使えない社員の特徴16選!育てる方法・やめさせる方法も!
会社の中には使えない社員というのが一人はいるでしょう。そんな使えない社員はどうしてそうなってしまっているのか、その原因や特徴、性格等から、使えない社員の育て方までさまざまな視点からご紹介します。明日からの対応に役立ててみてください。
目次
使えない社員に頭を抱えてしまう事はありませんか?
会社で長年勤めていると、中にはとても使えない社員に頭を抱えることも少なくありません。使えない社員というのは一体どんな社員なのでしょうか。使えない社員の特徴や性格、使えない社員を育てるためのタイプ別の方法等詳しくご紹介します。
使えない社員の特徴【仕事編】8選!
1. わからない事をそのままにする
仕事をしていく上でわからないことがあれば、先輩や上司に相談したり、尋ねて理解したうえで進めていかなくてはなりません。使えない社員と呼ばれる人は、この相談したり尋ねたりすることをせずに、自分なりの解釈で進めてしまったり、問題をそのままにしてしまうことが特徴として挙げられます。
2. 社会常識が欠けている
会社という組織で働く上で、わからないことは人に聞く、相談する、自分が得た情報を連絡する、上司から指示された仕事は速やかに対応する等の常識が欠けている人は使えない社員の中にたくさんいます。
3. 指示が理解できない
使えない社員の特徴として「指示が理解できない」ということがあります。理解できるかできないかは個人差があるかもしれませんが、使えない社員は指示を理解しようとしない、そもそも指示を聞く気がない人もいるようです。そのため仕事を依頼しても何もできないということが起こり、結果使えない社員としてのレッテルが貼られることになります。
4. 同じ間違いを繰り返す
間違いやミスは誰にでもあることです。むしろその失敗を糧に成長していくものだと思いますが、使えない社員はそもそも社会常識が欠けており、わからないことをそのままにする特徴があるため、同じことを何度も繰り返し間違ったり失敗してしまいます。
5. ミスをした自覚がない
ミスをしても自覚がないのが使えない社員の特徴でもあります。同じことを繰り返し間違えたりミスを繰り返したりしていても自覚がないので、反省をすることもありません。そのため全く仕事を先に進めることができないのです。
6. 予想外のトラブルに対応できない
使えない社員は思い込みや指示の理解がしっかりとできないので、予想外のトラブルが起こったときにうまく対応することができません。そのトラブルがたとえ自分が引き起こしたことであっても対応できないので、周りを巻き込んでしまう特徴があります。
7. 報連相ができない
会社という組織で働く上で、「ホウレンソウ」(報告、連絡、相談)は基本ですが、使えない社員と呼ばれる人たちはこの基本的なことができないタイプが多く、社会常識が欠けているのが特徴です。
8. 勝手に判断してしまう
わからないことをそのままにする上、自分勝手に判断してしまうのが特徴の使えない社員もいます。一見仕事に熱心で積極的に取り組んでいるように見えますが、実は指示された仕事の本質をしっかりと理解せず、勝手に判断して推し進めてしまうため、結果的に使えない社員ということになる場合もあるようです。
使えない社員の特徴【性格編】8選!
9. 責任感がない
使えない社員には責任感がないという性格的な特徴があります。何かトラブルが起こっても、それがたとえ自分が引き起こしたことであっても責任を取ることができません。自分で勝手に判断して推し進めてしまう上に責任感がないので使えない社員と言われても仕方ありません。
10. 自己管理能力が低い
自己管理能力が著しく低いため、使えない社員となることもあります。それはもともとの性格かもしれません。自己管理能力が低いので、次の日が仕事だというのに深酒をして体調を崩したり、予防を怠って風邪をひいたりして、肝心な時に仕事を休まなくてはならないことになってしまいます。
また自己管理能力が低い使えない社員は、時間の管理もできないので、仕事の締め切りを守れなかったり、うまく自分で時間を調整して仕事を進めることができないこともあります。
11. 目立ちたがり屋
目立ちたがり屋の性格から使えない社員となってしまっている人もいます。目立ちたがる人は上司の評価を得るために、一人ではできもしないような大きな仕事をやろうとしたり、目立つような仕事をしようとしたりする傾向があります。しかし裏では後輩を使って自分は何もしないといったパターンもあります。
12. 言い訳を先にする
失敗をしたときやトラブルを起こしてしまったときに、使えない社員は真っ先に言い訳をします。指示をよく理解せず、勝手に判断してその挙句自分で責任が取れないため、あれこれと言い訳をして難を逃れようとする傾向があるようです。またなかなか自分が間違っていたということについて認められないケースも多いようです。
13. 公私混同する
仕事とプライベートを切り離して考えることができず、公私混同するため、使えない社員となっている場合もあります。感情面でも仕事とプライベートの切り替えができないため、上司からの注意や指摘について、単純に自分が「怒られた」「嫌われている」と思い込んでしまうのです。
14. プライドは高い
プライドが高く常に周りを見下しており、上司からの指示も面白くなく感じ、指示を素直に受け入れることができないために使えない社員となってしまっている場合もあります。またこのタイプの場合は、失敗しても自分が失敗したとは認めず、言い訳をしたりうまく弁解をして逃れようとする性格であることが多いです。
15. 人のせいにする
自分が仕事ができないのを棚に上げ、失敗やミスは人のせいにする性格の使えない社員もいます。自分がミスをしたことを反省して学習することができず、人のせいにばかりしているので、まったく進歩しないタイプと言えるでしょう。
16. 協調性がない
会社での仕事はチームで進めていかなくてはならならないこともたくさんあります。しかし使えない社員は協調性がなく、周りの人とのコミュニケーションをしっかりと取ることができないので、一人だけ外れた行動を取ってしまうことがあります。チームで協調して仕事をすることができないため、結果的に使えない社員としてのレッテルが貼られてしまうことになります。
使えない社員を育てる方法をタイプ別に紹介!
