『刺々しい』の意味とは?刺々しい人の性格的特徴5選や対処法も!
刺々しい人とは、どのような人の事を指すのでしょうか。この記事は、刺々しいの意味や使い方の国語的な要素から、刺々しい人の性格や特徴まで紹介する記事です。周りに刺々しい人がいる人のために対処法も紹介しますので、ぜひ普段の生活に役立ててみて下さい。
目次
『刺々しい』の読み方や意味とは?
「刺々しい」は「とげとげしい」と読みます。「刺」という漢字だけを見ると「さす」という使い方が一般的ですし、「とげ」を漢字で表すならば「刺」よりも「棘」という漢字を使う事が多いと思います。少し不思議な漢字の使い方をする「刺々しい」という言葉ですが、漢字とその読み方から来るイメージのとおり、あまり良い意味での使い方はしません。
刺々しいの意味ですが、ものの言い方がいかにも意地が悪く、言葉の選び方もキツいさまや、角が立っていたり、とがっている態度のことを意味します。
今回は「刺々しい」の意味や使い方を紹介すると共に、刺々しい人の性格や心理、対処法などについて紹介していく記事となります。もしこの記事を読んで下さっているあなた自身が刺々しいという自覚があるのならば、刺々しい性格を治す方法も紹介しますので、ぜひ最後までご覧下さい。
『刺々しい』の使い方と例文
刺々しいの意味は前述したとおりですが、実際の使い方について紹介していきます。刺々しいとは、相手からキツい言い方をされた時などに使うのが正しい使い方となっています。例文としては「あの人の言い方はいつも刺々しい」だったり「あの人は刺々しい性格をしている」という使い方をします。「キツい」という言葉を言い換えるような使い方と言っても良いかもしれません。
『刺々しい』の類語
刺々しいという言葉の意味を正しく知るためには、類語の意味や使い方についても知る必要があります。刺々しいの類語として代表的な言葉としては、「気難しい」「つんけんした」「無愛想」などが挙げられます。各類語について、意味と使い方について紹介していきます。
気難しい
「気難しい」という言葉は、我が強かったり神経質で扱いにくかったり、機嫌が取りにくい、機嫌が悪いことを意味します。神経質な人や不機嫌な人は気難しい場合が多く、結果として刺々しい態度や言い方をされてしまうのかもしれません。使い方としては、「あの人は人当たりが良いように見えるけど、実は意外と気難しい」というように使います。
つんけんした
「つんけん」は、言葉や態度がとげとげしているさまを意味します。刺々しいと同じような意味を持つ類語となりますが、ニュアンスが微妙に違います。「刺々しい」にはあからさまな悪意や憎悪を持つ事を指しますが、「つんけん」は不機嫌である事で、態度や言い方が荒くなる様子を表します。使い方としては、「あの人は今、腹を立ててつんけんしている」というように使います。
無愛想
「無愛想」とは、その単語のとおり愛想が無い事を意味します。刺々しい人も無愛想ではありますが、中には笑顔で刺々しいことを言うような、少しひねくれた性格の人もいます。そのため、必ずしも「刺々しい」=「無愛想」という方程式は成り立ちません。使い方としては、「あの人は無愛想な人だ」というように使います。
刺々しい人の心理5つ!
刺々しい人は、他人にキツい態度を取ったり、キツい言い方をする人を指すという事が分かったと思います。では、刺々しい人はどのような心理から、そのような行動を取ってしまうのでしょうか。刺々しい人の心理について紹介していきます。
攻撃されたくない防衛本能
刺々しい人は、攻撃されることを極端に嫌います。他人に攻撃されてしまうと傷つきやすい性格がバレてしまうため、先に攻撃を仕掛けて自分の身を守ろうとするのです。自分が嫌な思いをしたくないという心理から、刺々しい態度をとって相手を近づけないようにしています。
自分の非を受け入れたくない
もしも自分に非がある時は、素直にその非を認める事が大切です。しかし刺々しい人は、自分の非を認めたくなかったり、受け入れる事が出来ない場合があります。自分のミスが原因ならば、当然ですが自分にとって不利な状況になってしまい、責任の所存は自分に向けられてしまいます。それを避けたいと思う心理から、刺々しい態度を取ってしまいます。
心に余裕がない
前述したとおり、自分に不利な状況を回避したいと思う心理から、刺々しい態度をとるようになります。自分に不利な状況になると心に余裕がなくなり、理性を持って行動や発言をする事が出来なくなってしまいます。
余裕がなくなった時に豹変してしまうタイプの刺々しい人は、普段は穏やかでいる事が多いです。そのため、刺々しくなってしまうと、周囲は普段の余裕の態度とのギャップに驚く事でしょう。
競争心が強い
競争心が強い性格で、特定の人に向けてライバル意識を持っている場合は、その人に向けて刺々しくなってしまう事があります。ライバルに勝ちたいという心理から、相手を攻撃するような行動や言動を取ってしまいます。真っ向からライバルと勝負しても勝てないと無意識に悟っているため、相手を傷つけることで優位に立とうとしているのです。
身近な人への印象を気にしない
学校の友人や職場の人などには良い印象を与えている人でも、家族や恋人には与える印象を気にしないという、内弁慶タイプの心理を持つ人もいます。例えば外の世界で嫌な事があった時に、身近な人に八つ当たりをしてしまう場合もあるでしょう。ある意味で心を開いているからこそ、刺々しい態度を取ってしまうのかもしれません。
刺々しい人の性格的な特徴5選!
