10月の挨拶文の書き方!季語を取り入れた書き出しや結び例174選も!
爽やかな季節・10月の挨拶文には季語を取り入れて素敵な手紙を書いてみましょう。10月の上旬・中旬・下旬といった時期に合わせた時候の挨拶文や結びの挨拶文の例文をたくさんご紹介します。手紙の基本的な書き方やビジネス向けの挨拶文もご用意しています。
目次
10月の挨拶文はどう書けばどうすればいいの?
10月になると残暑もおさまり、過ごしやすくなります。紅葉の便りが聞かれ秋の味覚も満喫できるこの季節ならではの言葉を用いた挨拶文で相手方に喜んでいただける手紙を送りましょう。
プライベートな挨拶文からビジネスに使える挨拶文まで、季節に合った挨拶文の例文をたくさんご紹介します。
【10月の挨拶文の前に】手紙の基本的な書き方を紹介!
10月の季節の挨拶文を見ていく前に、手紙の基本的な書き方から見ていきましょう。基本がわかれば、挨拶文のところに季節や状況に合ったアレンジを加えるだけで素敵な挨拶文を作ることができます。
手紙の基本構成とは
手紙は大きくわけて[前文][主文][末文][後付け]の4つから成り立っています。それぞれに決められた基本ルールにそって書くようにしましょう。
前文で書く内容
最初に書く前文は、挨拶の言葉です。「拝啓」「謹啓」などの[頭語]をまず入れます。
その後[時候の挨拶]をし、[相手の健康状態や安否を尋ねる挨拶]や[自分の安否や現況を知らせる挨拶]を入れます。
主文で書く内容
前文が終われば改行して「さて」「このたびは」など、話題が変わったことをわかりやすくしめす[起こし言葉]を入れます。
その後に用件に入ります。
末文で書く内容
用件が終わったら[結びの挨拶]です。相手の活躍や健康を祈り、[結びの言葉]を付けます。
そして最後の締めに[結語]を置きます。頭語が「拝啓」なら結語は「敬具」、頭語が「謹啓」なら結語は「謹白」といった風に決まった組み合わせがあります。結語は行末に書きましょう。
後付けで書く内容
手紙の最後には「日付」「署名」「宛名(敬称付き)」を書きます。日付は手紙を投函する日を入れましょう。
自分の名前は行末にすえます。相手の名前は改行して行頭に書きます。敬称を忘れないようにしてください。
【10月の挨拶文の書き方①】10月の季語や慣用句一覧!
10月頃の季語を使った時候の挨拶文には以下のようなものがあります。
・中秋の候
・夜長の折
・秋麗の候
・清秋の候
・霜降の折
・錦秋のみぎり
・初霜の候
10月頃の季節にぴったりな慣用句を使った表現もあります。
・天高く馬肥ゆる秋
・雲ひとつない絶好の秋日和
・読書の秋/芸術の秋/味覚の秋/行楽の秋
【10月の挨拶文の書き方②】季語を使った書き出しの例文70選!
10月頃の季語を挨拶文の書き出しに入れると爽やかな季節感をあらわすことができます。10月の挨拶文の書き出しの例文を70集めてみました。
天候や季節感を主体とした書き出し30選!
天候や季節感を主体にした挨拶文の書き出しを30集めました。いろいろ組み合わせてオリジナルの挨拶文を作ることができます。
①仲秋の候、いかがお過ごしでしょうか。
②秋晴れのすがすがしい毎日が続きます。
③秋空高くさわやかな季節となりました。
④秋が深まり日に日に涼しくなってまいりました。
⑤秋の長雨が続いておりますがお変わりありませんか。
⑥天高く馬肥ゆる秋となりましたが、いかがお過ごしでしょうか。
⑦豊かな実りの秋をむかえ、食欲の増す季節となりました。
⑧秋の日はつるべ落としというとおり、日の暮れるのが早くなりました。
⑨寒さが増し、初霜の降りる季節となりました。
⑪暦の上では寒露となりましたがお変わりございませんか。
⑫秋の気配いよいよ濃くなってまいりました。
⑬朝夕は日増しに肌寒く感じるようになってまいりました。
⑭冷たい秋風が心にもしみわたる、しみじみとした季節となりました。
⑮秋空高く澄み渡り、爽やかな気分を満喫する日々です。
⑯夜空に月の姿が冴え渡る頃となりました。
⑰秋冷が爽快に感じられるいい季節になりました。
⑱心地よい秋風が吹き渡る頃となりました。
⑲秋も深まってまいりましたが、お元気でお過ごしでしょうか。
⑳清々しい好天が続いております。
㉑朝夕はめっきり冷え込むようになりましたがお変わりございませんか。
㉒日増しに秋の深まりを感じるこの頃ですがいかがお過ごしでしょうか。
㉓小春日和の暖かな日が続きます。
㉔ひと雨ごとに秋も深まってまいりましたがお変わりございませんでしょうか。
㉕暦の上では霜降となり肌寒くなってまいりました。
㉖澄み渡る空気が心地よく感じられる今日この頃ですがいかがお過ごしでしょうか。
㉗日足がめっきり短くなり秋の色も濃くなりました。
㉘味覚の秋を迎えました。
㉙秋の長雨が続いておりますがお変わりございませんでしょうか。
㉚衣更えをして、秋の深まりを待つばかりとなりました。
10月の自然や風物を感じさせる書き出し40選!
