藤の花言葉は怖い?色別に花言葉の意味や由来を紹介!
藤の花の種類や花言葉についてご紹介していきます。藤の花言葉の中には、怖いと言われているものもありますので、見ていきましょう。白藤や紫藤の花言葉やその意味や由来、特徴もご紹介しますので、ご覧下さい。また藤を詠んだ和歌もご紹介していきます。
目次
藤ってどんな花?
藤の花を見たことがある人も多いと思いますが、花言葉やその由来は知っていますか?今回は、日本に古くから馴染みのある藤の花についてご紹介していきます。藤の花の種類や特徴、白藤や紫藤の花言葉についてもご紹介していきますので見ていきましょう。
また藤の花言葉は怖いとも言われていますので、怖いと言われる理由についてもご紹介していきます。
藤の花は、女性を表す花として有名ですよね。昔から藤の花は多くの和歌で詠まれています。今回は藤の花を詠んだ和歌についてもご紹介しますので、和歌で詠まれている藤の花の魅力も見ていきましょう。
藤の特徴とは
藤の花はつる性の植物で、垂れ下がって咲くのが特徴です。夏になると綺麗な藤の花を見ることも多いのではないでしょうか。育て方は簡単で、現在では世界各地で育てられています。支柱を高くすると10メートル以上に成長することもある花です。藤の花は鉢植えでも楽しめる花ですので、自宅で育ててみるのも良いですよ。
藤の花の種類とは
藤の花には2つの種類があります。主に「ヤマフジ」と「ノダフジ」という種類です。その2つの種類の藤がさらに自生していき、今では多くの種類の藤があります。どの藤もとても綺麗で魅力的です。そのため藤のお祭りが行われている地域もありますよ。
・シロバナフジ
白い花を咲かせ、長く垂れ下がるのが特徴です。シロフジと呼ばれることもあります。
・ノダナガフジ
六尺花とも呼ばれ、花房が長い品種の藤です。長いもので1mを超えるものもあります。花のあとにはマメ科の実がなります。
・アケボノフジ
口紅藤とも言われ、淡紅色をしていて、4月、5月、6月に咲きます。
・アカバナフジ
桃色藤とも言われています。色は淡紅色で穂先の長さは30cmから50cmです。
・ヤエフジ
八重黒竜とも言われています。濃紫色が特徴の藤です。穂先も短く、花数も少ないのが特徴です。
藤の花名の由来とは
藤という花の名の由来は、中国の「シナフジ」から来ていると言われています。シナフジは漢字で「紫藤」と書きます。そこから紫をとり、「藤」という名前になったと言われています。ですが、かなり昔から藤と呼ばれていたので、藤の花の名のはっきりとした理由は分かっていないようです。
藤の花言葉の由来とは?
次に、藤の花言葉の由来をご紹介していきます。藤には花言葉がたくさんあります。代表的な花言葉は「歓迎」「優しさ」「恋に酔う」「決して離れない」などです。藤は昔から女性を表した花だと言われていて、花言葉も女性の様子が由来となっているようです。
藤の花言葉の意味を4つ紹介!
藤の花言葉の意味についてご紹介していきます。藤には沢山の花言葉がありますが、中でも代表的な4つの花言葉とその意味をご紹介していきます。
花言葉①歓迎
藤の花言葉の中に「歓迎」という花言葉があります。藤の花は、つる性で垂れていますよね。その垂れている姿が見に来る人を歓迎しているように見えることから、歓迎という花言葉が付けられたと言われています。日本には古くからお辞儀をする習慣がありますが、藤の花もお辞儀をしているように見えますよね。家の前に藤の花が咲いていると、歓迎されているような気持ちになりますね。
花言葉②優しさ
藤の花は、女性を表している花だと言われています。「優しさ」という花言葉は、女性が持つ優しさを意味して付けられたと言われています。
花言葉③恋に酔う
藤には、恋に酔うという意味の花言葉もあります。恋に酔うの花言葉の由来は、つるが伸びていく様子が、男性に寄りかかっている女性を表していると言われていたからです。藤は女性を表す花だと言われていますので、藤の咲く様子が、男性に恋をして、恋に酔っている女性のように見えたのでしょう。
花言葉④決して離れない
藤の花言葉に「決して離れない」という花言葉があります。決して離れないの花言葉の由来は、ヤマフジのつるからきていると言われています。ヤマフジはつるがとても太く、木にしっかりと巻きついていて、一度巻きつくと離れません。このヤマフジの特徴が、花言葉の由来になったようですね。
藤の花言葉は怖い?相手によっては重い花言葉!
