習い事にピアノをさせる効果とは?始め時・費用・心構えも紹介!
子供の習い事の定番ともいえるピアノですが、習う事で得られる効果を知ってから決めたいですよね。ピアノを習う事のメリットや何歳から始めるのが適切かなどをまとめました。習い事としてピアノを選んでいる子供の割合や月謝、ピアノを購入する時の費用なども紹介します。
目次
子供の習い事にピアノがおすすめ!
子供の習い事にぴったりのピアノですが具体的にどんな効果やメリットがあるのか気になりますよね。何歳から始めるのが良いのか、男の子と女の子の割合はどうなっているのかなどをまとめました。ピアノを習った場合の月謝や購入の際の費用、始め時や辞め時などもまとめたので、これから子供に習い事を考えている人は参考にしてください。
ピアノを習っている子供はどれくらいいるの?
ピアノは特に女の子の習い事として定番ですが、今の時代は様々な習い事があるので多いのか少ないのか気になりますよね。ここでは習い事をしている子供の割合やピアノを習っている子供の割合を紹介します。
習い事をしている子供の割合
習い事をしている子供の割合は年齢にもよりますが、今の時代はほとんどの子供が1つは習っているのが一般的です。何歳からでもやれる習い事が増えているので、幼稚園の頃からスイミングや英語などを習っている子供もいます。文部科学省の統計によれば子供の約7割が何らかの習い事をしているとの事で、かなりの割合の子供が習い事をしている事がわかります。
ピアノの習い事をしている子供の割合
習い事をしている子供が増える中、ピアノを習っている子供の割合はどれくらいなのか気になりますよね。アンケートによって多少の違いはありますが一番多いのが水泳で、次が英語や体操などでした。ピアノは全体の約3割ほどで英語と同等の割合という結果でした。やはり根強く習い事ベスト3に入っています。
ピアノの習い事をしている男の子の割合
そんな中ピアノを習っている男の子の割合はというと30人中10人ほどです。男の子でも楽器や音感を身に付けさせたいというご家庭もあるので、小さい頃から習い事としてピアノを選んでいる人も多いのでしょう。
ピアノの習い事をするメリットとは?6つの効果を徹底検証!
子供の習い事をピアノにした際に得られるメリットについて解説します。ピアノを習う事で成長に良い効果があるのなら、習い事を決めるきっかけにもなりますよね。6つの効果を紹介するので参考までにご覧ください。
①音感が身に付く
ピアノを習い事にするメリットや効果として、音楽を楽しみ音感がある子供に育てる事ができます。ピアノは音を奏でてリズム感を養う事ができるため、習う事で音感を身に付ける事ができるのです。音感も鍛えれば成長する感覚なので、何歳からでもピアノを始めれば効果が現れます。
②趣味や特技の幅が広がる
音感やリズム感だけでなく、ピアノを習う事で趣味や特技の幅が広がるというメリットや効果が期待できます。ピアノを習うと楽譜を読む勉強もするため、様々な楽器に活用できるのです。部活も音楽系のものができますし、一生の趣味になり子供の人生が豊かになるでしょう。
③ピアノの音色を身近に感じられる
一生懸命練習する子供のたどたどしいピアノの音色も良いですが、ある程度弾けるようになって奏でられる音楽もとても耳に優しいものです。そんなピアノの音色を身近に感じられる家庭になるのも良いメリットの1つです。電子機器から流れる音楽とはまた違う生演奏を常に聴ける環境に身を置く事ができます。
④合唱などで伴奏ができる
子供が小学校にあがった時、合唱コンクールや音楽会などがあります。そんな時、ピアノを習っていると伴奏を頼まれる事もあるでしょう。晴れ舞台を自分の演奏で彩るという貴重な経験ができます。学校の音楽の成績にも良い影響があるでしょう。
⑤履歴書の特技の欄に記入できる
ピアノを習い事として続ける事で履歴書の特技の欄にピアノと書く事ができます。音楽教諭や幼稚園の先生など音楽を使用する仕事も数多くあるので、そういった時に特技としてピアノと書けるのはとても有利です。
⑥脳の働きが良くなる
昔からピアノを弾けると頭が良くなる効果があるといわれていますが、それは学習面で優れている子供がピアノを習っていたという割合が多いためです。ピアノを習い事にしている子供はピアノを弾くために脳を活性化させ、集中力や記憶力を高める事ができるというメリットがあります。
