11月の挨拶文の書き方!季語を取り入れた書き出しや結び例155選も!
季語や季節感を取り入れた11月の挨拶文はどう書けば良いでしょう。目上の方やビジネスでの手紙の書き方もできれば押さえておきたいところです。こちらでは、基本的な手紙の書き方から11月の挨拶文に関する具体的な例文や上旬・中旬・下旬向け例文など155選ご紹介します。
目次
- 111月の挨拶文はどう書けばどうすればいいの?
- 2【11月の挨拶文の前に】手紙の基本的な書き方を紹介!
- 3【11月の挨拶文の書き方①】11月の季語や慣用句一覧!
- 4【11月の挨拶文の書き方②】季語を使った書き出しの例文55選!
- 5【11月の挨拶文の書き方③】ビジネス向きの書き出しの例文7選!
- 6【11月の挨拶文の書き方④】結びの言葉の例文30選!
- 7【上級者向けの11月の挨拶文①】初旬・中旬・下旬の時候の挨拶63選!
- 8【上級者向けの11月の挨拶文②】『11月』の呼び名・別名一覧!
- 911月の挨拶文を実際に書いてみよう!プライベート・ビジネス向きの例文3選!
- 10季語を使って11月を感じる素敵な手紙を書いてみよう!
11月の挨拶文はどう書けばどうすればいいの?
11月は旧暦では霜月(しもつき)と呼ばれ、冬至を含むのが霜月とされています。冬至は一年で一番昼が短い日ですから、11月は一年で一番昼が短く夜が長い月とも言えます。
季節感や季語などを添えて書いた方が良いというイメージのある挨拶文の書き方、実際に書く機会が少ないため、よく知らない方も多いのではないでしょうか。11月の挨拶文はどう書くのが望ましいのでしょう。
11月に書く手紙・挨拶文などに使える時候の挨拶文についてこちらでは詳しくご紹介していきます。
手紙の基本的な書き方や11月の季語や慣用句、季語を使った書き出しや結びの例文、11月でも上旬・中旬・下旬に分けた時候の挨拶例文やビジネスやプライベートでの11月の挨拶文例文などに分けて順番にご紹介します。
【11月の挨拶文の前に】手紙の基本的な書き方を紹介!
まず初めに手紙の基本的な書き方をご紹介します。プライベートでもビジネスでも使える基本的な手紙の流れや構成について順番にご紹介します。
手紙の基本構成とは
手紙の構成は4つのパートに別れています。前文・主文・末文・後付けです。とても基本的なことですから、押さえておくとビジネスの手紙やメールなどを書く際に強い味方となるでしょう。
前文・主文・末文・後付けの4つの内容をこれから詳しくご紹介します。
前文で書く内容
前文の中にも構成するパートがあります。頭語・時候の挨拶・相手の体調などを思いやる挨拶・お礼やお詫びの挨拶の4つです。簡単な例文を下でご紹介します。
頭語:拝啓
時候の挨拶:日に日に秋が深まりました・夜長の頃となりました
相手の体調などを思いやる挨拶:お元気でしょうか・お忙しいことと存じます
お礼やお詫びの挨拶:いつもありがとうございます・おかげさまで元気に過ごしています
主文で書く内容
主文とは用件とか本題のことです。前文=挨拶の後に用件・本題に入るという構成です。主文の内容は、起こし言葉・本文のことです。改行して1文字下げてから新しい段落=主文に入ります。
おこし言葉:さて・この度は
本文:お礼の手紙ならお礼の詳しい内容(いただいたプレゼントを子どもも喜んで使っています)・お祝いの手紙ならお祝いの詳しい内容(進学おめでとうございます)
末文で書く内容
末文は用件・本題の後の挨拶です。最後に書く「さようなら」へ向けての挨拶のパートです。結びの挨拶・結びの言葉・結語の3つのパートがあります。結びの挨拶は、相手の健康や活躍を祈る今後に繋がるような言葉が良いとされています。
