カンガルーの筋肉がムキムキな理由とは?生態も併せて解説!
草食動物であるカンガルーはなぜ筋肉がムキムキなのでしょうか。カンガルーが筋肉ムキムキになる理由や生態、筋肉で有名なロジャーについてご紹介していきます。最後にはカンガルーが見られるおすすめの動物園もご紹介しますので、是非ご覧ください。
目次
カンガルーは筋肉がムキムキって本当?
動物園などでよく目にするカンガルーは、草食動物ですが筋肉がムキムキなことが多いです。なぜ草食なのに筋肉がムキムキなのかや、カンガルーの生態や性格・その筋肉がテレビで人気だったロジャーというカンガルーについてご紹介していきます。
カンガルーの生態を紹介!名前の由来や食べ物、寿命も!
カンガルーの筋肉についてご紹介する前に、まずはカンガルーの種類や生態・寿命などについてご紹介します。少し意外な性格についても解説していきます。
カンガルーの種類
カンガルーにはいくつかの種類がありますが、その中でも一般的なのは「アカカンガルー」「クロカンガルー」「オオカンガルー」です。ワラビーやワラルーもカンガルーの種類の1つで、生態にはあまり違いはなく大きさだけで区別されています。
カンガルーの名前の由来
カンガルーはオーストラリアの先住民族の言葉で「跳ぶもの」という意味があります。移動する際に大きな足を使って飛び跳ねることが、カンガルーの名前の由来になったとされています。
カンガルーの生息域
カンガルーのほとんどの種類はオーストラリア大陸に生息していますが、中にはタスマニア島やニューギニア島に生息している種類もあります。しかしカンガルーの生息域に人間の居住区や道路が作られているため、カンガルーの交通事故は後を絶ちません。
カンガルーのエサ、食べ物
カンガルーは筋肉がムキムキなので肉食だと思われる人もいますが、基本的には草を主食としている草食動物です。動物園では草だけでなく、野菜や果物も与えており前足を使って器用に食べる姿を見ることができます。
カンガルーの性格
ほとんどの種類のカンガルーは警戒心が強く、臆病な性格をしています。その生態は身体的な特徴としても表れており、周囲の音をいち早くキャッチするために耳が大きくなり、異変があればすぐ逃げられるよう強いジャンプ力を得たのだと言われています。筋肉がムキムキでとても強そうなのに、臆病な性格とは少し意外ですね。
カンガルーの寿命
カンガルーの寿命は、「野生」や「動物園などの飼育下」それぞれで異なります。野生では臆病な性格でストレスも大きいためか、寿命は約10年です。しかしストレスの少ない安全な動物園であれば、寿命は約20年と野生に比べて2倍もの寿命があります。
カンガルーの筋肉がムキムキになるのはなぜ?
カンガルーの生態や性格についてご紹介しましたので、次に筋肉がムキムキになる理由について解説していきます。
他のオスを倒しハーレムを作るため
カンガルーが筋肉ムキムキなのは、他のオスを倒してハーレムを作るためという理由があります。カンガルーは1頭のオスと複数のメスのハーレムを作ります。他のオスに勝ったオスのみがハーレムを作ることができるので、筋肉はとても大切なのです。
上腕の太さでメスにアピールするため
カンガルーはオス同士が戦ってハーレムを築きますが、そもそもメスに気に入られなければいけません。カンガルーのメスは力の強いオスを好むため、上腕の筋肉の太さはかなりのアピールポイントになるのです。また、上腕の筋肉が細いオスは他のオスを倒すことは難しいでしょう。
カンガルーは草食なのにどうして筋肉ムキムキになれるの?
人間が筋肉をムキムキにするためには、肉を食べてタンパク質を摂取しなければ筋肉は育ちません。しかしカンガルーは草食なのになぜ筋肉がムキムキになるのでしょうか。実はカンガルーは、草から筋肉に必要なアミノ酸を合成できるため草食でも筋肉が発達するのです。
カンガルーの筋肉は下半身もすごい!ジャンプ力を紹介!
カンガルーは上半身の筋肉が目立ちますが、実は下半身の筋肉もかなり発達しています。ジャンプ力はすさまじく、「普通に歩いても1~2m」「全速力で走ると8m」もの距離を跳ぶことができます。最高時速は70kmにも達し、発情期のオスでは100kmをノンストップで走り続けることができるそうです。
カンガルーの細かな特徴や面白い小話3選!
カンガルーは種類ごとに細かな特徴が異なります。種類ごとの特徴や、カンガルーの面白い小話についてご紹介します。
カンガルーの種類別の細かな特徴
カンガルーは種類によって細かな特徴がありますので、一般的なカンガルーの特徴についてご紹介します。
・アカカンガルー
干ばつが続く季節にはオスは精子を作らず、メスは青草が十分に育たなければ妊娠しません。
・オオカンガルー
カンガルーの中でもジャンプ力が優れており、1回に8m以上跳ぶことができます。
・クロカンガルー
日中も活動できますが主には夜行性で、成長したオスはカレーのような強い体臭があります。
このように、同じカンガルーでも種類によって細かな特徴があることが分かります。それぞれ特徴を知ってから見ると、動物園でカンガルーを見る際により楽しくなりますね。
ポケットが汚くて臭いって本当?