刺々しい人の心理は上記のとおりですが、そのような心理が働いている人には、どのような性格の特徴が挙げられるのでしょう。刺々しい人の性格の特徴について紹介していきますので、身近にこのような性格の特徴がある人がいる場合は、注意が必要かもしれません。
プライドが高い
刺々しい人は、プライドが高い事が特徴です。詳しくは後述しますがプライドが高いという事は、相手よりも自分の方が上だと思っている事が多く、つい見下してしまう傾向にあります。何か1つでも相手より秀でていれば、それだけで勝ち誇ったような気分になる事も特徴です。相手の事を小ばかにするような刺々しい発言をする事もあるでしょう。
負けず嫌いである
負けず嫌いな性格の人は、刺々しくなる特徴があります。負けず嫌いと言うくらいなので、とにかく負ける事を嫌います。相手に負けないためのあの手この手の手段の1つとして、相手を傷つけるような言い方で優位性を保とうとする事があります。また、負けている時の強がりとしても刺々しい言い方をする場合もあります。
人の粗探しをする
人の粗探しをする事で、どんな状況でも相手に攻撃できるような素材を集めているという特徴があります。粗を1つでも見つけてしまえば、いざという時にその粗を焦点に、刺々しい言い方で話を展開してきます。
人を褒めない
前述したように、刺々しい性格の人は粗探しをしています。いつでも粗探しをしているため、人に対して良い印象を持つ事が非常に少ないです。そのため、人を褒めるという事ができなくなってしまうのです。その人に対する話題が出たとしても、自分からは悪口や文句などのマイナス面の話題しか出す事が出来ません。
人を追い詰める
刺々しい人が攻撃的な性格をしている理由は、自分を守りたい心理が働いていると紹介しました。中途半端な攻撃をしてしまうと、後々相手から仕返しをされてしまう恐れがあります。そのため、相手が仕返ししようと思う気持ちを完膚なきまでに打ちのめすほどに、相手を追い詰める特徴があります。
刺々しくなってしまう原因は?
刺々しい人も、生まれた時から刺々しい性格だったわけではありません。刺々しくなったのには何かしら原因があるのです。原因は人により様々ですが、主に挙げられる原因について紹介していきます。
寂しがり屋
寂しがり屋が原因となり、刺々しい言い方をしてしまう事があります。刺々しい言い方をするくらいだから一人でも余裕だと思われがちですが、実はその逆なのです。寂しいからこそ強がってしまい、あえて刺々しい言い方をしてしまうのです。寂しがり屋の度合いが強ければ強いほど、刺々しい言い方が強くなるのが特徴です。
自分自身に余裕がない
自分自身に余裕がない事が原因となり、刺々しくなってしまう人もいます。自分の要領を超えるほどのプレッシャーを背負ってしまうと、そのストレスに耐え切れずに余裕を失い、刺々しい言葉でストレスを解消法させています。お世辞にも良いとは言えない言葉の使い方ではありますが、人に対して刺々しい言い方をする事で心に余裕を生み出し、バランスを取っているのです。
劣等感のかたまり
例えば自分が他人より劣っている事を感じると、その人に対して刺々しい態度となってしまいます。刺々しい人はプライドが高いことが特徴と紹介しましたが、自分よりも優れている人を見てしまうと劣等感が増長し、刺々しくなる原因となります。前述した競争心が強いという心理も、これに当てはまります。
人と比べて負けていると明らかに分かっていても、それを認めたくなかったり、どうにか一矢報いたいという心理が働く事も刺々しくなる原因と言えるでしょう。
育った家庭環境やトラウマ
刺々しくなってしまった人の原因が、育った家庭環境や過去に受けたトラウマにある場合もあります。例えば両親の関係が悪くいつもケンカをしていたり、片親で育ったためにあまり親子の時間がなかったりする場合は、寂しさが原因で刺々しくなる事もあります。
また、過去にいじめられた経験があったり、恋人に裏切られたなど、人を信じられなくなってしまった事が原因で刺々しくなってしまう場合もあります。心の傷が深ければ深いほど、刺々しい言い方をする傾向にあるようです。
刺々しい言い方をする人の心理や特徴3選!