結びの挨拶:ご活躍お祈りいたします・お元気でお過ごしください
結びの言葉:まずは○○○まで(まずはお礼かたがたご挨拶まで・まずはご報告まで)
結語:敬具
頭語と結語には組み合わせがあります
挨拶文を書く時の頭語と結語は対の関係にあります。ですから、挨拶文で頭語が拝啓の時は結語は敬具です。挨拶文の種類に分けた結語と頭語の組み合わせを少しご紹介します。
挨拶文の種類 | 頭語 | 結語 |
一般的な挨拶文 | 拝啓 | 敬具 |
一般的な挨拶文 | 啓上 | 拝具 |
丁寧な挨拶文 | 謹啓 | 謹言 |
省略する挨拶文 | 前略 | 早々 |
急用の挨拶文 | 急啓 | 草々 |
返信の挨拶文 | 拝復 | 敬具 |
面識のない人への挨拶文 | 拝啓 | 拝具 |
後付けで書く内容
手紙の後付けで書くことは決まっています。覚えていれば誰にでも書くことができる内容ですから、覚えてそんはありません。後付けは、日付・署名・あて名+敬称を書きます。
一般的なお手紙では、最初に「○○さんへ」と書いて最後に「□□より」ですが正式な日本の縦書き手紙では、「○○様」は一番最後の行頭になります。日付は末文の後に改行して2文字下げて上に書き、名前は下1文字開けて下に書きます。
ビジネスなど正式な手紙の構成は、頭語から始まり季語や季節感のある時候の挨拶など・本文・最後の挨拶・後付けで構成されているということが分かりました。順番を間違えなければ書くことのできるものでもあるようです。
詳しいレイアウトについては、後ろの目次「11月の挨拶文を実際に書いてみよう」に参考画像を乗せていますのでご参照ください。
【11月の挨拶文の書き方①】11月の季語や慣用句一覧!
手紙には季節感や時候の挨拶が必要なようですが、時候の挨拶は普段はあまり使わないものです。こちらでは、11月の挨拶文の書き方の中で、11月の季語・慣用句をご紹介します。
11月の季語・慣用句
挨拶文で使う「~の候(または~のみぎり・~の折)」をつけて使う季語と慣用句とを表で簡単にご紹介します。11月はこんな感じという簡単なご紹介です。詳しくは次の『【11月の挨拶文の書き方】季語を使った書き出し例文55選』をご参照ください。
~の候をつけて使う | 慣用句 |
晩秋 | めっきり日足も短くなり |
季秋 | 日だまりが恋しい今日このごろ |
暮秋 | 木枯らしに冬の訪れを感じる季節 |
深秋 | 秋も深まり日も短くなり |
初雁 | 冬が駆け足で近づいている |
向寒 | 日増しに冷気加わるこのごろ |
夜寒 | 夜寒が身にしみるころ |
初霜 | 野も山も霜枯れた昨今 |
初雪 | 初雪の便りが届く季節 |
落葉 | 落ち葉に秋の深まりを感じる昨今 |
菊花 | 菊花の香り高い小春日和の今日このごろ |
ビジネスでは「~候」の方が良い!?
季語や慣用句につける「~の候」「~のみぎり」「~の折」には使い分け方があります。昔からのしきたりとして残っている考え方として、男性は「~の候」、女性が「~のみぎり」を使うと言われます。「~の折」は男性女性の使い分けがない言葉です。
現代ではビジネスなど文章で用いる場合は「~の候」を使うことが多いようです。「~の」の時候の挨拶を使う時は必ずではないですが「~の候」を選ぶと間違いない印象です。
【11月の挨拶文の書き方②】季語を使った書き出しの例文55選!
上の【11月の挨拶文の書き方①】11月の季語や慣用句一覧で10種類初めの一節ご紹介しました。こちらでは例文1文を、天候など季節感ある書き出し例文と自然な感じの書き出し例文の55選ご紹介します。
天候や季節感を主体とした書き出し25選!
