これって恋愛依存症?原因や症状・克服方法など徹底解説!
恋愛依存症になると日常生活にも支障をきたしてしまいます。では、なぜ恋愛依存症になってしまうのでしょうか。恋愛依存症になる原因や恋愛依存症の症状、改善するための治し方を紹介していきます。自分や周りの人に症状が出ていないかチェックしながら読んでみましょう。
目次
恋愛依存症とは?2つのタイプを解説!
恋愛依存症という言葉を聞いたことはあるでしょうか。実は男性も女性も恋愛依存症の人は多いと言われています。
恋愛依存症とはどんなもの?
恋愛依存症とは、読んで字のごとく恋愛に依存している人のことを言います。大切な人と一緒にいるはずなのにわけもなく不安になって相手の行動を束縛してしまったり、恋愛に依存していていつも恋愛のことばかり考えているというのが代表的な症状です。
気付いていないだけで、男性も女性も恋愛に依存している人は多くいます。症状の有無に関わらず、恋愛依存症の人は原因を特定して改善した方が良いでしょう。
恋愛依存症には2つのタイプがある
一言で恋愛依存症といっても、大きく2つのタイプに分類されます。2つの恋愛依存症のタイプの特徴を見ていきましょう。
共依存タイプの恋愛依存症の特徴
一般的に恋愛依存症と聞いて想像されるのが共依存タイプの恋愛依存症の症状ではないでしょうか。特徴としては、とにかく恋愛に依存して恋愛をしていなければ何も手につかないというものがあります。
恋人もしくは好きな人がいないと落ち着かず、常に誰かと付き合っていることが多いです。もし別れてしまった場合はすぐに合コンや街コンなどに積極的に参加したり社内のフリーの人にアプローチをかけるという特徴もあります。
恋人ができてからの接し方も特徴的です。恋人の行動を全て束縛し、異性の連絡先を全て消去することを要求することもあります。とにかく恋人と一緒にいることを望み、恋人のためならなんでもできるという特徴も持っています。男性と女性でいえばどちらかというと女性にこの症状が発現することが多いと言われています。
回避依存タイプの恋愛依存症の特徴
回避依存タイプの恋愛依存症は、一般的な恋愛依存症のイメージとは真逆かもしれません。誰かと親密になることを避け、誰かから愛情を受けることを拒絶するのが特徴的な行動です。愛情を与えることを「悪」だと認識し、「愛情から逃げている自分は正しく、愛情を無理やり与えようとする相手が間違っている。だから相手には何をしても良い」という支配的な思考になることもあります。
愛情から距離をとるので一見したところ恋愛依存症とは違うタイプに思えるかもしれませんが、恋愛によって大きく自分の行動が制限されている点から恋愛依存症の一種だと位置づけられています。
回避依存タイプはどちらかといえば男性に多く発現するのが特徴です。また、回避依存タイプの恋愛依存症の人と共依存タイプの恋愛依存症の人が出会って恋人関係になると最も悪循環が生まれると言われています。
共依存タイプの人は「この人しかいない、この人に尽くしたい」と思い、ますます相手にのめりこんでいきます。逆に回避依存タイプは愛情を与えられても幸福感は抱きませんが自分に好意を持っている相手をコントロールすることに対して喜びを抱きます。ただし、やはり愛情は不快ですので共依存タイプの人から距離を置こうとします。しかしながら、その距離を置かれることが共依存タイプの人にとっては大きなストレスになるのでお互いに適切な距離を保てない関係性になってしまいます。
恋愛依存症になる原因とは?
