ごぼうの花言葉や由来を紹介!ネガティブな意味が多いの?
目にする機会の少ない「ごぼう」の花は、ネガティブな意味を多く持つのだそうです。今回は、花言葉から「ごぼう」に注目しています。ごぼうの花言葉は、ごぼう自体の特徴や概要に関係しています。ごぼうの花と似た、あの花も花言葉の意味を左右していますよ。
目次
ごぼうの花ってどんな花?
食用としてごぼう(牛蒡)の根を食べる私たちは、ごぼうの花を見る機会に巡り会えません。それは、花が咲く前にごぼうを収穫してしまうという理由にあります。なかなかお目にかかれないごぼうの花であるからこそ、正体や花言葉を知りたいと思いますよね。
以下では、ごぼう(牛蒡)の花の特徴、ごぼうの概要についてご紹介します。ごぼうの花の特徴は怖い花言葉の由来ともなりますので、まずは特徴からチェックしましょう。
ごぼうの花の特徴
ごぼうの花は、梅雨から夏にかけての6~7月に咲きます。花の直径は4~5㎝程度、色は紫または白色をしています。ごぼうの花は形に特徴があり、それはアザミの形に似ています。ごぼうの花とアザミはつぼみを包む葉にトゲがあります。痛々しそうに見えるトゲはアザミの場合は見たままの痛々しさですが、ごぼうの場合はほとんど痛みを感じません。
ごぼうの概要
科・属名 | キク科ゴボウ属 |
学名 | Arctium lappa |
和名 | 牛蒡 |
英名 | Burdock、Greater burdock |
原産地 | ヨーロッパ、中国北部と広範囲に分布 |
花弁の色 | 紫または白 |
開花時期 | 6~7月 |
背丈 | 1m前後 |
根の長さ | 50cm~1m前後 |
根の特徴 | 寒さに強い |
ごぼう(牛蒡)は、縄文時代に中国から伝来しました。当時のごぼうは、中国での漢方、薬「牛蒡子(ごぼうし)」の名前で用いられました。平安時代では、薬食同源を匂わす宮廷料理として食用となり、江戸時代から今のように食卓にあがるようになりました。
ごぼうの特徴や概要は、花言葉に由来します。花言葉と通じる特徴や概要は、ごぼうのつぼみのトゲ、アザミのような見た目、寒さへの強さがポイントになっていますよ。
牛蒡(ごぼう)の名前の由来は?
「牛」と「蒡」と書き表す「牛蒡(ごぼう)」の名前は、一体どのような由来を持つのでしょうか。ここでは、牛蒡の名前の由来となった2つの説をご紹介します。
牛蒡(ごぼう)の名前は、2つの説が由来と考えられています。1つ目の牛蒡の名前の由来は、牛蒡の形が牛の尻尾に似ていることから「牛」が用いられたとされています。
2つ目の牛蒡の名前の由来は、「蒡」という植物とごぼうの形が似ていたことにあります。2種類の植物の違いはごぼうの方が大きいという特徴があります。大きさを意味する「牛」が「蒡」の前に付いたというのが名前の由来になっているのです。
ごぼうの花言葉とその由来は?6つ紹介!
ごぼう(牛蒡)の花言葉を6つご紹介します。今回のテーマである、『ごぼうの花言葉は「ネガティブ?」そして「怖い?」』の6つの花言葉の印象にも注目してみましょう。
私にさわらないで
ごぼうのつぼみのトゲの特徴が「私にさわらないで」の花言葉の由来になっています。高嶺の花を思わせる怖い印象や、人との距離を縮められないネガティブな印象を受ける花言葉です。ただし、高嶺の花と思う相手にも果敢にアプローチする方もいらっしゃいます。怖いやネガティブを感じる花言葉も勇気に変えると、人との距離感も縮められますね。
しつこくせがむ
つぼみのトゲが洋服や靴にくっつき痛みを与えるイメージが「しつこくせがむ」の花言葉の由来となりました。しかし、花言葉のイメージはアザミの花に見られる特徴です。ごぼうのトゲは、くっつくことはあっても痛みを伴いません。似ている特徴であるがゆえのネガティブさや怖いを感じさせる花言葉なので、ごぼうの花に同情してしまいますね。
用心
「用心」の花言葉も、ごぼう(牛蒡)のつぼみのトゲの特徴が由来になっています。梅雨の時期から夏にかけて咲くごぼうの花ですから、雨の激しさや暑い日差しから身を守る様子が花言葉となっています。「用心」の花言葉であれば、ネガティブや怖い印象よりも、自分の成長のためのポジティブさと前向きに捉えられる花言葉ですね。
いじめないで
ごぼうの根の寒さに強いという特徴が「いじめないで」の花言葉の由来になっています。気温が下がる冬は、土表面から出た部分は枯れますが根は逞しい生命力を持ちます。人の心、核は周りの人に怖い印象を与えるほどの強さを示せるのです。ネガティブに捉えがちな「いじめないで」ですが、ごぼうの根はポジティブに生きる花言葉と考えられます。
人格者
縄文時代に中国から伝来したごぼうは、「薬」として人々の治癒や治療に役立てられたことが「人格者」の花言葉の由来になっています。食物繊維がたっぷりで知られるごぼうによる便秘解消といった効能が、立派な人格者の花言葉の由来となったのです。優れた意味を持つ花言葉ですので、ごぼうに対するネガティブな印象はすぐに払拭できますね。
西洋・英語での花言葉
ごぼう(牛蒡)は英語で「Burdock(バードックまたはバーダック)」といいます。英語「Burdock」から西洋・英語の花言葉「Languages of flower」をご紹介します。
西洋・英語花言葉その1:「私にさわらないで」
ごぼう(Burdock)はヨーロッパにも分布するため、西洋にも「私にさわらないで」を意味する花言葉があります。西洋・英語花言葉では「touch me not」と表現します。
英語で女性から「touch me not」と叫ばれたら、非常に怖い印象を受けそうです。相手がネガティブな気持ちになる花言葉なので、贈り物候補からは外しましょう。
西洋・英語花言葉その2:「しつこくせがむ」
ごぼう(Burdock)はヨーロッパにも分布するため、西洋にも「しつこくせがむ」を意味する花言葉があります。西洋・英語花言葉では「importunity」と表現します。
海外ドラマのカップルのせがみシーンは、ネガティブな男性よりも根気強く粘るポジティブさが大胆に描かれます。西洋・英語花言葉を知れば、大胆な自分を目指せそうですね。
ごぼう(牛蒡)は、「私にさわらないで」や「いじめないで」といった一見ネガティブや怖い印象を受ける花言葉を持っていました。けれど、花言葉の解釈を前向きに転換していけば、痛みのないごぼうのトゲのような柔軟さを心にも花言葉にも抱けますね。
ごぼうの花言葉「いじめないで」が有名になったきっかけは?