天候や季節感を主体とした書き出しは、目上の方やビジネスなどにも応用できる印象です。よりプライベートな書き出しは次にご紹介する『11月の自然や風物を感じさせる書き出し30選』をご参照ください。
①晩秋の候、日だまりの暖かさが心地よい季節になりました
②季秋の候、日一日と寒さがつのります
③暮秋の候、日増しに寒さがつのってまいりました
④深秋の候、めっきり日足も短くなりました
⑤向寒の候、冬の訪れを感じる季節となりました
⑥夜寒の候、冬の到来を感じるようになってまいりました
⑦初雁の候、いよいよ秋の深まりを実感するこのごろです
⑧落葉の候、美しく色づぐ季節となりました
⑨初雪の候、日足も短くなりました
⑩秋も深まり冬に移ろう季節となりました
⑪日増しに寒くなる折から
⑫晩秋の冷気を感じる季節になりました
⑬日に日に秋が深まり、暮秋の季節となりました
⑭菊の花も盛りを過ぎ、いよいよ冬の到来を迎えるころとなりました
⑮夜寒が身にしみるころになりました
⑯朝夕は寒気がひとしお身にしみるようになりました
⑰日に日に秋が深まり、暮秋の季節になりました
⑱立冬を過ぎて朝晩の冷え込みが厳しくなってきました
⑲落ち葉が風に舞う季節となりました
⑳朝夕の冷え込みも厳しくなってまいりました
㉑吐く息も白く、冬の到来を感じるようになってまいりました
㉒冬の足音が、すぐそこまでやってきているようです。
㉓冬の息吹が間近に感じられるころとなりました
㉔冬が駆け足で近づいてまいりました
㉕夜寒が身にしみる季節となりました
11月の自然や風物を感じさせる書き出し30選!
自然や風景など11月らしく個性も感じる書き出しを30選ご紹介します。上の天候や季節感を主体とした書き出しに比べてよりプライベートで親しい印象があります。10選ずつご紹介しています。
①菊花の候、うららかな菊日和がつづいております
②初霜の候、冬の気配をすぐそこに感じる季節となりました
③陽だまりの恋しいころになりました
④猫がひなたぼっこをしている姿にささやかな幸せを感じる晩秋の今日この頃
⑤木の葉も一枚一枚枯れ落ちていく季節を迎えました
⑥野も山も霜枯れた昨今、寒さが厳しくなりました
⑦街路樹が美しく色づぐ季節となりました
⑧紅葉の美しさに、秋の深まりを感じる今日この頃です
⑨秋の夜長いかがお過ごしでしょうか
⑩菊の香りもなにやらゆかしく思える季節となりました
⑪七五三のかわいらしい晴れ姿を見かけるころとなりました
⑫七五三のお参りにはもういらっしゃいましたか
⑬ストーブが恋しい季節になりました
⑭秋空に飛行機雲、秋ならではの情景ですね
⑮月の光も冴え渡り、冬の訪れを感じております
⑯窓から見える○○山が白く雪化粧をほどこし、すっかり冬の装いとなりました
⑰雪囲いは、もうおすませになりましたか
⑱過ぎ行く秋に思いを馳せる今日この頃です
⑲また着ぶくれて憂鬱な季節となりました
⑳外出には手袋の欠かせない時期になりました
㉑ボジョレ・ヌーボ解禁の楽しみな季節を迎えました
㉒地元から届いた旬のししゃもに杯が進む秋の宵です
㉓あまりの寒さに、思わずコートのえりを立てました
㉔熱燗に人生の幸せをしみじみ感じる季節になりました
㉕菊花薫る11月、お元気でお過ごしですか
㉖あちこちに熟した柿の実を見かけるようになりました
㉗店先に並ぶりんごを見て秋の深まりを感じる季節になりました
㉘我が家では先日ついにこたつが稼働しはじめました
㉙いよいよ狩猟解禁、待ちに待った季節になりましたね
㉚郵便局に並ぶ年賀はがきに年末が近づいたような気がいたします
【11月の挨拶文の書き方③】ビジネス向きの書き出しの例文7選!
上の『天候や季節感を主体とした書き出し25選』も中にはビジネスで使うことのできるものもありますが、こちらではビジネスで挨拶文を書くならの具体的な例を7選ご紹介します。
①暮秋の候、皆様にはお変わりなくご健勝のこととお喜び申し上げます。
~の候の「~」の部分を変えると11月の上旬・中旬・下旬全てに使うことができます。11月の便利な書き出し言葉は「深秋の候」です。11月の上旬・中旬・下旬の全てに使うことができる書き出しの言葉のようです。
②木の葉が舞い散り、行く秋が惜しまれる今日このごろですが、貴社ますますご繁栄のこととお慶び申し上げます。
「~が、貴社ますます」の前半の「~」部分を『天候や季節感を主体とした書き出し25選』の書き出しと差し替えることもできます。11月だけではなく前半部分を変えて「貴社ますます~」は同じ文章でもビジネスの挨拶文として成り立ちます。
③立冬を過ぎて朝晩の冷え込みが厳しくなってきましたが、皆様ますますご健勝のこととお慶び申し上げます。
④深秋の候、貴社ますますご繁栄のことと心からお喜び申し上げます。
⑤立冬を過ぎて朝晩の冷え込みが厳しくなってきましたが、貴社ますますご健勝のことと心からお喜び申し上げます。
⑥日に日に秋が深まり暮秋の季節となりましたが、皆様ますますご健勝のこととお喜び申し上げます。
⑦向寒の候、お変わりなくご健勝のこととお喜び申しあげます。
例文の全てに共通することですが「~が、皆様…」「~候、貴社…」「~が、貴社…」などの「~」の部分を置き換えることでバリエーションができます。11月だけではなく季節を織り込んだ季語や慣用句に置き換えることで他の季節でも共通で使うことができます。
【11月の挨拶文の書き方④】結びの言葉の例文30選!
