2021年09月09日公開
2021年09月09日更新
チェルシーブーツ(サイドゴア)とは? おすすめメンズコーデ10選
チェルシーブーツ。数あるブーツの種類の中でも歴史あるブーツですが、近年では実に様々なフォルム、カラー、素材が出ておりスタイリングやコーディネートも多種多様です。今回はそんなチェルシーブーツを使ったおすすめメンズコーデ10選をメインにお伝えしていきます。
目次
チェルシーブーツとは
皆さんはこちらのブーツをご覧になったことはありますか?
靴好きの方も、そうでない方も一度は靴売り場やセレクトショップなどで見たことはあるかと思われます。
巷ではスニーカーブームも落ち着き、ブーツへの再熱が高まりつつある中で
今注目のこちらが、その名も『チェルシーブーツ』。
このチェルシーブーツとは、サッカーで有名な英国チェルシー地方発祥のブーツで、元々は1830年代にビクトリア女王の為に作られた事が起源となっているようです。1960年代になると、ビートルズやローリングストーンズが着用したことで一躍知名度が上がり、また日本ではあの坂本龍馬が履いていたブーツとしても有名です。
そんな歴史あるチェルシーブーツが今再注目されています。
チェルシーブーツの特徴は?
そもそも『チェルシーブーツ』とは=『サイドゴアブーツ』の事を指します。
ちなみに、今回の記事ではややこしくならないように『チェルシーブーツ』で統一してお伝えしていきますのであしからず。
このチェルシーブーツの名前の由来ですが、元々このサイドゴアブーツを履きライブをしていたビートルズやストーンズがロンドンのチェルシー地区出身のため別名チェルシーブーツといつからか呼ばれるようになりました。
そしてチェルシーブーツの最大の特徴は何と言っても両脇にある『ゴム布のマチ』こちらを施す事によりレースアップブーツとはまた違い、履き口が自在に伸びる為、非常に脱ぎ着が楽な使用となっています。また靴紐のないスリッポンタイプの為、足を滑らせて履けるのも特徴かと思います。近年ではオールレザーのタイプだけでなく、オールラバータイプの物も多く発売されており、雨の日も安心して履くことができます。
チェルシーブーツの種類
オーソドックスな1足に見えるこちらはレザーソールを使用したもの。
シャープな印象に見えるつま先と本体とソールのカラーが分かれている為、
単調に見えない印象です。カジュアルなデニムやスキニーなどを使った着こなしにハマりそうです。
こちらはスクエアトゥが特徴なタイプ。
主にスラックスとの相性が良さそうな1足かと思われます。
縦長なフォルムが印象的です。
エナメル仕様はレディースでよく見かけていましたが、
最近ではメンズでもエナメル仕様が出てきています。
サイドのゴム布と色を変えておりトーンが違うのが特徴ですね。
履くだけでモードな雰囲気を演出してくれます。
こちらはアッパーのラインが切り替えしとなっております。
主にスーツなどのビジネススタイルにハマりそうな1足。
こんなローカットタイプもあります。
春夏にショーツ合わせたらカッコいい。。
画像ではレザーに見えますが、こちらはラバー仕様。
雨の日にも気兼ねがなく履け、安価で手に入る点も魅力です。
チェルシーブーツの魅力
チェルシーブーツの魅力はなんといっても、脱ぎ履きのしやすさと、幅広いコーデに合わせられるシンプルなデザインではないでしょうか。前述でも書きましたが、ゴム布のマチは脱ぎ履きの際によく伸び、他のブーツとは違いスッポリと履ける点が魅力の一つとなっております。また様々な種類をもつブーツの為、タウンユースに使えるブルゾンやデニムを使った着こなしにもとても相性が良く、ここ数年ブームとなっているモードストリートなコーデにも合わせやすい万能なブーツとなっています。後ほどご説明しますが、スーツとの相性も抜群なんです。そして何よりもスニーカーほどラフすぎず革靴ほどかっちりしすぎない点は、唯一無二なデザインかと思われます。
チェルシーブーツおすすめメンズコーデ10選!
主にタウンユース向けなコーデをメインに厳選致しました!
