ゆで卵の賞味期限はどのくらい?正しい保存方法も!殻付き・殻むいた
安価に買えて賞味期限も長い卵は家計の強い味方です。手軽に作れるゆで卵から御馳走になるオムライスまでメニューが幅広いのも魅力です。今回は卵料理の基本と言えるゆで卵について調べてみました。適切な保存方法や賞味期限、保存しやすい煮卵の作り方などを解説していきます。
目次
ゆで卵の賞味期限はどのくらい?保存方法は?
手軽に作れて栄養価も良い優等生のゆで卵。そのゆで卵の賞味期限はいつまででしょうか。そして長持ちさせる保存方法は何があるのでしょうか。ちょっと気になるゆで卵の賞味期限、安心して食べることが出来る保存方法や冷凍方法、煮卵の作り方、好みの固さに仕上げるゆで時間、上手なゆで卵の作り方について解説していきたいと思います。
ゆで卵の前に!生卵の賞味期限について
ゆで卵の賞味期限の説明の前に、作る前の状態つまり生卵の事を知ることも必要です。ゆで卵を解説する前に生卵の特徴や日本と諸外国の賞味期限の違い、常温、冷蔵保存の仕方、保存できる期間について解説していきたいと思います。ゆで卵を作る前に基本になる生卵の事も確認していきましょう。
生卵の賞味期限は意外と長い!
生卵の賞味期限は季節により異なりますが、冷蔵庫保存で春と秋は産卵後25日以内、夏季は16日以内、冬季は57日以内が冷蔵保存するとサルモネラ菌が発生しない期間と英国のハンフリー博士の研究で判明しています。ただし外国は日本と違い卵を生で食べる習慣がないので賞味期限は長くなっています。日本では卵を生で食べることを前提に考えスーパーと生産者との話し合いで2週間程度を賞味期限としている場合が多くなっています。賞味期限内に出来るだけ食べきるよう心掛けていきましょう。
常温・冷蔵の保存期間の目安
生卵は常温でも保存は出来ますが、傷みやすい事を考えるとサルモネラ菌が原因の食中毒を防ぐため10℃以下の冷蔵庫で保存しましょう。冷蔵庫には温度変化と振動が少ない扉から離れた奥に卵を入れておくと良いでしょう。保存の目安は賞味期限内でだいたい2週間になります。スーパーでは大抵卵は常温で販売しているので帰宅後はすぐに冷蔵庫に入れて保管してください。
ゆで卵の賞味期限は?生卵より傷みやすい!?
生卵の保存方法について確認したので本題のゆで卵について説明していきます。卵にはリゾチームという栄養素があり、これが賞味期限を延ばしてくれています。ゆで卵より生卵のほうが傷みやすい気がしますが、煮卵など熱を加えるとリゾチームが破壊され賞味期限が短くなってしまいます。
殻付きゆで卵のほうが殻がないゆで卵より少し賞味期限が長くなります。ただし殻をむいた後は殻がないゆで卵と同じくらい、傷みやすい状態になっているので賞味期限内で早めに食べましょう。
殻付きゆで卵の賞味期限と保存方法
殻付きのゆで卵の場合は冬の賞味期限は10℃以下の気温なら冷蔵庫に入れなくて1日半程度、夏の暑い時期の賞味期限は冷蔵庫に入れても1日程度です。ゆで卵が傷みやすい事を考えると殻付きでも食中毒を起こさないように賞味期限に油断せず早めに食べることをお勧めします。
殻むき後のゆで卵の賞味期限と保存方法
殻をむいたゆで卵は殻付きのゆで卵より傷みやすくなっています。冬場でも常温は避けて冷蔵庫保存で賞味期限が1日、夏場での殻をむいたゆで卵は特に足が早いのでの賞味期限はないものと考え、出来上がりをすぐ食べるようにしてください。食品を保存するのに冷蔵庫は役立ちますが、ゆで卵はに関しては冷蔵庫保存を過信しないで食中毒を防ぎましょう。
ゆで卵の賞味期限を長くする保存方法とは
つい多くゆで卵を作りすぎてしまって食べきれないけど、捨てることはしたくないので冷凍してみようかな。そんな時に賞味期限を延ばせる保存方法はないのでしょうか。ここでは賞味期限を延ばせる煮卵を作る方法と冷凍保存の2つを解説していきます。どちらも簡単に出来る方法なので試してみてはいかがでしょうか。
味付けして煮卵にする
余ったゆで卵は煮卵を作る方法で賞味期限を延ばすことが出来ます。まず好みの硬さにゆで卵を作ります。ビニール袋にしょうゆ大さじ2、砂糖大さじ2、みりん大さじ2、料理酒大さじ2、水大さじ3、だしの素小さじ1弱を合わせて殻をむいたゆで卵を1晩くらい寝かせておくと煮卵の出来上がりです。これで冷蔵庫に入れて保存すると賞味期限が一週間程度になります。但し半熟の煮卵はこれより賞味期限が短いので注意が必要です。
冷凍保存する
ゆで卵を冷凍保存すると1ヵ月近くまで賞味期限を延ばすことも可能です。但しゆで卵をそのまま冷凍しても中身がスカスカになって味は落ちます。煮卵でも冷凍すると同じ状態になってしまいます。お勧めの冷凍保存はまず殻付きのゆで卵を綺麗に向いてフォークなどで潰します。塩コショウやマヨネーズを合わせ好みの味付けにした後ラップでピッタリ包んで冷凍してください。
食べる時は自然解凍でサンドイッチやサラダに使ってみてください。解凍後は賞味期限にかかわらず早めに食べましょう。
食中毒の原因!期限切れの卵に注意しよう!
