2021年07月21日公開
2021年07月21日更新
湾岸ミッドナイト「悪魔のZ」の実車まとめ:フェアレディZ(S30)
湾岸ミッドナイトはカーバトル漫画で、アニメにもなりました。今回の主役は湾岸ミッドナイトに登場する「悪魔のZ」こと日産のフェアレディZのS30z。そしてこの悪魔のZが実車として存在するというものです。その悪魔のZといわれるS30zに迫ります!
目次
- 1湾岸ミッドナイトのS30z「悪魔のZ」とは?
- 2湾岸ミッドナイトのS30z「悪魔のZ」と呼ばれた理由とは?
- 3湾岸ミッドナイトS30z「悪魔のZ」となるフェアレディZ S30zの歴史について
- 4湾岸ミッドナイトのS30z「悪魔のZ」がこれだ!
- 5湾岸ミッドナイトのS30z「悪魔のZ」と走った車とは?オートアートのミニカーでご紹介!
- 6湾岸ミッドナイトのS30z「悪魔のZ」ノーマルとエクステリアを比較!
- 7湾岸ミッドナイトのS30z「悪魔のZ」実車ノーマルとスペック比較!
- 8湾岸ミッドナイトのS30z「悪魔のZ」チューニングポイント
- 9湾岸ミッドナイトのS30z「悪魔のZ」実車は?
- 10湾岸ミッドナイトのS30z「悪魔のZ」実車の中古車!?
- 11湾岸ミッドナイトのS30z「悪魔のZ」実車がサーキット走行!?
- 12湾岸ミッドナイトのS30z「悪魔のZ」実車が対決!?
- 13湾岸ミッドナイトのS30z「悪魔のZ」のプラモデル
- 14湾岸ミッドナイトのS30z「悪魔のZ」のミニカー
- 15湾岸ミッドナイトのS30z「悪魔のZ」S30z実車発見できず!
湾岸ミッドナイトのS30z「悪魔のZ」とは?
湾岸ミッドナイトとは、ビッグコミックスピリッツ(小学館)やヤングマガジン(講談社)で連載され、首都高を舞台に公道でのカーバトル、いわゆる公道バトルをを繰り返していく漫画で、アニメ化もされたシリーズ物の人気作です。
その主人公が操るのが青いスポーツカー、日産フェアレディZのS30zです。このS30zは前オーナーが事故により亡くなり、売りに出されていたものものを前オーナーと同じ名前の主人公、朝倉アキオが復活させたことが始まり。次々に挑戦者が現れて来るという物語です。
湾岸ミッドナイトのS30z「悪魔のZ」と呼ばれた理由とは?
かつては凄腕チューナーといわれ、チューニングした車が速すぎたために、次々にオーナーが事故により亡くなってしまったことから地獄のチューナーといわれた「北見 淳」。その北見 淳が手がけた最高傑作が、フェアレディZのS30zでした。
こちらがかつて凄腕チューナーといわれた「北見 淳」。悪魔のZをチューニングした名チューナー。
MAX300km/hオーバーをたたき出したこのS30zは、車が意思を持ったかのように不可解な動きをし、これまでに多くのオーナーをクラッシュさせてしまいます。ミッドナイトブルーに身を包み、気味の悪い走りをすることから、走り屋の間で「悪魔のZ」と恐れられます。
中央が悪魔のZこと日産のフェアレディZ S30z。左中央の人物が主人公の「朝倉 アキオ」。
これが「悪魔のZ」と呼ばれるようになった理由です。もちろん、物語では主人公の朝倉アキオにも容赦なく襲いかかってくることに。そして、トラックの悪戯である幅寄せが原因で大破炎上。これを機に主人公が大幅なチューニングを決意。これが悪魔のZの誕生です。
湾岸ミッドナイトS30z「悪魔のZ」となるフェアレディZ S30zの歴史について
ついでなので、悪魔のZのベースとなった日産フェアレディZ S30zについても知っておいてください。フェアレディZ初代となるS30zが誕生したのは、今から48年前の1969年のことです。日産が外国産スポーツカーにも負けない国産スポーツカーとして作り出しました。
日産フェアレディZ S30z
外国産スポーツカーに負けないスペック、外国産スポーツカーより安価な価格は、世界に日本のスポーツカーというよりも、日本の自動車を知らしめることになります。
世界販売台数55万台。内国内販売台数は8万台でした。これは当時としては、大記録です。
外国産スポーツカーに負けないデザインとスペックに、外国産スポーツカーと比較して安価な価格は、日本のスポーツカーを世界に知らしめることになります。世界総生産台数55万台。当時のスポーツカーとしては、空前の記録を樹立することになります。
湾岸ミッドナイトのS30z「悪魔のZ」がこれだ!
