紫陽花は浮気をイメージ?!花言葉を色別・種類別に解説!
紫陽花は、紫や白、緑など色の変化や咲き方の種類も多く、母の日に贈られる事も多い人気のある花です。紫陽花の花言葉の意味は、よくも悪くもたくさんあります。紫陽花の色や種類にによっても意味が変わる紫陽花の花言葉の由来や注意点について紹介します。
目次
梅雨に美しく咲く紫陽花はどんな花?
紫陽花はどんな花?
紫陽花は、アジサイ科アジサイ属の落葉低木の一種です。アジサイ属の植物の総称が紫陽花で、品種改良などによって様々な花の形をしたものや色の種類も豊富な花です。 紫陽花は、梅雨のイメージが強い花ですが、近年では、結婚式や母の日などお祝いやプレゼントにも人気があります。
また紫陽花は、魔除けや厄除けにも使われます。紫陽花には霊力が宿っていると言われていて、紫陽花を切って軒下などに吊るしておくと、魔除けや厄除けになり健康運や金運をもたらし、トイレの隅に吊るしておくと、女性の婦人病の予防のおまじないになるとも言われています。
紫陽花の名前の由来を紹介
紫陽花という花の名は、「藍色が集まったもの」という意味の「あづさい(集真藍)」が由来という説と、「あぢさゐ(味狭藍)」(「あぢ」はほめ言葉、「さゐ」は青い花の意味)が由来という説などがあります。英名では、ハイドランジア(Hydrangea)という名があり、ギリシア語の「水の器」が由来です。
紫陽花の歴史を知ろう
紫陽花の原産地は日本です。江戸時代には、「ユウレイバナ」と呼ばれていたほど、初め日本人には紫陽花はとても不人気な花でした。その後、紫陽花は日本から中国に伝わり、その後ヨーロッパへと伝わりました。イギリスなどでは、「東洋の花」として人気がでて、品種改良も進み、日本へと逆輸入されました。
西洋紫陽花として人気の高い「ハイドランジア」は、大正時代に日本に逆輸入された種類の紫陽花です。日本で紫陽花の人気がでてきたのは、戦後からだと言われています。
紫陽花の見頃はいつ?
紫陽花の開花時期は、5月~7月です。紫陽花の見頃は、最盛期の6月で、ちょうど梅雨時期に当たります。紫陽花の切り花の花持ちは、5日程度です。近頃では、秋色紫陽花も人気があり、一年中花色の変化を楽しめる花として、人気が集まっています。
紫陽花には毒がある?
紫陽花のつぼみや葉、根の部分には、「青酸配糖体」や「アルカロイド」という毒性の成分が含まれています。素手で触れても、特には人体に影響はありませんが、それを間違って口にしてしまうと、嘔吐・痙攣・正常歩行困難・呼吸麻痺などの中毒症状を引き起こすので、扱いには注意が必要です。
これまでに死亡にまで至った例はありませんが、 小さなお子さんやペットなどがいる場合は、分からずに口にしてしまったりするので特に注意しましょう。
紫陽花の種類を紹介!
紫陽花の花の種類は、3000種類もあると言われています。紫陽花の種類は、大きく分けて「ガクアジサイ」と「ホンアジサイ」の2つの種類があります。ガクアジサイは、日本固有の種類の紫陽花です。
真ん中に円形に小粒の小さな花が集まっていて、周りに平べったい花が囲む咲き方をする種類です。高さは2~4mほどになり、花の色は白色・青色・淡青緑色、または淡赤紫色、濃紫色があります。
ホンアジサイは、花が「手まり」のように集まる咲き方で、よく目にする咲き方の紫陽花です。別名は西洋紫陽花とか「ハイドランジア」とよばれている種類で、花色は青、ピンク、紫、白などがあり、今はホンアジサイの方が、一般的な紫陽花と呼ばれるようになっています。
紫陽花の色が変化するのはどうして?
