塩をまく意味や効果とは?引っ越し・玄関・嫌な客除け・相撲・葬儀後

塩をまく事にはどういった意味があるのかご存じですか?なんとなくお清めや、厄払いなどのためにするのかな、と思われている人が多いと思いますが、正しい意味を知らない方が多いのではないでしょうか?今回は塩をまく事の意味や効果を詳しく解説していきます!

塩をまく意味や効果とは?引っ越し・玄関・嫌な客除け・相撲・葬儀後のイメージ

目次

  1. 1どうして引っ越しの時や葬式後に塩をまくの?
  2. 2塩をまく意味や効果【状況別】8選!
  3. 3塩をまくようになった由来は?
  4. 4塩をまく時に注意すること3選!
  5. 5葬式後に塩をまくのはどうして?
  6. 6清めの塩のまき方は?
  7. 7塩で除霊したい時にはどうすればいい?
  8. 8塩をまくのは穢れを祓うため!塩をまいて場を清めよう!

どうして引っ越しの時や葬式後に塩をまくの?

塩は、毎日の生活にとても馴染みのある物ですよね。食事を作る時に塩を使いますし、魔除けや厄払いとして塩を用いますね。魔除けや厄払いの効果として、引っ越しやお葬式の時、力士が土俵に上がる時、嫌な客が来た時などに塩をまきますが、その理由は何なのでしょうか?

塩をまく意味や効果【状況別】8選!

塩をまく事にはどういった意味や効果があるのでしょうか。シーン別にその理由を詳しく見ていきましょう。

引っ越し先で塩をまく意味

引っ越し先の新居に塩をまく時は、お浄めの意味があります。中古物件、賃貸物件は以前に住んでいた人の気をお浄めする効果があります。また、新居の場合も家を建てる際に関わった人の気をお浄めする意味で、引っ越しした際に塩をまきます。これらは引っ越し前に住んでいた人や、業者の人の気が全て悪い気だと言う事ではなく、塩をまくことで気をリセットさせるためです。

家

玄関に塩をまく意味

玄関は家に入る一番初めの入り口で、風水の世界ではとても大切な場所とされています。その玄関に塩をまく事は、運気を良くするという意味があります。塩をまいて汚れと一緒に掃き掃除をして、穢れを落として清める効果があります。

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嫌な客が帰った後に塩をまく意味

テレビドラマなどでよく見かける、嫌な客が帰った後に「塩まいとけ!」というシーン。これも、お客さんが通ったところを清める意味があります。嫌な客が二度と来ないように、と言う厄払いの効果を持ちます。

相撲で取り組みの前に塩をまく意味

力士が土俵に塩をまく姿はとても格好が良いですよね。力士の塩をまく行為の事を「清めの塩」「力塩」「波の花」と呼びます。相撲を取り組むにあたって、ケガがないように安全祈願する意味があり、この塩をまく行為自体、十両以上の関取である力士だけの神聖な儀式です。

相撲

お祓いする時に塩をまく意味

塩をまく行為は、穢れや不浄を清める効果があります。お祓いをする時に塩をまくのはその効果の為です。また、魔除けや除霊の意味もあります。

店頭に盛り塩をする意味

店先に盛り塩をしているお店をよく見かけますね。人の出入りが激しいお店の玄関に盛り塩をする事で、嫌な客が来ないようにとの厄払いや開運、運気上昇の効果をねらって置いています。

お店

道路の凍結防止に塩をまく効果

寒い季節、道路に白い粉がまかれているのを見たことがありませんか?実はあれは塩なのです。塩と氷が混ざると食塩水になります。食塩水は0度でも凍らないので、道路にまくことによって凍結防止効果になります。

雪

雑草対策に塩をまく効果

塩は雑草対策にもなります。除草剤は体への影響や安全性が気になるところです。塩をまく事で、塩の成分が簡単に雑草をからす事ができます。しかし、雑草以外の植物も枯らしてしまうので、必ず塩をまく場所を決めてからまきましょう。

塩をまくようになった由来は?

