焼き魚は冷凍保存できる?保存期間や美味しい解凍方法も!
余ってしまった焼き魚、冷凍できるって知っていましたか?冷凍した焼き魚は簡単にサッとおかずを作るのにとても便利です。今回は焼き魚を冷凍するときの正しい保存方法や、解凍方法について詳しく解説していきます。忙しい朝ご飯やお弁当にも使えるレシピもご紹介しましょう!
目次
焼き魚は冷凍保存できるの?
余った焼き魚、どうしていますか?もしかしてラップをして「冷蔵庫」に入れてしまっていませんか?焼き魚は常温での保存も向かないため、余ってしまうと困ることもあるでしょう。
実は、焼き魚は冷凍保存できるのです!冷凍した焼き魚は忙しい朝のご飯のおかずにもなり、お弁当の一品にもなります。離乳食に使うのにも便利です。ここでは焼き魚の正しい冷凍保存の方法、そして解凍の方法もご紹介しましょう。冷凍保存できる期間や、なぜ焼き魚は常温での保存が向かないかについても説明します。冷凍した焼き魚のおすすめレシピもぜひ試してみてください!
焼き魚を冷凍保存する方法!4ステップ!
まずは焼き魚の正しい冷凍方法を解説していきます。ただラップに包んで冷凍庫に入れれば良いというものではありません。ちょっとしたコツで、焼き魚の美味しさをそのまま保存できるのです。
①焼き魚を冷ます
焼き魚ができたら、適当な大きさに切りましょう。ご飯のおかずにするのか、お弁当に入れるのか、用途によってサイズを切り分けてください。冷凍後は硬くて切れなくなるためです。切り分けた焼き魚はしっかりと冷ましましょう。
②焼き魚をラップに包む
次に焼き魚がしっかりと冷めていることを確認してから、ラップで包んでいきます。切り分けたものをひとつずつ丁寧にラップで包むようにしてください。面倒にも感じますが、小分けにしておくほうが使うときに便利です。尚、焼き魚が冷めきっていないうちにラップで包んでしまうと、水蒸気も一緒に冷凍することになり、解凍したときにベタッとした食感になるので注意しましょう。
③ラップに包んだ焼き魚をフリーザーバッグに入れる
ラップに包んだ焼き魚は、さらにフリーザーバッグに入れましょう。最後にチャックを閉めるとき、中の空気を抜くようにしてください。空気を抜けば冷凍庫の中でも場所を取らないだけでなく、しっかり保存することで美味しさを逃しません。
④焼き魚を冷凍庫へ
フリーザーバッグに入れた焼き魚は、あとは冷凍庫に入れるだけです。冷凍庫の中で金属製のバットに乗せておくと急速冷凍できます。焼き魚の上に冷凍した保冷剤を乗せるのもおすすめです。急速に冷凍するのは、やはり美味しさを素早く閉じこめるためです。
焼き魚を冷凍保存できる期間はどのくらい?
焼き魚はただ冷蔵庫に入れておくだけより、冷凍するほうが長い期間保存できます。とはいえ、やはり美味しいうちにいただきたいものです。焼き魚の冷凍保存期間は4日程度を目安にしましょう。もっと長期間保存したい場合も2週間くらいが限度です。保存期間が長くなるほど冷凍焼けを起こして風味が落ちてしまいます。解凍後に冷凍庫内の臭いを感じる原因にもなるため、長期間の冷凍保存は避けましょう。
冷凍に向かない焼き魚とは?
中には冷凍保存に向かない焼き魚もあります。ししゃもなどの卵がついた焼き魚は冷凍が向かない代表例です。なぜ卵がついた焼き魚が冷凍に向かないかというと、卵の水分が抜けてしまい、解凍後にパサついた風味になってしまうためです。焼いたししゃもは調理後は冷蔵庫に入れて、翌日中には食べきるようにしましょう。
冷凍した焼き魚を美味しく解凍する方法
冷凍した焼き魚を美味しく解凍する方法にはいくつかあります。冷蔵庫でゆっくり時間をかけて解凍したり、急いでいるときには電子レンジや流水、氷水を使う方法もあります。それぞれの方法にポイントがあるため、具体的に説明していきましょう。
冷蔵庫で時間をかけて解凍する方法
最も美味しく解凍したいなら、冷蔵庫で時間をかけて解凍してみてください。冷蔵庫の中に冷凍した焼き魚の皮を下にして置き、ゆっくり解凍しましょう。解凍期間の目安は1日程度です。調理する前日に冷凍した焼き魚を冷蔵庫に入れておくのがおすすめです。再び火を通すときには半分凍った状態で焼くようにします。お酒を少し振りかけてから焼くとふっくら美味しく仕上がります。
電子レンジで解凍する方法
電子レンジを使うのは、焼き魚の解凍にはあまり向かない方法ですが、急いでいるときには便利です。電子レンジがなぜ向かないかというと、急速に解凍することになるためです。冷凍した焼き魚をレンジでチンすると、中の水分が抜けてしまい、パサパサした風味になってしまいます。また、魚の生臭みが出てしまうことがあります。
冷凍した焼き魚を電子レンジで解凍するなら、30~40秒ほどで半解凍することをおすすめします。焼き魚の芯がまだ凍っていても、表面が柔らかくなっていればOKです。
流水で解凍する方法
急いではいるけども、できれば美味しくいただきたい。そんなときには流水で解凍するという方法もあります。焼き魚はフリーザーバッグに入れたままでも構いませんし、密閉できるようなビニール袋に入れてください。それを水の入った容器の中につけ、流水で解凍します。20分程度で全解凍できます。焼き魚が水に触れてしまうと水っぽくなるので注意しましょう。
もう少し時間をかけられるのであれば、氷水で解凍する方法もおすすめです。解凍は時間をかけるほど美味しさを閉じこめたままにできるため、流水解凍より氷水での解凍のほうがベターです。また、水を出しっぱなしにする必要がないので水道水の節約にもなります。氷水で解凍する場合も焼き魚はしっかりビニール袋に入れましょう。それを氷水につけておけば、100分ほどで全解凍できます。
焼き魚の常温解凍はNG!
