放浪癖がある人の特徴や心理10選!原因・改善方法・適職も紹介!
放浪癖がある人って割と周囲にいたりしますよね。何もいわずに旅行に出かけていく人や、職場でしばらく席からいなくなっている人などなど。なぜ人は放浪するのか、一体何を求めているのか放浪癖がある人の特徴や男女別の違い、心理・改善方法までを詳しくご紹介します。
目次
そもそも放浪癖とは?
放浪癖とはあてもなくさまよい歩いたり、さまよってみたり、いつも旅をしていてひとつの場所に留まることのない人の癖のことをいいます。
放浪癖の意味
放浪癖の意味についてご紹介します。放浪癖という言葉を辞書で調べてみるとこのような意味が出てきます。
放浪癖には「あてもなくさまよい歩く癖」という意味があります。周囲にもこのような癖を持った職場の同僚、家族や友人がいるか当てはめて考えてみましょう。
放浪癖の英語表現
放浪癖の英語での表現をご紹介します。英語で放浪癖を調べるとこのような英語が出てきます。
放浪癖の英語
主な英訳 wanderlust; vagabondage; dromomania
"wanderlust"には「旅行熱」や「旅心」という意味も含まれています。旅と放浪にはっきりとした違いはないようです。周囲に報告するかどうかや頻度も関係していて、その関係性は紙一重といえるのではないでしょうか。
放浪癖は病気?
放浪癖といっても一言で病気とは片づけられません。個人の性格に起因していたり、放浪するにはそれぞれの意味や理由があるようです。ただし、放浪癖になりやすい原因の中には病気の可能性もありますので、そちらは他の項目でご紹介します。
放浪癖がある男性と女性の違いとは?
放浪癖がある男性と女性で違いはあるのでしょうか。男性の場合、女性に比べて放浪にロマンを求めている傾向が強いようです。やはり、自分の知らない土地へ行ってみたいという好奇心は女性より男性の方が多いかもしれません。女性の場合、出ていってしまった男性を自宅で待つタイプが多いようです。しかし現在は女性が社会で活躍する人も増えており、将来に向かうため放浪癖のある女性が増えても不思議ではありません。
放浪癖がある人の特徴と心理10選!
放浪癖がある人といっても様々な特徴や、それぞれの心理がそこにはあります。ここでは放浪癖がある人の特徴と心理を10種類に分けてご紹介していきます。
①マイペース
マイペースな人は自分の行動を、周囲がどう考えるかなどはあまり興味を持ちません。ですので、突然長期休暇を取って旅行に出かけてしまったりします。本人はいたって悪気がありません。その行動によって、周囲が驚いてしまっているだけだったりします。
②束縛を嫌う
束縛を嫌う人は毎日学校や会社に通ったり、恋人や家族とこまめに連絡を取ることで束縛を感じてしまいます。そのことで突然、現実から逃げ出すために出かけてしまう人がみられます。
③悩みを抱えやすい
悩みを抱えやすい人は、悩みから自分の人生に迷いを感じることが多いです。自分のやりたいことを探しに行くという前向きな意味を持つ放浪なら良いですが、中には漠然と放浪してしまい帰るタイミングを失ってしまうこともあるので注意が必要です。
④現実逃避したい
なにか大きな困難にぶち当たった時、解決しようとはせずまたは誰にも相談できず、困難からとりあえず逃げてしまおうとして放浪することがあります。
⑤一人が好き
一人が好きな人も放浪癖があると周囲に思われがちです。しかし当の本人はただ一人で行動をするのが好きで、旅行などに行っているだけだったりします。
⑥好奇心が旺盛
好奇心が旺盛な人は基本的に前向きな放浪が多いです。様々なことに興味を持ち、すぐにでも自分で体験しないと気が済まない性格などが起因していたりします。
⑦旅行好き
旅行好きな人はテレビで見た景色や人から聞いた観光地の情報で、旅行へ出かけることが多くなります。そのことが放浪癖があると思われる原因にはなりますが、旅行に多く行く人と放浪癖のある人の境界線は判断しにくいところです。
⑧人を求めて放浪する
自分を好意的に思ってくれる人または自分が好意を持っている人とは、少しでもそばにいたい人がこちらに該当します。例えば、不倫相手とのデートや有名人の追っかけなどが挙げられます。
⑨色々な場所に行ってみたい
今いる場所が落ち着けなかったり、居心地が悪いと本能的に安心を求めて安住の地を探し放浪することがあります。
⑩子供の頃に家出経験がある場合も
放浪癖のある人が子供の頃に辛い思いをして家出をしたことがあると、大人になってもそのことが思い出されることがあります。大人になって同じような状況になると再び、自身の自己主張の一つとして意味も目的もなく放浪することがあります。
放浪癖になる原因5選!病気の可能性も!
