「羨望の眼差し」の意味や使い方とは？他人を羨ましがる人の特徴も！

大好きな人を「羨望の眼差し」で見ています。このように相手に対する憧れの気持ちを込めて使ったりすることのある「羨望の眼差し」の読み方は「せんぼうのまなざし」です。

「羨望の眼差し」の意味について、「羨望」と「眼差し」に分けて見てみましょう。羨望は、「うらやむ」「うらやましく思う」といった意味を持っています。眼差しは、「物を見るときの目の表情」「物に視線を向けるときの目つきや目線」を表しています。つまり、「羨望の眼差し」は、対象に対する憧れや慕っているという気持ちを込めて「羨ましく見つめる」などの意味を持つと言えるでしょう。

「羨望の眼差しを向ける」の使い方は、相手の人やものに対して「いいな」とか「羨ましいな」などの思いと共に、「自分もあんな風になりたいな」と感じたときに使います。

「綺麗なドレスを纏った女性に羨望の眼差しを向ける」
「高級車から出てきた男性に羨望の眼差しを向ける」

「羨望の眼差しで見る」の使い方を見てみましょう。こちらは、憧れの人やものに対して、素敵だなとか素晴らしいなどの気持ちが込められた表現となります。

「仕事のできる彼を羨望の眼差しで見る」
「笑顔が素敵な彼女を羨望の眼差しで見る」

「羨望の眼差しが集まる」は、①のように私もあんな風になりたいという気持ちや②のように、素敵だなという憧れの気持ちなどたくさんの思いを込めた使い方をします。

「スタイル抜群の彼女には羨望の眼差しが集まる」
「世界トップシェアを獲得した企業に羨望の眼差しが集まっている」

類語①憧れるは、「あこがれる」という読み方をします。憧れるは、理想の人やものに「強く心がひかれる」「思い焦がれる」という意味を持ちます。憧れの人を無意識に見つめてしまう状況を思い浮かべてみるとわかりやすいかもしれません。その憧れの人に向ける視線が「羨望の眼差し」なのです。

類語②羨ましく思うは、「うらやましくおもう」という読み方をし、「自分もそうなりたいと思うこと」を意味しています。欲しかった型のバックがショップに色違いで2つ並んでおり、迷った末に、そのうちの1つを購入して街を歩いていると、購入しなかった方のバックを持っている人を見かけたとします。あなたは、あっちが良かったかなと羨ましく思って、見てしまうかもしれませんね。その視線こそが「羨望の眼差し」です。

「羨望の眼差し」の対義語1つ目の嫉妬は、「しっと」という読み方をします。嫉妬は、「自分より優れている人をねたむこと」「やきもち」など自分の愛する者の愛情が他者へ向けられているのを恨むことなどを指します。「羨望の眼差し」が憧れの気持ちがあるのに対し、嫉妬は恨みや憎しみの気持ちがあることから「羨望の眼差し」の対義語とされています。

対義語2つ目の蔑むは、「さげすむ」という読み方をし、「自分より相手の能力が劣るもの」「見下す」などの意味があり、相手が自分より劣っているものとして見ています。「羨望の眼差し」は相手が自分より優れているものとして、尊敬の眼差しで見ていることから、「羨望の眼差し」と蔑むは対義語であると言えます。

「羨望」と「憧れ」は類語でも紹介したとおり、どちらも「心ひかれる」などの状況を表しています。やはり類語だけあって同じように感じるのですが、下記のような違いがあります。

• 羨望：自分よりも優れた環境や境遇にある人やものに対して感じます。
• 憧れ：自分が理想としている人やものに対して感じます。

「羨望」と「嫉妬」の違いについて見てみましょう。「嫉妬」は対義語のところで紹介したとおり、自分より優れている人を羨ましく思い妬むことを意味しています。

• 羨望：純粋な憧れの気持から出てきます。
• 嫉妬：自分のネガティブな気持ちから出てきます。

「羨望の的」は「せんぼうのまと」という読み方をし、羨望の眼差しを受ける対象を意味しています。憧れや羨ましいなどの気持ちがたくさん注がれている状態にあるところを想像してみてください。

【使い方】

• 「彼女は羨望の的になっている」のように彼女には美貌やお金など、他の人たちより優れた何かがあり多くの人が注目している状態を表しています。
• 「羨望の的としての役割がある」といった受け身的な使い方もできます。

「羨望の眼差し」は英語で"look enviously at"と表現します。羨望は英語で"envy"となり、今回のように"enviously"となると「妬み」を含んだ表現になります。「羨望の眼差し」は妬みや嫉妬の感情と紙一重なのかもしれませんね。