紫陽花には「七変化」という異名があります。開花してから花びらの色が変化する様子からつきました。紫陽花は、土壌の性質や、花が咲いてからの日数で、色に変化があるのが特徴です。日本の在来種は、つぼみから咲き終わるまでに、淡緑色から白、藍、秋頃になると淡紅色へと変化するといわれています。
紫陽花の花には、アントシアニンという色素が含まれており、それに土から吸収されたアルミニウムが加わることで青みを帯びます。土壌が酸性の場合、紫陽花の花は、青色の花をつけます。逆にアルカリ性の土壌で育った紫陽花は赤みの花をつけます。
中性の土では紫色になります。酸性の強い日本の土壌では、青~青紫の紫陽花が多く、アルカリ性の強いヨーロッパの土壌ではピンク~赤紫の紫陽花が多く見られます。
紫陽花の花言葉とは?冷たいイメージなの?
紫陽花の花言葉には、花の色が変化することが由来で、「移り気」「浮気」「ほらふき」「あなたは美しいが冷淡だ」「高慢」「無常」などの冷たいイメージがありましたが、西洋アジサイが日本に入ってきたことで、ポジティブな花言葉も増えてきました。
紫陽花の花言葉①色で変わる意味を紹介!
白い紫陽花の花言葉は?
真っ白な花びらの紫陽花は、緑の葉色とのコントラストもあって、すごく目をひきます。白い紫陽花の花言葉は「寛容」「ひたむきな愛情」「気の迷い」です。相手の態度や発言に対して広い心で受け止めることが出来るという花言葉です。
真っ白で基本的に変化することのない白色の紫陽花は、全てを包みこむ大きな心を意味する花言葉が付いています。近年では、真っ白な紫陽花が、結婚式のブーケや飾り花として人気があります。紫陽花の見た目の可愛さやどの花とも相性がいい所が由来で、「嫁ぎ先に染まります」というイメージがあります。
青い紫陽花の花言葉は?
日本でよく見かける青の紫陽花には、長期間の雨を堪え忍ぶイメージがあり、「冷淡」「無情」「高慢」「あなたは美しいが冷淡だ」「知的」「神秘」などの冷たいイメージの花言葉が多くつきました。 一方で、青い紫陽花の花言葉には、「忍耐強い愛」という花言葉もあります。
緑の紫陽花の花言葉は?
モダンなイメージがある緑色の紫陽花は、しばらくすると他の色に変化することもあります。色の変化は、他の紫陽花同様に土壌との関係で変化します。緑色のときに花束にすると、他の紫陽花よりも主張がないので、他の花とのバランスも取りやすく扱いやすい花です。緑色の紫陽花で「アナベル」という品種には、「ひたむきな愛」という花言葉がついています。
紫系の紫陽花の花言葉は?
日本では、紫陽花の紫色は、花の色がちょうど変化している最中なため「移り気」「浮気」「ほら吹き」「変節」など、あまりよくない方向へとイメージが変化する花言葉が多いです。
一方で、赤みの強い紫色の紫陽花は、ヨーロッパの地域では、梅雨のないヨーロッパの快適な気候と元気なイメージから「元気な女性」という花言葉があります。最近では日本でも、カーネーションの代わりに赤系の紫陽花を明るい母親のイメージとして贈る人も増えてきました。
ピンクの紫陽花の花言葉は?
ピンク色や赤紫色の紫陽花の花言葉は「元気な女性」です。赤みの強い色の紫陽花には、ヨーロッパでは、暖色の元気なイメージと、ヨーロッパの快適な気候をイメージさせる花言葉がついています。ピンク色は「愛情」や「母性」をあらわす色なので、「元気な女性」という花言葉を添えて贈れば、お母さんも必ず喜んでくれるでしょう。
紫陽花の花言葉②種類で変わる意味を紹介!