湾岸ミッドナイト「悪魔のZ」は、アニメの中では凄まじい走りを披露しています。このS30zはL28改3.1L、相手はロータリーエンジンを搭載するFC-3S型RX7とポルシェ911ターボ。一番古いS30zの迫力ある走りにご注目ください!
湾岸ミッドナイトのS30z「悪魔のZ」と走った車とは?オートアートのミニカーでご紹介!
湾岸ミッドナイトでは、多数のライバルたちと公道バトルが繰り広げられます。「悪魔のZ」ことフェアレディZ S30zとポルシェ911ターボ、日産スカイラインGT-R BNR32をオートアートのミニカー1/18モデルでご紹介します。
日産 フェアレディZ S30z「悪魔のZ」
朝倉 アキオ(主人公)
L28改3.1L TD06タービン 800馬力仕様
(画像はオートアート1/18モデル 価格:2万0012円)
ポルシェ911ターボ
ドライバー:島 達也
ツインターボの700馬力仕様。
(画像はオートアート1/18モデル 価格:2万2367円)
日産 スカイラインGT-R BNR32
秋川 零奈
NISMO製タービン 600馬力仕様。
(画像はオートアート1/18モデル 価格:2万0012円)
オートアートの1/18ミニカーの作りは精巧で、実車さながら。ボディの艶も本物っぽい、さすがオートアートといったところ。漫画やアニメ、実写映画では、悪魔のZがこんなスポーツカーたちとバトルを繰り広げていきます。
ちなみにオートアートではこの他にも色々なミニカーを制作しています。オートアートの湾岸ミッドナイトシリーズは人気も高いので、気になったら早めにオートアートへお問い合わせしてください。完成度の高いオートアートのミニカー、ぜひ見てください。
湾岸ミッドナイトのS30z「悪魔のZ」ノーマルとエクステリアを比較!
湾岸ミッドナイトの「悪魔のZ」は、漫画やアニメの中では、かなりのチューニングが施されています。では、実際のフェアレディZ S30zと湾岸ミッドナイトの「悪魔のZ」のエクステリアを比較してみましょう。
フロント側から見たエクステリア
日産 フェアレディZ S30z
画像のエクステリアは、ほぼノーマルの状態。フロント・リヤのオーバーフェンダーは控えめで、それほど張り出してはいません。また、フロントスポイラーも付いていないので、ノーマルはすっきりとしたデザインになっています。
湾岸ミッドナイト 悪魔のZ
対して「悪魔のZ」。フロント・リヤのオーバーフェンダーは、ノーマルと比較すると大きく張り出しています。フロントスポイラーもインタークーラーを納めるためということもありますが、バンパータイプのスポイラーが付けられています。
リヤ側から見たエクステリア
日産 フェアレディZ S30z
フェアレディZ S30zのノーマルボディのリヤビュー。オーバーフェンダーもないので、全体的にすっきりとしたデザイン。ロングノーズ・ショートデッキは、リヤから見ても美しい感じです。
湾岸ミッドナイト 悪魔のZ
リヤはベタ付けのリヤスポイラー以外は、ほぼノーマルと同じ。ただ、りやから見ても張り出したオーバーフェンダーは目立っています。
「悪魔のZ」のエクステリアの違いは、スポイラーとオーバーフェンダーですが、シャコタンになっている分、「悪魔のZ」の方がまとまって見えます。それにしてもオートアートのミニカーの出来には、感激すら覚えてしまいます。
湾岸ミッドナイトのS30z「悪魔のZ」実車ノーマルとスペック比較!