10月の自然や風物を感じさせる挨拶文の書き出しを40集めました。あれこれ組み合わせてオリジナルの挨拶文を作りましょう。
①秋も深まり、街路樹の落ち葉が散り敷く季節となりました。
②菊薫る季節となりました。
③秋の夜長、虫の音が聞こえてくる季節となりましたがいかがお過ごしでしょうか。
④銀杏の葉も黄金色に変わりはじめました。
⑤金木犀が匂う季節となりました。
⑥紅葉が錦のように美しい季節となりました。
⑦木々の葉も色づいてまいりました。
⑧柿の実が日増しに色濃くなる今日この頃ですがいかがお過ごしでしょうか。
⑨灯火親しむべき候となりました。
⑩菊の花が咲く季節となり、秋も一段と深まってまいりました。
⑪紅葉が錦のように美しい季節となりましたが、いかがお過ごしですか。
⑫日毎に秋も深まり、夜長の季節となりました。
⑬あちらこちらから紅葉の便りを耳にするようになりました。
⑭爽やかな秋晴れの続く今日この頃です。
⑮新米が出回る季節となりました。
⑯山々の紅葉が燃え立つように色付いております。
⑰空高く鰯雲が浮かび、秋たけなわとなりました。
⑱空は深く澄み渡り、秋の深まりを感じる季節となりましたがいかがお過ごしでしょうか。
⑲木々の葉も鮮やかに色付いてまいりました。
⑳虫の音にもどことなく淋しさを感じる今日この頃です。
㉑雲ひとつない秋日和、お元気でお過ごしでしょうか。
㉒日足もすっかり短くなってまいりましたが、皆様お変わりございませんでしょうか。
㉓そろそろ紅葉の楽しめる季節となってまいりました。
㉔おだやかな小春日和が続く爽やかな季節です。
㉕日増しに秋も深まり、紅葉の美しい季節となりました。
㉖暑からず寒からずのよい時節、すがすがしい毎日が続いております。
㉗秋風がしみる季節になってきました。
㉘日に日に秋も深まり欅並木も色付き始めました。
㉙寒さもしだいに増してまいりましたがお変わりございませんでしょうか。
㉚夜空に月が映える時節となりました。
㉛野山が秋の色に染まり、日々その色合いを深くしています。
㉜菊の花も見頃となりました。
㉝秋の深まりとともに街路樹の落ち葉が散り始めております。
㉞秋雨に肌寒さが身にしみる頃となりましたがお体の調子はいかがですか。
㉟お月見を楽しむよい季節となりました。
㊱虫の音に秋の深まりを感じる今日この頃です。
㊲麗らかな小春日和が続くいい季節を迎えました。
㊳新米の便りが聞かれる頃となりました。
㊴銀杏の葉が金に色付き、秋の気配が色濃くなってまいりました。
㊵金木犀の薫る好季節となりました。
【10月の挨拶文の書き方③】ビジネス向きの書き出しの例文11選!
10月頃に出すビジネス向きの挨拶文の書き出しの例文を11集めてみました。時候の挨拶文の後に相手の繁栄を喜ぶ挨拶文を繋げます。
①紅葉の候、貴社ますますご隆盛のこととお慶び申し上げます。
②金木犀の芳香が漂う頃となりましたが、皆様にはいよいよご清栄のこととお喜び申し上げます。
③天高く馬肥ゆる秋、皆様にはますますご健勝のことと拝察いたします。
④錦秋の候、貴社におかれましては益々ご清祥のことと心よりお慶び申し上げます。
⑤初秋の候、貴社におかれましては爽やかな実りの季節を迎えられていることと存じます。
⑥霜降の候、貴社ますますご繁栄のこととお慶び申し上げます。
⑦仲秋の候、貴社にはますますご清栄のこととお喜び申し上げます。
⑧寒露の候、貴社におかれましては益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。
⑨秋冷の侯、貴店ますますご隆盛のこととお慶び申し上げます。
⑩菊花の候、貴社ますますご盛栄の段、大慶に存じます。
⑪灯火親しむ候、貴社ますますご隆盛の御事とお慶び申し上げます。
【10月の挨拶文の書き方④】結びの言葉の例文30選!
