「どつぼにはまる」の意味や語源は？どつぼにはまる人の特徴や対処法も！

「どつぼにはまる」という言葉には、「悪い状況に陥ること」という意味があります。「どつぼにはまる」の「どつぼ」には、肥溜めという意味があるとも言われており、肥溜めにはまってしまう程悪い状況を意味しています。

「どつぼにはまる」という語源は、先程ご紹介した意味を見るとより理解しやすくなります。「どつぼ」は肥溜めを意味しているように、「どつぼにはまる」という言葉は肥溜めに落ちた状態が語源になったとされています。

上記でご紹介した「どつぼにはまる」の意味や語源を踏まえて使い方を考えると、「悪い状況」や「最悪の状態」に陥っている際に使うことが正しい使い方だと言えます。物事が良くない方向に進んでいたり、絶体絶命の窮地に陥った際に「どつぼにはまる」という言葉を使います。

「どつぼにはまる」と似たような意味を持っている類語を知ることで、文脈や会話の流れに沿って「どつぼにはまる」を言い換えた使い方が出来るようになります。類語には主に5つの言葉があるので、覚えておきましょう。

・堂々巡りになる
・蟻地獄に落ちる
・万策尽きる
・打つ手がない
・暗礁に乗り上げる

最悪の状態に陥っていることを意味する「どつぼにはまる」という言葉とは反対の意味を持つ対義語についてご紹介します。対義語について覚えておくことで、表現力も向上しますので是非覚えておきましょう。

・希望が見える
・絶好調
・光明がさす
・期待出来る
・順調

ひらがなで表記されることが多い「どつぼにはまる」には、実は漢字表記もあります。漢字表記には2つのケースがあり、「土壺にはまる」「ど壺にはまる」という表記があります。この表記はどちらでも間違いはありませんが、「土壺」という表記の方が一般的だとされています。「どつぼにはまる」を漢字表記の使い方をしたい方は、この漢字表記を使ってください。

「どつぼにはまる」には決まった英語表記はありませんが、次の2つの英語で同じような意味を表すことが出来ます。

"be deep in the shit"
"find oneself in deep trouble"

悪い状況に陥っている時には"be deep in the shit"を使い、トラブルに巻き込まれて大変な状態の時に"find oneself in deep trouble"を使うのが正しい使い方です。

日本中に浸透している「どつぼにはまる」という言葉ですが、方言であるという説もあります。「どつぼ」が大阪弁の一種であると言われており、「どつぼにはまる」が省略されて「どつぼ」になり大阪弁としての印象が強くなっているようです。

どつぼにはまる人には、様々な特徴があります。仕事や恋愛など、様々な場合での特徴をご紹介します。

考えすぎてしまうという特徴がある人は、仕事でどつぼにはまる可能性があります。常に仕事での失敗や上司に怒られることを恐れてしまい、慎重になりすぎてミスをしてしまうのです。そして些細なミスでも強い不安を感じることがあり、仕事中の言動が臆病になってしまいます。

恋愛でどつぼにはまる人には、相手への依存が強いことが特徴として挙げられます。恋愛はお互いに支え合うことが大切ですが、どつぼにはまる人の場合には支えることはなく相手に依存しすぎてしまうので相手にとって重荷になってしまう危険性があります。

「次は勝てる」「損失を埋めたい」という感情が強い人は、ギャンブルでどつぼにはまる人の典型的なタイプだと言えます。この感情があることによって勝ち目のない賭け事がやめられなくなってしまい、大金をつぎ込んでしまいどつぼにはまるのです。

趣味でどつぼにはまる人には、趣味を優先しすぎてしまい仕事や生活がおろそかになる特徴があります。趣味のためにお金をかけすぎてしまい、生活が苦しくなる程浪費をしてしまうのです。

勉強もどつぼにはまる原因やきっかけとなる場合があります。勉強でどつぼにはまる人は、基礎勉強などをしていなかったため授業についていけなくなったり進路や受験に失敗することがあります。

実際に自分がどつぼにはまった時に出来る対処法についてご紹介します。状況別の対処法は後程ご紹介しますので、まずはこちらをご覧ください。

仕事や恋愛などでどつぼにはまった時には、失敗したことを考えすぎないことが大切です。失敗は過去のことだと考えないと、失敗が失敗を呼んでしまう負の連鎖に陥ってしまうのでよりどつぼにはまるのです。

どつぼにはまる人は、失敗すると原因が全て自分にあると考えてしまいます。そのままではいつまでも失敗を引きずってしまうので、考え方を変えて「この失敗は自分が成長できる糧になった」と考えて前を向くことが大切です。

どつぼにはまる人は、悩みなどを全て一人で抱え込む傾向があります。信頼の出来る誰かに相談をして、悩みやストレスなどを分散させることもどつぼにはまる人におすすめの対処法です。一人で抱え込まず、失敗などをしたらまずは誰かに相談しましょう。

基本的などつぼにはまった時の対処法をご紹介しましたので、次に仕事と恋愛それぞれの対処法についてご紹介します。

仕事でどつぼにはまった時には、自分だけでなく誰でも失敗するものだと考えましょう。しかし同じ失敗を繰り返すと、周囲からの信頼感がなくなってしまいます。失敗をしたらそこから教訓を得て、同じ失敗を繰り返さないように対策を考えることが大切です。

先程ご紹介しましたが、恋愛でどつぼにはまると相手に依存してしまいます。依存しないためにも、まずは自分に自信を持ち相手の気持ちも考えた行動が出来るようにする必要があります。それ以外にも、恋愛以外で夢中になれることを見つけることもおすすめです。

知らずに付き合うとどつぼにはまる可能性がある男性の条件についてご紹介します。

例えばレストラン等での食事中に、店員さんのちょっとした不手際に激怒するような怒りっぽい男性は付き合うとどつぼにはまる可能性があります。軽く指摘する程度であれば問題ありませんが、「キレる」「怒鳴る」場合には注意が必要です。

女好きの男性にも注意が必要です。「付き合ったら変わる」と考えて付き合っても、結局は女好きが直らず浮気を繰り返す可能性があるからです。どつぼにはまることがないように、女好きの男性とは付き合わないようにするのがいいでしょう。

仕事や出身地・年齢など、なにかと秘密の多い男性も付き合うとどつぼにはまることがあります。なぜなら秘密の多い男性は、そもそも遊び相手や不倫相手として付き合っている可能性があるからです。

仕事が長続きしない男性は、結婚を視野に入れているなら尚のこと付き合う前に注意する必要があります。将来を考えての転職ではなく、「面倒」「上手くいかない」といった理由での転職を繰り返す男性と付き合うとどつぼにはまるでしょう。

お金にルーズな男性は、結婚した後に女性がかなり苦労をすることになります。「ギャンブル・酒・タバコ」このどれかにお金を使いすぎる男性には要注意です。たとえ性格がよくても、お金については生活面でかなり重要になるので事前に知る必要があります。

「どつぼ」と似た言葉に「るつぼ」という言葉があります。「るつぼ」は漢字で「坩堝」と表し、「様々な物が混ざり合った様子」という意味があります。「るつぼ」は、金属を入れて高熱で溶かす容器が語源になっており、このような意味になったとされています。

「るつぼ」の使い方としては、様々な人種の人々が生活する様子を表す「人種のるつぼ」という使い方があります。「るつぼにはまる」という使い方はしないので、間違えないようにしましょう。

「どつぼにはまる」の意味や語源についてご紹介しましたが、いかがだったでしょうか。言葉の意味や正しい使い方、類語などを知ることで正しい使い方が出来るようになります。言葉の意味を理解して、正しい日本語を使いましょう。