最初の「手紙の書き方」の目次でご説明したように、手紙には、前文・主文・末文・後付けの4つのパートがあります。結びの言葉は、結語の前に書く最後の季節の挨拶文です。プライベートでもビジネスでも相手への気遣いや思いやりなどが入るとより良い挨拶文になる印象です。
こちらでは結びの言葉の例文を10選づつ30選ご紹介します。書き出しと同じように差し替えて他の季節やビジネス・プライベートなど応用できますので、オリジナルの挨拶文のご参考にしていただければ幸いです。
ビジネスでも使うことができそうな結びの挨拶言葉
ビジネスで使うことができる①以外は季節感があるものです。仕事上のお付き合いでも個人的に親しい方には、季節感ある結びの言葉や寒さに向かって「ご自愛ください」という一言は、使っても良い場合もあります。ご参照ください。
①今後とも変わらぬご愛顧を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
②深冷の候、皆様のご健勝とご活躍をお祈り申し上げます。
③秋晴れのすがすがしい日々、皆様のますますのご健勝と貴社のご繁栄をお祈り申しあげます。
④末筆ながら、皆様のご健勝をお祈りしますとともに、今後なお一層ご愛顧のほどよろしくお願い申し上げます。
⑤時節柄、皆様方のご無事息災を心よりお祈りいたします。
⑥天候不順の折、社員皆々様には一層のご健勝を心よりお祈りいたします。
⑦向寒の候、ますますのご活躍のほどをお祈り申し上げます。
⑧師走に向けて何かとご多忙のことと存じますが、今後共ご支援ご厚情を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。
⑨ご自愛専一に、お健やかに冬を迎えられますよう。
⑩向寒の候、お風邪など召しませぬよう、くれぐれもご自愛のほどをお祈りいたします。
プライベートな印象の結びの挨拶言葉
⑪日ごとに寒さもつのってまいります。どうぞご自愛専一になさってください。
⑫師走に向けて、お忙しい時期を迎えられることと存じます。ご自愛ください。
⑬深冷の候、ご家族の皆様のご健勝とご活躍をお祈り申し上げます。
⑭朝晩はめっきり冷え込んでまいりましたが、お体にお気をつけてお過ごしください。
⑮実りある晩秋をお過ごしください。
⑯年末に向け何かと多忙な時節ではありますが、健康には十分注意してお過ごしください。
⑰師走まであとわずか。風邪などひかれませんようにお過ごしください。
⑱前寒の候、お元気でお過ごしください。
⑲今年も残り少なくなってまいりました。お互い、充実した一年の締めくくりを迎えられるよう仕事に趣味に励みましょう。
⑳足元がお悪くなる時期です。お出かけの節はどうぞお気をつけください。
とても親しい印象の結びの挨拶言葉
㉑あざやかな紅葉の季節、どうぞお健やかにお過ごしください。
㉒めっきり冷え込むようになりました。お風邪などひかれませんように。
㉓冬めく風も吹きはじめました。お風邪などひかれませんように。
㉔そろそろ恒例のお漬け物凖備が始まる時節ですね。寒空の下の作業ですので、どうかご無理のないようにしてください。
㉕もうすぐスキーシーズンです。今年も、ぜひ、いつものメンバーでツアー計画をしましょう。
㉖温泉が恋しい季節になりましたので、ぜひ、ご一緒いたしましょう。
㉗受験生にとって、いよいよ正念場。お風邪など召しませぬようご用心ください。
㉘七五三の写真の仕上がり楽しみにしています。ぜひ見せてくださいね。
㉙今年は例年になく寒さが厳しいとニュースなどで流れていましたね。お体大切にお過ごしください。
㉚これからはお互いに、寒さに負けない体力づくりに励みたいところですね。
【上級者向けの11月の挨拶文①】初旬・中旬・下旬の時候の挨拶63選!
