『ちょろい』の意味や語源とは？ちょろい人の特徴も男女別に紹介！

日常会話でもよく聞かれる「ちょろい」という言葉、難易度の低い課題や、考えの軽い人を評価する意味で使う言葉です。よく使う「ちょろい」という言葉ですが、その語源やたくさんある正しい意味を知っている人は案外少ないかもしれません。また、どこかの方言のようにも聞こえますよね。今回は「ちょろい」の正しい意味や語源をはじめ、「ちょろい」と言われてしまう人の特徴や、「ちょろい」と言われないための対処法をご紹介いたします。

たとえばこの「とても簡単である」という意味で使う場合は、「ちょろい課題だ」「ちょろい相手だ」「このゲームはちょろい」「先生に怒られないようにすることなんてちょろい」などのように、それらについて余裕でクリアすることができるようなときに使います。

また、「考え方などが安易である」という意味で使う場合は、「ちょろい人だ」などと表現します。例えば、推しのアイドルが頻繁に変わる人など、ちょっとしたことで考え方や行動が変わるオタクに対する揶揄として「ちょろいオタク」などと使うことがあるそうです。

「ちょろい」という言葉の意味の語源には諸説ありますが、ネズミなどの小動物が動く時の「ちょろちょろ」という擬態語が語源になって、これが形容詞化して「ちょろい」になったという説が1つあります。

また、「ちょろ」という小さな舟が語源とされている説もあります。湾内のみを素早く動き回る「ちょろ」を負かせるほど機敏な動きをすることを「ちょろまかす」と言い出しました。人目を盗んで釣銭を誤魔化すようなことを「ちょろまかす」という意味で使う語源はここからきています。

素早く誤魔化すことは割と簡単だったことから「ちょろまかす」が「ちょろい」に発展し、「簡単・容易い」という意味を持つようになったといわれています。これを人にも当てはめて、簡単に扱いやすい人も「ちょろい人」と言うようになりました。

例えば、「簡単」という意味では下記のように使います。

• 今大会の初戦はちょろい相手だが、油断すれば足元をすくわれる可能性があるだろう。気を引き締めて戦おう。
• これはちょろい課題だと思っていたが、思いのほか時間がかかって疲れた。見くびらずにしっかりと計画を立てるべきだった。

• あいつはちょろい人間だから難しい取引での活躍は期待しない方がいい。指示を出すときはすべて明確に伝えた方がいいだろう。
• ああいうちょろい考えの人にこの案件は任せられない。他の人を立てるべきでしょう。

さて、「ちょろい人」という言葉ですが、果たしていい意味で使われているのでしょうか？答えはNOです。「ちょろい」と言われる人は、「楽に扱い易い人」と言われているのと同じですから、いい意味ではなく、少し小ばかにしたような意味になります。実際、「ちょろいね」と言われてあまりいい気分はしないのではないでしょうか。

しかし、「ちょろい人」と言われる人は、概ねおとなしい人や世話好きで正直な人が多いようです。相手を疑うことをあまり考えないがゆえに、そのお人よしさが裏目に出た結果「ちょろい人」と思われるのですから、人間性は良い人が多いといえます。

女性から「ちょろい人」と思われている男性の特徴を2つご紹介します。心当たりがある男性は要注意かもしれません。

ほめるとすぐにその気になる男性が「ちょろい人」と思われやすい傾向にあります。つまり、女性にとっては扱い易い男性ということです。ちょっと洋服のセンスを褒めてあげるといい気分になっておごってくれる男性や、仕事ぶりを褒めると残業を肩代わりしてくれる同僚男性などが「ちょろい人」だと思われていいように使われてしまっています。

