紙芝居の作り方を徹底解説!オリジナル作品で子供を惹きつけよう!

近頃は紙芝居屋さんも見かけなくなりましたが、幼稚園や図書館での読み聞かせは今も子供たちに大人気です。そんな紙芝居を家庭で楽しむために、手作りする方が急増中です!今回は、紙芝居の作り方について詳しく解説します。作り方は意外と簡単なので、参考にしてみてください。

紙芝居の作り方を徹底解説!オリジナル作品で子供を惹きつけよう!のイメージ

目次

  1. 1紙芝居を手作りしてみたい!
  2. 2紙芝居の効果とは?絵本との違いは?
  3. 3紙芝居を作るのに必要な材料は?
  4. 4紙芝居の作り方!3ステップ!
  5. 5紙芝居をもっと楽しく!紙芝居の枠の作り方!
  6. 6手作り紙芝居で子供を惹きつける4つのポイント!
  7. 7手作り紙芝居で子供を惹きつけよう!

紙芝居を手作りしてみたい!

子供が絵本に興味を持たない、絵本の読み聞かせをしても破いてしまう、といった経験はありませんか。読み聞かせには様々な効果が期待できるので、興味を持ってもらいたいところです。しかし、絵本はダメでも紙芝居だったら興味を持って聞いてくれる子供は意外と多くいます。そこで今回は、紙芝居の作り方を詳しく解説します。

紙芝居を読む男性

紙芝居の効果とは?絵本との違いは?

紙芝居と絵本の効果の違いは?

自分自身が物語の中へ入り込む絵本に対し、紙芝居は観客たちと同じ空気の中で物語を共有することができます。一緒に笑ったり、悪者退治の応援をしたりといった共感する能力を育てることができるのです。

絵本

紙芝居の効果①共感力がつく

紙芝居が子供たちにもたらす効果は、自然と共感力を身につけられることです。紙芝居の読み手が「みんなも一緒に応援してあげよう!」等と一声かければ、隣や後ろのお友達の声を聞いて自分も声を出すようになり、みんなの掛け声に合わせようとします。そして気づけば周囲のお友達との息がぴったりと合って、物語の内容に合わせて笑い合ったり応援し合うことができるのです。

一緒に塗り絵をする女の子

紙芝居の効果②学んでほしい内容を子供にわかりやすく伝える

たくさんのお友達と一緒に紙芝居を見て聞くことは、集中力も増して紙芝居の中に入り込んでいくことでしょう。そのため、学んで欲しい内容が子供にもわかりやすく伝えることができます。また、家庭内で「食器で遊ばないで」等と注意をしても聞く耳を持たない時がありますよね。そんな時、紙芝居を手作りして食器に命を吹き込めば、どうして遊んで欲しくないのかを伝えやすくなるのです。

絵本を読む親子

紙芝居を作るのに必要な材料は?

紙芝居を手作りする時に必要な材料は、脚本を書くノートとペンです。そして、絵を描く色鉛筆や絵の具、画用紙等の材料も必要でしょう。これらの材料があれば紙芝居を作ることができますが、紙芝居を入れる枠があれば子供の意識を向けやすくなります。段ボールや木材等の材料も用意してみてくださいね。

クラフトグッズ

紙芝居の作り方!3ステップ!

ステップ①脚本を作る

紙芝居の作り方で注意しなければならないのは、頭の中だけで簡単にストーリーを考えて、ぶっつけ本番で紙に絵を描き出してしまわないことです。起承転結を意識して、まずは構成を紙に書き出してください。脚本が完成したら、どの場面を絵に描くのかを考えてみましょう。この時、注目して欲しい場面を意識して絵にすると、子供たちを惹きつけられる効果があります。

万年筆とノート

ステップ②絵を描く

紙芝居の絵を描く時は、遠くからでも見やすいかどうかを意識しながら描きましょう。色鉛筆では観客側から見ると薄いので、絵の具やクレヨン等の発色の良い材料を使って描くようにしてください。また、紙芝居を引き抜く方向にも注意しましょう。右から左に抜く時は、次に登場させたい人物を右側に配置するよう描く等の工夫をして、絵を引き抜く効果を意識してください。

塗り絵をする子供

ステップ③紙芝居の裏側に脚本を書く

画用紙等に紙芝居の絵を描いたら、裏側に脚本を書いていきましょう。紙芝居の脚本を読みあげる時の注意点も書き込んでおく等の工夫をしておくと、演じる時に分かりやすくなります。「ささやくように」「ゆっくりと」「急に大きな声で」といった読み方をカッコ書きで書き込んでおくと、登場人物の気持ちを表現するのに効果的です。また、急ぐような場面では「素早く引き抜く」といった紙の引き抜き方も書き込んでおきましょう。

万年筆と用紙

紙芝居をもっと楽しく!紙芝居の枠の作り方!

