エーデルワイスの花言葉や種類を解説!歌詞に込められた意味とは?
歌が印象的なエーデルワイスにはどのような花言葉があるのでしょうか。意外と知らないエーデルワイスの英語や日本語での花言葉や、歌詞に込められた深い意味についてなどご紹介していきます。素敵な花言葉を知り、贈り物として花言葉を添えてみるのも素敵ですね。
目次
歌が有名なエーデルワイスってどんな花?
歌詞が印象的な歌が有名なエーデルワイスですが、歌詞のイメージが強く花言葉や由来など知らないことが多いです。そんな意外と知らないエーデルワイスについて、日本語や英語の花言葉だけでなく特徴や種類・原産国についてなどをご紹介していきます。
エーデルワイスの特徴
エーデルワイスは、高度2000m~2900mの高山帯の石灰岩地を好むという特徴を持つ珍しい花です。寒い高知環境へ適応するために、花には綿毛が密生してまるで羊毛をかぶったかのような見た目をしています。白い花びらを伸ばしたように見えますが、白い花びらに見えるのは苞葉と呼ばれる葉っぱで、本当の花は中心に立った小さく黄色い筒状の部分です。
エーデルワイスの科・属名と英名
科・属名:キク科ウスユキソウ属
学名:Leontopodium alpinum(レオントポディウム)
学名の意味:ギリシア語でライオンの足
和名:西洋薄雪草(セイヨウウスユキソウ)
別名:エーデルワイス
英語名:Edelweiss
エーデルワイスの開花&見頃時期
アルプス山脈などの冬には極寒になる国で育つエーデルワイスの開花時期は、日当たりなどの環境が整う7月~9月です。夏に可愛らしい花を咲かせるので、エーデルワイスの花を楽しむのであれば夏がベストな時期です。
エーデルワイスの原産地
エーデルワイスの原産地はヨーロッパアルプス地方といった高山帯です。また、エーデルワイスを国花としている国は「アンドラ」「オーストリア」「スイス」の3つの国です。
エーデルワイスの3つの花言葉とは?
エーデルワイスには3種類の花言葉があります。切ない意味の花言葉や素敵な意味を持つ花言葉などエーデルワイスの花言葉についてご紹介していきます。英語ではまた違った花言葉になりますが、まずは日本語での花言葉からご紹介します。
花言葉①大切な思い出・尊い思い出
代表的な花言葉である「大切な思い出」は、エーデルワイスの花言葉の中で一番有名な花言葉です。この花言葉にはある登山家と天使の逸話が由来になっています。そして、「尊い思い出」にはイタリアの登山をして亡くなった妻への思いが由来となってつけられた花言葉です。
花言葉②勇気・忍耐
代表的な花言葉である「思い出」という切なさや儚さが残る花言葉とは違い、力強い印象の花言葉はエーデルワイスが生息する場所に由来しています。オーストリアのアルプス地方では、男性が標高の高い山に命懸けで登りエーデルワイスを持ち帰り、勇気と愛情の印として女性にプロポーズをする花という位置づけがありこの花言葉が付けられたそうです。
花言葉③純潔
この花言葉は、2000m以上の厳しい環境の高山で咲き誇るエーデルワイスがヨーロッパでは「純潔」の象徴とされていることから付けられた花言葉です。真っ白で汚れがないような見た目からも、純潔をイメージできるのでぴったりな花言葉ですね。
エーデルワイスの名前や花言葉の由来とは?
エーデルワイスという名前にはどのような由来があるのかだけでなく、花言葉の少し切ない由来についてもご紹介していきます。
エーデルワイスの『花名』の由来
エーデルワイスという名前には、「高貴な白色」という意味があります。アルプス山脈に真っ白な花を咲かせることから、可愛らしさの中に気高さを見出しこの名前が付けられたそうです。原産国であるヨーロッパでは、純潔を象徴する花としても愛されており穢れのない少女のような、どこか気品のある女性のような愛らしさをその名前から感じることができますね。
エーデルワイスの『花言葉』の由来
エーデルワイスの代表的な花言葉である「大切な思い出」の由来となった「登山家と天使」の話しをご紹介します。
ある登山家が地上に降り立った天使に恋をしました。しかし、この恋は叶わない恋だとわかっていた登山家は切ない恋に苦しみます。苦しんだ登山家が「その姿を見る苦しみから救ってほしい」と天使にお願いをすると、天使はエーデルワイスを残して天へと帰っていったという逸話です。
この叶わぬ恋への切ない思い出を意味した「大切な思い出」という花言葉が付いたとされています。
エーデルワイスの西洋での花言葉を英語で紹介!
ヨーロッパなどの原産国で伝わっているエーデルワイスの英語での花言葉は主に2つあります。
・noble courage(高潔な勇気)
・daring(大胆不敵)
同じエーデルワイスという花の花言葉なのに、英語での花言葉と日本語の花言葉では違った意味をもつので面白いですね。エーデルワイス以外でも日本語と英語で花言葉の持つ意味が違う植物があるので、花言葉について調べてみるのも楽しいかもしれません。
エーデルワイスに期待できる効果・効能とは?
エーデルワイスは、消化器や呼吸器の疾患に効果があり処方箋として使われている薬用ハーブという一面を持っています。疾患への効果だけでなく、角質の保湿力を高める効果が認められて多くの化粧品やスキンケア用品に利用されるようになってきました。育て方が難しいエーデルワイスの栽培技術と、エキス抽出法の進歩があったのでこの保湿効果を抽出できるようになったようです。
ネットでは「紫外線の強い高山で育っているから、抗紫外線効果(美白効果)がある」と書かれた記事がありますが、科学的な成分解説はないのでこの手の商品にありがちなこじつけ解説である可能性が高いです。
誕生花としてのエーデルワイスはいつ?