ごぼう(牛蒡)の花言葉「いじめないで」は、ピン芸人で活躍していた山崎邦正(名前改め、落語家転身を遂げた月亭方正)さんがきっかけとなり有名になりました。
ごぼうの花言葉「いじめないで」が多くの人に知られることになったのは、日本テレビ系列「ガキの使いやあらへんで」の番組が影響します。山崎邦正(名前改め、月亭方正)さんは同番組の企画でライバルのホルスタイン・モリ夫さんとの対決をしていました。
対決シリーズはいくつかあり、そのうちの一つがごぼうの花言葉「いじめないで」を有名にした「ごぼうのしばき合い」でした。見るからに痛そうな、ごぼうを使ってのしばき合いに、山崎邦正(名前改め、月亭方正)さんは一言、「ごぼうの花言葉を知ってますか?いじめないでって言うんです」と、ごぼうの花言葉をもらしました。
山崎邦正(名前改め、月亭方正)さんの一言により、ごぼうの花言葉「いじめないで」は検索エンジンをパンクさせるほどの注目となりました。ごぼうの花言葉を瞬く間に有名にした山崎邦正(名前、改め月亭方正)さんですが、しばき合いへの必死の抵抗が、ごぼうの花言葉「いじめないで」をネガティブな印象にもたらしたのかもしれませんね。
ごぼうの効果・効能は?ごぼうを食べるのは日本だけ?
根の部分を食用としているごぼうですが、食べることで得られる効果や効能を改めて確認したいですよね。ここでは、食用とされるごぼうの効果や効能をご紹介します。
合わせて知りたい、ごぼうを食用とするのは日本だけなのかの疑問もチェックです。
ごぼうの効果・効能
食用とされるごぼう(牛蒡)は、便秘を改善する食物繊維を始め、利尿作用を高めるカリウム、歯や骨を作るカルシウム、神経のバランスを保つマグネシウムが豊富に含まれています。それぞれの成分は100g中に、5.7g、320㎎、46㎎、54㎎となっています(五訂日本食品標準成分表を参考にしています)。
また、食用のごぼうは体内の不要物質を排泄するため肌荒れやむくみの改善が期待されます。さらに、血行の促進による冷え症改善といった嬉しい効能も期待されます。ただし、食べすぎは善玉菌が急激に増えるのでおならの頻度が高まります。気をつけましょう。
ごぼうを食べるのは日本だけ!悲しい逸話も
ごぼう(牛蒡)を食べているのは日本だけと断言したいところですが、朝鮮半島でも食用とされています。日本と朝鮮半島の歴史的つながりが2ヶ国でごぼうを食用としている理由ともいわれていますが詳細は定かではありません。
食用ごぼうは怖い⁉悲しい逸話を紹介
時は、太平洋戦争中まで遡ります。外国人兵を捕虜とした日本兵は、彼らに当時貴重であったごぼう(牛蒡)を食事として与えました。しかし、ごぼうを食用とする国は少なく、捕虜はごぼうを木の根っこだと思ったのです。戦後の裁判では、ごぼう(木の根っこ)を与えた行為が虐待とみなされ日本兵らに怖い死刑や終身刑の判決が下されたのです。
欧米では薬用ハーブとされている
英語で「Burdock」と表記するごぼう(牛蒡)は、欧米ではハーブティーとして愛飲されています。日本でもハーブティーならぬ、ごぼう茶の人気は高いですよね。欧米でのハーブティー利用は「Burdock root」の表記から「根」からの抽出であるとわかります。
ごぼうの効果・効能で記述したように、ハーブティーとして飲まれるごぼうは肌の健康を保つ効果を持ちます。ただし、ハーブティーとして飲まれる「Burdock root」は味に苦みがあります。ハーブティーのごぼうを楽しみたい方は甘みを感じさせるカモミールや爽やかな香りのレモンバームといったハーブとブレンドしましょう。
ごぼうの花を見たことがありますか?
花が咲く前に収穫されるごぼう(牛蒡)の花は、見た目がアザミに似ていることから、ネガティブな印象や怖い意味を持つ花言葉もありましたね。貴重なごぼうの花ですから、当記事のチェックで「ごぼうの花を見れた」幸運を花言葉の意味に変えてもいいですね。