挨拶文や本文が終わった後には結びの挨拶文を入れます。10月の挨拶文にぴったりな結びの言葉の例文を30紹介します。
①日ごとに深まりゆく秋、くれぐれもお体ご自愛ください。
②秋冷日増しの候、ご自愛専一に益々ご活躍ください。
③秋の長雨が続いておりますが、くれぐれもご自愛ください。
④気候不順のおりから、お体にお気をつけください。
⑤澄み切った秋空のように皆様のお心が清爽でありますようお祈り申し上げます。
⑥日ごとに秋冷の加わる頃、風邪など召されませぬようご自愛ください。
⑦秋雨のみぎり、なにとぞご自愛のほどを。
⑧収穫の秋、勉学の実り多きことを期待しております。
⑨紅葉に彩られる好季節を満喫されますように。
⑩秋涼爽快の折、ご壮健にお過ごしください。
⑪朝晩は冷え込むようになりました。風邪など召されませぬよう、皆様のご健康とご多幸をお祈りいたしております。
⑫秋が深まり寒さが一段と険しくなる季節ですが、お体に気をつけてご壮健にお過ごしください。
⑬さわやかな秋晴れの下、どうかお健やかにお過ごし下さいますように。
⑭秋冷が加わります折、皆様のご健康とご多幸をお祈りいたしております。
⑮これからの季節、冷え込みが一層厳しくなります故くれぐれもご自愛ください。
⑯秋も深まり朝晩冷え込んで参りました。風邪など召されませぬようご自愛ください。
⑰深まる秋を満喫されますことをお祈り申し上げます。
⑱徐々に寒くなってまいります時期、風邪など引かれませんように。
⑲実りの多い季節です。皆様のご健勝と更なるご発展をお祈り申しあげます。
㉑秋の夜長、日毎に寒くなりますがお体を大切に。
㉒朝夕めっきり冷えてまいりました。どうかお健やかにお過ごしくださいませ。
㉓秋晴が心地よい季節、どうぞお健やかにお過ごしください。
㉔徐々に寒くなってまいります時期、くれぐれもお体ご自愛ください。
㉕紅葉の美しい季節となりました。是非こちらへも遊びにいらしてください。
㉖味覚の秋ですがお互い健康には十分留意し、秋の夜長を楽しみましょう。
㉗秋も深まり、冷え込んでまいりました。どうぞ健康には十分お気をつけてくださいませ。
㉘秋冷加わる折、お風邪などお召しになりませんよう、くれぐれもご自愛ください。
㉙朝晩の気温差が激しくなるこの季節です。風邪など召されませぬようご自愛ください。
㉚深まりゆく秋、皆様のご健康を心よりお祈り申し上げます。
【上級者向けの10月の挨拶文①】上旬・中旬・下旬の時候の挨拶63選!
ひとくくりに10月といっても、その中でも日にちによってよりふさわしい挨拶文を意識する上級者向けの例文を出してみます。
ここでは上旬を秋分(10月7日頃まで)、中旬は寒露(10月8日頃から10月23日頃まで)、下旬は霜降(10月24日頃から)で区切っています。
①10月上旬の時候の挨拶21選!
10月上旬というと爽やかで過ごしやすく、紅葉も見頃を迎える頃ですので挨拶文にも取り入れてみましょう。10月上旬の秋分(10月7日頃まで)の間にぴったりな時候の挨拶文を21紹介します。
「〜の候」は「〜のみぎり」「〜の折」と言い換えることもできます。
①秋晴の候
②仲秋の候
③秋色の候
④秋雨の候
⑤秋涼の候
⑥爽秋の候
⑦秋天の候
⑧秋容の候
⑨名月の候
⑩スポーツの秋
⑪天高く馬肥ゆる秋
⑫さわやかな秋晴れの下
⑬柿が熟してきました
⑭爽やかな青空が続いています
⑮秋祭りの音色が聞こえるようになってきました
⑯運動会で子供の元気な歓声が聞こえるようになってきました
⑰木々の紅葉も日ごと深まり
⑱曼珠沙華が咲き乱れ
⑲月光冴え渡り
⑳秋風が心地よい季節となりました
㉑秋刀魚の美味しい季節です
②10月中旬の時候の挨拶21選!