刺々しい人の心理については紹介しましたが、刺々しい言い方をする人の心理や特徴について、紹介していきます。身近に刺々しい言い方をする人がいる場合は、このような心理が働いているのかもしれません。
人より優位な立場でいたい
プライドが高いため、常に人より優位な立場でありたいと思うからこそ、刺々しい言い方をしてしまいます。相手を攻撃するような言い方をする事で自分に優位性を感じ、常に勝ち誇った気分でいたいと思う心理が働いています。
相手を警戒している
刺々しい言い方をする人は、相手の事を信じられずに警戒している心理状況にあります。本人は意識していなくても、自然と相手の事を疑ってかかったり、否定的な言い方をしてしまうため、結果として刺々しい言い方となってしまう場合があります。
自分の方が偉いと勘違いしている
刺々しい人がプライドが高い事は何度か紹介しましたが、自分の方が偉いと勘違いしているために、下に見える相手に対して刺々しい言い方をしてしまいます。例え相手が上司や取引先の重役でも、自分の方が偉いと思ってしまえば、相手が気付かないような皮肉を込めて、刺々しい言い方をする場合もあるでしょう。
ネット上で刺々しい言い方をする人の心理や特徴3選!
人当たりが良く、刺々しいことを決して人前では言わないような人も、ネット上では刺々しい言い方をしてしまう裏の顔を持っているかもしれません。ネットという環境だからこその刺々しくなる理由について、紹介していきます。
匿名なので気持ちが大きくなっている
インターネットというのは、いくらでも本名を隠すことが出来ます。むしろ匿名であったり、ハンドルネームで投稿する割合の方が多いです。そのため、本人に面と向かって刺々しい事を言えなくても、インターネットという匿名が使える空間だからこそ、悪口を言う事も出来てしまいます。
とはいえ、いくら匿名と言えどもネット上で刺々しい投稿をするのは良くありません。それに便乗して、何千何万という刺々しい投稿が一人の心を傷つける事もあるのが、インターネットの恐ろしい所です。
ネットだからバレないだろうという安心感
前述したとおり、インターネットというのは匿名性の高い空間です。ネット上には毎日無数の情報が更新されているため、自分のたった1つの投稿が誰かの目にとまる可能性は実際に少ないです。だからと言って、刺々しい事を不用意にネット上に投稿したりすると、ひょんな事からその投稿が一気に拡散される可能性があります。
それが個人を特定できるような投稿だった場合、無数の人がインターネットを通じて、顔も素性も知らない人を傷つける事になりかねません。
日々のストレスを発散する
匿名性も高く、毎日無数の更新がされるネット上なので、ストレスのはけ口として刺々しい言葉を振り撒く人もいます。例え本心でなく、ストレス解消のために面白半分に刺々しい言葉をネット上に発信したとしても、それは誰かの事を傷つける事に繋がります。
ネット上でのいじめが問題となっている現代ですが、ネットを使ったいじめの原因はこのような人たちにあるのかもしれません。
刺々しい言い方・話し方を治す方法4つ!
