タンポポの花言葉や由来とは?綿毛にも意味深な花言葉があった!
タンポポは公園や道端などで見る機会は多いけど花言葉や種類など意外と知らない事が多いです。花言葉や名前の由来はどのようなものなのでしょうか。タンポポは英語だと花言葉も変わってくるので今まで知らなかったタンポポについて確認していきましょう。
目次
身近なタンポポについて知ろう!
公園や道端などで見かける機会の多いタンポポには花などの特徴や、花言葉・たくさんの種類など意外と知らない事がたくさんあります。タンポポの英語名はどのような由来があるのか「思わせぶり」や「幸せ」といった花言葉についてなど、今まで知らなかったような事を紹介していきます。
タンポポの特徴
キク科タンポポ属に属するタンポポは、一つの花ではなく鮮やかな黄色い小さな花がたくさん咲いて集まる事で一つの大きな花のように見えています。そして黄色い花が咲いた後、ふわふわな白い綿毛がたくさん付くのが特徴的です。
また、複数年にわたって生存したり硬いコンクリート上でも生き抜く事ができる多年生の花で生命力が強い事も特徴的です。小さく可愛らしい見た目の花なのに意外と力強い事が分かります。
タンポポの種類は?
公園などでよく見かけるタンポポには、世界中になんと2000種類もの品種が存在しています。主に「在来種」と「外来種」に大きく分かれ、在来種は日本原産・外来種はヨーロッパが原産です。
私たちが見る機会の多い在来種は約10種類あり、関東周辺に自生する「カントウタンポポ」や花の色が白い事が特徴の「シロバナタンポポ」などがあります。一般的に見かける機会の多いタンポポは外来種である「西洋タンポポ」で、在来種を見つける機会は滅多にありません。
タンポポの開花時期はいつ?
春の花というイメージの強いタンポポの開花時期は在来種と外来種で変化していきます。在来種の開花時期は「3~5月頃」と春に黄色い綺麗な花を咲かせるのですが、外来種は「4~9月頃」と春だけでなくとても長い期間花を咲かせる事が分かります。
タンポポの名前の由来は?
タンポポは江戸時代には「鼓草(ツヅミグサ)」と呼ばれていました。日本伝統の楽器である鼓(ツヅミ)を叩く音が「タン」「ポポ」と聞こえる事から、鼓から聞こえる擬音語からタンポポと呼ばれるようになったという由来があります。
英語のダンディライオン(dandelion)の由来は、タンポポのギザギザした葉がライオンの牙に似ている事からフランス語の「dent-de-lion(ライオンの歯)」に由来すると言われています。
タンポポの花言葉は4つ!
花言葉①「真実の愛」
飛んだ綿毛が春にすてきな花を咲かせるように、あなたのこれからの幸せや愛が深くなるといった意味があります。一度芽吹けば離れる事がないように、あなたの愛も離れず育まれていく事を意味した花言葉です。
花言葉②「愛の神託」
綿毛が風に運ばれて行き着いた場所に種を落とし、春に新たな花を咲かせる事から「大きな愛が育まれる」といった意味があります。風に綿毛が飛ぶ風景は「別れ」の印象が強いですが、新たな花や愛を咲かせるという幸せな印象の強い花言葉です。
花言葉③「神のお告げ」
ヨーロッパで古来から行われていたタンポポの綿毛占いなどで、タンポポの綿毛に息を吹きかけて幸せな愛の行く末を占った結果が神のお告げであると捉えている花言葉だとされています。
花言葉④「思わせぶり」
思わせぶりは、タンポポの綿毛占いで一番しっくりくる花言葉です。200本ほどある綿毛を一本ずつ「好き」「嫌い」と唱えながら抜いても、なかなか答えが出ずもどかしい事から「思わせぶり」という花言葉にぴったりです。
タンポポは綿毛にも花言葉がある!悲しい由来も紹介!
白いタンポポの綿毛にもいくつか花言葉がありますが、一番寂しく代表的な花言葉は「別れ」です。タンポポの綿毛が息を吹きかけたりしなくても風に運ばれて行く事から、咲いた場所から遠くへ旅立つ風景を「別れ」と捉えた花言葉です。
この花言葉にはとても寂しいお話があります。
タンポポという黄色い髪をした美しい少女に恋をした男性がいました。男性は少女に夢中になり長い長い時間見つめ続けました。当然、時間が流れるとともに黄色かった少女の髪は白髪になり老婆になってしまいます。白髪の老婆になった少女の姿を見て、男性は悲しくなり大きなため息をつきます。すると、男性のため息に飛ばされ白髪の老婆になったタンポポは綿毛になり消えてしまったのでした。
少女に恋した男性が思いを実らせる事なく、最後にはため息で少女が消えてしまうという切なくて少し怖い恋の話がこの花言葉の由来だとされています。
タンポポは色別にも花言葉がある!