ここでは放浪癖になるとされている5つの原因についてご紹介していきます。中には病気が隠されている可能性もありますので、その際の改善には専門家への相談を行うことが大切になってきます。
①認知症・うつ病の可能性
認知症やうつ病といった脳の病気の一種が原因の可能性があります。認知症の場合、正常な判断ができなくなったり嫌な思い出ばかりを思い出してしまったりして、自宅にいることが恐怖に感じて逃げ出してしまうということが起きる可能性があります。うつ病の場合、気分が落ち込んだり物事への関心が薄れたりして今いる場所に必要性を感じなくなり放浪してしまう可能性があります。
②アダルトチルドレン
アダルトチルドレンは幼少期の辛い出来事がきっかけで考え方に偏りが出て、それによって大人になっても生きづらさを感じている人のことをいいます。仕事をしなくてはならないなど一般的といわれる認識が欠けることがあり、今の環境から抜け出したいと放浪する可能性があります。
③人間関係のストレス
いじめやパワハラなど身近な人たちとのトラブルがきっかけで人間関係のストレスを感じ、逃避が目的の放浪に出る可能性があります。
④金銭面のトラブル
脅されるような借金の取り立てや家賃を払うことができないなどの、金銭面のトラブルでストレスを抱え放浪する可能性があります。また、中には長期に渡って放浪してしまい逃亡生活のようになる場合もあるので注意が必要です。
⑤人生の迷い
人生の迷いを自身の行動と重ね合わせ、放浪する可能性があります。これは前向きな自分探しといわれるものや、ただ漠然と目的もなく行き当たりばったりでフラフラと旅に出る後ろ向きなものもあります。
放浪癖を直すには?改善方法4選!
放浪癖を改善するためには、まずは本人の改善したいという意志が大切になってきます。そうしないと症状を見極めたり、なぜ放浪したくなるのか自分の心と向き合うことができないからです。ここでは放浪癖の改善方法をご紹介していきます。
①症状を把握する
まずは自分の放浪癖の症状を把握します。例えば旅行を家族にも知らせずに行ってしまう人もいれば、辛い現実から逃げ出したくて放浪している人もいます。そして、放浪してしまう意味を考える必要があります。旅行に行く時、家族にも伝えないのはなぜなのか?それに心配をする家族をないがしろにしてもいいのか?自分に問うようにしてもらうと良いでしょう。
②病院を受診する
過去の辛い出来事が原因で放浪しているようでしたら、病院を受診することも検討してみましょう。自分が病気なのかを判断することも時には大切です。放浪癖があるからには根本的な原因があると考えられます。根本の原因を取り除くことで放浪癖の改善を目指していきましょう。
③カウンセリングを受ける
放浪癖にも深刻なものとそうでないものがあります。深刻なものは心理的影響から症状が出ていることも考えられます。深刻なものなのかそうではないのか、まずはカウンセリングを受けてみるのも良いのではないでしょうか。
④心配していることを本人に伝える
病院やカウンセリングを受けてみて病気でも心理的影響でもないと判断できたら、放浪癖のある本人に心配していることを熱意を込めて伝えてみましょう。例えば「あなたが黙ってどこかに行ってしまうのは、心配だし残された方は寂しい」とできるだけストレートに伝えましょう。本人にこの人は自分のことを本気で心配してくれていると意識を持ってもらうことで、放浪癖を改善する必要性や意味を理解してもらうことができるかもしれません。
放浪癖により行方が分からない場合の3つの対処法
家族・恋人・友人といった放浪癖のある身近な人が帰ってこない時など、いつものことだと軽視せずに事件や事故に巻き込まれたという最悪の事態も想定しておく必要があります。ここでは行方が分からなくなった場合の対処法をご紹介します。