もしも自分自身が刺々しい言い方や話し方をしていて、それを本気で治したいと思う場合は、以下のような方法を試してみて下さい。少しでも意識しながら毎日を過ごす事で、刺々しい言い方や話し方を徐々に変えていく事が出来ます。
相手を認める
刺々しい人は粗を探すように相手の事を観察しますが、まずは粗探しをやめる事から始めましょう。相手の良い所を見つけるように観察する事で、その人に対するリスペクトが生まれ、自然と刺々しい態度を取らなくなるかもしれません。プライドを捨てて下さいとは言いませんが、良い所は良いと素直に認める事が大切です。
思ったことをすぐ口にしない
常に攻撃的な態度でいる事が特徴の刺々しい人なので、相手が傷つくような事でも、思った事ならばすぐに口に出してしまいがちです。すぐに口に出してしまう気持ちも分かりますが、まずはグッとこらえて下さい。そして、人が傷つくような言葉をそのまま飲み込むようにすると、自然と刺々しさは改善され、気持ちにも余裕を持てるようになるでしょう。
冷静に言葉選びをする
グッとこらえてもどうしても言いたくなってしまう場合は、冷静に言葉選びをする事が大切です。言葉には様々な表現方法があり、言い方ひとつで相手が受ける印象というのは大きく変わってきます。気持ちに余裕を持ち、相手が傷つかないような言葉で伝える事で、刺々しい印象を持たれる事はなくなっていきます。
刺々しい言い方をしたことを自覚し反省する
もしも刺々しい言い方をしてしまい相手を傷つけてしまったのならば、素直に反省し、次に生かすようにしましょう。一度言ってしまった発言は撤回する事は出来ないので、無かった事にはせずに、次に生かすための教訓とする事が大切です。続けていく事で他人を思いやる気持ちや心の余裕も生まれ、刺々しい言い方をしなくなっていきます。
刺々しい人の上手な3つの対処法
刺々しい人と関わらなければいけない場合は、対処法などを実行せずに言われるがままになってしまうと、刺々しい人の言葉の切れ味は増していくばかりです。それを回避するためにも、以下のような対処法を試してみましょう。
刺々しい言い方を指摘し自覚させる
刺々しい言い方をしている人の中には、自覚が無い場合もあります。例えば場を盛り上げようとして、つい刺々しい言い方をしてしまう場合などもあるでしょう。そんな時には、「ちょっと言い方がキツすぎない?」などと言って、刺々しい言い方を指摘してみて下さい。根が良い人ならば、きっと素直に受け入れてくれるでしょう。刺々しい言い方をしている自覚が無い人に有効な対処法です。
聞き流す
もしも相手が明確な悪意を持って刺々しい言い方をしてくる場合は、聞き流す対処法が一番有効です。中途半端に反論しようものなら、火に油を注ぐ行為となってしまい、完膚なきまでに叩きのめされてしまう恐れさえあります。
「刺々しい言い方でしか自分が上に立てない可哀想な人なんだな」や「きっと嫌な事があったんだろうな。早く良い事があればいいですね」と心の中で思いながら聞き流す事で、自分自身の気持ちに余裕を生む事が出来る対処法となります。
どうしてこんなことを言うのかと考える
もしも職場の先輩や上司から刺々しい言葉を受けた場合は、その言葉をそのまま受け止めるのではなく、気持ちに余裕を持って、刺々しい言い方の意味を考えてみましょう。いつも刺々しい言い方をする人ならば聞き流す対処法でも良いですが、いつもと違う雰囲気で刺々しい事を言われた場合ならば、もしかしたら秘められた想いがあるのかもしれません。
例えば危険な事をしてしまったために、事の重大さを伝えるために刺々しい言い方をした場合もあるでしょう。また、あなたという人間が反骨精神で伸びる性格ならば、大きく成長して欲しいからとわざと悪者を演じている場合もあります。
刺々しい彼氏・彼女の対処法とは?
もしも恋人という身近な存在が刺々しい人だったら、嫌な気持ちになる前に対処法を準備し、気持ちに余裕を持たせておく事が大切です。刺々しい恋人を持つ人は、上記の対処法の他にも、以下の対処法も参考にしてみて下さい。
刺々しい彼氏への対処法
彼氏が刺々しい態度である場合は、何かしら原因があります。もしかしたら、彼氏に嫌われるような行動を無意識のうちにしてしまっている事が原因かもしれません。また、彼女という心を許している存在だからこそ、素の自分で接している事も考えられます。そのため、嫌な事があった時にストレスを解消しているだけという場合もあります。
原因が判明し、それが解決すれば普段どおりの彼氏に戻るかもしれません。彼氏と話し合い、一緒に解決する事が一番の対処法です。
刺々しい彼女への対処法
女心は非常に複雑なので、男性からしたら刺々しい原因を探るのは非常に難しいかもしれません。変に原因を探ろうとすると、さらに刺々しい態度を取られてしまう場合もあります。また、彼女に攻撃されたからと言って彼氏も反撃に出るのは、関係を悪化させる原因にも繋がります。いくら頭にくるような事を言われても、一度深呼吸して心に余裕を持ち、冷静に向き合う事が対処法です。
刺々しい言い方は人を傷つけるから治そう!
「刺々しい」という言葉について、意味や使い方、性格や特徴など、様々な視点から紹介してきました。いかがでしたでしょうか?言葉というのは強い力を持っていて、言い方次第では毒にも薬にもなる可能性を秘めたものとなっています。
刺々しい人は言葉をまさに毒として使っているのですが、毒として使えるのならば、薬として使う事も非常に簡単です。人が傷つく言葉を知っているからこそ、発想を逆転させれば人を元気にする言葉も必然的に知っているのです。この記事を機に、刺々しい言い方を治してくれる人が1人でもいれば幸いです。