シクラメンは縁起が悪いの？花言葉や種類など解説！

シクラメン（Cyclamen）の特徴をご紹介していきます。
シクラメンは地中海沿岸のギリシャからチュニジアにかけてが原産のお花になります。シクラメンの花は茎先に花冠が5つに裂けた花が1つずつ咲き、花びらがハートのように見えるのが特徴です。日本には明治初期頃に輸入され浸透したといわれています。

色はさまざまですが、よく見るのは白やピンク、赤、紫などのシクラメンをよく見かけるのではないでしょうか。近年では花びらにグラデーションがかかっているシクラメンもあり、とても可愛らしいお花です。

シクラメンの種類としては大きく分けて2種類あり、一般的なシクラメンと庭でも育てられるガーデンシクラメンがあります。一般的なシクラメンは庭植えなどをして霜などに当たるとすぐ枯れてしまいます。そのため庭先でも育てられるようにと品種改良され、耐寒性の強いガーデンシクラメンが作られました。

シクラメンは季節としては秋～春に花を咲かせる球根植物となっています。基本的には花屋さんなどで販売されるのは10月～翌1月頃、開花時期は11月～翌4月といわれています。冬にかけて開花するので一般的には冬のイメージのあるお花ですね。時期が長いのでガーデニングなどをされる方にも好まれる花といえます。

シクラメンの名前の英語のスペルはCyclamenといいます。シクラメンの名前の由来はギリシャ語で回転や円をあらわす「Cycle」が語源になっているといわれています。受粉するとシクラメンの茎が円のように丸まるということからそういったシクラメンの見た目がシクラメンの名前の由来になったようです。
 

シクラメンには和名があり、２種類あります。「豚の饅頭（ぶたのまんじゅう）」「篝火花（かがりひばな）」といわれていますが、別名もあり、別名は「冬の鉢花の女王」といわれています。

また、シクラメンは英語で「Sowbread（豚のパン）」と呼ばれています。この英語の名前の由来はシチリア島でシクラメンの球根を豚が食い散らしたということからこのように呼ばれるようになったそうですよ。

シクラメンは雨が花の中に入り、花粉が破裂するのを守るために下向きに咲くといわれています。そういった下向きでうつむいているような花姿から控えめな花言葉がつけられています。

シクラメンの代表的な花言葉は「内気」といわれており、その他に「遠慮」「気後れ」「恥ずかしがり屋」「切ない私の愛を受けてください」「遠慮深い人」「はにかみ」といった花言葉があります。全体的にとても控えめな花言葉になります。

上記にあげた花言葉は代表的なものであり、色によって花言葉は少し異なりますのでこれから紹介していきますね。

また下向きに咲くシクラメンにはこういった話もあります。

とても昔のイスラエルのお話です。偉大なるソロモン王が自分の王冠を作る際、花をあしらった王冠にしたいと考えました。その時にお城にあるお花たちにそのことをお話しました。しかしどのお花もソロモン王の王冠のモチーフにはなれないと返事をするのでした。その残念な返事に対し、ソロモン王は嘆き悲しみ俯くのでした。

そんな悲しんでいるソロモン王に「王様、元気を出してください」と話しかけたのはシクラメンでした。ソロモン王はそんなシクラメンの優しさに感激し、「シクラメンよ、私の王冠になってくれないか」と伝えました。するとシクラメンは下を俯きながら恥ずかしそうに顔を赤らめながらうなづいたそうです。

それ以降シクラメンは下向きに咲くようになったといわれています。

赤いシクラメンの花言葉は「嫉妬」といわれています。少し控えめなシクラメン全体の花言葉とは違った花言葉になります。赤いシクラメンの花言葉の「嫉妬」ですが、その花言葉の由来は赤いシクラメンの花びらが炎のように燃えるように見えることから嫉妬心を連想させこのような花言葉がつけられたといわれています。

白いシクラメンは真っ白でとても純粋なイメージを持つ方も多いのではないでしょうか？
そんな白いシクラメンの花言葉は「清純」「気遣い」などといわれています。白いシクラメンの花言葉の由来としては改良に改良を重ねて作られた花といわれており、とても精密なものということからこのような花言葉になったといわれています。

また、白のシクラメンが作られる前はシクラメンの代表格はやはり赤いシクラメンでした。ですので、赤のシクラメンの中にこれまでなかった白のシクラメンが生まれたことからとても清純に見えたということからこのような花言葉になったともいわれています。

ピンクのシクラメンも良く見るシクラメンの一つですよね。ピンクのシクラメンはとても可愛らしいので人気の色のシクラメンとなっています。

そんなピンクのシクラメンの花言葉は「憧れ」「希望」「私の切ない愛を受け止めてほしい」といわれています。とても切なくて恋愛を連想させる花言葉が多い印象があります。下向きに咲くピンクのシクラメンは恋愛している人の淡く染まる頬を感じさせることからつけられたといわれています。