カンガルーの袋は育児嚢(いくじのう)といい、子供を育てるためのものです。袋の中で子供が排泄してしまうため、袋の中は非常に臭いのだと言われています。しかしこの理由は誤りで、カンガルーは子供の排泄器官を舐めて排泄を促し、その際に排泄物は食べてしまうので排泄物の臭いなどはありません。
そしてカンガルーは子供ができる前に袋の中を舐めて綺麗にするため、子供がいる間は臭くありません。しかし子供がいない期間は汗が溜まってしまうため非常に臭い可能性があります。
カンガルーの赤ちゃんは0.8gで生まれてくる!
カンガルーの妊娠期間はとても短く、妊娠してから36日で産まれます。妊娠期間が短いため超未熟児で生まれ、その重さは0.8gしかありません。その小さな体でお母さんの体をよじ登り、袋の中に入ると2ヶ月間乳頭に吸い付いたまま成長します。生後10ヶ月以降は体重が5kg程になるので、袋から出ることがありますが18ヶ月までは母乳で成長します。
筋肉で有名なカンガルーと言えば『ロジャー』!どんなカンガルーなの?
カンガルーの生態や草食なのに筋肉が発達する理由などをご紹介してきました。次に、筋肉のすごさが有名だったロジャーというカンガルーについてご紹介します。
ロジャーの育ての親&特徴
ムキムキな筋肉で有名なロジャーは、オーストラリアの「カンガルー・サンクチュアリ保護施設」に保護された野生のカンガルーです。保護施設の責任者が育ての親となり、サンドバックを使ってのトレーニングを毎日行ったところロジャーの筋肉がムキムキになったようです。
ロジャーの筋肉がムキムキな理由
本来カンガルーが筋肉ムキムキである理由はオス同士の戦いに勝ち、メスを誘惑するためです。野生であればある程度の筋肉にしかなりませんが、ロジャーは保護施設で毎日十分な食事とトレーナーとのトレーニングにより筋肉がムキムキになったのです。
筋肉だけでなく可愛らしい一面も人気だった!
ロジャーはそのたくましい筋肉だけでなく、うさぎのぬいぐるみを抱いた姿など可愛らしい一面がありました。うさぎのぬいぐるみはロジャーのお気に入りで、保護施設の職員が取り上げようとするとキックやパンチでぬいぐるみを死守していたようです。筋肉ムキムキでうさぎのぬいぐるみが好き、というギャップもロジャーの魅力なのです。
12歳でこの世を去った
カンガルーは動物園では寿命が20年程ですが、野生では10年程だとご紹介しました。ロジャーは保護施設で野生と同じような環境で育ったにも関わらず、享年12歳とカンガルーの中では大往生だったのです。
カンガルーの筋肉はどこで見られる?カンガルーがいる動物園を紹介!
カンガルーを見ることができる動物園についてご紹介します。実際にカンガルーの筋肉を近くで見てみましょう。
アカカンガルー
カンガルーの中でも最も筋肉がムキムキだと言われているアカカンガルーは様々な動物園で見ることができます。その中でも、おすすめの動物園を5つご紹介します。
おびひろ動物園 | 北海道 |
大森山動物園 | 秋田 |
岩手サファリパーク | 岩手 |
神戸どうぶつ王国 | 神戸 |
アフリカンサファリパーク | 大分 |
オオカンガルー
アカカンガルー同様に、オオカンバルーも様々な動物園で見ることができます。おすすめの動物園を5つご紹介します。
那須どうぶつ王国 | 栃木 |
上野動物園 | 東京 |
富士サファリパーク | 静岡 |
姫路セントラルパーク | 兵庫 |
長崎バイオパーク | 長崎 |
その他のカンガルー
珍しいカンガルーを見られる動物園をご紹介します。アカカンガルーやオオカンガルー以外は見られる動物園が限られているので、是非一度行ってみてください。
フサオネズミカンガルー | 埼玉県こども動物自然公園 | 埼玉 |
セスジキノボリカンガルー | ズーラシア | 神奈川 |
クロカンガルー | 伊豆シャボテン動物公園 | 静岡 |
カンガルーの筋肉は憧れるほどすごい!動物園に見に行こう!
カンガルーの生態や筋肉について解説してきましたが、いかがだったでしょうか。性格が臆病な草食動物なのに、なぜ筋肉がムキムキになるのかがよく分かりましたね。是非カンガルーの筋肉を見に動物園へ足を運んでみてください。