葉牡丹の花言葉や由来を紹介!大切な人に贈る時はどうする?
葉牡丹は、お正月の門松や生け花などで使われることの多い縁起の良い花言葉をもつ植物です。また葉牡丹は、冬の花の少ない時期に花壇を彩る、冬のガーデニングに欠かせない存在です。今回は、贈り物にもおすすめの種類や葉牡丹の花言葉や由来、特徴などについて紹介します。
目次
葉牡丹ってどんな花?
葉牡丹の特徴とは
葉牡丹は、観賞用に品種改良された植物で、キャベツやケールなどに見た目が似ています。ボタンの花のような見た目で、形はキャベツのようです。英語ではflowering cabbageと言い、学名はキャベツと同じです。葉の中心が紅色、白、クリーム色などに色付く様は趣があります。
葉牡丹(ハボタン)はヨーロッパ原産ですが、日本で改良が進んだ品種で、江戸時代から栽培されている「古典園芸植物」のひとつとです。日本には、江戸時代に初めて伝わり、、当初は、食用で味も良しとされていました。徐々に正月の縁起のよい祝福などの飾り付けや、公園やお庭を彩る植物として使われるようになり、私達の生活でよく見かける植物になりました。
葉牡丹の見頃はいつ?
葉牡丹の花は、黄色い小さな花で、3月から5月頃に開花します。葉牡丹は、花よりも葉を鑑賞する植物なので、花はほとんど重要視されません。葉牡丹の葉が色づくのは、気温が下がってからで、寒い時期が葉牡丹の見頃になります。11月から2月頃までが見頃です。お正月など真冬の寒い季節、花が少なくて庭や部屋の中が寂しいという時に、葉牡丹は花の変わりに重宝する植物です。
葉牡丹の種類を紹介
葉牡丹の種類や特徴は、葉に丸いものや切れ目が入っている「切れ葉」や、葉のふちがちりめん状に縮れている「縮れ葉」などがあります。雪の結晶のように葉に深く切れ込みが入っていて、葉脈部分しかないように見える品種などもあります。葉の色は、外側が白や濃い緑色から始まり、内側になるにつれ緑、白、ピンクの順になっているのが特徴です。
また緑と濃い紫色だけの品種や、白と緑だけの品種などもあり、カラーバリエーションの種類は豊富です。また葉牡丹には、大きさや葉の形、背丈などの特徴によって、いくつかの種類に分けられます。
①東京丸葉系
東京丸葉系は、日本では、江戸時代から栽培が始まった最も古い品種です。見た目がキャベツに似ていて、丸みがあるのが東京丸葉系の特徴です。江戸葉牡丹とも呼ばれ、日本で一番古くから栽培されている品種です。葉はキャベツのように丸くて、オーソドックスな形をしています。葉牡丹の中でも、最も寒さに強く栽培しやすい種類です。
②名古屋縮緬系
名古屋縮緬系は、名古屋で誕生した品種で、葉の淵が波がかっているのが特徴です。根の成長が遅いので、花壇の栽培などには向かない種類です。名古屋葉牡丹とも呼ばれ、名古屋で古くから栽培されてきた葉牡丹です。葉のフチが波を打ったフリル状になっているので、ボリューム感があり、華やかさがあります。
③大阪丸葉系
東京丸葉系と名古屋縮緬系の葉牡丹を交配し、誕生したのが大阪丸葉系です。寒さに強くて、色づきも良いので、葉牡丹の葉の発色が良いという特徴があります。
④さんご系
さんご系は、切れ葉とも言い、縮れた葉に切り込みが入っていて、まさにサンゴのような、海藻のような、形をしている葉牡丹です。
⑤高性系
高性系は、葉牡丹の草丈が60㎝~70㎝と高く伸びる品種です。切り花に向いている種類の葉牡丹で、長い茎の先端に、綺麗に重なり合う葉は躍動感のある演出におすすめです。
葉牡丹の名前の由来とは
葉牡丹の名前は、花姿が「牡丹」に似ていることが由来です。葉牡丹は、花ではなく葉っぱが色づくため、「葉牡丹」という名前がつけられました。別名「ハナキャベツ」とも呼ばれています。また、多年草として育て、枝を伸ばしてその先に花を咲かせることも可能で切り花にも使われる、茎の長いのが特徴の種類の葉牡丹は、「踊り葉牡丹(おどりはぼたん)」と呼ばれています。
葉牡丹の花言葉4つ!縁起が良いものばかり!