たとえ使えない社員であったとしても、自分の職場に就職したからには、いずれは戦力になってもらわなくてはなりません。使えない社員のタイプをしっかりと見極め、それぞれのタイプに合った方法で育てることで、やめさせることなく使える社員に育てることも可能なのです。
指示が理解できないタイプ
指示が理解できない結果として使えない社員になってしまっている場合は、指示する側が的確な指示ができているかをまずは見直してみる必要があります。暗黙の了解で通じると思っている言葉が通じていない場合もあるので、同じ指示でもいろいろな言葉で試してみるのも良いでしょう。また口頭で伝えるよりも文字にした方が伝わりやすい場合もあります。
また指示が理解できないタイプの中には、さらに言葉が通じないタイプの人もいます。世代が違うと使う言葉もだんだんと違ってきます。当たり前で通じると思っている言葉も、もしかすると通じていないのかもしれません。特に上司と部下の年齢が離れているほど、言葉が通じにくく、上司は部下を育てることが難しく感じるでしょう。言葉で通じない場合は、実際一緒にやって見本を示すということが育てる方法としては手っ取り早いかもしれません。
要領の悪いタイプ
要領が悪いタイプの使えない社員は、もともとの性格として要領が悪いということが考えられます。要領が悪いタイプはスケジュール管理もできませんし、必要なことをメモしたり、何から手を付ければ良いかわかっていないと考えられます。
そんな要領の悪いタイプの使えない社員を育てる方法としては、仕事の内容云々よりも先に、何から始めればよいのか、スケジュール管理やメモの取り方等、ごくごく基本的なところから一緒にやってみて、何につまづいているのかを見つけてあげる必要があります。もしかすると他の人からすれば、何でもないようなことでつまづいてしまっているのかもしれません。
反抗的なタイプ
使えない社員の中でも反抗的なタイプの人がいます。このタイプは仕事を指示しても横柄な態度で返したり、注意すると何かと反抗してきます。まるで中学生を相手にしているかのようでもあります。
反抗的なタイプの使えない社員を育てる方法としては、上司や先輩が侮られないような態度でふるまうことが大切です。反抗するということはそれだけ相手を侮っているということでもあります。しっかりと上司や先輩が頼れるところを見せることで、自分がどのようにふるまうべきなのかを学んでいくでしょう。
協調性がないタイプ
協調性がないタイプは周りの空気が読めないという性格であることが多いでしょう。協調性がなく、周りの空気が読めないということから、もしかするとそもそも発達障害である可能性もあります。その場合はその状況や場面に応じて柔軟に対応することが難しいため、周りのサポートが必要になります。
はなはだしく協調性がないようすが見られるようであれば、一度発達障害を疑ってみても良いかもしれません。ただし性格的に協調性がない場合は、仕事の結果をこまめにフィードバックし、周りの様子を見て学ぶ経験をさせる時間を取ることも必要でしょう。
やる気が続かないタイプ
やる気がないわけではないけれど、それが最後まで続かないというタイプがいます。任せた仕事を最後までやり遂げてもらわないと周りも迷惑します。やる気が続かないタイプの場合、何が原因でやる気がなくなってしまうのかを本人と一緒に考えてみる必要があるでしょう。また育てる方法としては、こまめに報告、連絡、相談をさせ、進捗状況を確認したうえで、他の人よりも事細かにその人の仕事を認め、モチベーションを持続させることが大切です。
時間にルーズなタイプ
時間にルーズなタイプにも発達障害の可能性は隠れています。まずは発達障害を疑ってみるのも一つの方法でしょう。しかし性格的にルーズな場合はしっかりと育てるしかありません。時間にルーズなタイプの使えない社員は、そもそも他の人と時間に対する観念が違います。遅刻しそうになれば普通なら慌てますが、時間にルーズなタイプの人はあまり慌てることはありません。遅刻しても謝ってさえおけばなんとかなるとでも思っているのではないでしょうか。
そんなタイプに締め切りを厳守の仕事を任せてしまうと、チーム全体に影響が出てしまいます。ですから他の人とは少し分け、あまり締め切りに縛られないような仕事から任せてみるのも良い方法でしょう。時間にルーズだから迷惑をかけているということは、本人は全く気付かないはずですから、そこはしっかりと時間にルーズな人は信頼できない、だからあなたには仕事を任せられないんだということを伝え、少しずつ期日が守れるように育てるために、報告、連絡、相談をこまめに行えるよう促しましょう。
