テレビ中毒が子供に与える悪影響とは?依存症を克服する方法も!
テレビ中毒が子供に与える影響はデメリットが多いため、早めの対処が重要になります。こちらの記事では、テレビ中毒の子供がどのようにして依存を克服するのかを段階的にわかりやすく紹介していきます。テレビ依存症かをチェック項目も設けてあるので活用してみてください。
目次
うちの子はテレビ中毒?子供のテレビ依存をなんとかしたい!
大切な我が子がテレビ中毒になることで悪影響を受け、将来問題が生じないかと心配になりませんか。最近ではテレビのみならずスマホ・タブレット・ゲーム・DVD鑑賞等についても同じことがいえるため、テレビだけの範疇では済まされない話になってきました。
テレビ中毒・依存症とはどんな状態をいうの?
テレビ中毒や依存症を簡潔に説明すると、テレビの視聴が習慣的になり、自分の意思でやめられなくなってしまう状態をさします。つまり、親が子供に対してテレビを見るのをやめるよう指示してもやめられなくなってしまう状況になるのです。
テレビの見過ぎが子供にもたらす悪影響とは?
テレビ中毒・依存症の子供が実際に被る悪影響には一体どのようなものがあるのでしょうか。中毒や依存症といわれていることから、子供の脳や身体にとってマイナスの要素が多いことがわかりますね。これから一つずつ紹介していきます。
言葉の発達を阻害する
テレビ中毒の子供は言葉の発達が遅れてしまいます。テレビを見る際は受動的に情報が入ってくるため、人と言葉を通じた会話をすることなく楽しむことができますよね。子供は文字を書いたり、会話を通して言葉そのものの使い方を覚えるため、実際に能動的に言葉を使う場が少なくなると発達が阻害されてしまいます。
考えない子供になる
テレビに依存してしまうと情報が勝手に入ってくるため考える必要がありません。そんなことから、脳みそを使わなくなってしまい、すぐに答えを欲しがったり、何もしないでも物事が解決すると勘違いしてしまうようになります。テレビ中毒が今後の勉強や仕事にまで悪影響を与えてしまうリスクがあるのです。
表情が乏しくなる
テレビ中毒の子供は、自分の顔を見る機会が必然的に少なくなります。また、他人との対面を通じて自分がどんな表情をしているのかを確認できないことから、自分のイメージしている表情を身体で表現する機会が減少します。そのようなことから、今笑っているのか泣いているのかがわからなくなり、表情が乏しくなってしまうのです。
集中力がなく落ち着かなくなる
好きな時に好きなだけ見られるというデメリットがあります。楽しいことをやりたいと思えば好きなだけできると脳が錯覚してしまい、やりたくないことへの集中力が極端に減少してしまいます。
疲れやすくなる
ブルーライト技術や3Dモードなどによってテレビの画質がよくなり、よりリアルに見えるようになりました。実は、テレビは綺麗になるにつれて目に与える疲労度が高くなる傾向があります。
人見知りになる
人はコミュニケーションを通じて他者の喜怒哀楽を感じとりますが、科学技術の発展に伴い人間同士が直接面と向かって話す機会が減少しており、その能力が薄れてきています。
テレビ中毒や依存になってしまうと、テレビを見ているだけで欲求が満たせるようになってしまい、人との関わりが必要なくなりますよね。人との関わりが減ると必然的に人見知りになるので、注意が必要です。
視力が低下する
テレビ中毒や依存症になると視力が低下してしまいます。最近ではスマートフォンで手軽に動画を見られるようになったことから、ひたすら画面を見つめている子供が当たり前のように見られる時代になりました。
もっと詳しく知りたいという子供の探究心からどんどん画面に近くなってしまうため、余計に視力低下をまねいてしまうのです。
テレビ中毒は治る?依存を克服する方法5つ!