1つ目の特徴は「容姿端麗な人」です。容姿端麗な人は、そこに居るだけで注目を浴びてしまいますよね。まさに羨望の眼差しを向けられている状態です。

羨望の眼差しを向けられる人の2つ目の特徴は「何でもできてしまう人」です。仕事も勉強も料理もスポーツもと何でも上手くこなす人には、思わず目を奪われてしまいます。

3つ目の特徴は「誰からも好かれる人格者」です。いつもどこでも人から好かれているタイプの人は、いつも楽しそうにしているし、あなたにも優しく声をかけてくれることでしょう。あんな人になりたいなと、羨望の眼差しを向けてしまうのではないでしょうか。

「才能豊かな人」が4つ目の特徴です。「才能豊かな人」にふれると、その才能に圧巻してしまいます。凄い！カッコイイと憧れの気持ちを抱いて、多くの人が羨望の眼差しを向けます。

羨望の眼差しを向けられる人の5つ目の特徴は、「いつも笑顔で前向きな人」です。あらゆることに前向きにチャレンジしているので、人生が楽しくていつも笑顔です。周囲の人たちを笑顔で包み、楽しくさせてくれる人に憧れを抱く人は多いでしょう。

6つ目の特徴は「お金や時間に余裕のある人」です。一般の人が働いたり、勉強をしている時間に、ゆったりとお酒や食事を楽しんでいたり、長期のバカンスを楽しんでいる人を見ると、羨ましいあんな風になりたいと、羨望の眼差しを向けてしまいますよね。

さきほど英語表記のところでもふれましたが、やはり羨望と嫉妬は紙一重なのでしょうか？他人を羨ましがる人の特徴5選を見てみましょう。

1つ目の特徴は、「自分に自信がない」人です。自分に自信がない人は、自分のことがあまり好きではない人が多いとされており、他人の良いところを見つけたときに「羨ましい、やっぱり自分はダメだな」と、羨望と同時に悲観的になってしまうようです。

「すぐに人と自分を比べる」が、2つ目の特徴です。「すぐに人と自分を比べる」人は、常に人と比べているので、少しでも自分の方が勝っていると嬉しく感じ、少しでも劣っていると相手を羨むを繰り返してしまうようです。

他人を羨ましがる人の3つ目の特徴は、「向上心が高い」人です。常に自分の良しとするハードルが高いため、自分よりも高みに居る人を見ると羨ましく思って羨望を抱き、自分はまだまだだと努力を重ねていきます。

4つ目の特徴は「不器用である」人です。他人を羨ましいと思い努力するのですが、不器用なためにせっかくの努力が違う方向へと向かってしまい、憧れの人になかなか近づけません。そのため、羨ましいと思う気持ちだけが強くなって、徐々に妬みや嫉妬へと繋がる可能性があります。この場合は、羨望と嫉妬は紙一重と言えるのでしょう。

他人を羨ましがる人の5つ目の特徴は「目標や夢がない」人です。自分が何を望んでいるのかハッキリしていないため、あれもいいなこれもいいなと、他人を羨ましく思い続けてしまうようです。羨ましい思いばかりが続くと、4つ目の特徴のように妬みや嫉妬に繋がってしまうかもしれませんね。

人に羨望を感じる原因は、「もっと綺麗に」「もっとお金持ちに」といった「もっと」という人の持つ欲望からきており、人は「自分は持っていないのに他人は持っている」という状況に遭遇すると、羨ましさを感じます。つまり、自分にないものに憧れる気持ちが、人に羨望を感じる原因と言えるのですね。

「なりたい自分になるために努力する」ことは、自分が羨ましいと感じた人に近づくことです。そうやって目標に向かって努力するあなたは、今度は、周囲の人たちに羨望の眼差しで見られているはずですよ！

思いやりのある人は、人を惹きつけます。思いやりの気持ちを持って接した相手が今度は、あなたを助けたい、一緒に居たいと感じるようになります。そうやって相手の立場を考えることができれば、相手のちょっとした心遣いにも感謝の気持ちを持つことができます。「思いやりと感謝の気持ちを持つ」ことを大切にしてみましょう。

「好奇心や向上心を持つ」ことです。好奇心や向上心を持って、自分がやりたいことや興味のあることに集中していると、常に自分のことで夢中なので、他人が気にならないです。好奇心や向上心を持って色んなことにチャレンジしていきましょう。

羨望の眼差しで見てきた人に、夢や希望をもらってきたように、あなたが「羨望の眼差しを向けられる人」になって与えていけたら素敵ですよね！羨望の眼差しを向けられる人は、常に憧れの的であり、いつも夢や目標に向かって楽しく努力し続けている人です。憧れや羨望のままで終わらせるのではもったいないです。あなたも「自分のできる限りのことはやっている」と自信を持って言える人になりましょう。