11月とひとくくりに考えてしまうのですが、上級者の方々は11月を上旬・中旬・下旬と分けて時候の挨拶文を書くようですよ。こちらでは11月の上旬・中旬・下旬に分けた時候の挨拶文を21選ずつご紹介します。
上でご紹介したものと似た言い回しや同じ季語が入るものもありますが、こちらでは上旬・中旬・下旬に分けてのご紹介となります。
①11月初旬の時候の挨拶21選!
①今年は暖かい晩秋でございますが、お変わりなくお過ごしのことと存じます
②晩秋の候、お元気でご活躍のこととと存じます
③秋晴れの好天気が続いておりますが、お健やかにお過ごしのことと存じます
④晩秋の候、冬の気配をすぐそこに感じます
⑤秋気身にしみる頃となりましたが、お元気でお過ごしでしょうか
⑥秋されの時節となりましたが、お健やかにお過ごしのことと存じます
⑦晩秋の候、はなやかな錦の秋となりました
⑧木々の葉も見事に色づく季節になりました
⑨いちょう並木もすっかり黄金色に色づきましたが、そちらではいかがですか
⑩秋の行楽シーズンを迎え、ご近所の名所は紅葉狩りの真っ盛りではないですか
⑪冬の訪れに身構えていたところ、小春日和にほっと一息つく今日この頃です。
⑫秋色いよいよ深まり、心地よい爽秋の季節もどうやら暮れていくようです
⑬遠くの山々も美しい錦のよそおいをととのえ、気づけば夜長の頃となりました
⑭菊の香りにふと冬の気配を感じる季節となりました
⑮近ごろは庭に初霜が下りまして、めっきり冬めいてまいりました
⑯日一日と秋めいてまいりましたが、いかがお過ごしでしょうか
⑰日だまりが恋しい今日このごろ、皆様お変わりありませんか
⑱めっきり日が短くなってきましたね。お元気でお過ごしでしょうか。
⑲菊花の候、日だまりの暖かさが心地よい季節となりました
⑳菊の香り漂う季節を迎えましたが、いかがお過ごしでしょうか
㉑晩秋とはいえ、うららかな日和が続いておりますが、お変わりありませんか
文末を「~存じます」に変えるとより形式的な挨拶文になる印象です。少し親しい目上の方の挨拶文には、体調などの気遣いの文章「お元気でお過ごしでしょうか」などを入れると印象が良いのかなと思われます。
病気と分かっている方には体調について言及しない方が良いこともありますので、「時候の挨拶文」+「いかがお過ごしでしょうか」ならば気遣いも感じられる挨拶文になるかなと思われます。
②11月中旬の時候の挨拶21選!
①初霜の便りも聞かれる今日この頃、ますますご壮健のことと存じます
②立冬の候、暮れ行く秋を感じる今日この頃ですが、お元気にお過ごしでしょうか
③立冬の候、貴社ますますご繁栄のこととお慶び申し上げます
④向寒の候、日脚もずいぶん短くなってまいりました
⑤今年は例年になく冷え込む秋になりました。皆様、お元気でご活躍のことと拝察いたします
⑥初霜の知らせを耳にする今日この頃ですが、お健やかにお過ごしのことと存じます
⑦冷え込みの強まる昨今、窓から見える○○山にもついにうっすらと雪化粧がされました
⑧庭に降りた初霜に冬の到来を感じる今日この頃、皆さまお変わりありませんか
⑨当地はまだまだ日和に恵まれていますが、雪国の御地はそろそろ初雪の頃でしょうか
⑩今日は七五三の日、かわいい晴れ姿に近くの神社も賑わいをみせておりました
⑪勤労感謝の日とは名ばかりで、家族サービスに忙しい一日でしたが、そちらはいかがですか
⑫時雨の降る季節となりましたが、お元気でらっしゃいますか
⑬冷気一段と強まり、いよいよ秋も深まってまいりました
⑭街路樹の紅葉が散りつもり、綿のじゅうたんを敷いたような散歩道を毎日歩いています
⑮懐かしい茶の花がかれんな花を咲かせる時節でしょうか
⑯吐く息も白く冬の足音を間近に感じております。お変わりありませんか
⑰先日の台風が紅葉を吹き飛ばし、すっかり冬木立になりました
⑱枯れ葉も落ち尽くし、いよいよ冬の到来となりました。ご機嫌いかがでいらっしゃいますか
⑲落ち葉の季節となってまいりました。お元気でご活躍のこととと存じます
⑳初雪の便りが北国から届く季節となりました。お元気でお過ごしでしょうか
㉑澄み渡った空に柿の実が残り、秋の風情をかもし出しています
後半を「貴社ますますご繁栄のことと~」と続けるとビジネスでも使うことができる挨拶文もあります。
ビジネスでの時候の挨拶には、~の候や季節感はあるけれどプライベートな感じがないものの方が向いていると言えます。
③11月下旬の時候の挨拶21選!