ピアノを習う5つのデメリット
習い事としてピアノを選ぶ事によってデメリットが発生する場合もあります。5つのデメリットについてそれぞれ解説するのでご覧ください。
①初期投資でお金がかかる
子供にピアノの習い事をさせる場合に、自宅での練習が必要となります。ピアノの教室に通っていても、家に帰ってから練習しなければ身に付きません。そのため自宅に練習用のピアノを購入したりと高額な初期費用がかかってしまうのです。電子ピアノなどもあるので費用は検討できますが、それでも最初に大きな金額がかかってしまいます。
②自宅でピアノの置き場所が必要
自宅にピアノの置き場所を確保しなければいけないのもデメリットの1つです。電子ピアノなどであればコンパクトに設置する事も考えられますが、それでも整理整頓して練習環境を整えてあげなければいけません。さらに一軒家であればそこまで問題になりませんが、集合住宅の場合は楽器禁止の場所もあります。そのため習い事を始める前に環境を整えましょう。
③近隣への騒音にならないか神経を使う
家が密接していたり集合住宅の場合、近隣への騒音にならないように気を遣わなければいけません。そのため練習時間をしっかり決めて夜間や朝方はピアノを鳴らさないようにしなければいけないのです。子供の学校や幼稚園などの都合もありますが、近所から苦情が出ないように気を付けましょう。
④合唱で伴奏を強制される事も
合唱コンクールなどの晴れ舞台に立てるのは良いのですが、「やりたくない」と感じていても他に弾ける人がいなければ強制的にやらされる事もあります。習い事として定番とはいえ、そういった場に立てるほどの実力を持つ人はそう何人もいません。そのため断りたくても断れないなどの負担もあるでしょう。
⑤突き指のリスクがあるスポーツができない
ピアノを弾くには指を大切にしなければいけません。特に発表会やコンクールなどがある時などは非常に神経質に指を守るようになります。突き指のリスクがある運動などを学校でやる場合なども、指を常に気にしなければいけないという事がデメリットの1つです。
ピアノを習うなら何歳から?おすすめの始め時を解説!
習い事としてピアノを始めるのであれば何歳から始めるのが良いのか、おすすめの始め時を解説します。併せて辞め時も紹介しますので、参考までにご覧ください。
3~4歳
子供の能力を発達させる効果を期待するのなら、3~4歳の年齢はピアノを始めるにはとても良い年齢です。脳が発達しやすい年齢がちょうどこの年頃であり、脳に刺激を与えるピアノはとても良い効果があるのです。そのため4歳までにピアノや音楽に触れさせてあげるのはとてもおすすめです。
5歳~6歳前後
何歳から始めるべきか、と悩むご家庭もあるかと思いますが5~6歳もちょうど良い年齢です。というのも身体の骨格が安定するのがこの年齢だからです。3~4歳は脳の発達には良い効果があるのですが身体が小さいため指に負担がかかります。そのため身体と脳の両方を安定させるのであればちょうど良い年齢でしょう。
小学校低学年
小学校低学年から始めても遅くはありません。習い事を始めるのに何歳からでなければいけないという事はないので、低学年から始めるのもおすすめです。幼児と異なり集中力や記憶力が増しており、骨格や体格も安定しているのでピアノの習得も早くなるでしょう。
ピアノの辞め時
何歳からでも始められるピアノの習い事ですが、最初のうちは楽しくてもちょっとした事で子供は嫌になる事があります。習い事の辞め時ですが、言い出してもすぐには辞めない方が良いでしょう。休会したり、習い事の回数を減らしたりして辞め時を計る事をおすすめします。
またある程度ピアノを習得した場合の辞め時は、習い事が好きであれば続けても良いのですが他にやりたい事ができた時になります。部活が忙しくなったり、勉強に集中したくなったら辞め時でしょう。小さいうちは大人がしっかりと導き、大きくなったら一緒に辞め時を考えてあげるのがおすすめです。
習い事でピアノをする際の費用
ピアノを習い事として始める時の費用について解説します。月謝以外にも練習用のピアノなども購入しなければいけません。月謝の相場や初期費用の目安について説明しますので参考にしてください。
初期費用の目安