子供がテレビ中毒・依存の恐れがあると気が付いた場合はできる限り早い対処が重要になってきます。親が子供のテレビ中毒をやめさせるためには正しい克服方法を知ることが重要になってきます。ここからはテレビ依存を克服する方法を詳しく紹介していきます。
テレビを置く部屋を工夫する
テレビ中毒を克服するためには、親の目が届く範囲にテレビを置くことが重要です。閉鎖的な空間にテレビを設置すると、親の目が届かないことや子供の探究心から好きなだけ視聴できる空間になってしまいます。まずは環境をしっかりと整え、親の目が届く範囲にすることが重要です。
テレビをつけっぱなしにしない
食事中や洗濯中、休憩中などにテレビを流したままにしていると子供も「ずっと見ていても良いんだ」と勘違いしてしまいます。テレビ中毒を克服するには、まずは周りの人間が行動に移すことが重要です。見たい番組がある時は時間を決めて見ることや、食事中はテレビを消すなどのルールを決めるとなお良いですよ。
テレビを見る時間を決める
テレビは24時間365日、常に放送されていることから、見られる時間を決めないといつまでも視聴することが可能です。テレビを見る時間が長くなればなるほど、習慣付いてしまい依存してしまうリスクが増えていきます。「勉強したら30分テレビを見ても良い」など、わかりやすいルールを作ってあげると良いでしょう。
食事中・寝る前はテレビを消す
テレビは娯楽としっかりカテゴライズすることで、食事中や寝る前はテレビを消すルールを作ることができます。寝る1時間前にテレビやスマホを見ると睡眠の質が悪くなるという実験結果も出ており、成長の妨げになってしまいます。また、視力の低下に繋がったりとマイナス要素が多いことから、寝る前は紙面の読書をすることがおすすめです。寝る前は「読書タイム」とルールつけるのが良いでしょう。
テレビの代わりに音楽をかける
読書が苦手でどうしても眠れない場合は、テレビの代わりに音楽をかけましょう。最近では時間を設定して、自動で音楽を止めてくれるアプリもあるため、時間を決めて音楽を流すということも可能です。視覚的に何かを見るのではなく、聴覚的にリラックスすることで睡眠につけるというメリットがあります。音楽はジャズやオルゴールのような落ち着いたものがおすすめです。
本気でテレビ中毒を治したいなら!おすすめの2つの方法!
子供に悪影響のあるテレビを長時間視聴する行為ですが、本気で治したい場合は極端に何かを変える必要があります。ここまで紹介した克服方法を試してもどうしても効果がない場合に役立つメソッドを紹介します。
テレビを捨てる・テレビが見えない環境にする
かなり極端な方法になりますが、テレビを捨ててしまえば必然的にテレビ中毒は治ります。この方法は、色々なルールを作っても聞いてくれない子供に効果的です。例えば友達の家までテレビを見に行くような行為に踏み出せば、コミュニケーションをとる機会や外出する機会が増えるため、家で閉鎖的にテレビを見るよりも良い影響を与えます。
見たい番組だけ録画して見る
時間を決めるルールにしたがってくれない場合は、見たい番組を録画してあげると良いでしょう。とあるママは勉強が終わったら見たい番組の録画を見せてあげることで、何かを成し遂げたご褒美としてテレビが見られるという喜びを知るきっかけを与えられたそうです。
この方法は夜遅くまでテレビを見ることで視力を悪くする子供にも有効で、昼間に見るようルール付ければ大切な目を視力低下のリスクから守ることができるのです。
あなたの子供は大丈夫?テレビ中毒の診断項目9つ!
子供がテレビ中毒かどうかの判断をするための診断項目を9つ準備しました。視力が低下してきているというような単純でわかりやすいものではなく、子供の行動をベースに診断できるようになっています。実際にチェックしていきましょう。
チェック項目 | チェック欄 |
テレビを消すと怒ったり嫌がる | |
子供の名前を呼んでもこちらを見ない | |
話す言葉が遅い | |
返事がトンチンカンなことが多い | |
表情が乏しい | |
語彙力がコマーシャルの言葉に限られる | |
落ち着きがない | |
子供が目を見ない | |
思い通りにならないと周りにあたる |
テレビ中毒・依存症の対策は家庭のルール作りが大切!
子供がどうしてもテレビの視聴から離れられなくなってしまったら、本人だけでなく周りの人や環境の原因もあります。言葉を介したコミュニケーションが減少することで、子供の成長を妨げてしまう恐れもあるので注意が必要です。まずは家庭のルール作りから始めることが子供の依存から克服させる第一歩となりますよ。