次に、藤の花言葉が怖いと言われている理由についてご紹介していきます。藤には、女性を表す花言葉が多いですよね。また、藤の花には男性を思う女性の気持ちが込められた花言葉も多いです。
特に「決して離れない」という花言葉は怖いと言われています。由来からもわかるように、一度巻きつくと決して離れない様子は、恋愛に例えると怖く感じてしまいますよね。藤の花を異性に送る場合には、間柄に気をつけたほうが良さそうですね。
藤の花言葉の意味を色別に2つ紹介!
次に、藤の花言葉の意味を色別にご紹介していきます。白の藤の花言葉や紫の藤の花言葉をご紹介しますので、それぞれの意味を見ていきましょう。
白藤の花言葉
白藤の花言葉は「決して離れない」「歓迎」「恋に酔う」です。白藤は4月と5月の誕生花にもなっています。白藤は、昔から優雅な花として扱われてきました。
紫藤の花言葉
紫藤の花言葉は「君の愛に酔う」です。紫の藤は、大きな愛をイメージしていると言われていて、恋人同士の愛が深まっていく様子を表しています。藤は、深い愛情を意味する花でもありますので、大切な相手に藤を送ってみるのも良いですね。
西洋での藤の花言葉は?
西洋での藤の花言葉は、”Welcome”と”Steadfast”です。Welcomeには歓迎、Steadfastには確固たる、しっかりしたという意味があります。
藤の誕生花はいつ?
藤は、4月と5月の誕生花です。日にちで言うと、4月1日、4月5日、4月29日、5月8日、5月21日、5月31日です。誕生日の日に、誕生花をプレゼントされたら素敵ですよね。藤が誕生花の人が周りにいる場合には、誕生花をプレゼントしてあげましょう。
藤色ってどんな色?
藤色とは、名前のとおり藤の花が色名になったものです。色自体は淡く、青みのある紫色で、日本でも古くから使われている色です。今で言うと、薄い紫色ですね。昔は「若紫」とも呼ばれていて、紫は高価な色として扱われてきました。藤原氏の力が強かったこともあり「藤」のつくものは貴重なものとされていたようですね。
日本人の苗字に「藤」が多い理由とは?
日本人の苗字には「藤」が付く名前が多いですよね。佐藤、加藤、後藤、工藤、安藤、武藤、遠藤など、藤が付く名字の人は本当に多くいます。その理由は、藤原氏が関係しているからだと言われています。藤原氏は、大きな権力を持っていた家計ですよね。藤原長道が有名ですが、そこから多くの分家ができたと言われています。
そのため、昔は藤原という名字の人がたくさんいました。そこで、区別がつくように、藤原の「藤」と住んでいる地域などを組み合わせていたと考えられています。なので日本人には藤の付く名前が多いのです。
藤は女性らしさの象徴なの?
藤の花には、女性らしさを表した花言葉が多くあります。藤は昔から、女性らしさを表す花として育てられてきました。しなやかで良い香りを持ち、その美しい様子が女性を象徴していると言われています。また、男性を表すのは、松の木だと言われていて、藤と松はセットで使われることも多いです。
和歌に詠まれる藤を3つ紹介!
次に、和歌に読まれる藤を3つご紹介していきます。
・藤波の花は盛りになりにけり奈良の都を思ほすや君/大伴四綱(おおとものよつな)
(藤の花がいっぱい咲きました。藤の花を見ていると奈良の都を思うでしょう)
・恋しけば形見にせむと我が家どに植えし藤波今咲きにけり/山部宿禰赤人(やまのべのすくねあかひと)
(恋しいのでかたみにしようと庭先に植えた藤が今咲いています)
・藤波の咲き行く見れば霍公鳥(ほととぎす)鳴くべき時に近づきにけり/田辺史福麿(たなべのさきまろ)
(藤の花が咲き広がってゆくのを見ると、霍公鳥が鳴く頃になったんですね)
藤を和歌で読むときには、藤波(ふじなみ)と表現されることが多いです。藤を詠んだ和歌はたくさんあり、万葉集には藤を詠んだものが27首もあります。その多さからも藤が昔から愛されてきた花だということがわかりますね。
藤は古くから日本の文化に関わってきた花!
藤の花は古くから日本で愛されてきました。藤の花にはいろいろな種類がありますが、そのどれもが美しく、昔から藤は女性を表していると言われてきました。藤の花言葉には怖いと言われているものもありますが、愛情や優しさを表しているものも多いです。
古くから日本の文化に関わってきた藤の花について知り、日本の文化を学んでみるもの良いですね。藤の花はとても美しいので、花の咲く季節にぜひ見に行ってみましょう!