①深秋の候、貴社ますますご繁栄のこととお慶び申し上げます
②向寒の候、ますますご壮健のことと存じます
③残菊の候、貴社ますますご発展のこととお慶び申し上げます
④霜枯れの季節、お元気でいらっしゃいますか。
⑤11月も終盤を迎え、ますます冬の気配が色濃くなってまいりました
⑥ついに霜枯れの季節がやってきました。いかがお過ごしでしょうか。
⑦落ち葉の季節となってまいりました。お元気でご活躍のこととと存じます
⑧夜寒が身にしみる季節となりましたが、お健やかにお過ごしのことと存じます
⑨月の光も冴え渡り、冬の訪れを感じております
⑩肌を刺すような冷気に、気持ちが引き締まるこの頃です
⑪初雪の便りも聞かれる今日この頃、皆様、お元気でお過ごしのことと存じます
⑫小雪も過ぎ、冬の到来をいっそう間近に感じております。いかがお過ごしでしょうか
⑬枯葉も落ち着くし我が家の庭もすっかり冬めいてまいりました
⑭草木の露も霜へと変わり、冬の気配がいよいよ濃くなってまいりました
⑮11月もいよいよ終盤、冬支度に慌ただしく過ごされていることと存じます
⑯年賀はがきの発売に、年末の気ぜわしさを思い出しました
⑰気がつけば日脚もめっきり短くなり、冬の到来を実感しています
⑱今朝初霜が降り、思わず首をすくめてしまいました。お元気でしょうか
⑲虫の音もいつの間にか聞かれなくなりました。秋も終わりですね
⑳こたつが恋しい季節となりました。お変わりありませんか
㉑熱燗に鍋物と温かい食卓が恋しい季節になりましたね
上旬・中旬・下旬と分けてご紹介しましたが、地方によっては紅葉が早いとか霜が遅いなどもありますので、プライベートな挨拶文ならば上旬・中旬・下旬の季語にそれほどこだわる必要はないかと思います。
ビジネスでの挨拶文で時候の挨拶を入れるならば「~の候」が無難ではあるようです。時候の挨拶は抜きで「前略 貴社ますますご健勝のことと~」でも良いようなので、状況にもよりますが時候の挨拶に悩んでしまうようなら省いても問題はないようです。
【上級者向けの11月の挨拶文②】『11月』の呼び名・別名一覧!
11月の挨拶文と言っても、上旬・中旬・下旬それぞれに向く時候の挨拶があることが分かりました。中でも11月の挨拶文で「11月が」とか「いよいよ11月になって」など書く場合、上級者の方は手紙向けの言葉を使うことがあるようです。
こちらでは、上旬・中旬・下旬の挨拶文よりさらに上級者向けの11月の別の呼び名・名前をご紹介します。
11月の別の呼び名や名前は、旧暦に由来するものや季語からのものなどいくつかあるようです。
・霜月
・神楽月(かぐらづき)
・子月(ねづき)
・神帰月(かみきづき)
・霜降月(しもふりづき)
・雪待月(ゆきまちづき) 他
別名は詩的で情景が浮かぶ感じのものが多いですね。「いよいよ雪待月になり~」と手紙にあると少し情緒を感じる方もいるのかなと思います。
11月の挨拶文を実際に書いてみよう!プライベート・ビジネス向きの例文3選!