オーバーサイズシルエットのチェスターを合わせた着こなし。トレンド感の強いこちらを最初に持ってきました。チラリと覗くオレンジの裏地が良い演出となっており、またタートルからパンツ、コートのカラーリングを綺麗に統一させ、チェルシーブーツとパンツの丈感を絶妙なバランスで見せています。仕上げのサングラスも個人的にはおすすめです。
チェスターコートを使ったラフで上品なスタイルですね。黒ではなくブラウン系をチョイスし、バッグのカラーと合わせてコーデにメリハリを出しています。グレー系チェスターは全体の色を纏めるのが難しいのですが、こちらの方は見事に纏めています。
Pコート+スキニーにチェルシーブーツがベストマッチです。ブーツを入れより洗練された着こなしに見えます。チラリと覗くホワイトシャツがアクセントになっており、レザーの風合いも非常に良く出ています。
ブラックで統一しているコーデですが、パンツの破れ方がとても絶妙ですね。この方はチェルシーブーツの存在感を最大限に活かし、足元のボリュームを魅せるスタイリングです。
ダブルのレザーライダースを使ったコーデ。ライダースとパンツのシルエットがほどよいバランスとなっています。ハットを使って60sモッズスタイルを彷彿とさせており、チェルシーブーツ、レザー、ハットと王道なロックスタイルです。
先ほどのハットを使ったレザーライダースの着こなしとは、また印象が異なるこちら。キャップやシルバーチェーンをアクセントにストリート感ある雰囲気を醸し出しています。
オーソドックスなアメカジスタイルにもしっかりとブーツがマッチしてます。ベージュのGジャンに絶妙な色落ちを出しているデニム。足元のチェルシーブーツをナローなモデルにしている為、カジュアルな中に小綺麗さも出してます。
先程とは違い、ノンウォッシュのデニムに合わせたこちらの着こなし。チェルシーブーツの履き潰した雰囲気が味を出しています。こちらもロールアップをしブーツを目立たせた好例です。
ボリュームあるムートンコートにパーカーとロゴTでカジュアルな中にストリート感をプラスした着こなしですね。野暮ったくなる着こなしを、チェルシーブーツによりスタイリッシュに見せてます。
ブルーのジャケットにスエードのチェルシーブーツが映えるコーデ。
ブーツインすることにより足元をより強調したコーデにみせてくれます。王道スタイルですね。
チェルシーブーツをビジネスシーンで活用
コーデ10選では、比較的タウンユースなスタイリングを見て頂きましたが、冒頭のチェルシーブーツの魅力にも書いたように、様々なコーデに落とし込めるのが何よりの特徴ではないかと感じます。それはビジネスシーンにも言える事でして、特にオフィスや外回りのお仕事などをされる場合は短靴よりも軽快に履ける点から、バリバリ働くビジネスマンのフットワークを軽くし、またブーツと聞くと仕事での重要なシーンでは使えないイメージがあり懸念されがちですが、チェルシーブーツの本場イギリスではその昔、ビクトリア女王の夫であるアルバート公が議会で使用していたという歴史もあるほどで、古くから公の場でも履く習慣があったそうです。また日本国内でも明治から第二次世界大戦までの礼装用に使用されていたといわれている程です。歴史から紐解いても現代のビジネスシーンへの活用は自然な流れとなっているんです。
チェルシーブーツはスーツにも合うの?
では実際にスーツを着たらどう合わせるのか?そもそも普通の革靴を履いた時との違いはなんなのか?という疑問を解消すべく写真と共にお伝えしていきます。
スーツスタイル時の着こなし
スーツとの相性抜群です。
ご覧頂いて分かるように、短靴とは違い、チェルシーブーツを合わせる事により足長効果を出しています。
スラックスの裾回りも弛む事なく、スッキリした印象を出していますね。またアンクル丈のチェルシーブーツを履くことにより、視覚効果で身長を高く見せ、デキるビジネスマンを演出してます。
欧米人のスタイリング多かったので、日本人のスーツ着こなしを、、
こちらの方はグレー系スーツで見事にビシッと合わせてますね。
スーツコーデでのチェルシーブーツは基本的には細いラストを選んで頂けると良いです。ボテッとしない形がスーツにはしっくりくるかと。
座った時にソックスが見えないのも、個人的にはポイントに思われます。
短靴ですと座った姿勢でスラックスの裾が捲り上がりソックスまで気を使わないと、だらしない印象に。。
チェルシーブーツならば、スーツ着こなし時のそんな小さな悩みも解決してくれます。
スエード素材の魅力
上級者向けアイテム
やはり外せない素材、おすすめしたい素材としてスエードは外せません。レザーに比べ柔らかく、履きこむ風合いを楽しめる点はまさにスエード素材の醍醐味。また上級者の好む素材としてもスエードは選ばれ、普段の着こなしをワンランクアップさせてくれます。スエード素材自体はカジュアルな印象が強いですが、スーツ着用時もナローラストを選んで頂けたら全く問題ありません。
お手入れは?
スエード素材のお手入れは意外に簡単です。スエード用の栄養スプレーとブラシさえあれば基本的には問題ありません。埃などはブラシをすれば取れますし、レザー素材とケア方法は変わないかと思われます。ただ雨の日に履いてしまうと、シミになりやすいのでそちらは注意が必要です。
Dr.マーチンのチェルシーブーツ
チェルシーブーツを語る上でとても重要です!
どのブランドのチェルシーブーツにするか悩んでいる方にはまずはこの
『Dr.マーチン』がおすすめです。
マーチンブーツといえば、8ホールブーツやペニーローファーが有名ですが、実はマーチン愛好者にはチェルシーブーツを選ぶ方が多いとか。。
簡単な歴史と選ばれる理由ですが、まずDr.マーチンは1945年に自社でソールの開発を始めた事からスタートしました。開発したこの特殊なラバーソールは、ソール内に空気を閉じ込めることで歩行中の衝撃を吸収し「バウンシング」と呼ばれる、弾むように軽い歩行性を実現した画期的なソールです。チェルシーブーツの脱ぎ履きしやすい利点と、この軽く弾むラバーソールを気に入りリピートされる方が多いそうです。また、マーチンはとにかく頑丈で、ソールの減りも他のブランドに比べると圧倒的に減りにくく、長く愛用するにはピッタリな1足です。1960年代に本格的にブランドデビューを果たしたDr.マーチン。当時の60sモッズスタイルは奇しくもチェルシーブーツを着こなしに取り入れたスタイルが主流でした。歴史的背景からも選ぶ価値のあるブランドです。
最後に
いかがでしたでしょうか?
様々な切り口からコーデをメインにお伝えしてきましたが、
チェルシーブーツには他のデザインにはない魅力と機能がたくさん詰まっています。明日からでも是非、チェルシーブーツにチャレンジしてみてください。