『マラ』の意味と使い方とは?語源や漢字『魔羅』の意味も!
「マラ(魔羅・摩羅)」には様々な意味や使い方があります。一般的に使われるマラ(魔羅・摩羅)の意味や、仏教やヒンディー教で使われるマラ(魔羅・摩羅)の意味にはどのようなものがあるのでしょうか。また、「デカマラ」などのような使い方についても掲載しています。
目次
『マラ』の意味とは?
「マラ」の一般的な意味は男性器です。しかし、それだけではなく、仏教やヒンディー教におけるマラの意味や、漢字の「摩羅」や「魔羅」など、マラには様々な意味や使い方があります。
『マラ』の語源は諸説ある?
マラの語源は、仏教から来たものや昔話など様々です。
仏教からみる『マラ』の語源
仏教における「マラ=マーラ」は、釈迦の瞑想を妨げる魔神を意味し、修行僧が抑えられない性欲から男性器をマラと呼んだそうです。男性器とはいえ、神であることには違いなく、神聖なものという考え方もあります。
今昔物語からみる『マラ』の語源
マラの語源は、「今昔物語」ではないかという説があります。就寝中である僧が、若い女性と交接している夢を見て、目を覚ますと、蛇が僧の男根から精液を口に搾り取って死んでいました。僧は大変驚いたことでしょう。今昔物語の中で、この状況を記した一文があり「蛇、僧の昼寝のマラを見て呑み、淫を受けて死にたる語」という一文です。これを訳すと「蛇が、就寝中のお坊さんの男根を飲み込んで、精液を体内に入れて死んだ」という意味になります。今昔物語があった時代にすでにマラという言葉が使われていた証拠です。
『マラ』は何語なの?
マラは、日本語なのかそれとも他の語なのかわからない方は多いことと思いのではないでしょうか。いったいマラは何語なのでしょうか。サンスクリット語におけるマラの意味、ヒンディー語におけるマラの意味などを見ていきましょう。
サンスクリット語
「マラ」の語源は、サンスクリット語の「マーラ」から来ています。礼拝用の言語として、ヒンディー教や仏教などに用いられたのがサンスクリット語です。マーラは、「殺すもの」や「死」の人称系などの意味を持ちます。性欲が修行の邪魔になることから、性欲に負けないために、マーラの意味をあてて、マラと呼ばれていて、漢字で書くと「魔羅」となります。インドの仏教が中国に伝わったタイミングで、マーラという呼び方がマラに変化しています。
ヒンディー語
マーラは、釈迦が瞑想(禅定)入ることを恐れたといわれています。釈迦が瞑想入ることは、自身の破滅につながることだからです。「煩悩の魔神」と呼ばれるマーラは、釈迦に対して、性欲を煽るように仕掛けて瞑想の邪魔をしたといわれています。
日本の神
天津摩羅(あまつまら)、大摩羅神(だいまたらじん)、赤摩羅(あかまら)、天照眞良建雄神(あまてらすまらたけをのかみ)などの日本の神が、語源の由来となっているとも考えられています。
『マラ』の現代での3つの使い方!
マラには様々な使い方があります。ここでは、現代で使われている3つのマラの使い方をご紹介します。
疲れマラ
「疲れマラ」とは、疲労で身体が疲れ切っている時や、刺激を与えていないにもかかわらず、ペニスが大きく元気になることをいいます。
なぜ疲れているにもかかわらず、疲れマラが起こってしまうのでしょうか。実は疲れが溜まると、カテコールアミンというホルモンが大量に分泌されます。これにより、体内の血圧を上昇させたり、心臓の収縮を強めたりすることができます。疲れている時にカテコールアミンを分泌することにより、精神状態を高く保ち、危険から身を守っているのではないかという説もあります。
デカマラ
「デカイ」と「マラ(ペニス)」がくっついたものが「デカマラ」です。文字通り、デカいペニス = 大きなペニスです。
男性で自分のペニスに自身のない人は、デカマラを羨ましがる場合があります。食事やトレーニングなどでもデカマラを目指すことは決して不可能ではありませんので挑戦してみるのも一つの手でしょう。
ハメマラ
デカマラや疲れマラの流れからみると、「ハメマラ」はいやらしい意味ではないかという疑問がわくかもしれません。しかし、このハメマラはそのような使い方ではなく、体の老化の流れや異常を表しています。
ハメマラの「ハ」は、歯槽膿漏や歯肉炎などの歯の病気を、「メ」は、老眼や視力の低下などの目の病気を、「マラ」は排尿異常や勃起不全(ED)などのペニスの病気を表しています。これらは順番に老化してくるものとして、その部位に異常が出れば、次の病気も出てくるのではないかという警戒心が必要です。
『マラ』の漢字『魔羅』と『摩羅』の違いとは?