焼き魚の解凍方法として向かないのは常温解凍です。常温解凍というのは、室内にそのまま冷凍した食品を置いて解凍する方法です。常温で解凍すると細菌が繁殖しやすくなります。常温解凍を終えた後、再び火を通すなら大丈夫ではと考える人もいるかもしれません。しかし、食中毒の原因にもなりかねないため、常温解凍は避けたほうが良いでしょう。
冷凍した焼き魚のおすすめレシピ3選!
解凍した焼き魚を美味しくいただけるレシピをご紹介しましょう。ひと手間かけるだけで立派なおかずになります。お弁当に便利なレシピもあるので、ぜひ試してみてください。
焼き魚のまぜごはん
魚嫌いのお子さんにもおすすめのレシピに「焼き魚のまぜごはん」があります。焼き魚を作るとき、このレシピ用に1尾多めに焼いておいても良いでしょう。使う魚はアジ、サバ、サケなど、どのような種類でも基本的に大丈夫です。
①焼き魚の身をほぐします。小骨も取ってから冷凍保存しましょう。
②調理する前日に冷蔵庫に戻しておきます。時間がないときには電子レンジを使って解凍します。
③解凍したほぐし身を温かいご飯に混ぜます。細ネギと白ゴマも加えたら出来上がりです!
ポイント
- 味が足りない場合は、塩や粉末ダシをお好みで加えてください。
- ゴマ油を少し入れると風味が増します。
- お弁当に入れるときには刻みのりを飾ると見た目も良いでしょう。
焼き魚のパリパリ焼きごはん
「焼き魚のパリパリ焼きごはん」も簡単で美味しいレシピです。パリパリの食感が楽しく、お酒のおつまみにもなります。こちらも魚の種類は問いません。
①冷凍保存する前に、焼き魚の身をほぐしておきましょう。面倒でも小骨は取ってください。
②解凍後、焼き魚のほぐし身を以下の材料と一緒に温かいご飯に混ぜあわせます。
ご飯1杯分1人前分量 黒ごま(小さじ1/2)、白すりごま(小さじ1/2)、マヨネーズ(小さじ2)、醤油(小さじ1/2~)、とろけるスライスチーズ(適量) |
③フライパンに小さじ1杯の油を熱し、二つに分けた②を入れて焼きます。中火で両面がカリッとなるまで焼けば出来上がりです!
ポイント
- 醤油の量は焼き魚の塩加減によって調節してください。
- スライスチーズはピザ用チーズでも構いません。
焼き魚のお茶漬け
手軽にご飯をすませたいときに便利なのが「焼き魚のお茶漬け」です。こちらも焼き魚のほぐした身を使うレシピです。ほぐし身は常に作って冷凍しておくと、いつでも様々な料理に使えて重宝します。
①冷凍した焼き魚のほぐし身を解凍しておきます。
②以下の材料を鍋に入れてひと煮立ちさせます。
2人前分量 だし汁(2カップ)、醤油(小さじ2~大さじ1)、酒(大さじ2)、塩(少々) |
③ご飯を器に盛り、ゴマをかけて、解凍した焼き魚のほぐし身を乗せます。②をかければ出来上がりです!
ポイント
- だし汁に入れる醤油はお吸い物より控えめにして、だしの味をしっかりさせるのがおすすめです。
- 最後に刻みのりとわけぎなどを散らしても良いでしょう。
【番外編】冷凍保存用に魚を焼く方法を紹介!
番外編として、冷凍保存用に魚を焼く方法をご紹介します。まず、少し香ばしくなるくらいに焼いておくほうが、解凍したときに生臭みを感じにくくなります。また、冷凍保存中は冷凍焼けがどんどん進んで風味が落ちてしまいます。そのため、冷凍保存用に魚を焼く場合は少し濃い目の味付けにしておきましょう。味付けを濃い目にしておけば、魚の脂の臭みを飛ばしてくれます。
同じく解凍後の冷凍臭さを抑えるためには、先ほどご紹介したような材料を加えるレシピもおすすめです。また、魚介類のパスタソースやフライ、あんかけなどでも美味しくいただけます。
焼き魚を冷凍して便利に美味しく食べよう!
焼き魚の冷凍は残り物の保存に適しているだけでなく、おかずが足りないときの救世主にもなってくれます。レンジで解凍すれば、いつでもサッと1品作れるという便利さもあります。焼き魚の冷凍で賢く効率的に食材を使っていきましょう。簡単なのでぜひ試してみてください!