鶏ハムの冷凍保存の仕方！保存期間や美味しい解凍方法も！

保存の効く鶏ハムは、作りおきおかずだけでなくダイエッターの間でも人気のレシピですよね。とはいえ、1度で1本丸々食べきるのは難しいものです。そんな時、皆さんはどのようにして保存していますか？それでは、鶏ハムの美味しさをキープしたまま保存できる冷蔵・冷凍方法を詳しく見ていきましょう。

鶏ハムの常温保存ができるのかどうか疑問に思った方も多いのではないでしょうか。結論から言うと、鶏ハムの常温保存はおすすめすることができません。手作りの鶏ハムは市販品と比べると塩分量も少ないですし、保存料や酸化防止剤等も含まれていません。常温保存では日持ちは愚か、食中毒の危険性もあるので注意しましょう。

冷蔵庫で保存して1度出した鶏ハムや、冷凍庫から出して自然解凍した鶏ハムも同様に危険なので、使い切るよう注意してください。

鶏ハムを保存するには冷凍・冷蔵する方法があります。冷凍・冷蔵する場合のそれぞれの正しい保存方法について詳しく見ていきましょう。

手作りした鶏ハムを近いうちに食べきる予定なら、冷蔵庫での保存がおすすめです。冷蔵庫内は乾燥しているため、ラップに包むよりも密閉できるタッパーで保存して乾燥を防ぎましょう。スライスして保存しておけば時短にも繋がりますよ。

作り置きしておくと何かと便利な鶏ハムですが、その便利さゆえ1度に沢山作ってしまう方もいます。大量の鶏ハムを数日では使い切れず破棄してしまう、なんて時は始めから冷凍保存しておくと便利です。冷凍保存は冷蔵保存に比べ日持ちするだけでなく、解凍後の美味しさもキープすることができます。

鶏ハムを冷凍保存するときは、冷凍庫内の乾燥やラップの包み方、劣化を防ぐ方法等の注意点があります。冷凍保存をするときの注意点を詳しく見ていきましょう。

鶏ハムを冷凍保存する時は、冷凍庫内の乾燥に注意しましょう。鶏ハムが乾燥すると水分が抜け、同時に旨味も損ないパサついた食感になります。冷凍庫で保存をする時は空気を含め無いようラップで包み、チャック付きの保存袋に入れて冷凍しましょう。

鶏ハムを冷凍保存する時は、ラップとチャック付き保存袋の2重保存をおすすめします。空気を含め無いようにラップを巻くのはもちろん、酸化や冷凍臭を防ぐため、保存袋の空気を抜くことも忘れずに行って冷凍保存してください。また、鶏ハムをスライスするなどして、解凍時に使い切れる分だけを小分けにして冷凍保存すると便利です。

鶏ハムを冷凍保存する場合は、なるべく平らに整えること、真空状態にすることが重要です。この2つに注意して冷凍保存することで鶏ハムの劣化を防ぎ、美味しさを保つことができます。

手作りの鶏ハムは市販品と比べ、保存期間も短いものです。冷蔵庫と冷凍庫、それぞれの保存期間を詳しく見ていきましょう。

鶏ハムを冷蔵庫で保存した場合、食べられる期間は夏場が2日、冬場が3日ほどでしょう。密閉できるタッパーで冷蔵保存した鶏ハム、ラップで包んで冷蔵保存した鶏ハム、スライスして冷蔵保存した鶏ハム、どの状態のものも関係なく2〜3日が食べられる期間の限度です。

冷凍した鶏ハムの保存期間は3〜4週間ほどです。冷凍方法に注意すれば美味しさをキープできると紹介しましたが、いくら冷凍庫で保存をしていても日が経つにつれて風味は落ちます。1ヶ月以上の冷凍保存は避けるよう注意しましょう。

鶏ハムを冷凍した際の美味しい解凍方法ですが、冷凍庫から冷蔵室に移動させて自然解凍させる方法がおすすめです。冷凍した鶏ハムを電子レンジでも解凍することはできますが、自然解凍と比べると水分が抜けやすく旨味が逃げたり、ムラができたりすることがあります。冷蔵室に比べると常温で解凍したほうが早いのですが、腐敗菌の繁殖を招く原因となるのでやめましょう。

また、鶏ハムは鶏胸肉を使って作ります。冷凍保存した鶏ハムの解凍が上手にできたところで、熱を通し過ぎてしまうとパサつきが増し、美味しさが半減する可能性もあります。冷凍した鶏ハムを自然解凍した後は熱を通す場合はジューシーさを損なわないよう、軽くくぐらせる程度にしましょう。もしくは、調理するレシピによってもも肉で鶏ハムを作ると良いですよ。

近頃は様々な鶏ハムレシピがありますが、まずは鶏ハムの基本の作り方と時短&簡単にできる作り方を見ていきましょう。どちらの方法で鶏ハムを作っても、冷蔵・冷凍保存することが可能です。

鶏ハムは鶏胸肉を使います。皮付き・皮なしはどちらでも構いません。鶏ハムの基本的な作り方ですが、まずは胸肉を開いて厚みを均一にし、フォークで両面を刺していきましょう。砂糖と塩を各大さじ1ずつすり込みます。鶏ハムを巻いていき、お好みで胡椒をすり込みましょう。ラップでキャンディ状に包み、冷蔵庫で1晩保存します。

1晩経ったら冷蔵庫から取り出し、1時間ほど置いて常温に戻しておきましょう。鶏胸肉が浸かるくらいの鍋にお湯を沸かしたら、鶏胸肉をラップごと入れて再沸騰後、火を止めます。このまま蓋をして30分放置します。鍋から取り出したらさらに粗熱を取り、スライスして中まで火が通っていれば完成です。冷蔵庫、もしくは冷凍庫で保存しましょう。