湾岸ミッドナイトの日産 フェアレディZ S30z「悪魔のZ」のスペックはどうなっているのでしょう?実際のS30zでチューニングすることは可能なのでしょうか?では、実車のS30zと「悪魔のZ」のエンジンスペックについて比較してみましょう。
日産 フェアレディZ S30z(国内仕様)のスペック
エンジン:L型直列6気筒SOHC 2.0L
排気量:1998cc
最高出力:130ps/6000rpm
最大トルク:17.5kg・m/4400rpm
過給器:なし
※改良型SUツインキャブハイオクガソリン仕様車
※輸出仕様はL型直6 2.8Lで155ps)
湾岸ミッドナイト「悪魔のZ」のスペック
エンジン:L型直列6気筒 2.8L改(L28改)3.1L
排気量:3134cc
最高出力:600ps以上(原作800ps、小説版770ps)
過給器:TD06ツインターボ仕様
L20だと130ps、輸出仕様のL28でも155psですから、この「悪魔のZ」がどれだけの改造がしてあるかが、実車では想像しにくい部分でもありますが、チューニング内容を見ると実際に可能ともいえます。ただ、これを公道で扱えるかどうかは、ドライバーの腕によります。
湾岸ミッドナイトのS30z「悪魔のZ」チューニングポイント
「悪魔のZ」の一番のポイントは、まずL型直列6気筒2.8Lエンジンにあります。L28といわれるこのエンジンが実際にS30zに搭載されたのは、1975年の輸出仕様のダットサン280Zでした。国産仕様だとセドリック・グロリア、レパードなどに搭載されました。
実際のL28エンジン
実際の画像のL28も「L28改」です。L型2.8Lエンジンの改造エンジンの略。L28改が現在の「RB26改」などの生みの親的略称かもしれません。L28改は、偉大なチューニング用語かもしれません。
そしてこのエンジンに取り付けられるタービンが最大のポイント。実際のTD06タービンは、実際のチューニングでは定番のタービンでした。これのツイン仕様ですから、「悪魔のZ」は化け物並みの心臓を持っているということになります。
TD06タービン
出典: http://buyee.jp
ここでご紹介しただけでも、「悪魔のZ」と実車とのスペック差がお分かりいただけたかと思います。漫画やアニメ、オートアートミニカーなどを見ると、ここにインタークーラーも搭載されているようです。ここまでやると、足回りのセッティングも重要です。
湾岸ミッドナイトのS30z「悪魔のZ」実車は?
では、いよいよ日産 フェアレディZ S30z「悪魔のZ」の実車について触れていきましょう!調べてみると、実写版の湾岸ミッドナイトで使用するために作られたS30zは、実車で存在したようです。しかも、漫画やアニメ同様のチューニングされていたとも…。
湾岸ミッドナイト 実写版DVD BOX
こちらが実車「悪魔のZ」が使用されていたとされる実写版。ちなみに「悪魔のZ」を作ったのがスピードショップ・シノハラ(以後SSシノハラ)とされており、実際にあったショップです。SSシノハラでは、S30zのドラッグマシーンも制作し、雑誌でも取り上げられていました。そのプロジェクトは、「シングルターボの限界」と題されていたようです。
湾岸ミッドナイト実写版で使用されたS30zは、実際にL28改3.1Lのキャブレータターボ仕様になっていたとの話もあるようです。キャストの中にはSSシノハラの篠原氏の名前もあったとのことですから、現実的ではあります。
湾岸ミッドナイト THE MOVIEで使用されたS30z「悪魔のZ」
こちらのS30zは、実際に「湾岸ミッドナイト THE MOVIE」で使用されたもの。これも実車ということになりますが、チューニングについての詳細は不明です。こちらのバトルシーンの撮影は、海外で撮影された部分もあるとのことです。
THE MOVIEの方の「悪魔のZ」は、実際にL28改が積まれていたかどうかについては、ちょっと詳細が明らかになっていないようで…。映画自体は面白いようですが、「悪魔のZ」は原作とエクステリアにも違いが…。
次の動画は湾岸ミッドナイト実写版の「悪魔のZ」の走行シーン。実際にS30zで「悪魔のZ」は制作されていたのです。今現在、このS30zがどこにいってしまったのかも気になってしまうところです。
湾岸ミッドナイトのS30z「悪魔のZ」実車の中古車!?
ということで、現在中古車で販売されている日産 フェアレディZ S30zの中から、「悪魔のZ」に近いものを見つけたのでご紹介しますが、きれいなブルーメタリックが美しい!中々かっこいいS30zなので、一見の価値あり!です。
このエクステリア、どうでしょう?「悪魔のZ」とは若干違いもありますが、それに負けないくらいのかっこよさを持っています。型式がS30ではなくS31ですが、これは1976年の排ガス規制により排気ガス環流装置の追加などから、型式が変更されたことによります。
エクステリアはS30とほぼ同じで、ロングノーズ・ショートデッキは非常にかっこいいです。これでオーバーフェンダーがボディ同色のブルーメタリックだったら、かなり「悪魔のZ」に近いような気がします。
リヤのベタ付けリヤスポイラーも「悪魔のZ」同様!本当にオーバーフェンダーが青ければと思ってしまいます。この型のフェアレディZは昔ながらのスポーツカーですが、リヤビューがなんともいえないほど美しいと感じてしまいます。
L28改!?基本項目には2.0Lと記載があるのですが、画像を見るとL28改ではないかと思われます。エンジン詳細に3.1Lとの記載もあるので、憶測ですがこのエンジン、おそらくはL28改の3.1Lフルチューン仕様にチューニングされていると考えられます。
ダッシュボードには「DATSUN」のエンブレムが!内装もこの時代の車にしては痛みも感じられず、キレイになっています。ただ、シートはノーマルシートっぽいので、セミバケかフルバケのバケットシートが欲しいところです。
残念ながらスペックまでの記載はありませんでしたので、どの程度のスペックを持っているかまでは詳細が不明ですが、ウェーバー48アルミラジエーターや6-1タコ足(エキゾーストマニホルド)など内容は充実。かなり価値の高いフェアレディZではないでしょうか!?
