ビールにはなぜ炭酸が入っているの?炭酸を復活させる方法も解説!

ビールに何気なく入っている炭酸ですが、その理由についてはご存知でしょうか?ビールの炭酸には、のどごしだけではない大切な秘密があるのです。その秘密について紹介していく記事となります。また、炭酸が抜けてしまったビールを復活させる方法についても紹介します。

ビールにはなぜ炭酸が入っているの?炭酸を復活させる方法も解説!のイメージ

目次

  1. 1ビールに入っている炭酸の正体を知ろう!
  2. 2そもそもビールの作り方とは?含まれる基本原料もご紹介!
  3. 3ビールに炭酸が入っている3つの理由!人工的なものなの?
  4. 4ビールの泡の正体は?意外な役割もご紹介!
  5. 5ビールの炭酸を復活させるアイテムとは?
  6. 6ビールを美味しく飲む4つのコツを伝授!
  7. 7ビールを使ったカクテル3選!お気に入りの割り材を見つけよう
  8. 8炭酸の秘密を知ってビールの美味しさを堪能しよう

ビールに入っている炭酸の正体を知ろう!

ビールは老若男女に愛されるお酒のひとつで、居酒屋でも「とりあえずビール」という人も多い事と思います。独特の苦味と、爽やかな炭酸がビールが愛される要素となっています。では、その爽やかな炭酸の正体について知っていますか?今回はビールの炭酸の作られ方や、泡ができる理由、泡がなくなった時の復活方法などについて紹介します。

ビール

そもそもビールの作り方とは?含まれる基本原料もご紹介!

ビールの炭酸について紹介する前に、まずはビールの作り方を知っていきましょう。ビールの作り方を知ることで、さらにビールが美味しく感じるかもしれません。

ビールに含まれる基本原料はどんなもの?

ビールは基本的には麦芽、ホップ、水を原料として作られています。この基本原料のほかに、米・コーン・でんぷん・糖類などを使用して作られています。ビールに含まれている原料は水を除き、ビールの瓶や缶についているラベルに記載されています。それぞれのメーカーで原料のバランスや原料そのものの産地などが違うので、当然味も違ってきます。

疑問

【作り方①】麦芽を製造する

ビールの作り方としては、まずは大麦を解けやすく、分解されやすい麦芽の状態にする事から始まります。ビール大麦のほこりやゴミを取り除き、浸麦槽で水分を含ませて、麦芽室と呼ばれる部屋で発芽させた後に、乾燥室で熱風を浴びせて焙煎していきます。この工程の時に、ビールに必要な成分と芳しい香りと、独特の色を持ちます。

麦

【作り方②】麦芽と副原料を混ぜ合わせる

焙煎して細かく砕いた麦芽と、先程紹介したような副原料と温水を混ぜ合わせます。しっかりとした温度管理のもとで適切な時間をおくことで、でんぷん質が麦芽の酵素の働きで、糖化液となります。この糖化液をろ過してホップを加えて煮沸します。ホップはビールの苦味と香り付けの役割があると共に、麦汁のタンパク質を分離させる事で、液を澄んだ色にする働きがあります。

【作り方③】発酵させる

高い温度で混ぜ合わせた麦汁を5℃程度に冷却し、酵母を加えてタンク内で発酵させます。7日~8日程度寝かせておくと、酵母の働きで麦汁の糖分がアルコールと炭酸ガスとなります。この段階でもビールと呼べるのですが、まだ私たちが飲んでいるようなビールのような味は香りはしない、若ビールと呼ばれるビールとなっています。

発酵

【作り方④】貯酒する

若ビールを私たちが普段口にするようなビールにするために、発酵させたタンクから貯蔵するためのタンクに移され、0℃程度の低温で数十日の間貯蔵されます。長い期間の中でゆっくりと熟成し、キリっとした苦味や独特の香りのするビールができるのです。これをろ過する事で綺麗な琥珀色をしたビールとなり、瓶や缶に詰められた後、私たちのもとへと届きます。

ビールに炭酸が入っている3つの理由!人工的なものなの?

ビールに炭酸が入っている理由はビールを美味しく飲むためではあるのは勿論ですが、それ以外にも理由が存在します。その理由や、缶ビールや樽ビールに炭酸ガスが含まれる仕組みについて紹介します。

アイデア

①発酵の製造過程で炭酸が発生するから

発酵という工程を行うと、原料から作り出した糖分が酵母を食べて、アルコールと二酸化炭素に分解されます。この二酸化炭素が、炭酸ガスと呼ばれるものです。ただしこの方法で発生した炭酸は微炭酸であるものが多く、私たちが口にするようなキレのある炭酸とは程遠いものとなります。キレのある炭酸を得るために、人工的に炭酸ガスを注入する工程がとられます。

②缶ビールは缶に炭酸ガスが注入されるから

ビールを美味しく保つための秘訣は、極力酸素に触れない事と言われています。缶ビールの場合は、のどごしの他にも酸化を防ぐという理由から、炭酸ガスが注入されています。缶にビールを詰める前、詰めた後に炭酸ガスを注入し、缶の中から極力酸素を追い出すような製造方法がとられています。

炭酸

③樽ビールはサーバーから炭酸ガスが送られるから

居酒屋やレストランなどではサーバーからビールが注がれます。サーバーは樽に繋がり、樽は炭酸ガスボンベに繋がっています。こちらも缶ビールと理由は一緒で、ビールを注いだ際に炭酸ガスを樽内に満たす事で酸化を防いでいます。サーバーのレバーを引くと炭酸ガスが樽内に送られる事で、樽からビールがサーバーへと押し出されて、ジョッキへと注がれます。

樽

ビールの泡の正体は?意外な役割もご紹介!