青いシクラメンは少し珍しいですよね。そんな珍しい青いシクラメンにはどのような花言葉があるのでしょうか。

青いシクラメンの花言葉は「内気」「遠慮」といわれています。なんとなく青い色味からこのような控えめな花言葉なのかなということが青いシクラメンから連想できますよね。青いシクラメンの花言葉の由来ですが、下向きに咲く青いシクラメンが遠慮がちに見えるということからこのような花言葉になったようです。

そういった少し遠慮がちな青いシクラメンですが、青は日本人の美徳といわれており、絆といった意味もあるので遠慮がちな青いシクラメンの花言葉ではありますが、プレゼントなどに送ると喜ばれるかもしれません。

紫のシクラメンもまた珍しいですよね。やはり赤やピンクが多いので紫のシクラメンは珍しいと感じるのかもしれません。

そんな紫のシクラメンの花言葉は「絆」「思いが響きあう」という花言葉になっています。なんとも素敵な花言葉ですよね。この紫のシクラメンの花言葉の由来ですが、紫のシクラメンはどんな色のシクラメンでも調和するということからこのような花言葉がつけられたといわれています。

どの色のシクラメンとも相性が良いということをこの紫のシクラメンはあらわしているのでしょう。また紫のシクラメンは自分だけが目立つのではなく、その他の色のシクラメンも引き立てるということがいえるのかもしれませんね。

シクラメンの西洋での花言葉は英語で「shyness（内気、はにかみ）」「timid hope（遠慮がちな期待）」「resignation and good-bye（退職と別れの言葉）」といわれています。日本語と英語の花言葉は意味がとても似ていますね。日本語だろうと英語だろうと花言葉は万国共通なのかもしれませんね。英語の花言葉から職場の人の退職時にプレゼントとして贈っても良さそうです。

病院のお見舞いにシクラメンを贈り物として持っていくのは注意が必要です。シクラメンは見た目は華やかでとてもきれいですが、名前に「死」「苦」という言葉が入っているためお見舞いでの贈り物には注意しないといけません。

また鉢植えのものが多いため、そういった鉢植えの花は「根付く」という意味があります。ですので鉢植えのものを贈り物として贈ると「退院することができない」ということを連想させるため良くないとされています。

新築のお祝いのときにも注意が必要です。シクラメンには和名があり「篝火花（かがりひばな）」という名前があることをご紹介させていただきました。この和名の篝火花が燃えることを連想させるため、新築のお祝いでシクラメンを贈り物として贈ることはNGとされています。ですので新築のお祝いや新しいお店のオープン時のお祝いなどにシクラメンを贈り物として贈ることはやめましょう。

シクラメンには妊婦さんに贈り物として贈るときも注意が必要です。シクラメンには「出産を早める」といった意味があるようなので妊婦さんへの贈り物として選ぼうとしている際にはやめたほうがよいといえるでしょう。不安定妊婦さんもいらっしゃいますので注意してください。妊婦さんに贈り物をする際にはシクラメンは避けるようにしてください。

シクラメンの入手方法や育て方をご紹介します。
まず入手方法ですが秋～春にかけてがシクラメンの季節ですので基本的には店頭に並ぶのは10月～翌1月頃と考えてよいでしょう。ですのでこのくらいの時期に花屋さんなどを訪れてみるとシクラメンを入手できるかと思います。

続いて育て方ですが、ガーデンシクラメンではなく一般的なシクラメンは耐寒性に優れていないので室内で育てる方が向いているといえるでしょう。

水やりは花や葉の上から行うと球根部分の腐食の原因となりますので注意が必要です。葉を優しくよけて根元のみに水やりを行ってください。頻回に水をやるのではなく、表面の土が乾いてきたころにたっぷりの水をあげましょう。休眠期には水やりは行いませんので注意してください。

続いて肥料についてですが、シクラメンは秋～春にかけてと時期が長いことから肥料がたくさん必要といわれています。特に蕾がある、花が咲いている時期にはゆっくりと効く肥料を与えるのが良いといわれています。

いかがでしたでしょうか？シクラメンには見た目の華やかさとは打って変わって少し控えめな花言葉があることがわかりましたよね。華やかなことで贈り物としてもぴったりと思いがちですが、注意が必要な場面もあるようなので贈るシチュエーションでシクラメンは適切なのかを考えて贈ってくださいね。

シクラメンは恋愛を連想させる花ですので、恋人などのパートナーに贈るのはどうでしょうか？素敵な花なのでとても喜んでくれると思いますし、絆も深まると思います。是非特別な日に贈ってみてください。