日常生活に支障をきたす恐れのある困った症状の多い恋愛依存症ですが、何が原因で恋愛依存症になってしまうのでしょうか。実は男性も女性も共通して、恋愛依存症になる原因は幼少期の家庭環境にあると言われています。
共依存タイプの恋愛依存症になる主な原因
共依存タイプの人は、幼少期に両親からの愛情を十分に受けられなかったことが原因で恋愛依存症になると言われています。両親の仲が悪かったり仕事が忙しかったり、あるいは自分と兄弟に差をつけた接し方をされることで誰かから愛される経験に飢えてしまいます。
そのため、大人になって自由な行動ができるようになると両親の代わりに自分を愛してくれる人を求めるようになります。愛してくれる人が見つかれば、その人から見放されないために尽くすことでどんどん恋愛依存の傾向が強まっていきます。
回避依存タイプの恋愛依存症になる主な原因
回避依存タイプの場合は、共依存タイプの人とは異なり幼少期に両親からの愛情を受けすぎたことが原因になると言われています。過度な期待をかけられたり年齢にそぐわない厳しい制限や門限を設けられることで、愛情は自分を窮屈に縛り付けるものだと認識してしまうと言われています。
そのため大人になってからも愛情を感じることが苦手で、特に異性との交友関係に関しては慎重に行動するようになります。
もちろん、幼少期の家庭に問題がある人全てが恋愛依存症になるわけでもなく、恋愛依存症の人の全てが幼少期の家庭に問題があったと断言できるわけではありません。ただし、幼少期の環境はその後の生育に大きな影響を与えることは確かです。
恋愛依存症になりやすい人の特徴7選!
幼少期の環境以外に、どのような原因で人は恋愛依存症になってしまうのでしょうか。恋愛依存症になりやすい人の特徴を7つ紹介していきます。自分は恋愛依存症かもしれないと不安になっている人は、この特徴に当てはまっていないかチェックしてみましょう。
【特徴①】必要とされると嬉しく感じる人
誰もが、誰かに必要とされることを嬉しく感じるものです。誰かに頼られて嬉しくなるのは自然な感情ですが、それが度を過ぎている場合には改善していく必要があります。誰かに必要とされるために、トラブルを待ち望んでいるような心境になっていないでしょうか。特に好きな女性に頼られたいと感じる男性に多い特徴です。男性は特に注意して自分自身を省みるようにしましょう。
【特徴②】自分しか助けられないと思ってしまう人
こちらも特に男性に多い特徴ですが、何かが起きた時に自分しか改善する手段を持っていないと考えることはないでしょうか。仕事のトラブルはもちろん、好きな女性の悩みや病気を改善する手段を持っている男性は自分しか持っていないと考えがちな人は恋愛依存症になってしまいがちな傾向にあります。自分しかできなことももちろんありますが、大抵のことは他の人でも対応ができることを覚えておきましょう。
【特徴③】相手を優先してしまう人
こちらは男性よりも女性に多い傾向にある特徴です。他人や、特に好きな人を自分よりも優先にしてしまっている心当たりはないでしょうか。ある程度までは優しさの範疇に含まれますが、度が過ぎれば恋愛依存症の可能性が高くなります。自分自身がしっかりしていないのに他の人を助けても共倒れになってしまいます。心当たりがある人は改善していきましょう。
【特徴④】自分を責めがちな人
こちらも男性より女性の方が多い傾向にある特徴です。何かトラブルが起きた時に、全ての責任は自分にあると感じて絶望してしまうことがある人は要注意です。何か悪いことが起きても、それは様々な要因が重なった結果に過ぎないと考えることで改善していきましょう。
【特徴⑤】現実逃避をしがちな人
ここからは男女による性差がない特徴になります。
誰でも多かれ少なかれ、嫌なことがあった時に現実逃避をすることはありますが、その頻度が他の人よりも顕著に高い人は注意が必要です。嫌なことがあった時に恋人に強く依存してしまったり、逆に恋人とトラブルがあった時に愛情全体を拒絶してしまう可能性があります。現実逃避の癖がある人は徐々に改善していきましょう。
【特徴⑥】自分を抑え込んでしまう人
自分の気持ちや欲望を過度に抑え込んでしまう人も恋愛依存症になりやすいので注意が必要です。あまり自分自身を抑えつけすぎると、爆発して反動で他の人よりも恋愛依存症になってしまう可能性があります。あまり自分自身に我慢を強いてはいけません。
【特徴⑦】思い込みが激しい人
思い込みが激し人は、恋愛に限らずアルコールやギャンブルなどに依存しがちな傾向にあります。「自分にはこれしかない」という視野の狭さが、依存対象へののめりこみを強めてしまう恐れがあります。
思い込みが激しい人は、小さいころからその傾向が強いと言われています。心当たりがある人は、自分にあった治し方で早めに改善していくようにしましょう。
恋愛依存症の6つの症状をチェック!あなたは当てはまる?