マラとはいったものの、「魔羅」や「摩羅」があり、それぞれどのような意味かわからない方も多いのではないでしょうか。「魔羅」と「摩羅」に見られる、漢字の「羅」は、薄い網の目のような布を意味し、布の上品なイメージや、「曼荼羅」のような神秘的な意味合いを持っています。この漢字の「羅」に「魔」と「摩」が組み合わさると、どのような意味になるのでしょうか。
「魔羅」に見られる、漢字の「魔」は、悪神・災いをもたらすものなど、良くない神を意味します。魔羅は仏教の世界では魔王や煩悩の意味を持ちます。
「摩羅」に見られる、漢字の「摩」は、こする・触るなどの意味があり、摩羅は魔羅と同じく、男性の陰茎を意味します。果物にマンゴーがありますが、この摩羅は、頭に「菴」をつけるとマンゴーという意味になります。マンゴーは4000年以上前から栽培されている太古のフルーツであり、仏教では聖なる樹として崇められ、ヒンディー教においては「プラジャーパティ」という万物を支配する神の化身として崇められています。
日本での『マラ』のお祭りを4つ紹介!
マラに関する祭りや奇祭が日本で催されています。どのような祭りがあるのでしょうか。4つご紹介します。
かなまら祭り(神奈川県川崎市・金山神社)
金山神社は、神奈川県川崎市にある神社です。この神社は、外国人観光客に人気があります。その理由は、神社の境内に常時、男性の陰茎(マラ)を模したものが設置されているからです。ものめずらしさに驚く観光客の光景が目に浮かぶことでしょう。
毎年4月の第一日曜日には、「かなまら祭り」と呼ばれる日本のマラのお祭りが催されています。子孫繁栄・商売繁盛・性病・安産・夫婦の営みまで、様々なご利益が期待できます。
かなまら祭りで担がれる神輿に「エリザベス神輿」という神輿があります。この神輿には巨大なピンク色をしたマラが乗っていて、その壮大な見た目が人気となっています。
ほだれ祭り(新潟県長岡市・ほだれ神社)
ほだれ神社は、新潟県長岡市にある神社です。「ほだれ」には「穂が垂れるかの如く」の意味があり、五穀豊穣・安産・子宝・家内安全・商売繁盛・縁結びなどの様々なご利益が期待できます。
ほだれ神社で催される祭りに「ほだれ祭り」があり、この祭りは「越後の奇祭」と呼ばれている日本のお祭りです。道祖神である神体は、巨大な男根の形をしていて、高さ2.2メートル・重さ約600キログラムあります。この神体に、新婚1年未満の女性がまたがり、これを神輿として地域内を巡るわけですから、奇祭と呼ばれるわけですね。
道祖神祭り(長野県松本市・美ヶ原温泉街)
長野県松本市の美ヶ原温泉街で行われる奇祭が「道祖神祭り」で、毎年9月の第4土曜日に行われます。この日本の祭りが奇祭と呼ばれる理由は、巨大な木製の男性シンボルをかついだり、宿泊客などが希望すればその上に乗ったりすることができることからです。この祭りには、厄除け・子宝・縁結びを願う意味があります。木製の女性のシンボルも存在しています。
豊年祭(小牧市・田縣神社)
愛知県小牧市にある田縣神社の境内は、マラ(男性の陰茎)だらけの空間です。「珍宝窟」という小さな祠があり、玉をさすりながら賽銭することで商売繁盛・安産・子宝・恋愛成就など様々なご利益が期待できます。田縣神社では、別名「扁之古祭(へのこ祭)」と呼ばれる日本の祭りが催されていて、長さ約2メートル、直径60センチメートルの巨大なマラを神輿に乗せ、厄男達が神輿を担いで神社に奉納することで五穀豊穣や子孫繁栄を祈願します。また、巫女たちがマラに抱きつくことで子宝に恵まれるといわれています。
ブータンでは『マラ』を祀(まつ)る?
ブータンの西部には、「チミラカン」という仏教寺院があり、子宝の寺として知られています。その理由はマラを「ポー」と呼んで崇めているからです。マラの形をした木の棒のようなもので厄払いもおこなっています。
ブータンでは、ポー(マラ)は魔除けや豊穣多産の意味を持ち、お土産品としてポー(マラ)を扱い、民家の壁画としても男性の陰茎を飾っているところがたくさんあります。
『マラ』の語源を知って理解を深めよう!
マラは、仏教やヒンディー教において男性器を意味しますが、決してふざけてよいものではありません。修行僧も人間ですので、性への煩悩が「性の目覚め」として起こり、葛藤がはじまります。この葛藤を悪魔である「マーラ」に例え、それに打ち勝つことで悟りを開いたという神聖なものです。
しかし、一般的にはマラは男性器を意味します。公的な場で安易に使用すると誤解を招く恐れがありますので、使用の際には注意しましょう。