初期費用の目安は購入するピアノの価格にもよりますが、電子ピアノにしたとしても最低数十万円はかかります。安い価格のものを購入すれば10万円台に費用を抑える事もできるでしょう。高いピアノだと100万円台になるので計画的に購入する事をおすすめします。他にも入会費や教材費、発表会の参加費などもかかる場合があるので習い事の教室にしっかり確認しましょう。
一般的なピアノ教室の月謝の相場
一般的なピアノの習い事にかかる月謝はおよそ6,500円~7,000円ほどになります。この月謝には施設費や教材費は含まれません。さらに施設費なども別途かかる場合がほとんどで、その場合は月々8,000円~9,000円はかかるようになるでしょう。
グループレッスンの月謝の相場
グループレッスンでピアノの習い事をする場合の月謝はレベルにもよりますが、初級で5,000円、中級で6,000円、上級で7,000円ほどの相場でした。月々の習う回数にもより、回数を増やせば7,500円~8,500円ほどの月謝になります。
個人レッスンの月謝の相場
個人レッスンの月謝の相場は、週に1回1時間の場合でおよそ7,000円~12,000円になります。教室の規模や施設の状態にもよるので変動はありますが、大体こちらの金額の範囲内で習う事が可能です。
テキスト・教材の費用
テキストや教材費は月謝と別途で払う事が多くなります。また習う子のレベルによっても購入のタイミングが変わるので、払う時期はばらばらです。金額の平均はおよそ年間10,000円~11,000円ほどになります。
発表会などの参加費
発表会などの参加費も月謝とは別に支払うようになります。相場は教室や発表会の規模にもよりますが、平均10,000円ほどになります。発表会は年に1度か2度が平均なので毎月出る費用ではありません。
ピアノを購入する際のポイントを紹介!
初期費用とも密接に関わるピアノを購入する際のポイントを紹介します。選び方や価格の相場なども解説しますので購入の際の参考にしてみましょう。
ピアノの選び方
ピアノの選び方のポイントとしては価格も大切ですが鍵盤数やタッチの感覚などもチェックする事をおすすめします。できれば88鍵あるものを選び、さらにペダルがついていると良いでしょう。また触った感触が生のピアノに近いものを選ぶのをおすすめします。電子ピアノに慣れてしまうと発表会などで弾きづらくなってしまうからです。
アップライトピアノの価格相場
アップライトピアノはグランドピアノとは違い少々コンパクトな生ピアノです。とはいえ価格は50万円~100万円以上になります。しかしメンテナンスをしっかりすれば孫の代まで使う事ができるので、初期費用はかかりますが長く使う事ができます。
電子ピアノの価格相場
電子ピアノはアップライトピアノよりも価格が安く、相場は5万円~10万円ほどになります。ただしあまり安いとタッチの感覚がピアノからかけ離れてしまうので気をつけましょう。電子ピアノであれば持ち運びや収納もしやすいので便利です。
ピアノを習う3つの心構え
ピアノを習う時の3つの心構えについて解説します。ただ習うだけでは上達しません。心構えをしっかりと持って習うようにしましょう。
①日々の練習やおさらいを欠かさずする
教室でピアノの習い事を習うだけでは身に付きません。先生に指摘を受けた箇所は家に帰ってからしっかりと復習しましょう。何度も練習しおさらいを欠かさずしないと上達しません。親子でルールを決め、1日何分かは必ずピアノに向かうようにしましょう。
②親の負担も視野に入れておく
習い事を進めるに当たって親には金銭的負担と練習に付き合ったり発表会に付き添うなど時間的な負担がかかります。ただ連れて行けばいいわけではないので、しっかりと計画的に習い事を始めましょう。
③ある程度の肉体的・精神的成長が不可欠
ピアノは指を使って音を奏でる楽器ですが、幼すぎると負担がかかってしまいます。そのため習い事を始める時は子供の成長をきちんと見極めましょう。鍵盤に指が届かなかったり、練習時間に耐えられないようであれば無理にやらせる事でストレスになってしまいます。子供の成長を見て始めましょう。
メリットがたくさんのピアノを習ってみよう!
習い事としてたくさんのメリットがあるピアノなので、子供のやる気や年齢に合わせて進めてみましょう。ピアノの習い事は負担も多いですが、子供の成長にとても良い効果があります。また、始め時にこだわらず子供が楽しんでやる事が大切なのでしっかり見守ってあげてくださいね。