紙芝居の枠の作り方①ダンボールで作る

それでは紙芝居の枠の具体的な作り方を紹介していきましょう。まずは誰でも簡単に手に入る段ボールを使った作り方です。

段ボールで作る紙芝居の枠に必要な材料

段ボールを使った紙芝居の枠に必要な材料は、段ボール・割り箸・入れ口が紙芝居くらいの箱・紐または結束バンド・ガムテープまたはビニールテープです。このほかに、ハサミやカッター等の道具も用意しておきましょう。

①段ボールをカットする

まずは段ボールをカットします。フォトフレームの縁のように段ボールを3枚カットするのですが、紙芝居の大きさよりも少し余裕を持たせてカットしてください。紙芝居を抜き差ししたいので、真ん中は縁の上下だけに段ボールを貼り付けるよう、棒状にカットしてください。また、扉を取り付ける際は縁の大きさにカットした段ボールも用意しておきます。

②裏側を補強する

縁を数枚重ねたり割り箸を縁と縁の間に入れたりすると、紙芝居が抜き差ししやすくなるだけでなく、補強されて強度もアップします。紙芝居を手で持ったりテーブルに置いて支えたりしながら読み聞かせをする時は、この作り方だけでOKです。テーブルに置いて両手を使いながら読み聞かせをしたい時は、紙芝居の大きさより少し大きめの箱を支えとして後ろに取り付けましょう。読みやすいよう、脚本が書いてある側はくり抜く等の工夫を忘れないようにしてください。

③扉を取り付ける

紙芝居屋さんの紙芝居の枠には、扉が付いています。本格的な紙芝居を楽しみたいのなら、扉も取り付けましょう。縁の大きさにカットした段ボールの上辺と縁の上辺に穴を開け、紐や結束バンドでゆるめに固定します。扉の下辺中央部にも2箇所穴を開け、紐やリボンを通して扉の取っ手を付けましょう。段ボールの扉は折れやすいので、ガムテープやビニールテープで切り口を覆うと補強されます。両開きの扉を作る際は、縁の間に入れる棒状の段ボールの数を増やしましょう。

段ボール

紙芝居の枠の作り方②100均グッズで作る

続いては100均グッズで作れる紙芝居の枠の作り方を紹介します。低予算ながらしっかりとした紙芝居の枠を作ることができますよ。

100均の材料で作る紙芝居の枠に必要な材料

100均の材料を使った紙芝居の枠に必要な材料は、フォトフレーム(ポスターフレーム)・ウォールバー・蝶番・取っ手・木板・紐です。木板をカットできない場合は、同じ大きさのフォトフレーム等で代用しましょう。

①フォトフレームにウォールバーを貼る

紙芝居の大きさほどのフォトフレームやポスターフレームに、ウォールバーを貼り付けましょう。右から左に抜き差しする場合は、フォトフレームの上下に貼り付けてください。ウォールバーは木工用ボンドや瞬間接着剤で貼り付けるだけでOKです。たったこれだけで自立する紙芝居の枠が完成しました。

②扉を取り付ける

紙芝居屋さんの枠により近づけるために、扉を取り付けましょう。100均では木板も販売しているので、扉のサイズにカットして蝶番でフォトフレームに取り付けます。扉の取っ手を取り付けるのも忘れずに行ってください。木板をカットできない場合は、同じサイズのフォトフレームを購入して上辺を蝶番で取り付けたら扉の代わりになります。この時、木目調のリメイクシートをフォトフレームの中に挟むと馴染みますよ。

③ウォールバーに紐を結ぶ

上部に貼り付けたウォールバーに紐を結びつけましょう。100均で手に入るウォールバーにはあらかじめ三角形の金具が取り付けられているので、その金具を利用して紐を結びます。これで、持ち手付きの紙芝居の枠が完成しました。

紙芝居

手作り紙芝居で子供を惹きつける4つのポイント!

作品全体をしっかり理解する

紙芝居を読み聞かせする時は、事前に紙芝居の脚本を読んで作品の内容をしっかりと理解することが重要です。キャラクターの性格を把握できていないとどの登場人物も同じ声に聞こえてしまい、聞き手側を混乱させてしまうこともあるでしょう。作品の流れがわかっていないと、読み手側が声や感情を変えているつもりでも聞き手側には棒読みに聞こえてしまうので注意してください。

電球のイラスト

声に変化をつけて表情豊かに演じる

登場人物ごとに声に変化をつけると、聞き手側も分かりやすく物語に入り込みやすくなります。また、感情を込めて脚本を読み上げるのも重要で、明るく弾んだ声色で話したり早口でハッとしたように話したりして、喜怒哀楽をうまく使い分けるようにしましょう。喜怒哀楽を演じる時は、顔に表すことでより一層感情が伝わりやすくなりますよ。

紙芝居を読む女性
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間を大切にして工夫する

紙芝居を読み上げる時は様々な工夫が必要ですが、「間」をうまく使えるようになると聞き手側がドキドキしたり次の展開に期待したりすることができます。実は、表情を豊かに読み上げることと間を大切にすることは深く関係しているのです。セリフに間があると聞き手側はワクワクしながら紙芝居と読み手の人を交互に見るようになり、読み手側の表情を見ながら次の展開を期待することもあります。聞き手側の気持ちをより惹きつけるためにも、間を効果的に使いましょう。

紙芝居の講座

引き抜き方を工夫する

表情を豊かに声に抑揚を付けて間を大切にすることができたら、引き抜き方も工夫してみましょう。そのページを読み上げてすっと引き抜く、を淡々と繰り返しているだけでは動きもなく飽きてしまう子供もいます。ゆっくりと引き抜いたり途中で止めて揺らしてみたり、その場面にあった動きを取り入れてみてください。引き抜き方を工夫するだけで面白味が出ますよ。

紙芝居を読む男性

手作り紙芝居で子供を惹きつけよう!

近年ではほとんど見かけなくなった紙芝居ですが、幼稚園やイベント等で子供が見入っていて驚いた、といった声も多くあります。絵本とは違った場面展開や、読み手側の演出によってワクワクする子供も多いのでしょう。紙芝居は学びのきっかけ作りにもおすすめです。例えば子供が幼稚園へ行きたくなかったり、ルールや決まりごとを守れなかったり、何か壁にぶつかってしまった時に、紙芝居を手作りして興味を惹きつけてみてはいかがでしょうか。

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この記事のライター
aki17

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