ガクアジサイ
日本にもともとある紫陽花の原種は、ガクアジサイと言って、高さは2~4mほどになり、花の色は白色・青色・淡青緑色・または淡赤紫色、濃紫色があります。西洋アジサイのようなボリュームや華やかさはありませんが、和の佇まいに合う咲き方が由来で、「謙虚」という花言葉が付きました。
てまりてまり
てまりてまりは、1つの花房にたくさんの花が付く咲き方で、中心から次から次へとつぼみが開いて色づいていきます。その咲き方はすごく神秘的です。花の色の変化は、他の紫陽花と同じで土壌により変わります。
てまりてまりは、西洋アジサイとヤマアジサイを交配させた品種ですが、西洋アジサイの色が濃く、よく育ちヤマアジサイよりも大きくなります。花言葉は、「家族団らん」「家庭平和」「家族団結」がとても似合う品種です。
こんぺいとう
こんぺいとうは、とても可愛い名前の品種で、咲き方は、小花が固まっていて、その外側に装飾花がつきます。小花も土壌によって色の変化がおこります。こんぺいとうの色は、比較的に青が強くでやすい品種です。
覆輪はしっかりと色が入り、色付きの部分との境目がぼやけて、グラデーションのようになる咲き方が、こんぺいとうの魅力的です。こんぺいとうの花言葉は、青色が多い品種であることから、「耐える愛」という花言葉がついています。
紫陽花の花言葉③花期の長さで変わる意味を紹介!
日本では紫陽花は、梅雨の長い期間、雨に打たれながらずっと花を咲かせ続けます。その花期の長さから「辛抱強い愛情」「謙虚」の花言葉が付きました。いつも愛情を注いでくれる両親へのプレゼントにできそうな花言葉です。
紫陽花の花言葉④咲き方で変わる意味を紹介!
紫陽花は、たくさんの花が寄り集まって形を作っています。その花姿から家族や集団の結びつきをイメージする「家族団らん」「団結」という花言葉が付きました。家族の結びつきを表すこの花言葉は、母の日や結婚式にもピッタリな花言葉です。
紫陽花を贈る際に注意することは?
少し前まで紫陽花には、「冷淡」「移り気」「無情」「高慢」などのネガティブで冷たいイメージがあったので、紫陽花を結婚式や母の日の贈り物にする方は、少なかったです。近年では、紫陽花が6~7月のジューンブライドに咲くことや、紫陽花の小さな花がたくさん集まって咲く姿が由来で、「家族団欒」「家族の結びつき」「家庭平和」などのポジティブなイメージの花言葉が付きました。
今では、結婚式や母の日の贈りものとして使われるようになりましたが、紫陽花を結婚式やプレゼントとして使うときには、注意が必要です。紫陽花にマイナスイメージをもってらっしゃる方もいるので、紫陽花のポジティブな花言葉などの情報を添えて贈りものや結婚式に使うことをオススメします。
結婚式に贈る場合
紫陽花は「移り気」という花言葉を持つため、以前は結婚式で使うには、注意が必要な花でした。けれど6~7月に咲く紫陽花は、ブーケとの相性もよく、最近の結婚式では紫陽花を使った演出が多くなりました。紫陽花には、「家族団欒」「家族の結びつき」というプラスイメージの花言葉もあります。
紫陽花の花言葉のマイナスなイメージを気にされる方もいらっしゃるので、注意が必要ですが、結婚式に紫陽花を使うときは、紫陽花のプラスのイメージの花言葉を添えてもらうといいかもしれません。
母の日に贈る場合
紫陽花には色ごとに花言葉がありました。「青=辛抱強い愛情」「ピンク=元気な女性」「白=寛容」です。母の日の贈り物には、特にピンクの紫陽花が好まれています。また、紫陽花の花言葉には「仲良し」や「家族団らん」という花言葉があるので、母の日に送る方が増えています。
素敵な花言葉の紫陽花を贈ろう!
紫陽花は、色が変化することや梅雨の時期に咲くために日本ではあまり好まれることはない花でした。プレゼントには、注意が必要な花言葉がありましたが、近年ではポジティブな新しいイメージの花言葉と、おしゃれな色合いや花の姿が、結婚式や母の日のプレゼントにピッタリ合っています。素敵な花言葉を持つ紫陽花を、お母さんや大切な人に、花言葉を添えて贈ってみましょう。