下心丸出しの男性も「ちょろい人」だと思われています。女性が胸の少しはだけたシャツや丈の短いスカートを着ていると露骨に反応してしまう男性は、女性にとって「扱い易い人」なのです。仕事の失敗をした女性が目に涙を浮かべながら「申し訳ございません」とお辞儀をしたはずみで胸の谷間が見えようものなら、「次から気を付けてね」などとすぐに許してしまっていませんか？女性はすべて計算ずくで、「上司は下心丸出しのスケベでちょろい人」だと分かった上でやっていますよ。鼻の下が伸びていないか今一度チェックを！

男性から「ちょろい人」と思われている女性の特徴もご紹介します。男性と比べると、異性への免疫がないことや、コンプレックスからくる自己主張の弱さが「ちょろい人」として見られてしまうように見受けられます。

男性から「ちょろい人」と思われる女性は「男性に慣れていない女性」という特徴があげられます。学生時代に男子と会話をする機会が少なかった女性が社会人となり男性から積極的に交際を迫られた挙句、男性の下心を見抜けずにもてあそばれて泣きを見てしまうことがあります。男性を見る目が養われていないために、「ちょろい人」と軽く見られてしまうのです。

内気であることも、「ちょろい人」と思われる女性の特徴にあげられます。内向的な女性の場合、①のように学生時代から男性に免疫がない女性がほとんどです。また、男性の下心が見えていたとしても、内気であるがゆえに男性の強い押しに負けてしまい、結果として「ちょろい人」と思われてしまうことになってしまいます。

コンプレックスが強いことも、「ちょろい人」と思われてしまう女性の特徴にあげられます。女性がコンプレックスを感じている部分に対し「君のことはよくわかっているよ、そんなこと気にしなくていいんだよ」とコンプレックスに対して理解を示すことで、心を開かせ依存してしまうように仕向けやすいのです。

これまでの3つの特徴とは真逆の特徴ですが、いわゆる男好きな尻軽女も男性から見れば「ちょろい人」と軽く見られてしまいがちです。下心＝好意と勘違いしてしまう傾向があり、結果的に男性の下心を見抜けず遊び相手で終わってしまうでしょう。これではいい恋愛に巡り合うことが難しくなってしまいます。

では、周囲から「ちょろい人」と思われないためにはどうしたらよいのでしょう？3つの対処法をご紹介いたします。

「ちょろい人」と陰で言われないための対処法として、まず自分に自信を持ちましょう。他人目線でない、自分目線のポリシーを持つことが重要な対処法です。コンプレックスを乗り越え、精神的な方面に重きを置きましょう。

人に媚びないことも、「ちょろい人」と思われない対処法になります。媚びるという行為の裏には、何かしらの下心や自身のなさ、コンプレックスがあるはずです。そこを見透かされてしまうと、「ちょろい人」とみなされてしまいます。堂々と生きることが「ちょろい人」と言われないための対処法です。

簡単に他人を当てにしてしまう弱さは周囲に簡単に伝わってしまい、「ちょろい人」と思われてしまう原因です。人に頼る生き方より、頼りにされる生き方を選ぶことが最良の対処法です。意識を高く持てば自然と行動にも表れ、「ちょろい人」とは言われなくなるでしょう。

「ちょろい」は一見すると方言のようですが、実は方言ではありません。関西の方言と勘違いしている人が多いようですが、おそらく関西の方言と勘違いされている理由はテレビのお笑い番組の影響ではないでしょうか。関西の芸人さんが「こんなん、ちょろいわ～」「ちょろいやつやで」などと言っているのをテレビで観ているので、「ちょろい」が関西の方言のように錯覚してしまいますが、どこの方言でもありません。

ここまで、「ちょろい」とはどいう言う意味か、「ちょろい人」とはどんな人か、「ちょろい人」と思われないためにはどうしたらよいかをまとめてきました。「ちょろい人」と言われないためには、自分自身の内面を見つめなおし、コンプレックスに打ち勝ち、自己を許容していくことから始まると思います。また、周りの評価に振り回されない芯の強さ、簡単に仕事を投げ出さない責任感の強さを持つことなどが、「ちょろい人」と言われないためのコツなのではないでしょうか。できることから少しずつ実践してみてください。