ビールを注ぐと泡が発生します。泡ができる理由は、ビールに含まれるタンパク質やホップ樹脂などが炭酸ガスの気泡に付着するためです。つまり、炭酸ガスがビールの泡の正体です。

そして、この泡にはしっかりとした役割があります。ビールが酸素に触れると劣化するのは紹介したとおりですが、泡で酸素をブロックし、味の劣化を防ぐ大切な役割があります。炭酸ガスが逃げないためのふたであったり、苦味成分を泡が吸着するという役割もあります。

泡

ビールの炭酸を復活させるアイテムとは?

ビールを飲んでいると、段々と炭酸は抜けていってしまいます。炭酸の性質上仕方のない事ですが、もしも炭酸を復活させる事ができれば、また美味しいビールを楽しむ事ができます。

ビールの炭酸を復活させるためには、二酸化炭素が固形になった物質であるドライアイスを使います。ビールにドライアイスを溶かすと炭酸が復活すると共に、キンキンに冷えたビールに戻す事もできるので、あたかも注ぎたてのような状態に復活させられます。

ドライアイス

ビールを美味しく飲む4つのコツを伝授!

食べ物でも飲み物でも、それぞれには美味しい召し上がり方が存在し、ビールも当然ながら例に漏れません。ここでは、ビールを美味しく飲むためのコツを紹介します。このコツを実践し、美味しいビールをさらに美味しく飲んで下さい。

考える

飲む前はしっかり冷やしておく

当たり前の事かもしれませんが、キンキンに冷えたビールのほうが美味しいです。逆に温度が常温に近くなればなるほど、ビールの良さは失われてしまいます。冷やす事で泡立ちが良くなる事や、麦芽成分が変質しないと言われています。つまり、ビールそのものの味を楽しむには、しっかり冷やしておく事が大切です。

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缶ビールはグラスに注いで飲む

缶ビールのまま飲んでも十分に美味しいのですが、グラスに注ぐことでさらにビールの美味しさは引き立ちます。紹介したとおり、缶ビールには鮮度を保つための炭酸ガスが注入されているため、炭酸の刺激が少々キツめになっています。グラスに注ぐことで注入された炭酸ガスがほどよく抜け、まろやかな口当たりとなります。泡を作る事もできるので、炭酸の抜けを防ぐ事にも繋がります。

グラス

製造年月日が近いビールを選ぶ

以前にあるビールメーカーから「工場出荷から3日以内」という生ビールが販売された事がありました。この商品からも分かるように、製造年月日が今と近ければ近いほど美味しいビールという事になります。基本的にビールの賞味期限は9ヶ月ほどと設定されていますが、ビールは生ものです。できるだけ日付が近いものを選ぶのが、美味しいビールを飲むためのコツです。

日付

グラスへの注ぎ方に注意する

ビールをグラスに注ぐ時にも、良い注ぎ方というものが存在します。これから紹介する注ぎ方をマスターする事で、さらに美味しいビールを飲む事ができますので、ぜひ覚えてみてください。

まずはグラスの1/3くらいまでビールを勢いよく注ぎ、ふたの役割の泡を作ります。そして泡が落ち着いた頃を見計らい、グラスを少し傾けてビールの炭酸を逃がさないように、ビールがグラスを辿るイメージでゆっくりと注ぎましょう。ビールと泡の比率が7:3の黄金比で注げたのなら、上手な注ぎ方は成功です。

たったこれだけで、ビールは格段に美味しくなります。注意点としては、ビールの継ぎ足しは炭酸ガスを逃がす原因となるためNGです。缶や瓶にビールが余っている場合は、2杯目用としましょう。

ビールを使ったカクテル3選!お気に入りの割り材を見つけよう

ビールを飲みたい気持ちもあるけど、ビール独特の苦味や香りがちょっと苦手という人も中にはいると思います。そんな時は、ビールを割り材を混ぜ合わせたカクテルはいかがでしょうか?ビールよりも飲みやすい上に、ビールの風味を感じる事もできます。ビールを使ったカクテルと割り材について紹介します。

乾杯

【カクテル①】シャンディガフ

ビールを使った定番のカクテルといえばシャンディガフです。ジンジャーエールを割り材として使い、1:1の比率で混ぜ合わせたカクテルとなります。ジンジャーエールの甘みやピリっとした刺激とビールが絶妙に合うので、ビールが苦手な人やビアカクテル初心者にもおすすめのカクテルです。

【カクテル②】パナシェ

レモネードを割り材とするのが、パナシェというビアカクテルです。レモネードとビールを1:1の割合で混ぜ合わせるカクテルで、レモネードの爽やかな甘みとビールの苦味の相性が良い、口当たりの良い軽い味わいのカクテルです。レモネードでなくてもレモン風味の炭酸飲料でも割り材として代用できますので、自宅でも気軽に作る事ができます。

レモネード

【カクテル③】ダブルカルチャード

ダブルカルチャードとは、カルピスを割り材としたビアカクテルです。カルピスを割り材とするのは意外な組み合わせかもしれませんが、カルピスとビールを1:5~6程度で割れば、ダブルカルチャードの完成です。名前の由来は、ビールの発酵とカルピスの乳酸菌発酵を組み合わせたに由来し、ダブル(2つの)カルチャード(発酵した)となったようです。

炭酸の秘密を知ってビールの美味しさを堪能しよう

ビールの炭酸の秘密について紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?ただビールを飲むだけでも十分に美味しいですが、美味しいビールができるまでを知る事で、味わいがさらに深いものになる事と思います。これまでビールを敬遠していた人でも、これを気にビールにチャレンジしてみるのも良いかもしれませんね。

乾杯
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この記事のライター
ほり
3児のお父さんをしています。

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