花言葉①「祝福」
葉牡丹には、「祝福」という良い意味の花言葉があります。正月という縁起のよい、おめでたい席に合う花言葉で、「祝福」という花言葉は、誕生日祝いに送る花に添える花言葉にも向いています。昔から葉牡丹は、紅白の2色セットで植えられるのが縁起が良いとされていて、祝福という花言葉は、葉牡丹の色に由来すると言われています。
花言葉②「利益」
葉牡丹の花言葉には、「利益」という花言葉の意味もあります。「利益」という花言葉は、商売で儲かることを祈り、取引先などに正月の縁起のよい飾りとして、葉牡丹と一緒に贈るのにおすすめの花言葉です。
「利益」という花言葉は、葉牡丹がキャベツと同じ種類で、姿もよく似ていることから、キャベツと同じ花言葉がつけられたという説があります。また昔、中国の戦場で、食料として栽培されていたことから、戦に役だったことに由来する説があります。
花言葉③「物事に動じない」
葉牡丹の花言葉「物事に動じない」の意味は、葉牡丹の株の大きさ、葉が大きく広がりどっしりと構えているようにみえることに由来しています。大きく安定感のある葉牡丹は、いつも頼りにしている人に対して、心の安定と、どんなことにも揺るぎないあなたを頼りにしていますという気持ちを伝えたい時に贈るのがおすすめです。
花言葉④「慈愛」
葉牡丹の花言葉「慈愛」は、「祝福」の花言葉と同じように、中心の花を大切に包み込んでいる姿に由来しています。親が子を愛してやまないように、何があっても中心の花を守りぬくという固い決意と大きな愛が感じられる花言葉です。 葉牡丹の花言葉「慈愛」は、愛する大切な人に贈る愛のメッセージとしておすすめです。
葉牡丹の花言葉は中国の故事に由来する?
中国の三国時代、諸葛孔明は、ゆく先々の戦地で、兵士たちの食料にするためキャベツを栽培していたと故事にあります。葉牡丹の花言葉の「利益」は、その中国の故事に由来して付けられたと言われています。
葉牡丹の英語とその由来は?
葉牡丹が日本に輸入された当時、葉牡丹は、「オランダナ(阿蘭陀菜)」や、「ボタンナ(牡丹菜)」と呼ばれていました。和名の「ハボタン(葉牡丹)」は、重なりあった葉が、華やかで装飾的なキャベツのようだった事から、英語では、「Ornamental cabbage」と言う英語名が付けられていました。
また他の英語名で「Ornamental kale」や「Decorative kale」と言う英語名もあります。英語名も日本語同様に、華やかで装飾的な姿が表されています。
葉牡丹の花は花ではない?!
大輪のボタンのように華やかで豪華な花のような葉牡丹は、花の様で、花だと思われている華やかな姿は、花ではありません。葉牡丹は、アブラナ科の植物で、花のように見えるのは色づいた葉です。
寒さに強く丈夫なことから、街頭の花、冬の寄せ植えなどでよく使用されています。通常3月~4月頃になるととう立ちが始まり、伸びきった中心に、菜の花のような黄色い花を咲かせます。
キャベツみたいな葉牡丹は食べられるの?
キャベツに似た見た目の葉牡丹は、色がきれいなだけで、一見食べれそうな見た目をしていますが、葉牡丹は食べることができません。一般的に葉牡丹は、観賞用として品種改良された種類なので、食べても硬くておいしくないようです。
葉牡丹がお正月に飾られる理由とは?
葉牡丹は、11~2月に色づいて見頃を迎える植物です。お正月に葉牡丹は、旬ピークを迎え、千両や万両、シンビジウムなどとともに、祝福や縁起のよい花材として元旦の玄関や室内に飾られます。葉牡丹がお正月に飾られる理由は、縁起がよく祝福を意味する植物「牡丹」に花姿と旬の時期がよく似ているためです。
昔は「牡丹」を飾ることでお正月を迎えていましたが、葉牡丹は、牡丹よりも丈夫で育てやすく、安価なことから、葉牡丹の人気が高まり、普及したといわれています。
誕生花としての葉牡丹はいつ?
葉牡丹は、11月27日、12月4日、12月30日の誕生花です。葉牡丹は、様々な色の葉に観賞価値がある植物です。葉牡丹と言えば、公園でも良く見かける植物で、特にガーデニングが趣味の人には馴染み深い植物です。誕生日など、祝福の花束にしても良し、鉢植えにしても良しという植物なので、比較的プレゼントしやすい植物です。
ただ、正月の縁起のよい飾り付けなどに使われる傾向があるので、1月5日生まれの人の誕生日に葉牡丹をプレゼントすると、正月が過ぎてるのにと、残念がられるかもしれないので注意が必要です。茎の長い葉牡丹は、花束にしたり、リースにしたりするのもおしゃれです。
12月4日や12月30日は、クリスマスリースやお正月の飾りとして葉牡丹を飾る事ができるメリットがあり、花言葉も祝福など縁起の良い意味の花言葉が多いので、誕生日に葉牡丹を贈るのは、おすすめです。
大切な人に葉牡丹を贈るには?
葉牡丹の種類は、大きなものから小ぶりな種類、また草丈が低いミニ葉牡丹も多くで回り、葉牡丹の楽しみ方が広がってきました。葉牡丹はメインも、サブ的役割もでき、和風や洋風にも使える便利な植物です。また、葉牡丹は、日本が品種改良の中心であることから、様々種類を手に入れやすいです。
お正月のアレンジメントとしてだけでなく、庭や鉢に植えて葉牡丹を楽しみましょう。長い期間、観賞用として楽しめる植物なので、旬の季節になったら、大切な方に寄せ植えの花鉢を作って、縁起のよい葉牡丹の花言葉を添えて、プレゼントしてみましょう。
葉牡丹は縁起のいい花として贈り物に最適!
葉牡丹の花言葉には、愛が溢れ、幸せを呼んできそうな素敵な花言葉があります。あなたがいつも一緒にいたいと思う人や、あなたが幸せを願う人に、葉牡丹と共に縁起のよい花言葉を添えて贈ってみましょう。その幸せはやがて、あなたのもとにも訪れるでしょう。