残念ながら湾岸ミッドナイトの「悪魔のZ」とは少し違うようですが、かなり近いものは持っているフェアレディZです。価格は支払総額で700万円!これを高いと思うか、安いと思うかは、ご自身の判断でお願いします。
湾岸ミッドナイトのS30z「悪魔のZ」実車がサーキット走行!?
これは企画ものですが、 湾岸ミッドナイトのライバル対決を実際にサーキットで行ったものです。S30z「悪魔のZ」やブラックバードのポルシェ、フェラーリテスタロッサなど、原作に出てくる車を使って行われました。
こちらの動画はサーキットのラップタイムを競うもの。それぞれのプロドライバーの車の操り方もお手本となる動画です。まずは、実際にサーキット走行するS30zたちの走りを見ていただきたい動画です。
湾岸ミッドナイトのS30z「悪魔のZ」実車が対決!?
こちらの動画は実際にサーキットで行われたガチバトル。日産スカイラインGT-R R32型や、トヨタ スープラ80型も加えられて、熱いバトルが!果たして、日産フェアレディZ S30z「悪魔のZ」の結果とは!?
「悪魔のZ」を操るのは、ドリキン(ドリフトキング)で超有名なドライバー土屋圭一氏。どれもスペック的には原作とは違いますが、これぞまさに湾岸ミッドナイト実写バトル!中々面白いので、ぜひ見てみていただきたいと思います。
そして最後に土屋圭一氏が語るL28改ツインターボは実現されるのでしょうか!?もしこれが実現したら、「悪魔のZ」が実車として現れることになります。「悪魔のZ」の実車ができれば、どんなスペックになるのでしょう?非常に気になるところです。
湾岸ミッドナイトのS30z「悪魔のZ」のプラモデル
「悪魔のZ」プラモデルもご紹介しておきます。プラモデルも実車さながらの作りになっており、完成度の高いものがたくさんあります。そんなS30z「悪魔のZ」のプラモデルをご紹介していきます。
フジミ模型 S30z「悪魔のZ」1/24スケールプラモデル
画像ではちょっと分かりにくいですが、フジミ模型の「悪魔のZ」のプラモデル。制作前のパーツの一部です。塗装前からボディ本体はミッドナイトブルーに。中々精巧に作られているので、時間を掛けてキレイに作っていただきたいプラモデルです。
日産フェアレディZ Z432(S30) 1/24スケールプラモデル
こちらもフジミ模型のフェアレディZのプラモデル。オーバーフェンダー、フロントスポイラー、リヤスポイラーが付いていることで、自作で「悪魔のZ」を作るには、最高のプラモデル。
S30zのプラモデルをご紹介しましたが、「悪魔のZ」を自分流に仕上げるのもプラモデルの醍醐味。時間をかけて丁寧に作れば、満足度も高くなります。根気のいる作業ですが、ぜひプラモデル作りにもチャレンジしてみてください。
湾岸ミッドナイトのS30z「悪魔のZ」のミニカー
日産フェアレディZ S30z「悪魔のZ」は、ミニカーでも大人気です。本物のS30zとなると中々購入できませんが、ミニカーなら価格的にも入手できそうです。お部屋のインテリアとしても、お一ついかがでしょう?
オートアート 日産フェアレディZ S30z「悪魔のZ」
前述でもご紹介しましたが、オートアートの1/18スケールのミニカー「悪魔のZ」。ディテールだけではなく、開閉部分も実に精巧に作り上げられています。
ミニカーMark43 ポストホビー限定1/43「悪魔のZ」前期型
こちらは1/43スケールのミニカー。小さいながらも「悪魔のZ」を忠実に再現しています。ポストホビー用の限定品なので、数に限りがあるようです。
湾岸ミッドナイトのS30z「悪魔のZ」S30z実車発見できず!
湾岸ミッドナイトの「悪魔のZ」の実写版や映画版で使用したS30zは実在するようですが、チューニング内容やスペック、完璧なエクステリアを持つS30z「悪魔のZ」に行き着くことはできませんでした。しかし、それに近いものがあるということは事実です。
「悪魔のZ」仕様はいくつかありましたが、原作に基づく本物と呼べる実車には行き着かず・・・
動画の最後に土屋圭一氏が「1000万円くらいかかる」とおっしゃっていましたが、どこかで実現していただきたいと思うのは、私だけではないと思います。いつの日か、原作に忠実な実車が生まれることを期待して、待ちたいと思います。