エーデルワイスの誕生花は3日あります。
・2月13日
・5月1日
・8月18日
誕生花の人へエーデルワイスの花言葉を添えた保湿効果のあるスキンケア用品をプレゼントしてみてもいいかもしれません。
エーデルワイスにまつわる言い伝えとは?
エーデルワイスの花言葉の由来にもなっている言い伝えは2つの国で伝えられています。
・スイスの言い伝え:登山家が天使に恋をするが叶わぬ恋に苦しみ、「美しい姿を見る苦しみから救ってほしい」と願うと天使はエーデルワイスの花を残して天へと帰って行きました。
・イタリアの言い伝え:夫が山で遭難し、探しに行った妻がクレパスに落ちて死んでいる夫を見つけます。妻は天に向かって「ずっと夫のそばにいさせて下さい」と祈ると、憐れに思った山の神が彼女を夫の傍らに咲くエーデルワイスに変えました。
どちらもエーデルワイスの花言葉の由来にもなっている言い伝えですが、とても悲しいお話ですね。
エーデルワイスの種類を4つ紹介!
日本で楽しむことができるエーデルワイスの代表的な種類を4つご紹介していきます。
①ハヤチネウスユキソウ
日本のエーデルワイスと言われている品種です。ウスユキソウの中でも大型で茎の高さは10~20cm程になり、枝分かれせず先端に花が咲きます。
②ヒナウスユキソウ
東北地方の高山に自生する多年草です。茎の高さは6~15cm程で、頭花が4~10個あり高山植物らしい形が愛らしく人気が高い品種です。
③ホソバヒナウスユキソウ
ヒナウスユキソウの変種で、上越国境の蛇紋岩地帯に自生しています。ヒナウスユキソウよりも茎や葉が細いのが特徴です。
④チシマウスユキソウ
南千島、択捉島などに分布している小型のウスユキソウです。古くから栽培され丈夫なため、育て方も簡単だと人気の品種です。
『サウンド・オブ・ミュージック』の名曲『エーデルワイス』を解説!
ミュージカル映画として人気のサウンド・オブ・ミュージックの中で歌われるエーデルワイスについてご紹介していきます。
ミュージカルの【エーデルワイス】を歌う印象的なシーン
素敵な歌詞が印象的であるエーデルワイスは、トラップ大佐がドイツに併合され消えゆく祖国オーストリアを想い、オーストリアの象徴としてエーデルワイスの花をいとおしみながら歌うシーンが印象的です。
【エーデルワイス】の歌詞に込められた意味
エーデルワイスの歌詞にはとても深い意味が込められています。
・祖国を失っても苦難に耐え抜く姿
・それでも若い力が育つこと
・子供たちに祖国の未来を託す
・気高く潔癖であれという父親のメッセージ
エーデルワイスの花言葉でもある「大切な思い出」「勇気」「忍耐」のイメージが湧く素敵な歌詞ですね。
【番外編】エーデルワイスの育て方を紹介!
馴染みが少なく育て方がよく分からないエーデルワイスは、鉢植えや露地植えで育てるのが一般的です。しかし、高温多湿に弱いので日本で育てるのは難しいかもしれません。そんなエーデルワイスの上手な育て方や栽培環境てついてご紹介していきます。
エーデルワイスの栽培スケジュール
開花期:5月、7月~8月
植え替え:2月~3月、10月~11月
肥料やり:6月、9月~11月
エーデルワイスの栽培環境について
エーデルワイスは、夏に開花する植物ですが高山性の植物で暑さに非常に弱い種類です。高温多湿の環境では、花をつけなかったりすることもあります。花をつけたとしても綺麗な白色にならなかったり花の数が少なるといった可能性があるので栽培環境には注意が必要です。
一年を通して風通しと日あたりの良い栽培環境で育てるようにしましょう。しかし、暑さには弱いので真夏には直射日光を避けて半日陰にするなど育て方を工夫する必要があります。
エーデルワイスの種まき~植え付け
育て方で重要である種まきには地域によって時期が異なります。
寒い地域:春
暖かい地域:秋頃
清潔な用土を種箱に敷き詰め、種が重ならないように薄くパラパラとまいて下さい。発芽までの約20日程度は、種が乾燥しないように注意して下さい。
本葉が2~3枚程度ついてきたら、小鉢に1本ずつ植え替えます。小鉢に移し替える際には、用土にラン用の小粒の軽石を10%程度混ぜると水はけが良くなり生育がよくなります。栽培環境を整えやすくするために、移動可能なプランターや鉢植えにすると育てやすくなります。
エーデルワイスの水やりと肥料やり
エーデルワイスは湿度に弱いので、土の表面が湿っているのであれば水を与える必要はありません。
夏場:1日1回~2回程度
冬場:1日1回程度(土の乾燥状況を見ながら)
肥料は与えすぎるとひょろひょろの細長く弱々しい茎になってしまうので注意が必要です。6月と11月に1回ずつ、土の上に置き肥を与えましょう。生育期間中であれば、1000倍程度に薄めた液体肥料を月に2回程度与えても大丈夫です。
珍しい花『エーデルワイス』を植物園で見てみよう!
エーデルワイスを自分で栽培するのは育て方が難しいので大変ですが、植物園で気軽に楽しむことができるので一度本物のエーデルワイスを見て楽しんでみてはいかがでしょうか。実際の花を見ながら、花言葉についてやエーデルワイスの歌詞について思い浮かべてみるとただ見るだけとは違った楽しみ方ができます。
保湿効果の高いスキンケア用品もあるので、あなたの好きな花言葉を選びその花言葉を添えてプレゼントしてみるのもエーデルワイスの楽しみ方の一つかもしれません。