恋愛依存症の特徴をチェックしたところで、次はどのような症状があるのかをチェックしてみましょう。なりやすい人の特徴に当てはまっていなくても、症状が出ていたら恋愛依存症になってしまっている可能性があります。もし自分が恋愛依存症だった場合は、原因を探り改善しながら治し方を決める必要があります。早めにチェックしておきましょう。
【チェック①】友人よりも恋人を優先する
いつも友人よりも恋人を最優先にしてしまう人は、恋愛依存症にならないように注意が必要です。緊急事態などなら仕方のない場合もありますが、マナー的には友人と恋人という比較よりも約束をした日付が早い順を優先するのが一般的です。あまりにも恋人を優先しすぎて恋愛しか頭にない人は、徐々に周囲から人が離れてしまいますので注意しましょう。
【チェック②】少しでも連絡がないと不安になる
恋人からの連絡がないと不安になるという人は多いですが、その時間が短い人は注意しましょう。たとえば30分既読がつかないだけでLINEで追加でメッセージを送るなどは恋人自身に嫌われてしまう可能性のある行為です。男性と女性で連絡頻度が違うのはもちろん、性格によっても心地良い連絡頻度は違います。不安になる前に、お互いの連絡頻度をどうするかすり合わせしたいですね。
【チェック③】つい高価な贈り物をしてしまう
恋人や好きな人に好かれたいがために、ついつい高価な贈り物をしてしまう人もいるのではないでしょうか。誕生日やクリスマスならともかく、普段から高価な贈り物をする人も恋愛依存症の人の中では少なくはありません。よく言われている言葉ですが、金銭では人の心を買うことはできません。自分自身を見てもらえるようにしたいですね。
【チェック④】自己管理が出来なくなる
恋愛に振り回されて、自己管理が出来なくなるのも恋愛依存症の症状として有名です。恋人のシフトに合わせて自分の睡眠時間を削ったり、恋人の体力に合わせて無理してデートに行って体調を崩す人もいます。また、回避依存タイプの恋愛依存症の人は、好意から逃げるために自分の行動を極端に制限してしまうこともあります。
【チェック⑤】恋人を失う不安が頭から離れない
大切な恋人を失うのは誰でも大きなストレスになりますが、恋愛依存症の人は常に恋人を失う不安を感じています。少し離れただけで恋人が事故や事件に巻き込まれないか不安で泣けてきたり、少し揉めただけでフラれないか怯えてしまうこともあります。まずは恋人を信じて、自分自身の生活をしっかり送るようにすることで改善していきましょう。
【チェック⑥】恋人の他には何もいらないと考える
恋人を大切にして最優先にした結果、恋人以外は何もいらないと考えしまうのも恋愛依存症の症状の一つです。時には友人や家族の連絡先を消してスマホに恋人の連絡先しか入れなかったり、仕事すら辞めてしまう人もいると言われています。あまり恋人だけに依存しないように、気を付けていきましょう。
恋愛依存症の禁断症状とは?2つのパターンを解説!