塩をまくことで色々な効果がある事がわかりましたね。凍結防止や除草は塩の成分を利用しての事ですが、お浄めや除霊はなぜ塩をまくのでしょうか?塩をまくようになった由来は何なのか見ていきましょう。

日本の場合

日本で塩を除霊やお浄めに効果があるとされたのは、古事記までさかのぼるとわかります。黄泉の国へ行ったイザナギが、この世に帰ってきて真っ先に海水で身を清めた事から、塩を用いて清める事が定着しました。

塩は自然が作り出したものです。その自然が作り出したもので最も優れた成分と、高価なものと言う理由から日本では神棚にあげられています。

日本

海外の場合

中世ヨーロッパでは、錬金術師が賢者の石(霊薬)を作るのに塩を使っていた歴史があります。その事から魔除けとして塩を用いられてきました。塩は悪を分解し、自然に戻すという考えもあり、除霊にも用いられてきました。塩は水分を吸収するので、悪霊を吸い取り、閉じ込めるという理由から塩を使うようになったのです。

手のひらの塩

塩をまく時に注意すること3選!

お浄めや除霊に塩を使う理由がわかりましたね。さっそく塩をまきたいところですが、いくつか注意点があるのでみていきましょう。

塩は分解されずに残る

塩は分解されません。除草剤で使用する場合、塩をまいた場所は植物が育たない可能性があります。また、雨水で塩が流れると、塩をまいていない場所まで塩が流れてしまい、周辺の土まで植物が育たなくなる可能性があります。

草原とワンコ

住宅を痛めてしまう

住宅に使用されている鉄筋コンクリートは、塩によって酸化してしまいます。塩は分解されませんので、土の中から家の材料にダメージを与えてしまいます。基礎部分が弱くなったり、下水管や電話線が土の中に通ってる場合も、ダメージを与えてしまいます。

土地の評価が下がる

土地の価値は、土地の塩分濃度に影響します。塩をまくことで、土地の塩分濃度が上がってしまいます。除草剤で塩をまいたつもりでも、土地の価値を下げてしまう可能性があります。引っ越ししようと思い、いざ土地を売ろうとしたら塩分濃度が高い事を理由に、値下がりしていまいますので注意が必要です。

土地

葬式後に塩をまくのはどうして?

塩をまくと聞くと、お葬式を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。お葬式ではなぜ塩をまくのでしょうか?その理由と由来をみていきましょう。

葬式

葬式後に塩をまくのは神道の考え

お葬式に行くと塩をもらって帰ったり、火葬場から戻った時にお浄めとして塩を踏んだり、かけたりする習慣があります。「死」は「穢れ」であると考えられているため、それを清めて家に持ち込ませないという理由があります。この考えは神道の考えであり、仏教では死を穢れとは考えません。

浄土真宗は塩をまくことを反対している

宗派によっては清めの塩を反対している場合もあります。浄土真宗もその一つで、塩をまく行為は仏教の教えには由来しません。浄土真宗のお葬式では、「塩は必要ない」旨の説明書を渡す場合もあります。

お坊さん

清めの塩は身内の葬式には使わない

塩で清めるのは、他人の葬式に参列してきた場合だけです。故人が身内である場合、身内の死を穢れとして扱わないからです。身内を追い払うのは意味がない事ですし、身内の死は穢れではないからです。

葬式後に塩をまく・まかないは個人の判断

葬式で塩をまく事で、「清める」習慣があるのと、死は穢れではないので「清める意味がない」から塩をまかないという、ふたつの考えがあります。このふたつの考えは宗教によって違ったり、地域の習慣によっても違ってきます。この様な背景から、塩をまく・まかないは個人の判断に委ねる事になります。

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清めの塩のまき方は?