卵は安価で栄養価の高い食品で扱いやすい食品ですが温度管理に注意が必要です。また賞味期限が過ぎてしまうと食中毒の可能性が高くなります。ここでは何に注意すればサルモネラ菌の食中毒を防ぐことが出来るのか、どういったことが原因で食中毒が起きるのか解説していきたいと思います。
生卵のヒビに注意
まず、卵を購入する際の選び方として賞味期限と共に殻がひび割れていないか確認しましょう。販売される卵は基本洗浄、消毒した上でパックに入っていますが、ばら売りの卵の場合注意が必要で、ひび割れがあるとサルモネラ菌による食中毒の可能性があるので避けたほうが無難です。ちなみにサルモネラ菌は75℃以上の温度で1分間加熱すると死滅します。
半熟卵は傷みやすいので注意
半熟卵は美味しいのですが固ゆで卵に比べると常温では傷みやすいので取り扱いには注意が必要です。半熟卵はすぐ食べるか、冷蔵庫に保存しましょう。お弁当のおかずに手軽に作れる半熟卵は魅力的ですが常温保存になってしまいます。賞味期限に関わらずサルモネラ菌が原因の食中毒の可能性があるのでお弁当に入れるのはやめた方が安心です。
美味しくキレイなゆで卵を作る3つのコツを紹介!
殻付きのゆで卵をキレイに剥くのは思ったより難しかったりします。ここではゆで卵を綺麗に作る方法、注意点を卵の選び方、茹でる時のコツ、茹で終わった後の処理、3つのポイントに分けて解説していきます。慣れるまでキレイに剥けなくても数をこなせば上手にできるようになります。
①採卵日から5〜7日の常温の卵がベスト
ゆで卵を作りやすいのは採卵から5~7日の卵になります。採れたばかりの卵に比べると炭酸ガスが減っているので卵と殻の間に隙間ができて、くっつきにくくなり殻が剥きやすくなります。冷蔵庫に入っている場合はあらかじめ常温に戻してからゆでるようにしましょう。
②時々回転させてゆでる
ゆで卵を作る方法は水を入れて沸騰したらそっと卵を入れて時々菜箸などで回転させながら半熟は5分程度、7分程度ゆでるとちょうどよい固さ、固ゆでは10分程度ゆでます。菜箸を使って回転させながらゆでる事によって、黄身が真ん中で固まるので切った時綺麗な見た目に作ることが出来ます。包丁で切る事が多いと思いますがゆで卵は糸を巻いて切ると仕上がりがキレイになります。
③流水で冷やす
ゆで卵をキレイにゆでる方法は説明しましたが、殻をキレイに剥くにはどんな方法があるのでしょうか。卵を既定の時間ゆでたら氷を入れたボールで水を流しながら急速に冷やします。冷やすことによってゆで卵が縮み殻との間に隙間ができるので、その卵をスプーンを使って全体にひびを入れると殻に白身が付きにくくキレイに殻を剥くことが出来ます。
ゆで卵の殻をキレイに剥くコツは?
ゆで卵の殻をキレイに剥く方法はゆでる前にあらかじめ気室(卵のとがっていない方)に軽めにひびを入れておきます。画鋲や専用の道具を使うと楽にひびを入れることが出来ます。その後好みの固さに仕上がるようにキッチンタイマーで時間を計ってゆでます。ひびの具合によっては白身が鍋に出てくる事が有るので、あらかじめ塩を入れておくと固まってゆであがります。
知ってる?ゆで卵と生卵の簡単な見分け方
ゆで卵と生卵の見分け方はご存知でしょうか。見ただけではわからないゆで卵と生卵ですがちゃんと見分ける方法はあります。簡単な見分け方として卵を回してみるという方法があります。ゆで卵は中身が固まっているのでしっかり回転します。それに比べると生卵は安定性がないのでふらふらしてきちんと回りません。もう一つユニークな方法として光を当ててみる方法もあります。ゆで卵は光を通しませんが生卵は光を通すので透けて見えます。
ゆで卵は傷みやすい!正しく保存しよう!
ゆで卵は手軽に作れて安価なので家計の強い味方ですが、傷みやすく保存方法に注意しないと食中毒の可能性があるので取り扱い方法には注意が必要です。賞味期限を守り適切に冷蔵保存をしておけば食中毒を心配することなく安全に食べられます。ぜひ美味しいゆで卵を作ってみてください。