例文をたくさんご紹介していますが、そのためとても長い記事になってしまいました。ここまでお付き合いいただきありがとうございます。いよいよ、案内文やお礼状など具体的な文例です。
11月を感じる手紙のためビジネス用でも、時候の挨拶や結びの言葉にも季節感ある言葉を使っていますが、そういった季節感を省くと通年で使えるような内容でもあります。また、より上級者を目指すならば、時候の挨拶文を上旬・中旬・下旬向けのものに変えるという方法もあります。
では11月の挨拶文例文を3つご紹介します。記事テキストでは一文字開けたり行末に配置したりといった処理はしておりませんので、各画像を参照に文頭を開けたり適切な位置に配置しましょう。
例文①プライベートの案内状
拝啓
日一日と秋めいてまいりましたが、お健やかにお過ごしのことと存じます
さて 今年度は私たちが○○小学校卒業□年の節目の年を迎えます。つきましては、同窓会を左記の通り開催いたしたくご案内申し上げます
当日は恩師○○先生などもご臨席いただける運びになっております。お忙しいことと存じますが、久しぶりに一堂に会する機会ですので、旧交をあたため楽しい会にいたしましょう。ぜひ、皆様お誘い合わせの上、ご出席くださいますようお願い申し上げます。
敬具(行末)
案内状の場合、この文章の後に「記」と中央に配置して、改行後「日時・会場・会費・返信の案内・地図」などが入り、幹事の氏名連絡先などが入ります。
案内状の場合は、結びの挨拶は「ご出席ください」という内容になることが多いため、季語や時候の挨拶を無理に入れる必要はないようです。
例文②ビジネスのお礼状
拝啓
晩秋の候、貴社におかれましてはますますご清栄のことと心からお喜び申し上げます。
さて、二週間に渡るインターンに参加させていただき誠にありがとうございました。さまざまな体験の場をご用意くださいましたことに、心より感謝申し上げます。
本日の体験を通して、社会人として「働く姿」のイメージが具体化いたしました。業界や貴社について詳しいお話も伺うことができ、より一層「この会社で働きたい」という気持ちが高まりました。また、緊張の連続で至らない点も多い私に、○○様はじめ皆様よりあたたかくご指導いただきました。貴重な体験を今後の就職活動や就職後の実務に活かしてまいりたいと存じます。
選考が開始される際には、改めてお世話になります。今後とも何とぞよろしくお願い申し上げます。
末筆ながら、貴社のますますのご発展をお祈り申し上げます。
敬具(行末)
インターンシップに参加した後のお礼状を想定した例文です。ご紹介した内容は、前文・主文・末文までですので、後付けの部分は上の画像をご参照ください。
また、11月上旬用の「晩秋の候」を例文で使っていますが、「深秋の候」に置き換えると11月全般で使うことができるお礼状になります。
例文③ビジネスの案内状
謹啓
晩秋の候、貴社ますますご盛栄のことと存じます。日頃より格別のお引き立てを賜り感謝申し上げます。
さて この度、弊社では「○○○○」へ出展する運びとなりました。つきましては、お取引先の皆様へこの場をお借りしてご案内申し上げます。
今回の展示会では特に新製品「□□」の新機能のご紹介を中心に、関連製品の展示を行う予定です。ご要望に応じてデモンストレーションなども執り行い、新製品の詳細を実際にご確認いただけます。
ご多用中とは存じますが、この機会にぜひご高覧いただきたくご案内申し上げます。
謹白(行末)
展示会に新製品を出品・実演する案内状を想定した例文です。ご紹介した内容は、前文・主文・末文までですので、後付けの部分は上の画像をご参照ください。この例文では横書きにしています。この場合は、最初に宛先会社名と案内の内容を入れ、最後に日付と自社名を記載するようです。
また、例文②と同様に11月上旬用の「晩秋の候」を例文で使っていますが、「深秋の候」に置き換えると11月全般用にすることもできます。
季語を使って11月を感じる素敵な手紙を書いてみよう!
手紙をきちんと書くとなると、前文・主文・末文・後付けという基本構成があるということが分かりました。その上で季節感のある挨拶文を書くために、時候の挨拶を入れたり結びにも季節感ある言葉を選んだりするとより情緒ある手紙を書くことができそうです。
初心者には難しいかもしれませんが、上旬・中旬・下旬向けの時候の挨拶や11月の別の呼び名もありましたね。使いこなせるようになると、素敵で失礼のないお手紙を相手の方に届けることができそうです。
上旬・中旬・下旬の時候の挨拶など取り入れたお手紙名人目指してみませんか。