ミスを繰り返すタイプ
ミスを何度も繰り返すタイプにもまた発達障害の可能性があります。ミスを繰り返すということはそれだけ学習ができておらず、注意も散漫であると言えます。このタイプは発達障害であっても性格的な問題であっても、そのミスによって周りに迷惑をかけてしまいます。
ミスを繰り返すタイプを育てる方法は、他の人よりも細かいマニュアルを作ったり、チェックリストを作成したりして一つ一つ丁寧に細かくチェックしながら仕事をさせる方法が良いでしょう。時間をかけて一つ一つを丁寧にこなさなくてはならないので、他の人よりも時間はかかってしまうかもしれませんが、繰り返しのミスや間違いをはじめからやり直すことになるよりもかえって時間が短縮できるでしょう。また結果的に注意散漫な性格から自分で気を付けられるように育てることもできます。
言い訳ばかりするタイプ
ミスに対しての言い訳は聞き苦しく、上司としてはイライラさせられますね。言い訳ばかりするタイプはいくら叱ってもさらに言い訳で返してくるので、さらにイライラさせられてしまいます。この言い訳ばかりするタイプの人は注意されても自分が間違っていることを認められないため、学習できないため、上司としては育てるのが難しいタイプでもあります。
言い訳ばかりするタイプを育てる方法は、イライラしてあまり頭ごなしに注意するのではなく、しっかりと本人が間違いを認められるように説明することが大切です。それでもさらに言い訳をした場合にも、注意する側は決してイライラせず根気よく向かい合わなければなりません。
メンタルが弱いタイプ
困難にぶつかったときに責任を取るだけの勇気がなかったり、注意されたらすぐに泣いてしまうようなメンタルが弱いタイプも、使えない社員の中にはいます。メンタルが弱いタイプは責められれば責められるほどパニックになることがありますので、このタイプを育てるためには決して頭ごなしに注意してはいけません。
メンタルが弱いタイプの使えない社員を育てる方法としては、あまり周りに人がいない環境で、本人の話も聞きながら、ミスや失敗についてその理由をしっかりと説明し、一緒に再度その仕事に取り組んでみる等の対応が良いでしょう。また失敗したことばかりに焦点を当てるのではなく、これまでに達成できたことも引き合いに出しながら励ましながら育てる方法が良いでしょう。
使えない社員をやめさせる方法はあるの?
使えない社員は会社の中にいてほしくないですよね。育てるにしてもなかなか時間がかかりますし、できればやめさせたいと思う人もいるでしょう。しかし使えないからと言って簡単にやめさせることはできません。
やめさせる条件がある
一度雇ったからには使えない社員だからといって、簡単にやめさせることはできず、やめさせるのにもいくつかの条件が必要となってきます。以下の条件を満たさないとやめさせることができません。
- 法律で解雇禁止事項に該当しない
- 解雇予告を行う(労働基準法第20条)
- 就業規則等の解雇事由に該当している
- 解雇について正当な理由がある
- 解雇の手順を守る
また労働基準法第3条や第19条を違反すると、解雇が無効になり、労働基準法違反で6ヶ月以下の懲役、または30万円以下の罰金が科せられることになっています。
部署異動で可能性を探る
使えない社員はやめさせるということが簡単にできれば良いですが、さまざまな条件がありますし、やめさせるのもなかなか難しいので、できればやめさせることなく、育てて使っていけると良いですね。もしかすると今の部署の仕事が合わないだけかもしれないので、やめさせると決めるまでにまずは部署異動させることで、可能性を探るということも考えてみてはいかがでしょうか。
使えない社員は育て方で使える社員になる可能性がある!
人を変えるということは、いくらそれが使えない社員だと言っても、とても難しいことです。今の状況を変えようと思ったときに使えない社員にばかり目が行きがちですが、使う側の考え方をまず変えてみて、育てる方法をいろいろと模索することで、その人に合った育て方や使い方が見えてくるはずです。使えない社員は育て方でいくらでも変わる可能性はありますので、やめさせることを考える前に、まずは使えない社員のタイプを見極め、育てることを考えてみてはいかがでしょうか。