10月中旬になると秋もいっそう深まってきますのでその風情を挨拶文にも取り入れてみましょう。10月中旬の寒露(10月8日頃から10月23日頃まで)の間にぴったりな時候の挨拶文を21紹介します。
「〜の候」は「〜のみぎり」「〜の折」と言い換えることもできます。
①秋麗の候
②紅葉の候
③寒露の候
④清秋の候
⑤暮秋の候
⑥菊花の候
⑦黄葉の候
⑧爽涼の候
⑨錦綾なす候
⑩秋涼爽快の候
⑪灯火親しむの候
⑫夜長の候
⑬稔りの秋となりました
⑭秋の日は釣瓶落としとはよく申しましたもので
⑮金木犀の香る今日この頃
⑯新米が出回るようになりました
⑰高い空に鰯雲が浮かび
⑱秋色日毎に深まり
⑲秋もたけなわとなりました
⑳コスモスが咲きみだれ
㉑紅葉のたよりの聞こえる季節となってきました
③10月下旬の時候の挨拶21選!
10月も下旬になると忍び寄る寒さが気になってきますのでその気配を挨拶文にも取り入れてみましょう。10月下旬の霜降(10月24日頃から)の間にぴったりな時候の挨拶文を21紹介します。
「〜の候」は「〜のみぎり」「〜の折」と言い換えることもできます。
①錦秋の候
②霜降の候
③初霜の候
④秋冷の候
⑤錦繍の候
⑥深秋の候
⑦菊薫る候
⑧深冷の候
⑨霜秋の候
⑩季秋の候
⑪初雁の候
⑫秋雨の候
⑬時雨の候
⑭秋霖の候
⑮うそ寒の候
⑯肌寒の候
⑰冷気の候
⑱朝寒の候
⑲秋寒の候
⑳菊薫る季節
㉑野山も錦を飾る頃
【上級者向けの10月の挨拶文②】『10月』の呼び名・別名一覧!
挨拶文の中でただ「10月」「今月」などと書くのも簡潔で良いのですが別の言い方にしてさりげなく上級者をアピールする方法もあります。10月の別名には以下のようなものがあります。
・神無月(かんなづき、かみなしづき)
・神在月(かみありづき)
・神去月(かみさりづき)
・雷無月(かみなしづき)
・建亥月(けんがいげつ)
・時雨月(しぐれづき)
・小春(こはる)
・良月(りょうげつ)
・上冬(じょうとう)
・陽月(ようげつ)
・大月(たいげつ)
・初霜月(はつしもつき)
神無月は、出雲大社に全国の神々が集まるため出雲以外には神様が居ない月という意味で、そのため出雲では神在月になるという説があります。
10月の挨拶文を実際に書いてみよう!お礼状・招待状の例文3選!
10月のプライベート向け・ビジネス向けの挨拶文をご用意してみました。上旬・中旬・下旬など、その時期に合わせた言葉でアレンジして使ってみてください。
例文①プライベートのお礼状
拝啓 爽やかな秋晴れが続いておりますが、皆様おかわりございませんでしょうか。
このたびは新米を贈っていただきありがとうございました。早速炊いてみるとお米が光っていて、あまりにもおいしく驚きました。家族一同とても喜んでいます。
本当にありがとうございました。
秋冷の加わる折から、お風邪などお召しになりませんようにくれぐれもご自愛ください。 敬具
例文②ビジネスの招待状
謹呈 秋晴の候、貴社ますますご隆昌のこととお慶び申し上げます。
平素は格別のご協力を賜り、厚くお礼申し上げます。
さて、弊社では、日頃ご愛顧いただいておりますお得意様をお招きして、下記のとおりゴルフ大会を催すことにいたしました。
ご多用中のところまことに恐れ入りますが、ひとときお仕事を離れリフレッシュしていただければ幸いに存じます。どうか奮ってのご参加お願い申し上げます。 謹白
例文③ビジネスの案内状
謹啓 金木犀の芳香が漂う頃となりましたが、貴社にはますますご盛栄のこととお喜び申し上げます。
平素はご協力を賜り、心から感謝いたします。
さて、おかげをもちまして弊社は来たる○月○日、創立○○周年を迎えます。つきましては、皆様へのお礼とお祝いの会といたしまして、創立○○周年の記念式典を開くはこびとなりました。
ぜひとも万障お繰り合わせの上、ご参加くださいますようご案内申し上げます。 謹言
季語を使って10月を感じる素敵な手紙を書いてみよう!
挨拶文は基本的な書き方をふまえていればアレンジするだけでプライベートでもビジネスでも使える手紙を書く事ができます。10月上旬・10月中旬・10月下旬などの時期を踏まえた季語や時候の挨拶文や結びの言葉を入れると爽やかな10月を感じられる素敵な挨拶文を作ることができます。ぜひチャレンジしてみてください。