白いタンポポの花言葉
黄色い花という印象の強いタンポポですが、白い花を咲かせる「シロバナタンポポ」という種類があります。このシロバナタンポポの花言葉には、「私を見つけて、私も見つめて」という意味があります。一般的な種類である黄色い花と違い、滅多に見る事ができない事からこの様な花言葉が付けられています。
もも色のタンポポの花言葉
もも色のタンポポには、「温かみのある心」という花言葉が付けられています。しかし、もも色タンポポと呼ばれる花は「クレピスルブラ」という違う種類の花なのでタンポポとひとくくりにしないよう気をつけましょう。
英語でのタンポポの花言葉とは?
タンポポには日本語と英語で花言葉が少し異なります。英語であるDandelionの花言葉には、日本名と同じように「愛の神託」「真実の愛」といった花言葉があります。他にも長く花を咲かせ続ける事から由来している「誠実」や、愛が育まれる事で幸せになる事から「幸福・幸せ」といった花言葉もあります。
タンポポの花占いを2つ紹介!
花占い①花びら占い
「すき」「きらい」と繰り返しながら花びらを一枚ずつちぎり、最後に残った花びらで相手が自分の事をどう思っているのかを占う方法です。「きらい」で終われば相手の気持ちは自分にはない事を、「すき」で終われば相手も自分を好きだという占い結果になります。
花占い②綿毛占い
花びら占いと同じように綿毛を一本ずつ抜いて占う方法もありますが、タンポポの綿毛に幸せや願いを込めて息を吹きかけるという方法があります。残った綿毛が多いか少ないかで、恋愛や願い事が叶うかどうかを占うという方法です。告白するのがちょっと怖いと思っている時に、綿毛を思いっきり吹いて勇気をもらってみてはいかがでしょうか?
タンポポの在来種と外来種の見分け方は?
在来種である日本タンポポと、外来種である西洋タンポポを見分けるポイントにはまず開花時期で見分ける事ができます。在来種は3月の終わりから5月下旬に花を咲かせますが、外来種は春だけでなく夏以降でも見られるという特徴があります。
他にも簡単な見分け方として、花びら全体が上を向いているように咲いているのが在来種、花びらが横向きや下を向いて咲いているのが外来種です。しかし、現在ではほとんどが外来種で在来種である日本タンポポを見つけるのは至難の業だと言われています。
タンポポは食べられるの?
西洋タンポポの葉っぱは多少の苦味がありますが、ヨーロッパや中東ではサラダなどにして食べられています。他にも、タンポポの根を焙煎した「タンポポコーヒー」にはカフェインが含まれないので就寝前にも安心して飲めるだけでなく二日酔いや便秘に良いとされています。タンポポには昔から薬草としての役割もあり、C型肺炎ウイルスを抑制したり胃を健康にする・利尿作用などがあるとされ漢方薬に用いられています。
公園にもたくさん生えている種類の西洋タンポポですが、食べるのであれば人の通らない林の中や自分で育てたタンポポを食べる事をおすすめします。公園ではペットのトイレにされている可能性があるので衛生面が怖いですね。
タンポポの誕生花はいつ?
タンポポの誕生花は6日あります。
・2月18日
・2月19日
・3月13日
・3月23日
・3月29日
・5月3日
タンポポには「真実の愛」など素敵な花言葉もあるので、誕生花の人へ花言葉を添えてプレゼントしてみるといいかもしれません。
身近なタンポポについてもっと知ろう!
道端や公園で目にする機会の多いタンポポにはたくさんの種類があり日本語や英語によって花言葉が違うなど、知らなかった事がたくさんあります。花言葉には「思わせぶり」の他にも、幸せに直結するような「真実の愛」といった素敵な言葉もあるので花言葉を添えて誕生花の人にプレゼントしてみてはいかがでしょうか。
綿毛の花言葉には悲しく少し怖い由来があったように、タンポポには神秘的で切ない由来がもっと隠されているかもしれません。身近な花だからこそ、もっとタンポポについて知る機会を作ってみるとより楽しめるのではないでしょうか。