でも紫のオダマキの「捨てられた恋人」という花言葉は、源義経の恋人静御前に関係しています。

オダマキという名前の由来は、オダマキの花の特徴的な形から付けられた名前で、「苧環(おだまき)」と呼ばれる機織りの際に使う糸巻きに、オダマキの花の形が似ていることが由来とされています。

オダマキの英名の名前は「コランバイン」です。この名前は、「鳩のような」という意味合いを持ち、オダマキの実が「鳩の姿」に似ているからだと言われています。また花姿が「鳩の巣」に似ているからだとも言われています。

オダマキの名前には、ライオン草という別名もあります。この名前の由来は、オダマキの葉をライオンが好んで食べること、またギザギザとした葉がライオンの歯に似ていることに由来しています。

オダマキは毒のある花です。花の汁に触れると皮膚炎を起こしてしまいます。酷いと化膿する恐れもあります。毒があるのにライオンはなぜ食べるのか？と思いますが、ライオンは草食動物ではないのでオダマキの葉は食べません。なぜ、ライオンが食べると思われたのかは不明です。

「ミヤマオダマキ」と「ヤマオダマキ」は日本原産のオダマキです。ミヤマオダマキは、高山帯の砂礫地や草地に自生している高さ10~20cmの多年草です。本州から北海道にかけて分布しています。ミヤマオダマキの特徴は、下向きに鮮やかな青紫色の花を咲かせ、根際から生える葉は、手のひらのような形をしています。花期は、4~5月です。深山に生え、花の形が麻糸を巻いた道具「苧環(おだまき)」に似ていることから、「深山苧環」という名前が付いています。

オダマキの中でも山に生える種類は、ヤマオダマキ(山苧環)と呼ばれていました。北海道から九州に分布していて、低山から亜高山帯の草地に生え、背丈は1ｍ程度になる多年草です。花期は6~7月です。赤紫色や黄色の花が咲きます。

現在の日本でセイヨウ(西洋)オダマキと呼ばれているものは、ヨーロッパ原産のアクイレギア・ブルガリス(Aquilegia valgaris)と北米産の大輪の花を咲かせる数種類との交配種をさします。本来セイヨウオダマキの和名をもつアクイレギア・ブルガリスは、ヨーロッパ原産の多年草で、高さ30~50cm、花期は5~6月、見た目はオダマキに似ていますが茎がまっすぐに伸びて10輪前後の青紫色の花がうつむいて咲きます。色の種類が豊富で、白や桃色、赤紫、黒紫色などがあります。

オダマキは、とても可憐で綺麗な花を咲かせるので、花言葉とは関係なく贈るのであれば「花言葉は関係ない」ということを、贈る相手にしっかり伝えて贈るほうがいいでしょう。 園芸用に品種改良されたものは、初心者でも簡単に育てることができるので、花束よりも長く楽しめる鉢植えなどをプレゼントするのが、おすすめです。

オダマキの花言葉には「愚か者」など、あまりいい意味のものがありませんが、紫色のオダマキの花言葉「勝利への決意」であれば、部活動や大事な試合の前に応援の気持ちを込めて贈るのにぴったりでしょう。また西洋オダマキの花言葉には、「断固として勝つ」の花言葉の意味があるので、西洋オダマキを花言葉のカードを添えて贈ると応援している気持ちがより伝わるでしょう。

オダマキの花は形が特徴的で独特な姿はとても魅力的ですが、草全体にプロトアネモニンという毒を持っています。オダマキの中から出てくる毒が含まれた液が皮膚につくと、皮膚炎になったり水泡ができたりします。誤って毒が含まれているオダマキを口に入れると胃腸炎になったり、多量に摂取してしまうと心臓麻痺を引き起こしてしまうので注意が必要です。ガーデニングなどでオダマキを使用する際には、毒があるオダマキを小さいお子様や、特にペットが誤飲しないように気をつけるようにしましょう。

名探偵コナンのＴＶ放映第498話に、「コロンバイン」という花が登場します。これは、オダマキの英語の名前です。アニメの中では、黒の組織がFBIのボスにオダマキの花を贈ります。「『必ず手に入れる』その花の花言葉だよ。その他に、『断固として勝つ』って意味もあるけど」というコナンのセリフがあり、この話によってコナンファンが大いに盛り上がり、オダマキの花言葉に隠されたメッセージが事件を考察するきっかけになりました。

このように、花を贈る時には花言葉を意識して贈りたいですね。