葬式で塩をまくのが当たり前だと思いがちですが、塩をまく事の考え方や、その由来を見ると一概には言えませんね。では、塩を清めとしてまく場合の使い方を詳しくみていきましょう。

葬式後、玄関に入る前にまく

「穢れ、邪気を払って家に持ち込まない」という考えの由来から、葬式から帰ってきたら玄関に入る前に塩をまきます。出かける前に、玄関先に塩を用意しておきましょう。

玄関

塩を身体にかける順番

体に塩をまく順番ですが、玄関に入る前、玄関をまたぐ前に胸→背中→足元の順でひとつまみ程度の塩をまきます。この時、葬儀に参列していない家族の者がいる場合は、その人に塩をふってもらいましょう。いない場合は自分でふっても問題ありません。最後は足元にある塩を踏みつける事で終了します。衣服についた塩はしっかり払って家に入りましょう。

塩を忘れた場合は?

塩を用意して家を出るのを忘れてしまっていたり、塩をまくのを忘れてしまっていた場合は、こうすべきというルールはありません。仏教では塩をまく必要はないとされていますし、自分が納得できるかどうかになります。塩で清めたいなら一度外に出て、塩をまく事で清めてから家に入り直せばいいでしょう。

塩

食用の塩と清めの塩の違いは?

家には塩が常備されている事が多いと思われますが、食用の塩を清めの塩として使用できるのでしょうか。結論から言うと問題ありません。どうしても食用の塩しかない時は、食用の塩を使用すればいいですし、清め用の塩がいいとの事であれば、清めようの塩を用意しましょう。

塩で除霊したい時にはどうすればいい?

塩をまく事によって、穢れや邪気を払い、清める効果がある事がわかりましたが、塩を使って除霊したい場合はどうすればいいのでしょうか。

除霊に最適な塩の種類

除霊に適した塩は、より天然に近いものが良いとされています。粗塩と呼ばれるものを使用するのがいいでしょう。ミネラルが豊富な天然の塩ほど効果があります。

天然塩

盛り塩を置く

盛り塩をする事によって、除霊にもなります。お店の玄関先で見かける事が多い盛り塩は、嫌な客をよせつけないように置きますが、悪い霊をよせつけない事に由来されています。

盛り塩のやり方

盛り塩のやり方ですが、まず豆皿を用意します。基本的には陶磁器製の物を用意しましょう。そこに三角錐、または八角錐で塩を盛ります。塩を盛りやすいように、盛り塩セットも販売されているので、本格的にしたい方は利用してください。

大きな塩

塩を擦り込む

悪いものが憑いていて、除霊したい場合、その憑いている部分に塩を擦り込むのも方法の一つです。塩を擦り込む事でその部分を浄化させます。

塩を舐める

塩を舐める事によって、身体の中に塩を取り込み、身体の中から浄化させます。塩分は一日の摂取量が決まっているので、たくさん摂取する事はいけません。また、高血圧などの疾患のある方は、この方法は控えるようにしましょう。

手のひらの塩

塩を持ち歩く

塩をお守り代わりに持ち歩く事でも除霊になります。小さな袋に入れて持ち歩きましょう。何か嫌な感じがする、嫌な空気がするな、と思ったときに、すぐ取り出して塩をまく事で除霊する事ができます。また、塩をまく事ができない場合は、舐める事によって除霊になります。

禊ぎ払い

清い魂であれば穢れは近寄る事ができないので、日頃から身を清める為に禊ぎ払いをしましょう。粗塩をコップ3分の1くらいまで入れ、ぬるま湯を8分目ほど入れます。榊を右手に、コップを左手に持ちます。左の方向へ「祓えたまえ」右の方向へ「清いたまえ」と言いながら、これを三回繰り返します。念を込めて、穢れた自身を清いたいと思う事が大事です。

器の塩

塩をまくのは穢れを祓うため!塩をまいて場を清めよう!

塩をまく事で穢れを祓い、清める事がわかりましたね。ただ塩をまくだけでなく、意味をわかっているのとわかってないのとでは違ってきます。嫌な客をよせつけない為に盛り塩をするのであれば、正しい方法をわかったうえでやらなければ効果はでません。正しく塩を取り扱って、自分の身を守るために活用しましょう!

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この記事のライター
SABU
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