①自分で捜索する
行方がわからなくなり、緊急性が高くないと判断して大事にせずお金をかけずにできる方法が、自分で捜索することです。残されている私物を確認して足取りを想像する方法やメールや電話で呼びかけるのも有効です。それでも難しければ知り合いに連絡をして良く行く場所を教えてもらったり、自分の足で放浪者の良く通るルートを辿ってみます。
②探偵に依頼する
事件性がある場合は警察に依頼するのが良いと思いますが、すぐにでも行方不明者の情報が知りたい場合は探偵に依頼することを検討しましょう。探偵はその人の特徴などを伝えて依頼をすると比較的すぐに調査を開始してくれますし、都度情報を提供してくれます。ただ依頼するにはお金が必要ですので、そこも踏まえた上で行動しましょう。
③警察に捜索願を出す
病気や心理的な影響で放浪してしまい、事件や事故・自殺などが疑われる場合はすぐにでも警察に捜索願を出しましょう。単なる家出と判断されるとすぐには捜索してくれなかったりしますが、特異行方不明者と判断されればすぐにでも捜索を開始してくれると考えられます。警察には行方不明者の特徴を落ち着いてしっかりと伝えることが大切です。
放浪癖がある人におすすめの仕事とは?適職を5つ紹介!
放浪癖がある人に向いている仕事はどんなものがあるのでしょうか。放浪癖がある人はその場にじっとしていられないという特徴があったりしますので、毎日会社に行って同じ机に座って仕事をするというのは向いていないことが多いです。ここでは放浪癖がある人におすすめの仕事をご紹介します。
①旅ライター
各地を旅しながら観光スポットや地域のグルメなどを紹介する記事を書くのが旅ライターです。放浪癖のある人に適している仕事の一つではないでしょうか。旅ライターといっても旅行会社や出版社と契約して記事を書いている人もいれば、ブログなどで簡易的に発信している人もいますので、実績を積む必要はありますが比較的始めやすい仕事です。
②写真家
写真家は日本だけに留まらず世界各国で写真を撮って、それを仕事にすることができます。各地の大自然や遺跡などの観光スポットに限らず、そこに住む人々や文化を撮影することもできます。インターネット上で写真の売買ができますので、実績は必要な職業ですがうまくいけば放浪をしながら仕事をして生活もできるようになります。
③イベントスタッフ
イベントスタッフなら季節に合わせて各地で仕事をすることが可能になります。夏は海の家や海水浴場周辺の宿泊施設のスタッフや冬はスキー場や周辺の宿泊施設で働くことができます。それらは住み込みをさせてくれたりすることも多いので寝泊まりにも困りません。
④季節限定のアルバイト
季節限定のアルバイトは各地で短期契約で募集されています。春はイチゴを始めとする果物の収穫のお手伝い、秋なら田んぼでお米の収穫のお手伝いをすることができます。季節に合わせて各地を移動することができますので、放浪癖のある人には向いている仕事の一つです。
⑤旅役者
旅役者とは各地を移動しながら舞台公演をすることが仕事です。古くからある大衆演劇というジャンルで数十名の役者やスタッフから成る大所帯であることがほとんとです。特殊な仕事の一つではありますが、自分の意志に関わらず各地を移動する必要があるため、放浪癖のある人には向いている仕事です。
放浪癖の症状を見極めて適切に対処しよう!
放浪癖でも他人に迷惑をかけなければ問題はありません。ただ家族を持ったりすれば意味は変わってきます。旅に出るのが仕事なら仕方がない部分もありますが、家族を放って放浪してしまえば家族関係が意味を持たず破綻してしまうこともあります。放浪癖の諸症状を早めに見極めて適切に対処することで、多くの問題は解決される可能性が高いです。