「依存症」ですので、アルコール依存症や薬物依存症と同じく恋愛依存症にも禁断症状があります。恋人を失った時、恋愛依存症の人の禁断症状はどのような症状が出るのでしょうか。代表的な2つの症状を解説します。
【パターン①】恋人へ報復する
自分を振った恋人は、恋愛依存症の人にとっては「自分から依存対象である恋愛を奪った憎い人」になります。恋愛を失った自分は元恋人のせいで辛い思いをしているから、元恋人にも同じくらい辛い思いを味合わせたいと報復を考える人が多くいます。
友達に元恋人に対する嫌がらせを依頼してみたり、共通の友人に元恋人の悪評を流すこともあります。また、元恋人に精神的なダメージを与えようとして狂言自殺をしたりストーカー行為をする人もいます。
【パターン②】うつ病を発症する可能性がある
恋愛依存症の人だけに特有の症状ではありませんが、何かに依存している人は依存対象がなくなった時にうつ病を発症する人が多いと言われています。また、依存対象を失う前からうつ病を合併して発症している人も少なくはありません。うつ病が発症した場合は、個人的に考えを変えるだけでは簡単に治りません。専門家の力も借りてしっかりした治し方で治しましょう。
恋愛依存症を克服する6つの方法とは?
自分だけではなく周りの人も巻き込んでしまう恋愛依存症は、改善するのが難しい依存症ですが治し方が存在していないわけではありません。どのような治し方で恋愛依存症を改善していくことができるのでしょうか。恋愛依存症の治し方を6つ紹介しますので、自分が恋愛依存症だと感じる人は治し方を試してぜひ改善していきましょう。
恋愛以外で夢中になれるものを探す
恋愛ばかりに依存してしまう人は、その依存を他のものに分散させるという治し方がおすすめです。何か熱中できるような趣味を見つけて、好きな人や恋人のことを考える時間を減らすという治し方はいかがでしょうか。
ただし、恋愛依存症を治そうと思って始めた趣味に依存してしまっては意味がありません。何事ものめりこみすぎず、ほどほどを意識していきましょう。
自立できるよう努力する
恋人に頼ってばかりの人は、自立できるように努力しましょう。たとえば、日用品の買い物すら恋人がいないと行けないという人は最寄りのコンビニから一人で行って買い物をする癖をつけるという治し方があります。
恋愛依存症の人がすぐに恋人から自立をするのはとても難しいことです。ただし、治し方もステップを踏むことでストレスを減らすことができると覚えておくことが重要です。
優先度を変えてみる
いつも恋人を優先してしまう自覚がある人は、優先度を変えてみる治し方がおすすめです。最初のうちは上手く優先度をつけられない人も多いので「第二日曜日はデート以外の用事を入れる」などと決めてみましょう。
デート以外の用事の楽しさを思い出せば、次第に恋人を最優先にする癖も改善していくことができるようになります。今の自分にとって何が一番必要かを常に考える癖をつけましょう。
信用できる友達に相談する
何かを改善したい時、どんな治し方でも自分自身の力だけで行うのはとても困難です。信用できる友達に、自分が恋愛依存気味であることを話してみるのはいかがでしょうか。
友達の視点から、あなたに足りないものを教えてくれるかもしれません。恋愛を優先しそうになった時、強い言葉で止めてくれるかもしれません。ぜひ信用できる友達に、打ち明けてみてください。
自分を好きになる
恋愛に限らず何かに依存する人は、自分自身に自信がないことがほとんどです。恋愛依存症の人は、自分自身の長所を見つけて自分のことを好きになってあげましょう。たとえ恋人を失っても自分には魅力があると自覚していれば、それほどダメージは大きくありません。価値基準を恋愛だけに求めないことが重要です。
病院を受診してみる
今まで紹介した治し方を試してもどうしても治らない場合は、専門家の手を借りることがあります。禁煙したい人に禁煙外来があるように、恋愛への依存をやめたい人は精神的なアプローチが必要になります。精神科への敷居も現在は以前ほど高くはありませんので、ぜひ受診してみましょう。
恋愛依存症は克服できる!1歩ずつ前進してみよう!
恋愛依存症は、先ほどから紹介しているように自分自身の生活に支障をきたしてしまうことがあります。単なる「恋人が大好き!」という状態とは異なりますので、恋愛依存症の人は克服しましょう。
ただし、恋愛依存症の克服は決して簡単なことではありません。焦らずに、少しずつ恋愛以外の楽しみを見つけるといった気持ちが大切です。