炊飯器とジップロックを活用した鶏ハムの作り方は、炊飯器に入れたら放っておくだけなので初めての人でも挑戦しやすいです。まずは、鶏胸肉の両面にフォークを刺し、塩をすり込みます。塩はマジックソルトにするなど、お好みで変えてみてください。ジップロックに入れてオリーブオイルを垂らしたら軽めに揉みます。

ジップロックの空気を抜きながらチャックを閉めて真空状態にし、炊飯器に入れます。鶏胸肉が浸かるくらいの熱湯を注いで炊飯器を保温にし、1時間放置すれば完成です。粗熱が取れたら冷蔵庫、もしくは冷凍庫で保存しましょう。

鶏ハムを作る人が急増していますが、作り方を間違えると細菌の温床になってしまう可能性もあるので注意しましょう。しっかりと中まで加熱すること、加熱前は手をよく洗ってから鶏胸肉を触ることを意識して作るようにしてください。また、冷蔵・冷凍保存をした鶏胸肉を口にするときは常温で自然解凍しないこと、保存期間を守ることも重要です。

冷蔵・冷凍保存した鶏ハムを活用したアレンジレシピをご紹介します。反対に、作ってから冷蔵・冷凍保存できるレシピもあるので、チェックしてみてくださいね。

簡単な鶏ハムサラダの作り方は、冷凍しておいた鶏ハムを解凍してスライスし、キュウリやトマト等お好みの野菜を切ってお皿に盛りつけます。その上にドレッシングをかけたら完成です。ドレッシングの作り方は、オリーブオイルとレモン汁、お酢、塩胡椒を混ぜるだけと簡単に作ることができます。

塩レモン風味のハーブ巻き鶏ハムは、鶏ハムの作り方をアレンジしたものです。作り方は、鶏胸肉の皮と余分な脂肪を取り除きます。塩レモンをブレンダーで細かくしたペーストと蜂蜜を混ぜ合わせ、鶏胸肉に塗布したらラップで包み1晩寝かせます。

1晩寝かせた鶏胸肉をさっと洗ったら水気を切り、厚みが均一になるよう開きましょう。みじん切りにしたハーブを乗せたら手前からくるくると巻き、ラップで包んでキャンディ状にします。その上からもう1枚ラップで包み、チャック付きの保存袋に入れて真空状態にしましょう。

鶏胸肉が浸かるくらいの大きな鍋に水を入れ、落し蓋をしたら火にかけます。沸騰し始めたら火を止めて鶏胸肉とお湯を炊飯器に移し、保温のスイッチを押しましょう。2〜3時間放置したらスイッチを切り、冷ましたら完成です。こちらのレシピは通常の鶏ハムレシピと同様に、冷蔵・冷凍保存することが可能です。

人参を巻いた鶏ハムの照り焼きは一見難しそうに見えますが、最近はタコ糸を使わずに作るレシピも増えているのでチャレンジしやすいですよ。作り方は、まずは細切りにした人参を下茹でしておきます。次に鶏胸肉の下準備をします。皮は残しても取り除いても構いません。厚みが均一になるよう包丁で開いたら人参を乗せてきつく巻き、ラップで空気を抜くように包みます。レンジで加熱するため、サランラップの両端は開けておきましょう。

鶏胸肉を器に乗せてレンジに入れたら火が通るまで加熱しましょう。酒・みりん・醤油・砂糖で調味したタレをフライパンに入れ、火が通った鶏胸肉を転がしてタレを絡めたら完成です。火を通すので、鶏もも肉を使ったほうがパサつきがありません。スライスしてラップに包み、チャック付きの保存袋に入れれば冷凍保存も可能です。

鶏ハムのロール白菜は鶏ハムを作ったあとに再度加熱して調理するので、もも肉を使うのがおすすめです。作り方は、まずは冷凍保存した鶏ハムを解凍してそぎ切りにしておきます。白菜は葉っぱを1枚ずつはがして下茹でしておきます。厚みのある部分はそぎ切りして薄くしておきましょう。

茹でた白菜の葉の上にそぎ切りにした鶏ハムを置き、きつく巻きつけていきます。巻いた白菜ロールを鍋に敷き詰め、出汁・酒・塩胡椒・醤油を加えて落し蓋をし、軽く沸騰させます。火を止めて粗熱が取れたら完成です。

鶏ハムのグラタンの作り方は、冷凍保存した鶏ハムを解凍してスライスしておきます。玉ねぎやカブ等、お好みの野菜をカットしたらバターを熱したフライパンで軽く炒め、さらに小麦粉を加えて丁寧に炒めます。牛乳を少量ずつ足して伸ばしながらトロッとさせ、コンソメや塩胡椒等で味を整えましょう。

耐熱皿の上に玉ねぎとカブのホワイトソースを乗せ、上に鶏ハム、ピザ用チーズを乗せます。オーブンや魚焼きグリルで焼き目が付くまで焼いたら完成です。鶏ハムと同様に、ホワイトソースも手作りして冷凍保存しておくと時短に繋がりますね。

冷凍保存した鶏ハムを前日の夜から解凍しておけば、朝食のトーストにもおすすめです。今回紹介する枝豆トーストの作り方は、食パンの上にマヨネーズ→薄くカットした鶏ハム→枝豆→チーズの順で置いてトースターで焼き目が付くまで焼くだけと簡単に作れます。お好みでブラックペッパーを振ってくださいね。

鶏ハムを作る人が急増してきたこともあり、近頃はアレンジレシピも豊富に紹介されています。味に飽きて食べきれないという方は、是非アレンジレシピを参考にしてみてくださいね。また、鶏ハムの作り方、冷蔵・冷凍保存のルールはきっちりと守り、食中毒を防ぎましょう。